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プロフィール
コメント数 2260
性別 男性
ホームページ https://twitter.com/BM5HL61cMElwKbP
年齢 52歳
自己紹介 あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

2024.1.1


※映画とは関係ない個人メモ
2024年12月31日までにBMI22を目指すぞ!!

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521.  チャーリーズ・エンジェル フルスロットル エンジェルたちの破天荒なアクションに楽しいコスプレ、それに豊かな表情。全て前作よりもパワーアップしています。まさしくフルスロットル。お色気も大サービスで、大満足でした。潜入捜査中にお色直しがあったって、物理の法則を無視したって構わない。いやむしろそこを楽しむべきだと思う。おバカエンターテイメントはこうでなくてはいけません。見事に吹っ切れていました。大味な演出が幅を利かせている反面、シリーズファンへの心遣いが感じられるのが嬉しい。わずか一枚の写真でも、ビル・マーレーを登場させたことに拍手を送りたいです。シリーズの長所をちゃんと理解している良い続編だと思いました。[DVD(字幕)] 7点(2008-02-29 19:21:17)

522.  パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト 《ネタバレ》 前作の設定やエピソードを十分に踏まえた良い続編だと思いました。犬、ラム酒、壊れたコンパス。刺身のツマ程度だったアイテムたちを上手く活用しています。『呪われた海賊たち』を鑑賞済みなら、思わずニヤリとしてしまう展開が満載。バカさ加減も加速していますし、アトラクション性が向上しているのも嬉しいところ。また圧巻なのが、伝説の巨大海獣クラーケン。触手で人間を巻き込み、船を破壊。その圧倒的なパワーに釘付けになりました。ただ、人を殺しすぎ。もう少し表現に配慮があってもいいかなと。タコ船長をはじめとする幽霊船の乗組員たちのルックスもちょっとグロい。もっとも、ファミリー向け娯楽作品からシリーズファン向けにターゲットを変えたために、このような作風になったのかもしれません。個人的には前作よりも楽しめました。[DVD(字幕)] 7点(2008-02-28 19:19:28)

523.  パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち 本家ディズニーランドのアトラクション『カリブの海賊』にどれほどの初期設定があったのか存じませんが、映画用にイチから設定を考え、物語を組み立てたのだとしたら、なかなかのモノだと思いました。呪われた海賊、連れ去られるヒロイン、金貨の秘密。冒険モノの定番をしっかり押さえています。そして何と言ってもジャック・スパロウ。この人気キャラクターを生み出したことが、シリーズ化されるほどヒットした最大の要因でしょう。悪者をファミリー映画の主役に据えるのは難しいこと。イイ奴じゃなきゃ観客は好きになれない。でもイイ奴は悪いことなんかしない。この矛盾をどう処理するか。本作では「いい加減な奴」という要素でクリアしています。アニメで言えばルパンⅢ世。日本のタレントなら高田純二のようなキャラ。ちょっと違うかな(笑)いずれにしても、「なにか憎めない」という称号を手に入れたキャラクターは強いです。本当はもう少し高い点数を付けたいのですが、アトラクション性がやや弱いと感じたのでこの点数で。[DVD(字幕)] 6点(2008-02-27 20:01:05)(良:1票)

