みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
★6.《ネタバレ》 陰気な話なのでシンドイが、ペ・ドゥナは絶妙に抑制気味の魅力ある演技。彼女をずっと見ていたい感じ。このかっこいい高身長のレズビアンカップルが世の雑音を悠々と見下ろすかたちを映像表現として見届けたいものだ。 【ひと3】さん [DVD(字幕)] 7点(2025-07-12 21:59:29)★《更新》★ 5.《ネタバレ》 ペ・ドゥナの姿。確かにずっと観ていられる。冒頭、道端の少女をじっと見つめる。夜、テーブルで一人酒を飲む。私たちはペ・ドゥナの姿、その表情を追いながら、彼女の中の何かを観ている。 彼女はソウルのエリート警視であったが、普通とは違う性的嗜好を問題視され、未来を閉ざされるように、田舎の警察署に左遷される。自らの嗜好を悪と見なされ、それを抑圧するしかない鬱屈した感情の中で生きている。毎晩、眠りにつく為に酒を飲む。 そこに現れた少女ドヒ(キム・セロン)。少女は家族や同級生から虐待され、現実逃避から妄想的な振る舞いを見せる。彼女は少女を保護する。少女に対する母性に似た感情に身を任せることで、自らの傷を癒す。それは優しさに餓えていた少女との共依存の関係となる。 その関係も途中で破綻しバラバラとなりかけるが、最後には収まる。但し、その場所は、既成の物語と明らかに違うのである。 「私の少女」とはどういうことだろうか?(この映画の原題は「도희야」(ドヒ)、英語題"A Girl at My Door"、邦題「私の少女」。珍しく邦題が最も作品の意図を象徴していると感じる) 現代人は、自らの人生を回収し安心できるような既成の物語を失っており、伝統的な精神分析で解釈し癒すことができない、つまり物語によって内面化され得ない「新しい傷」を負っている。 ペ・ドゥナ演じる警視も「新しい傷」を負って田舎の地に赴任してきた人物である。「新しい傷」を克服するのは「新しい物語」しかない。それが「私の少女という物語」であり、物語の可能性という、この映画の真の主題なのだと私は思っている。 【onomichi】さん [インターネット(字幕)] 9点(2025-06-08 21:23:12) 4.《ネタバレ》 同性愛者という理由で田舎に左遷されたヨンナム警視。 母に捨てられ、継父と祖母に虐待を受けるドヒ。 ためらいながらも傷だらけのドヒを保護するヨンナム。 傷ついた者同士がお互い励ましあいながら新たな人生をスタートさせる?過酷な現実の中に、希望を見出すような物語?確かにそーゆーテイストはありますが、単純に心温まるドラマなんかではもちろんない。 表面的には牧歌的で人情味溢れる村。だけどそんな村に確かに存在する『偏見』『いじめ』『虐待』『不法滞在者』といった社会の闇。弱者が虐げられ、それを周囲の人間が見て見ぬふりをする社会。人の良さそうな警察のおっちゃんが、必要悪だと暗にほのめかすのが何気に怖い。 そんななか、自分の正義と信念を貫こうとするヨンナム。そして屈折した村人たちとは明らかに違う、公平で強く優しいヨンナムに惹かれるドヒ。 ですがそんな二人に『悪意』と『偏見』と『司法』が牙をむく。 更には、社会の底辺で生きてきたドヒの心には、既にモンスターが育っていた。それはドヒが過酷な環境を生きていくうえでもはや必然だったのかもしれません。 そんな救いようの無い話にふさわしく、ドヒに別れを告げるヨンナム。しかし若き警官がドヒのモンスターに気付いていることを知り、遂にドヒと共に生きていくことを決意するヨンナムに一抹の希望が垣間見えるラスト。 はっきり言って好きな映画とは言い難いです。 ですが、韓国映画は凄いと思いました。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 7点(2020-08-24 01:54:41) 3.《ネタバレ》 「言っていいかわかりませんがドヒには可哀そうだと思いながらも 良くない印象も持っています。まるで小さな怪物にに思えることも」 ラストで若い警官が言います。 14歳でこの役を演じたキムセロン。 言っていいかわかりませんが まるで小さな怪物に思える。映画の役が役者個人の人格に与える影響。子役に関してはいつも思いを馳せてしまいます 【LOIS】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2017-10-09 21:41:48) 2.《ネタバレ》 ペ・ドゥナは小悪魔的な役が好きだったが、年齢を重ねて今回は陰のある大人の役。同性愛者としての傷を持ちながら、虐待された子を助ける女性警察官。少女はどこかで見た顔だと思ったら「アジョシ」に出てた子だった。 少女を虐待する義父と祖母が本当に憎々しいキャラで殺意が沸く。こういう役は韓国映画はマジで上手い。 【飛鳥】さん [DVD(字幕)] 5点(2017-09-01 22:03:45) スポンサーリンク
【点数情報】
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