みんなのシネマレビュー |
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ネタバレは禁止していませんので 未見の方は注意です! 【クチコミ・感想】
6.《ネタバレ》 よく聞く「凄いし面白いけど、他人にお勧めできない」の理由がわかりました。 エロエロでありながら、かなりビョーキな作品です。この女性監督さん、サイコパスです。 で、サイコパスな性格の男性陣のアンテナは、前評判でビビッと来るから、その手の観客ばかりが 映画館に集合。 陰で絶賛しながら、見ない方がいいとか言う、矛盾した批評ばかりになる。 過去の栄光の記憶のせいで、老いを受け入れる事がどうしても許せないヒロインの苦悩が 画面から押し寄せる序盤を第一ラウンドとします。 変な遺伝子操作に手を出してしまい、とんでもない状況に陥るSF的な第二ラウンド。 奇跡の美貌を手に入れて、別人としてメディアに降臨し喝采の日々が始まる第三ラウンド。 しかし、元の老いた体との1週間交代の中で、人格も分裂してしまい、意見の相違どころか 嫌悪から憎悪へ関係の悪化。その一方、若い方の自分は人気が爆発でトップスターが目前。 元の体は、欲望の代償で際限なく老いが進み、見るも無残なヨボヨボお婆ちゃんになる第四ラウンド。 ついに、始まる二人の自分の醜い争い。コレでもかってなバイオレンス映画に切り替わる第五ラウンド。 勝ち残った若い方の自分は、トップスターとしての晴れ舞台へ望むのだが、直前で体の異変が始まり まずは自分自身が絶望の阿鼻叫喚に溺れそうな第六ラウンド。 で、ここからが問題のクライマックス。ミュータントモンスターが大観衆の前に出てしまった上に 血みどろスプラッター大洪水の第七ラウンド。 この辺が変な映像なんです。 これはもしかして 現実に起きたシーンではなく、異形化のショックで意識混濁のヒロインが見た夢とか幻想なのかもしれません。 まあこの映画をイメージして頂くのに丁度いい説明として挙げられるのは、「ザ・フライ」「遊星からの物体X」 「悪魔の毒毒モンスター」「キャリー」そして「永遠に美しく」 ですかねえ。 特にラストシーンの、シュールな絵は、「永遠に美しく」のブラックユーモアの超進化形でした。お見事。 エロジジイである自分としては、前半の分裂展開の贅沢なヌードシーンだけでお釣りが来るのですが、 その辺に興味ない人には、大変悪趣味な作品なので、基本お勧めしないでおきます。 誰かの言う「最低で最高」が良く似合う映画でした。 【グルコサミンS】さん [映画館(字幕)] 8点(2025-05-30 22:33:01)★《新規》★ ★5.エロとグロは文句なし。ラストはちとしつこいかなと思ったが、悪くはない。これがやりたくて作ったんだろうし、よしとしよう。 残るは恐怖。お化け屋敷のような驚かしはなく、特殊メイクで迫ってくる老いと衰えがメイン。だがそれ以上に心を寒からしめるのが、デミ・ムーアの演じる初老の寂しさだ。 美しさと輝きを取り戻したくてサブスタンスという〝麻薬〟に手を染めるという説明だが、真の原因は孤独だろう。 劇中の彼女の生活は無だ。一緒に食事に行く友人も、職を失ったことを愚痴る相手も、心配してくれる知人もいない。現場の関係者、隣人、お掃除のおばちゃんともコミュニケーションはない。 華やかだったころに近づいてきただろう人々はどこに行ってしまったのか。豪華な部屋の中の空虚な毎日。キッチンにある一人用のテーブルも物悲しい。何かに救いを求めたくなる気持ちはよくわかる。 現実の我々のそばにも〝サブスタンス〟はころがっている。ロマンス詐欺や投資の誘惑、陰謀論やフェイクニュースなどなど。心のすきを狙ってくる悪魔はいくらでもいる。 結局、助けてくれるのは世間と友人なのかな。老人よ、スマホを捨てよ町に出よう。