524.  チェンジング・レーン 《ネタバレ》 些細なイザコザから2人の男の運命が狂っていく。その過程がとてもリアルで、恐ろしく思えました。アルコール中毒の黒人男性側に感情移入したら、もう胸が痛くて苦しくて。相手の弁護士に強い憤りを覚えました。ただ客観的にみれば、黒人男性にも相当非がある。感情のままに暴力を振るう場面が何度もありましたし、タイヤを外すのは完全にヤリ過ぎ。アルコール中毒云々よりも、堪え性の無い性格に難ありと言わざるを得ません。しかし希望はあります。あの状況でアルコールに口を付けなかった気概は買いたい。それに金に目が眩まなかったことも。根は善人。そして家族とやり直したい気持ちは本物だと思う。そしてもう一人の主人公。彼はやり手の弁護士です。仕事は出来るのでしょう。でもどこか抜けている。サミュエルを追い込む遣り方は下手糞だし、女房に不倫がバレていることに気付いていなかった。彼と街で再会した時、ウソでも土下座するくらいのしたたかさがあれば、問題は簡単に解決したはず。ベンは彼自身が考えている以上に、脆い人間だと思います。でも、だからこそ見込みがある。非情になれないのは、良心が死んでいない証拠。誰だって誘惑に負ける時はある。過ぎた時間は決して戻らない。でもこれからを変えるのに遅すぎることはない。アンラッキーをラッキーに変えるのは自分次第。多少甘くはありますが、いいお話だと思いました。[DVD(字幕)] 7点(2008-02-25 19:29:15)

525.  イントゥ・ザ・サン 《ネタバレ》 アメリカ映画にしては日本描写に違和感が少なく、流石日本通セガールの面目躍如といったところでしょうか。お話の方は日本刀+復讐劇という『キル・ビル』の影響を伺わせるもの。ただ、単純バカに徹しているかの作品に比べると、幾分中途半端で物足りない。日本人キャストは意外なほど豪華でしたが、有難味は薄いです。[DVD(字幕)] 4点(2008-02-23 18:46:09)

526.  インデペンデンス・デイ 最初の鑑賞は劇場の大スクリーン。その時の感想は、「とにかく映像はスゲえ!でも大味だなあ」というもの。その後もテレビやDVDで何度も観賞しましたが、感想は変わらず。根底にある“アメリカ万歳”というメッセージも、だんだん鼻に付くようになりました。脚本は上手いとは思いません。でも、こういう映画って在り難い。絶対に必要だと思う。金にモノを言わせた映像美。CG、特撮使い放題。2時間だけ別世界に連れて行ってくれる極上のエンターテイメント性。ハリウッドの超大作には、それがあります。気力が消耗しないから、何度も楽しめる。こんな映画が劇場から消えてしまったらきっと寂しい。こういう作品をきちんと評価したいと思うようになりました。金がかかっているほどバカ映画は輝く。皮肉ではなく、称えたいと思います。(2008.2.21 6点→7点へ修正)[映画館(字幕)] 7点(2008-02-21 18:52:46)

527.  リンガー! 替え玉★選手権 健常者である主人公が、知的障害者に成り済ましてスペシャルオリンピックスに出場します。目的はスポーツ賭博で大金を得ようというもの。これをコメディにしようというのだから、鑑賞前はかなり不安でした。不謹慎極まりない。笑うに笑えないのではないかと。しかし疑念はすぐに吹き飛びました。丁寧で配慮のある脚本。観客を納得させる術を心得ていました。オチの付け方もいい。その分、障害の描き方はヌルく、ネタの毒を期待する方には物足りないかもしれません。でも自分はこのアプローチで満足しました。素直に笑えました。主人公がみんなに受け入れられた理由。そこに健常者と知的障害者の付き合い方、というより、人と人との繋がり方のヒントがあると思います。大切なのは関心を持つこと。相手を知ろうとすること。そして会話を交わして一緒に行動すること。すべて対人関係の基本です。でも簡単なようでなかなか出来ないこと。先入観や無知ゆえの思い込みで判断してしまうことって意外と多い。あらゆる偏見や差別、いがみ合いの根っこは、そこにある気がする。違いはあって当たり前。そこからどう行動するかで人間の価値が決まる。こんなおバカコメディにだって、自分や世界を変える手掛かりが隠されています。[DVD(字幕)] 9点(2008-02-15 23:04:59)(良:1票)

