1. 波よ聞いてくれ
《ネタバレ》 日常に疲弊しきっている時「そんなに言うなら琴欧州のブログでも読んで癒されてみるか」と思わせる作品。 去年、札幌で決して好みではないスープカレーなるご当地グルメを食してみたのは、この作品の功績。(口には合わなかったが) 9点(2018-04-15 02:27:20)(良:1票) |
2. アイアムアヒーロー
《ネタバレ》 洋邦各メディア問わず、かなりの高水準ゾンビ作品。 体を許した相手であろうが、足の臭いにイチイチ恥ずかしがるつぐみが可愛くて仕方なかった。ゴミ回収車のシーンは、本気で悲しかった。 8点(2016-01-01 03:06:58) |
3. まじかる☆タルるートくん
《ネタバレ》 (江川達也のエロ要素+ドラえもん)×少年ジャンプ的展開=まじかる☆タルるートくん。 江川達也は(堕ちた)天才だけど、この作品の方程式でちょっと楽し過ぎたと思う。後々のやっつけ感もまた、江川達也らしさなのかもしれないんですが。 蛇足ですが、個人的には伊知川累が可愛かった。超可愛かった。江川達也の描く魅力的な性悪は、このキャラクターがピークだったんじゃないかと、ウッカリ思うほどに。 あと、打ち込んでみて初めて気づいたが・・・「まじかる☆タルるートくん」って、やたらと変換しにくい。 5点(2014-10-16 15:10:44) |
4. 東京喰種トーキョーグール
《ネタバレ》 「喰種」という人間の亜種のようなものが世界で息を潜めて生きているという設定と、タイトルについた「東京」という舞台縛りが、なんとも折り合いがついていないような気がするのですが 一見クールで線の細そうな主人公が時折見せる、世界と自分との有り様についての葛藤や決意が、真に迫る。 人間サイドと喰種サイドの攻防を、単なる善と悪とのバトルにしない展開も、けっこう稀有で読み応えがある。 そして・・・「嘔吐物を固形にしたような」「味のしない糊状のものを咀嚼しているような」などの、マズイ物に対してのイイマワシが、独特で面白い。 絵も、序盤から中盤にかけて作者のスキルがグングンと上がっていく様をみて「週刊連載、恐るべし」と実感しました。 7点(2014-10-16 14:51:42) |
5. 風子のいる店
《ネタバレ》 岩明均の異常な作家性がフンダンに盛り込まれているにもかかわらず、物語の持つ温度に特異な点がないとか、やっぱ異常だよなぁ岩明作品。個人的には大盛りピラフの回と、ホットコーヒーに氷を入れるクセのある客の回が、スキ。 9点(2014-09-17 05:18:38)(良:1票) |
6. ICHIGO 二都物語
全体的に重苦しく、生臭いのだが、それがクセになるウツ展開がすばらしい。六田登らしくてとても良い。 7点(2014-09-17 05:14:10) |
7. スピリットサークル
《ネタバレ》 輪廻転生、復讐劇、青春群像、中二という要素をごっちゃにしつつも、一切のブレを感じさせない水上悟志の器用な作家性を、一巻からではあるが楽しませてもらった。 8点(2012-12-25 04:54:03) |
8. あさひなぐ
登場する女子キャラ群を、薄っぺらい友情に落ち着かせない作者のヒネクレ方が面白い。 6点(2012-12-25 04:17:11) |
9. 純潔のマリア
《ネタバレ》 「漫画のヒロインが処女かどうかを気にするなんて、『かん○ぎ』の単行本を引き千切るコアな病的童貞ヲタじゃあるまいし!」とか思ってますが、このマリアの純潔の行方は気になるところです。 しかし、主人公の使い魔のサキュバス・アルテミスの「これだから処女は面倒くさい」という意見には、激しく同意です。(下衆でスマン) 8点(2012-08-27 05:15:40) |
10. ハンザスカイ
《ネタバレ》 「寸止め」の競技空手というイマイチ漫画として向いていなさそうな題材を、キッチリ描き切った作者は、タダモノではない。 読んでいて痛さや辛さ、そして清々しさまでが伝わってきます。 部活に明け暮れていた高校生のころ、軸足の裏のムケまくった皮だとか、青黒く腫れまくっていた脛だとか、思い出すなぁ。や、面白かったです。 佐渡川準。今までただの「ツッコミ激しい目のギャグ漫画家」とかテキトーに評していて、すんませんした。 7点(2012-08-27 05:06:48) |
