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コメント数 3872
性別 男性
年齢 53歳

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941.  放浪記(1962) これもまあ、「映画としての策略」という技術的な意味では、成瀬作品のベストワークのひとつに数えてよいものやら、よくわからんのですが、まずとにかく、面白かったなあ、と思える作品です。「貧困」「惚れっぽい」「直情的」・・・誰しも何がしか、自分自身の身に憶えがあったりするのだけど、それがいささか極端でぶっ飛んだ主人公の姿、何ともコマった人でハラハラさせられもするし、また何ともいとおしくもあります。つい笑ってしまうシーンもたくさんある一方、男女関係の緊迫感もまた格別。ヒヤヒヤ。そして主人公がときに見せる、自分はこれだけではない、これだけでは終わらない、という、怒りに似た表情にも、何か我々が忘れかけているものを思い出させ、ドキリとさせられると同時に勇気づけられもします。というわけで、良い意味で、自分に身近に感じられる映画、でした。[CS・衛星(字幕)] 9点(2005-10-31 23:25:19)

942.  ゴジラVSデストロイア アル中みたいな顔したゴジラがひとくさり暴れて自滅する映画。一応デストロイアなんてのも出てくるけど、これがまあ、最終・最強的な名前とは裏腹に、無意味にコケ脅かし度の高い容貌。いかにも「ウルトラマン怪獣」風で、小学生向けっぽい造形。こういう、見た目が威嚇的な生き物は、大抵強くない、と相場が決まってる。さてこの映画、登場人物たちがワケわかんないことばっかり言っており、ここまでくると何となく気味悪くなってくるほど。・「酸素原子を微小化!(=ミクロオキシゲン)」⇒わかるように説明してくれ。量子論的にちゃんと説明つくのか?辰巳琢郎。 ・「ゴジラが核爆発を起こしたら?→地球上のどんな核兵器よりも巨大な爆発エネルギー」⇒ゴジラは核実験によって蘇った古代生物ではなかったか。いつのまに生みの親の核兵器よりエラくなったんだ。 ・「ゴジラはあくまで趣味にしておきたいんです」→生意気だぞ!面白いけどな、あはは。 そんなわけで、大森一樹(脚本)、またまたやってくれたゼ!と何となく嬉しくなると同時に、こんな映画にも一応音楽を担当してくれる伊福部翁に、ちょっと感心してしまうのでした(あんまりやる気がないようにも聴こえるが)。では最後にもう一度言っておくが、辰巳琢郎、もうちょいしっかりしろよ。[CS・衛星(字幕)] 5点(2005-10-26 23:36:22)

943.  乱れ雲 いかにもメロドラマらしいメロドラマで、確かに引き込まれはするのですが・・・なんとなく物足りない! 成瀬作品って(まだ大した数観たワケでもないんだけど)、刻一刻、次のカットが予想できないような、何か屈折した感覚があるように思ってたのですが、どうもこの作品、流れがスムーズすぎて・・・(でもやはり、ところどころは「アレッ」と思うカットが挿入されて、何だかウレしくなる)。まあ、作品がカラーである時点で、雰囲気がモノクロよりも日常に近づく分、場合によっては、映画の「神秘性」が薄らぐ原因となったりもするのでしょうが。それにしても加山雄三の笑顔がインチキ臭い。メロドラマなのに、二人が結ばれることを期待するどころか、「ああ、こんな胡散臭い男にだまされるなぁ」「くそーまた偶然を装ってバッタリ出会いやがる。ストーカーの手口だ」「熱出たくらいで甘えやがって。母親の話と違うではないか」「あっ今のは絶対セクハラだっ」こういう邪念が湧いてしまうのは、私が悪いのか、映画が悪いのか。←こういう事ばかり書いているのは、結構気に入ってる証拠だったりするわけですけどね、ははは(随所に流れる武満サウンドがグー)。でも、ラストはもう少しなんとかならなかったんですかね。この断ち切るような終わり方、鋭いようでいて実は無難なラスト、これは少々日寄っている気がしました。この重いテーマに相応しい処理の仕方だったどうか・・・。[CS・衛星(字幕)] 7点(2005-10-23 22:55:55)(良:1票)

944.  妻よ薔薇のやうに 「いい映画ね、よくわかんないけど。」という映画。→「おまえはこういう方面はだめなのね」(笑)。 カットとカットの繋がりが、直線的なスムーズな繋がりではなく、斜めに斜めに入ってくるような・・・なんだこりゃ一種のキュビズムか?と言いたくなっちゃう、静的な中のミョーな躍動感。主人公を通して奏される、前半の「母」の主題と、後半の「父」の主題の対比、そしてそのふたつが無理矢理重ねられる二重フーガの末に、まるで解決しないことによって解決したようなラストが、心に残ります。さて勝負は判定に持ち込まれた。勝敗の行方はいかに!?[CS・衛星(字幕)] 8点(2005-10-19 23:01:54)