528.  スパイダーマン3 《ネタバレ》 回を重ねるごとにアクション性が増しているシリーズ。3作目となる本作は、もはやアトラクションと言っていい出来栄え。水平移動に垂直落下、空間の奥行を活かしたスピード感溢れる戦いにクラクラしました。敵もゴブリンジュニアに砂男、それに謎の寄生生物と盛り沢山。サービス精神旺盛です。アクションだけなら満点級です。ただその分、物語の粗が目立ちました。ご都合主義の展開や設定は目をつぶるにしても、ドラマが希薄になってしまったのは惜しい。テーマが良いだけに尚更そう思います。シリーズで一貫しているのは、根っからの悪人が居ないこと。みな弱い心が産んだ怪物たちです。主人公とて例外ではありません。誰もが悪人になってしまう可能性がある。そうならないために必要なのは何か。愛するMJに伯母さん、親友のハリー、大家のおじさんだって彼を気にかけている。多くの人たちの支えがあって、主人公はヒーローでいられるのだと思います。大切なことを忘れてしまったピーターが心を乗っ取られたのは必然だと思いました。堕ちるのは簡単。でも這い上がるのは容易ではありません。主人公やハリー復活のドラマを淡白に処理したのは勿体無いと感じました。前作には及ばないものの、採点は「十二分に満足」の8点です。続編を期待したいところですが、ハリーのような良キャラを失ったのはデカイなぁ。[DVD(字幕)] 8点(2008-02-07 19:39:01)(良:2票)

529.  X-MEN:ファイナル ディシジョン 《ネタバレ》 ミュータントを“人間に戻す”新薬「キュア」の登場によって、ミュータントと人間、それぞれの思惑がますます顕になる3作目。自らの能力を忌み嫌う者、受け入れる者。人間との融和を図る者、敵対の意思を表す者。ミュータントはそのアイデンティティを問われます。人間側も同じ。曖昧にしてきたミュータントの位置付けを、明確にせざるを得なくなる。実に面白い構図です。現実の差別問題や、他生物との関わり方と照らし合わせてみるといい。“人間とは何者か”という物語の根幹に行き着きます。ただ、それは鑑賞後のお楽しみ。まずは目の前で起きていることを存分に楽しみましょう。ミュータントの多彩なサイキック能力。その映像表現の見事なこと。極上のイリュージョンを見ている感覚でした。迫力満点。そして美しい。スクリーンで観なかったことを後悔しました。ただ、ドラマは不十分だと感じました。ジーンとローガンの恋愛話をクライマックスにするなら、もっと木目細かな心理描写の伏線が必要でした。それに締め方もぬるい。今回の件で、ミュータントと人間の間に大きな軋轢が生まれたはず。一度恐怖を体験した人間が、その源を放置するとは思えない。人間は、それほどお人好しではありません。何事も無かったような平穏な結末に違和感を覚えました。並みのアメコミ映画なら問題にしません。見た目が派手ならそれで満足。ただ本シリーズには奥深いドラマ性も求めたい。それが可能な優れたコンテンツと考えます。エンドロール前後のシーンについて。クレジット前のワンカットは絶品でした。見事な余韻を作り出しています。ただ、最後のシーンは要らなかったと思う。驚愕の事実は、艶消しでもあります。続編の布石としての要素の方が強い。こうなったら、責任を持って3部作を超える続編をつくってもらいましょう。[DVD(字幕)] 8点(2008-01-31 19:23:22)(良:3票)

