映画『私の少女』の口コミ・レビュー

私の少女

[ワタシノショウジョ]
A GIRL AT MY DOOR
(도희야)
2014年上映時間:119分
平均点:7.40 / 10(Review 5人) (点数分布表示)
公開開始日(2015-05-01)
ドラマサスペンス
新規登録(2015-10-22)【ヴレア】さん
タイトル情報更新(2025-06-08)【onomichi】さん
Amazonにて検索Googleにて検索Yahooにて検索
Twitterにて検索
ブログに映画情報を貼り付け
監督チョン・ジュリ
キャストぺ・ドゥナ(女優)イ・ヨンナム警視(派出所所長)
キム・セロン(女優)ソン・ドヒ
ソン・セビョク(男優)ソン・ヨンハ(ドヒの義父)
ソン・ジョンハク(男優)オム・チュンホ警部(派出所班長)
脚本チョン・ジュリ
製作イ・チャンドン
スポンサーリンク

💬口コミ一覧(9点検索) [全部]

1.ネタバレ ペ・ドゥナの姿。確かにずっと観ていられる。冒頭、道端の少女をじっと見つめる。夜、テーブルで一人酒を飲む。私たちはペ・ドゥナの姿、その表情を追いながら、彼女の中の何かを観ている。

彼女はソウルのエリート警視であったが、普通とは違う性的嗜好を問題視され、未来を閉ざされるように、田舎の警察署に左遷される。自らの嗜好を悪と見なされ、それを抑圧するしかない鬱屈した感情の中で生きている。毎晩、眠りにつく為に酒を飲む。

そこに現れた少女ドヒ(キム・セロン)。少女は家族や同級生から虐待され、現実逃避から妄想的な振る舞いを見せる。彼女は少女を保護する。少女に対する母性に似た感情に身を任せることで、自らの傷を癒す。それは優しさに餓えていた少女との共依存の関係となる。

その関係も途中で破綻しバラバラとなりかけるが、最後には収まる。但し、その場所は、既成の物語と明らかに違うのである。

「私の少女」とはどういうことだろうか?(この映画の原題は「도희야」(ドヒ)、英語題"A Girl at My Door"、邦題「私の少女」。珍しく邦題が最も作品の意図を象徴していると感じる)
現代人は、自らの人生を回収し安心できるような既成の物語を失っており、伝統的な精神分析で解釈し癒すことができない、つまり物語によって内面化され得ない「新しい傷」を負っている。

ペ・ドゥナ演じる警視も「新しい傷」を負って田舎の地に赴任してきた人物である。「新しい傷」を克服するのは「新しい物語」しかない。それが「私の少女という物語」であり、物語の可能性という、この映画の真の主題なのだと私は思っている。
onomichiさん [インターネット(字幕)] 9点(2025-06-08 21:23:12)《新規》
スポンサーリンク
スポンサーリンク
マーク説明
★《新規》★:2日以内に新規投稿
《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 5人
平均点数 7.40点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
5120.00%
6120.00%
7120.00%
800.00%
9120.00%
10120.00%

■ ヘルプ