945.  眠狂四郎 無頼剣 いやはや、実にハードボイルドなる一本。「断っておくがワシはマトモな人間ではない」とのたまう狂四郎様。なーにをおっしゃるんですか、シリーズ他作品に比べりゃ相当マトモでっせ。何しろ、全然スケベじゃない。まさか別人、このヒト本当に大塩格之助だったりして、ウヒョヒョ。←というわけで、狂四郎の人違いに始まり、裏には裏のある、なかなかに奥の深いストーリーが、紙芝居のごとき場面転換、モンタージュ風のカット挿入によって、実に小気味よく進められていきます。一方、じっくり見せるところはじっくりと。この緩急の心地よさ、まさに快作と言ってよいでしょう。さて今回の敵は、天知茂演じるところの明智小五郎、じゃなかった、ニヒルなテロリスト・愛染。ちなみにワタシの知り合いで、「眠狂四郎シリーズってたしか、敵役は毎回、天知茂が演じてたんじゃなかったっけ?」などというワケの解らない勘違いをしている人がおりました。こんな勘違いが生じるくらいだから、まさに本作の天知茂はシリーズ屈指の印象深い敵役と言ってよい、のかどうか(???)。円月vs円月という、何かヘンテコな儀式のようなクライマックスに続く、どこか悲しさと虚しさが漂うラスト、脱帽であります。[CS・衛星(字幕)] 8点(2005-09-28 23:41:13)(良:2票)

946.  お茶漬の味 クライマックスが「お茶漬け」という、おそらく空前にして絶後の映画。この映画、まず冒頭の女性たちの異様にハイピッチな会話(ほとんど機械のよう)に始まり、やけに冷淡すぎる妻とやけに物静かすぎる夫のやりとり、そしてラストの明らかに過剰な妻のセリフまで、不自然さを隠そうともしないこの奇妙な感覚。そういえば、ラーメンをすするシーンや鉄橋を列車が渡るシーンのしつこさ、ほとんどパラノイアと言いたくなるほど。しかし、その故意の不自然さゆえなのか、あの極端にまったりした「お茶漬けシーン」が、これまた素直に受け入れられちゃったりする。実際、かなりじ~んときたよ。あくまでウソ臭く、あくまで他人事、まあ無責任な感動なのかもしれませんが、それでもいいモン見たなあ、と。その前の佐分利信が飛行機で発つシーンで、彼の姿を写さず、後のセリフで「寂しそうだった」と描写するのも効いている気がします。普段からいつも寂しそうな彼がとりわけ寂しそうに見えたんだから、余程寂しかったんじゃないか、と、ものすごーく気になっちゃう! ところで、おばちゃん(?)4人組が修善寺ではしゃいでるシーン、彼女らの浴衣の模様がまるでホルスタイン、やけに似合ってたなあ。あはは。あと、笠智衆に久しぶりに会った佐分利信の「今晩君に会えるとは思わなかったよ」というセリフ、めちゃめちゃ同感してしまった(こんな役柄でお会いするとは・・・)。[CS・衛星(字幕)] 8点(2005-09-26 23:28:35)

947.  うつつ UTUTU せいぜい10分~15分程度のショートフィルムにまとめて一気に見せりゃ、何とかなったかもしれないネタを、よくぞここまで引っ張りました。ある意味エライ。おかげで、うつらうつらしかねないタルーい映画になりました。しかし、ふとした瞬間に、宮沢りえが何となくりえママに似てきた気がして、これは何だか怖い。壁に変なドロドロが垂れてくるよりもよっぽど怖い。唯一怖かった。演出はあんまし細かいことにはこだわってなくて、例えば・・・この会社の社員食堂、何て静かなんだろう。この会社はもう、死んでいる(笑)。[地上波(字幕)] 1点(2005-09-25 00:52:14)

948.  ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS 小泉博の登場に一部のマニアが狂喜したという本作(職場の先輩にも約1名)。小泉博と小美人の対面シーンさえ観れば、あとはお釣りみたいなもの。いやそれは言い過ぎ。本作のテーマは、機龍と整備士の、生物非生物の境界を越えた禁断の愛! 子供に見せていいのか~(勿論)。本当の見所は、ゴジラ vs モスラ親子&機龍の、丸一夜にわたるハンディキャップマッチ!(モスラの幼虫、あんな速度で泳いで、よく間に合ったなあ)。出てくる怪獣もお馴染みなら、戦いの舞台も例によって東京、という一種の正攻法で勝負、しかしその一方で、地下鉄構内をバイクで疾走するアクションなども挿み、飽きさせません。ただ、ほとんど大したパニックが起こらないところと、怪獣のバトルにイマイチ盛り上がりが無いところが、物足りない気もしますが。そうそう、怪獣「カメーバ」、今回初めてそのお姿を拝見することができました。ラッキー(笑)。[地上波(字幕)] 7点(2005-09-23 13:10:54)