530.  チャイルド・プレイ(1988) 《ネタバレ》 大柄な肉体、恐ろしい凶器、醜悪な顔、常軌を逸脱した狂気。観客が殺人鬼を怖れるのは、彼らには“とても適わない”と思ってしまうから。ジェイソン、フレディ、レザーフェイス等、スター殺人鬼はみんなそう。太刀打ち出来ないことを直感します。そういう意味で、本作のチャッキーでは“物足りないかも?”という先入観がありました。所詮人形は人形。しかも子供サイズ。戦って負ける気がしないから。でも予想は覆りました。結構本気で怖かった!最初に抱いたのは“他人に信じてもらえない”恐怖。助力を請えない状況がどんなに心細いか。チャッキーの罪の責任を負わされるのも心配。そして“大切なものを奪われる”恐怖。子供の命を狙われるのは、自分の命を狙われるより遥かに恐ろしい。チャッキーの体格的ハンデを埋めるシチュエーション作りも光ります。身動きの取れない車の中、あるいはVS子供。体格差は関係なくなる。チャッキーは立派な殺人鬼だと思いました。さすが、シリーズ化された作品の1作目だけのことはある。設定、脚本、共に秀逸だと思います。ただ、ラストの畳み掛けはややクドイ。それよりも、続編の可能性を残すため、チャッキーを生かす算段をしたほうがいいと思いました。何かに憑依させるとか、止めを刺さずに逃がすとか。あんなにシッカリ抹殺したら、続編が作り難いんじゃないかと気がかりで。でも心配ご無用。どんな荒業を使っても続編を作るのが映画界でした。[DVD(字幕)] 8点(2008-01-30 19:01:44)

531.  ハムナプトラ/失われた砂漠の都 《ネタバレ》 日本語吹替えを担当した声優さんが上手だったのか、裏切り者がそんなに悪い奴に思えなくて。根っからの悪人というよりも、単なるお調子者。だから、悲惨な結末をを与えたのは、少々可哀想な気がしました。お仕置きにしてはキツ過ぎたかなと。冒険映画のお約束がちゃんと守られていたので、安心して観ることが出来ました。TV地上波吹替えにはもってこいの作品。[地上波(吹替)] 6点(2008-01-27 21:10:51)(良:1票)

532.  ネットワーク 《ネタバレ》 その職に固執するあまり、我を失ってしまった落ち目のキャスター。視聴率至上主義で暴走する女プロデューサーや重役。「ビジネスだから」では片付けられない執念が垣間見えます。彼らを突き動かした真の原動力。それは欲望だと思う。自己顕示欲や承認欲求、優越感、成功欲等々。人が欲して止まない要求を満たしてくれるものが、TV業界にはあるということ。それも頷けます。一度に数千万人を相手にし、その結果が視聴率となってはね返ってくる。これだけ大規模な成果を短期間で、かつ数値として確認で出来るのがテレビならではの醍醐味。成功で得られる快感は凄まじいと思う。手にしたものが大きいほど、そして得難いほど、手放したくないのが人情です。ただ今回のケースは度を越えている。予言者という名の道化に身を落とすキャスター。視聴率を守るために殺人を示唆する幹部たち。みな狂っています。マスメディアの力、というより、その先にある大衆の力に飲み込まれたのだと感じます。ラストの銃撃事件。一人は局の幹部から依頼された人間。では、もう一人は誰か?おそらくただの一般人。つまり大衆の一部です。大衆を欲し、大衆に祀り上げられ、大衆に殺された一人の男。その憐れな末路が大衆の前に延々と晒される皮肉。恐ろしいと思いました。[DVD(字幕)] 7点(2008-01-25 19:04:43)

533.  プレスリー VS ミイラ男 《ネタバレ》 「面白いか?」と問われれば、胸を張って「ツマラナイ」と言える。でも「好きか嫌いか?」と尋ねられたら、「好きだ!」と思わず叫んでしまう。そんな作品でした。主人公は、“生きていたキング”ことプレスリー。その相棒はケネディを自称する黒人。相対するは、“古代エジプトの王様”。爺さん連合VSミイラ男。全員がキングだし、みんな棺桶に足を突っ込んでいる。このシチュエーションがたまらない。歩くのもままならない主人公。当然、アクションは控えめです。クライマックスの対決もグダグダ感タップリ。でも何か憎めない。爺さんが一所懸命に戦っているから応援したくなる。誰からも褒められず感謝もされない孤独な戦い。でも充実していたと思う。人生最後の達成感。それがあれば悪くない。[DVD(字幕)] 6点(2008-01-24 19:09:50)

