<ネタバレ>メインの歌が素晴らしいが故に危うく誤魔化されるところだった。 .. >(続きを読む)
<ネタバレ>メインの歌が素晴らしいが故に危うく誤魔化されるところだった。
『サマーウォーズ』が2000年代のネット社会を総括した作品なら、
本作は2010年代のネット社会を総括した作品だけど焼き直し感は否めず。
なぜリアルで歌が歌えないのか、"U"世界の竜に惹かれるのかが説明不足で、
リアル恋愛事情、ネット自警団、ドメスティックバイオレンスといろんな要素を詰め込みすぎて、
それぞれが上手く機能していない、場面重視の細田守ならではの悪癖が際立つ結果に。
"U"に登録してすぐに注目の歌姫なんて出来すぎで、ここでストーリーが破綻しているというか。
虐待受けているのに簡単にネット環境使えるとか、すず一人で東京に行かせるのもありえない。
力技で無理矢理世界観に引き込むので余計タチが悪い。
誰も脚本について異論を挟めない状態なのかな…
奥寺佐渡子カムバックとしか言いようがない。
前作の『未来のミライ』に比べれば、スタジオ地図は本作で何とか首の皮一枚でつながった状態だ。
次回作も地上波で待つ形になるでしょう。