アレクサやChatGPTを話し相手にするようになったら、終わりだぞ。 そして帰ったら口直しにゴーストを見よう。しかし、よくこの役を引き受けたな。 【漣大五郎】さん [映画館(字幕)] 7点(2025-05-28 17:39:23) 4.これほどインパクトのある映画には、なかなかお目にかかれません。デミ・ムーアが出演を決めた気持ちがよくわかります。とにかく強烈な内容なので、途中で見ているのがつらくなってきました。主人公のためにも、ここで映画が終わってくれ、と念じながらラストまで何とか見ました。あまりに衝撃が強かったので、今は再び見たいと思いません。でも、しばらくすると、薬の効果が切れてきた時のように、また欲しくなっちゃうんだろうな。 【shoukan】さん [映画館(字幕)] 8点(2025-05-25 21:25:09) 3.《ネタバレ》 力作で、問題作で、怪作。 暴力的なまでに痛快で、滑稽で、恐ろしく、哀しい。 キューブリックとクローネンバーグへのオマージュを盛り込みつつ、 最後はロバート・ロドリゲスばりの悪ノリが炸裂。 ルッキズムの大量消費と底の見えない承認欲求へのツケが、 ショービス業界に、スクリーンの観客に大量の鮮血として返ってくる。 どんな歳でも彼女を想っている同窓生がいたのにも関わらず、 化粧でも抗えない老いを受け入れられなかった、優柔不断の彼女の運命を決定づけた。 その果てで、理想の象徴であるスーは、現実のエリザベスを受け入れることができず、殺してしまった。 誰にも見向きされなくなっても、最後に味方になってくれるのは自分自身ただ一人。 "This is Me"で前向きに生きたいものだが、勝者が作り出した価値観に人間そう単純に捨て切れない。 140分の長尺をものともしない、スタイリッシュな演出の手札の多さと力業で捻じ伏せる。 過去の人だったデミ・ムーアが若手のマイキー・マディソンにオスカーを奪われて初めて本作は完成したと言っても良い。 サブスクになったらもう一度見たい。 【Cinecdocke】さん [映画館(字幕)] 8点(2025-05-23 23:59:41)(良:1票) 2.《ネタバレ》 2025.5.20観賞。 若さと美貌を手にしたいアタシ。若返り薬を注射したと思ったら、アタシの背中をバキバキに割ってピチピチギャルが出現。7日間限定でアタシから外出。その若さと美貌により、輝く日々を入手し、スターとなる。段々と元のアタシに戻りたくなくなり、7日間限定という約束を破り倒すようになっちまう。その反動でみるみるうちに衰えていくアタシ。いよいよヨボヨボのハゲババァとなったところで不用品となり、若いアタシにドツき殺されちまう。本体を失くした若いアタシ、北斗神拳のポリポリひでぶ5秒前みてえなんになり果てる。大晦日のスペシャル番組司会にて大衆にそのお姿をさらして、てんやわんや。最後は焼肉のカルビもどきになって没する。これが欲望を求めて魔法の道具に頼っちまった成れの果て。あまり後味は良くないね。ブラックなSFホラー・バイオレンス。 【獅子-平常心】さん [映画館(字幕)] 6点(2025-05-21 02:21:45) スポンサーリンク
しかし、デミ・ムーアが主演であったり、フランス出身の女性監督であったり、そういった要素がなければ見向きもされなかったんじゃないでしょうか? 作品のテーマや、ビジュアルのグチョグチョ感は、完全に80年代のB級ホラーのソレです。 オチも途中で容易に読めてしまいます。 この映画を一言で表現するなら、最高に贅沢な『笑ゥせぇるすまん』と言ったところですね。 【J.J.フォーラム】さん [映画館(字幕)] 5点(2025-05-17 23:29:07)
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