534.  ゴーストライダー 《ネタバレ》 トラックに潰されても平気なゴーストライダー。でもチンピラのナイフで負傷。体の仕組みがよく分からない。不死身っぽい気もするけど、先代ライダーの話を聞くとそうでもなさそう。観客にハラハラしてもらうために、能力のアナウンスは丁寧にして欲しいと感じました。アクションは地味。たまたま手にしたチェーンを振り回すだけ。必殺技も同じです。でも気に入りました。渋くてイイ。ただ物足りなくもあります。従順に瞳を見つめ返す闇の者たちは人が良すぎる。必殺技が炸裂するか否かの攻防を見たいと感じました。(例)ライダー「オレの目を見ろ!」悪「ヤなこった。お前の魂胆はお見通しだ。」(焦点が定まらない表情の悪者。宇多○ヒカル風。)ライダー「イヤイヤ違うんだって。ほらココ。実は眉間のところにお得な情報が書いてあるのよ。」悪「えっ。マジで!」ライダー「かかったな!」悪「ウギャー!!」みたいな策略の仕掛け合いや、心理戦があっても良かったかなと。物語は平坦で盛り上がりに欠けるし、結末も何だかよく分からない。でも満足してしまうから不思議です。主役にニコラス・ケイジを配した豪華さと、ヒロインの豊かな胸に満足したのかもしれません。[DVD(字幕)] 6点(2008-01-23 20:11:51)(笑:1票)

535.  ザ・グリード 《ネタバレ》 因果応報、勧善懲悪の原則がキッチリ守られているお約束どおりの展開が心地よいです。ラスト、たどり着いた孤島での続編も観てみたいです。[地上波(吹替)] 5点(2008-01-20 20:04:26)(良:1票)

536.  キャリー(1976) 《ネタバレ》 (DVD特別編での鑑賞です。)血に塗れた少女キャリーの叫ぶ姿は、切なくも美しく見えました。このシーンのために本作は在るのだと感じます。それほどまでに魅力的なシーン。ただ其処へ結び付けるための強引さも感じました。クラスメイトたちの行動は完全に常軌を逸しています。あそこまで執拗にキャリーを虐める理由がみえ難い。また自身の能力をコントロールできるキャリーが、彼女に好意的な人間まで死に至らしめたのも理解に苦しむ。母親殺しにしてもそう。我が身を守るためだけなら、包丁1本だけ刺せばいい。意図的な殺人者と言われても仕方ないと感じます。もっとも、それだけ彼女は精神的に追い込まれていたということなのでしょう。祈りの小部屋で母と供に果てる姿は、憐れとしか言いようが無い。死してなお誹られるキャリー。彼女の母こそ罪深い。[DVD(字幕)] 7点(2008-01-18 19:08:32)

537.  バイバイ、ママ 《ネタバレ》 わが子には苦労させたくない。誰からも虐められることなく、純粋な心で真っ直ぐ育って欲しい。母親は子を社会から隔離する道を選びます。何故なら、他人は息子を傷つける存在だから。息子を愛してやれるのは自分だけ。それが息子への愛だと信じています。でも勘違いだと思う。愛しているのは息子ではなく、彼女自身だったのではないか。母親は自分が傷つくことを恐れているだけだと感じました。それほどまでに、少女期に負った心の傷は重症だったのでしょう。傷を治療せずに大人になってしまったのが、悲劇の始まり。確かに人は人を傷つける。でも、かけがえの無い財産を与えてくれる存在でもある。きっと彼女も受け取ってきたと思う。(じゃなきゃ、大人になれない。)でも心の傷が忘れさせてしまったのでしょうか。忌み嫌ったであろう両親と同じ道を辿る母親。やるせない結末です。母親から教わった素敵なことは財産にして、息子には強く生きていって欲しいと願うばかりです。子供を強く育てたいなら、まず親が強くなること。子供の何倍も泣く覚悟がないと、親にはなれないのだと思いました。[DVD(字幕)] 7点(2008-01-13 19:56:15)(良:1票)