11. バチバチ
《ネタバレ》 下手をすれば「時代遅れ」と評されてもおかしくないベタな相撲漫画ではあるが、今は廃れて久しい少年漫画の野蛮なアツさがあり、非常にカッコいい。 ちょっと森下ジョージを意識したキャラ配置が難ですが、久しぶりに堂々とした「少年漫画」を読ませてもらったような気がします。 7点(2012-08-27 04:54:44) |
12. シグルイ
《ネタバレ》 南条範夫のソリッドな文章描写と、山口貴由のエロティックな筋肉描写が、恐ろしいほど噛み合っている。 蛇足ですが、個人的には牛股権三郎の「にぱ!」とした笑顔が好きだ。超好きだ。 しかし「腸(わた)を撒くのをやめさせい!」と叱られるシーンは、壮絶すぎて不覚にも笑ってしまった。 「腸(わた)を撒くのをやめさせい!」って叱られる人間なんて、平野耕太のキャラか牛股権三郎くらいだ。 多分、この世にはいまい。 多分、死ぬまで言わないだろうし、言われないであろう名台詞。 9点(2012-08-13 02:09:47) |
13. ヨルムンガンド
《ネタバレ》 最終話の「そのオチはヒドイんじゃねぇか?」という評価を聞きますが、私的には支持したい。だがしかし、ココの掲げた「新世界」を描かずに「ご想像にお任せします」で締めくくられちゃ、ねぇ。物足りないという意見も、確かに無視できないのかも。 デビュー時から気になっていた高橋慶太郎の初連載という嬉しさ、そして、色々考えさせてくれる物語で興味深かった、という二点が、評価対象でしたねぇ。 6点(2012-05-19 01:09:37) |
14. ゴロンドリーナ
今までありそうで無かった、スペインを舞台にした「闘牛」漫画。 主人公は、恋人を失い生きることに絶望したビアン少女と、イワク有り気なヘンクツ中年。とりあえず、今のところ、どのキャラクターにも感情移入できない雰囲気ですが、絵と構成力に華があり、磁力があるように思える。 7点(2012-05-19 01:00:29) |
15. 戦国妖狐
《ネタバレ》 室町時代を舞台にした、水上悟志の妖怪モノ。相変わらず、軽妙さと神妙さ、そしてアツさのバランスが異様に取れていて、グッとくる。 8点(2012-05-19 00:52:05) |
16. 百姓貴族
《ネタバレ》 「鋼の錬金術師」や「銀の匙」の作者・荒川弘が持っている作家性の根幹にあたる「農業エッセイ漫画(?)」ですね。 北海道にも農にも馴染みのない私には、ただただ興味深い。この作品と「銀の匙」「自殺島」を読むと、無性に鹿が食べたくなる。 7点(2012-04-14 01:29:34) |
17. 音楽と漫画と人
ショートの名手・戸田誠二が描く、清濁併せた見開き2ページ×69篇。 押し付けがましくなく、嫌味でもなく、ベタつきもしない、堂々としたヒューマンドラマ。読後に「明日も頑張って生きるか」というささやかな活力を、貰ったような気がした。 9点(2012-04-14 01:22:49) |
18. Landreaall
亜流の域を出ない女子向けファンタジー漫画がウンザリするくらい蔓延している中で、それらと一緒に埋もれてしまってる感のある隠れた良作。 人間描写と世界観、ちょっとした格闘技考察がしっかりしていて面白い。 8点(2012-04-14 01:06:12) |
19. 高校球児ザワさん
《ネタバレ》 「女子野球部員というフェチを楽しむ!」的な謳い文句で注目された作品だが、時折見せるシリアスな回や、グラウンドの土のにおいがしてきそうな描写に、作者のタダモノじゃない気配を感じさせる。腹筋割れ萌えだけでは、決してない。 7点(2012-03-10 00:56:17) |
20. 大東京トイボックス
前作に感じていた窮屈さも、掲載誌が変わった今作はノビノビとした展開。前作よりも「クリエイターとしての産みの苦しみ」がチリチリと伝わってきます。ゲーム業界のみならず、すべてのクリエイター志望者に読んでもらいたいアツイ作品。 長短のあるキャラクター群も、魅力的。 8点(2012-03-10 00:48:39) |