1. 軽井沢シンドローム
中学生当時にこの作品にハマり、ニヒルさとヒネクレ加減にゃエライ影響された。我ながら、恥の多い中学生っぽいエピソードです。 が、しかし。今読むと、確かに微妙。 【FBIの滝】さんの冷静なコメント「軽井沢シンドローム・ここが嫌いだ」を読んでみると、自分の中で「軽シン」が消化し切れていないという点に思い知らされたりします。 当時の甘痒い思い入れを加味して7点か?と思ったが、ちょっと世間的な評価を気遣ってみて、5点。(弱腰) 5点(2010-07-27 07:41:30) |
2. がんばれ元気
《ネタバレ》 暗く、重く、スカッとしない。しかし、面白い。ボクシング漫画の異端児的存在。 元気の父親・シャーク堀口が遊園地で死ぬシーンは、今でも軽くトラウマです。 蛇足だが、「少年サンデーのスポーツ漫画は、連載中に主人公の父親が死ぬと名作になる」というジンクスを作った(?)漫画と、言えなくもない。 7点(2009-12-28 06:23:40) |
3. からん
京阪神の微妙に違う描写に、芸の細かさを感じる。柔道と京女という食い合わせの悪さを、まるで感じさせないのも、スゴイ。 蛇足ながら主将の真昼間の街頭でビールを飲ませるというセンス、今の時代には稀有だと思う。木村紺、恐るべし。 7点(2009-08-28 15:41:59) |
4. 疾風伝説 特攻の拓
特攻の拓の影響か、三十半ば私は、未だに「そんなの聞いたトキねーよ!」的な台詞を口にしてしまう。台詞回しの独特さは、小池一夫並? 5点(2009-08-10 11:59:51) |
5. ガンスミスキャッツ
確かにメカ・銃器の描写は素晴らしい。しかし、油っこいくせに淡々とした人物像がどうにも魅力的に写らない。ミニーメイがちんちんを舐めてたあたりからウンザリとして読んでいた感がある。 「萌える銃器講座」としては、適切なんすかね。銃器に興味のない私には向いていないのかも。そのワリに私、「ガンスリンガー・ガール」や「BLACK LAGOON」とかは、面白く読んでるなぁ。まぁ、好みの問題でしょうか。 しかし蛇足ながら思うのは、これを機に真鍋譲治のように活躍の場をエロ誌に移行するのではないか?と思わせる感が。気のせいかもしれないが。 5点(2008-10-18 00:56:09) |
6. 風の谷のナウシカ
業ともいえる人間の絶望的な愚かさと、小さくも硬く美しい人間の持つ慈愛。それらが混沌とし、調和していく世界。描ききった宮崎駿は、やはり凄い。一話から最終話までの間、恐らく5、6回は泣いた。ナウシカの「なんてやさしい子」の台詞が、涙腺的鬼門。 9点(2008-08-25 22:27:03) |
7. 川俣先生教育日誌
現在、竹書房で「むこうぶち」が好評の天獅子悦也の、隠れた名作。 私的「教師が主人公の漫画・ランキング」で堂々のトップ作品ですね。当時(80年代後半?)の増刊サンデー作品の中ではピカイチに面白かった。 最近、ほぼ20年振りに読み返してみたが、面白かった。昔好きだった漫画を今読むと、恥ずかしかったりこそばゆかったりするモンですが。否、クサい台詞回しや当時のファッションなんかは、やっぱりこそばゆいんですが。 「むこうぶち」もソコソコ面白いが、天獅子悦也にはもう一度こういうデタラメな勢いのある漫画を描いてほしいと、勝手ながら切に願う。 9点(2008-06-07 01:44:40) |
8. Gunslinger Girl
《ネタバレ》 「少女×ガンアクション」という取り合わせが、下品で大嫌いでした。しかもイタリア政府の殺し屋の少女。改造もされていて、洗脳までされている。相方は政府組織の男性職員。とほほほ。何でそんな悪趣味な設定にするのか。面白い訳、ねーな!と、高をくくっていた。 しかし、読み進めていく内にどんどん深みにハマっていった。設定は、相変わらず下品だと思っている。が、何と言うか、コッ恥ずかしいが、照れ臭いが、少女たちの長くない人生や幸せが、正しく「可憐」なんである。 ギリギリな所で「人形」ではなく「人間」として生きている少女たち。 何と言うか、今後の展開が気になります。 【ここまで9巻までの感想・以下、最終巻まで読んで】 一期生パートから二期生ペトルーシュカ登場というシフトチェンジで、物語の焦点が霞んだように思えたが、各々が迎えた終焉にグッと来た。 ラストに紡がれた「希望」が、眩い。 9点(2008-06-05 23:45:55) |
9. からくりサーカス
アクションシーンと登場人物の喜怒哀楽の、とくに怒りの表現が魅力的だった。中盤に失速感を感じるが、最終回の締めくくりが見事。ホントに藤田作品は見ごたえがある。 8点(2007-12-14 00:32:26) |
10. 監督不行届
庵野秀明の実態(とはいえ、ある程度虚像でしょうが)と、安野モヨコのカミングアウトが面白い。「働きマン」や「花とミツバチ」等の男性誌ではソコソコ面白く、フィールヤング等の女性誌での活躍ではスタイリッシュな作風が印象的で、「美人画報」では「何かイヤな女っぽいな」と思わせた(というか、勝手に思っていた)安野モヨコだったが。そうか。オタクだったのか…。 7点(2007-11-30 21:40:04) |
11. 岳
山の素晴らしさを伝えると同時に、そこにある日常的な「死」についてもキッチリと伝えてくる。そこに「押し付けがましさ」や「説教臭さ」は殆どなく、このマンガは訥々と語りかけてくる。残念ながら登山趣味を持たない私ではあるが、このマンガは面白かった。 7点(2007-11-15 07:17:36) |