538.  エイリアン2/完全版 《ネタバレ》 絶対に行かないと誓ったエイリアンの棲む惑星に、再び赴くことを決めた主人公。一生悪夢に悩まされ続けるより、対峙して打ち負かす道を選びます。エイリアンの殲滅を自身の目で確かめたかったのだと思う。でも普通は出来ないこと。一度死の淵を見た者が取れる選択ではありません。リプリーの芯の強さが伺える。絶望の地で待っていたのは、少女レベッカとの運命の出会いでした。リプリーが地球に残してきた娘と同じ年頃。今は亡き我が子の姿を、彼女に重ねていたであろうことは想像に難くありません。だから最後の最後までリプリーは諦めない。母とはそういうもの。クイーンエイリアンにも同じような事が言えます。一人の女と一匹のメスの最終決戦は、もはやエイリアンVS人間の概念では捉えられない。子を奪われ怒り狂う母と、子を守るため死力を尽くす母との決闘です。痛く、切なく、そして強い母の性が見えます。全てを終えたリプリーに抱きつくレベッカ。「ママ」の一言に涙しました。クイーンも恐怖の対象ではなく、哀れだと思えました。劇場公開版も十分面白いですが、完全版は格別の出来。ヒューマンドラマの色を濃くしています。1作目と併せて鑑賞しましたが、4時間超の大河ドラマを観ているようでした。掛け値なしに面白かった!伏線の張り方も丁寧でそつが無く、前作を十分踏まえた見事な脚本。キャラクター造形も魅力的ですし、文句の付けようがありません。楽勝で10点です。[DVD(字幕)] 10点(2008-01-12 02:12:22)(良:1票)

539.  エイリアン 《ネタバレ》 2を観た後に本作を鑑賞しました。率直な感想は「地味」。アクション大作の続編と比べれば派手さが無いのは当然のこと。でもサスペンスとしても今一歩と感じました。フィールドは貨物船内。一応、密室劇の体裁です。限られた空間による閉塞感がサスペンスの質を高めます。でもピンときません。広いっちゃ広いし、狭いっちゃ狭いような。どの程度の広さか実感出来ないのがツライ。それでも、エイリアンが幼体のうちはいい。何処へでも隠れられる。いつ顔に張り付かれるか分からない恐怖と緊張がある。でも成体サイズになってしまうと話は変わる。潜伏場所は限られるし、第一見つけ易い。さらに“傷つけずに捕獲する”という魅力的なミッションを放棄せざるを得なくなる。遠足は準備が楽しいように、怪物は姿を現すまでが勝負。敵を確認できない状況で焦らして欲しいと思いました。すなわち“溜める”ということ。各エピソードの溜めが不十分で、流されていく印象を持ちました。自爆装置起動から脱出までの10分間。時間制限は緊張感を煽る最高のスパイスです。でも主人公に危機らしい危機は訪れない。エイリアン逃走~宇宙船自爆までが淡白に感じられました。ここまでで観客をお腹一杯にさせてこそ、最後の直接対決が活きてくるかと。もっとも、世界観の構築や各種設定はお見事です。素材はピカイチ。続編を作って正解でした。本作単独なら6点。この後続けて『エイリアン2 完全版』を観たのですが、(失礼な言い方かもしれませんが)その序章としてなら7点で。[DVD(字幕)] 6点(2008-01-11 18:42:09)(良:3票)

540.  エイリアン2 個人的には前作より本作の方が好きです。展開にメリハリがある。特に序盤の組み立て方は上手いと思います。SFアクション大作として十二分に楽しめる。ただ、『エイリアン2 完全版』を観ると、本作では物足りないです。完全版未見の方は、ぜひご覧ください。コクが違います。[地上波(吹替)] 8点(2008-01-11 18:36:18)

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