949.  山の音 《ネタバレ》 台風による停電の夜。真っ暗になると何となく、口数が増えるものでして、バーサンもハイテンション、ペラペラ喋り続けまくり(こないだの夜はジイサンが本読んでる横でイビキかいて眠りこけてたのになあ)。しかし、そんな夜においてすら、息子夫婦の間に会話は無い・・・。夫・修一は外で浮気、妻・菊子は家で何やかんやと家事を押し付けられる毎日←押し付けられるっちゅうても、描き方は余り角が立たないよう、マイルドですが、やってることだけ見れば、殆どシンデレラ状態。姪にバカにされる菊子、夫の家族のためにひとり柿を剥き続ける菊子、なーんてシーンが、当たり前のように続く、この執拗さ。ジジイだけは味方、らしいんだけどイマイチ頼りない。エラソーなこと言ってる間があったらジジイも家事手伝えよ~と言いたくなるが、そこは時代背景ということで、ぐっとこらえましょう。さてそんな中、ジジイ(と我々)の知らぬ間に、何と菊子は、捨て身の「復讐」に出ていたのでありました・・・しかし(映画の中ではジジイ以外の人達はやたら単純で冷淡に描かれているので)、ダメージを受けたのはどうやら、菊子本人とジジイだけ、らしいというこの皮肉。曲がりなりにも穏やかに描かれてきたこの映画が、俄然苦味を帯びてくる。そんな中でのラストの公園のシーン、別に何かが解決したわけでもない、別離のシーンなのですが、何ともいえない透明感のある、不思議なサワヤカさのあるラストでありました。[CS・衛星(字幕)] 8点(2005-09-20 23:51:54)(良:1票)

950.  めし この映画が大好きな人はきっとこう叫ぶであろう、「わしゃ、三度のメシより『めし』が好きだあ」。←意味はわからんが、どうやらかなり好きらしいということは、わかる。さて、昔の梅田~中ノ島~道頓堀の光景にのけぞってしまった本作。家庭ドラマなのにちょっとサスペンス、それは、「そろそろ原節子がブチ切れてヒステリー起こすんじゃないか」というドキドキ感。⇒つまり実は家庭こそがサスペンス、なんだな。⇒しかし時代が時代なので柔らかく描かれており、彼女の心境と彼女をとりまく人たちとの関わりが、物語の推進力。⇒しかししかし、いくら時代とは云え、こんな終わり方でいいのか~、とは思ってしまいました。多分、何の解決にもなってない(笑)。ま、人生、そんなもんなので、解決しなくてもいいんですけどね。とにかく、このラストについては、広く女性の皆さんの意見を伺ってみたいところ。[CS・衛星(字幕)] 7点(2005-09-14 23:07:58)

951.  武蔵と小次郎 ニュースフィルムみたいなドキュメンタリータッチの、愛想の無いナレーションで始まる本作。小次郎っていうと美剣士を想像しちゃうけど、いやあ、こんなタルんだおっさんだとは。こりゃただのセクハラ親父。さて一方、武蔵はというと・・・中盤の見どころ、吉岡一門との死闘! まさに静と動の織りなす、舞踏のような立ち回り! とは言っても、ちょっと「静」が多すぎるぞ~。もっと一生懸命、動け~。辛くも勝利を挙げる武蔵、しかし深手を負い、荒治療に必死に耐える・・・。つまり、ですね。ここでの武蔵も小次郎も、決して超人ではありません。いわば、人間「武蔵」と人間「小次郎」を描いた映画、であります。後半の武蔵にいたっては、ナゼかちょっと小恥ずかしい青春ドラマに突入。オネエチャンの頭を指で小突いて「こいつぅ~」とかやってみたり、果てはブランコに乗ってみたり。ああ、そんな武蔵殿の姿、見とうなかった(笑)。さて突然ですがここで問題。八雲太夫は小次郎に何回「斬らないで」と言うでしょうか(本当に突然だ)。正解は後ほど。物語の構成としてはまず、「吉岡又七郎との決闘の八百長依頼&それに伴う悲劇」というモチーフが、「八雲太夫の武蔵への決闘回避依頼」へと再現されるとともに、前述の八雲の「斬らないで」モチーフが巌流島直前の篠の「行かないで」に再現されるという、この構成の巧みさ。しかもこの巌流島前夜、小次郎は「八雲にそっくりな」照世と、静かな、不気味な時間を過ごしており、彼の悲劇が暗示される・・・。さてクイズの正解ですが、私の勘定によると16回、なかなかクドいですね。暇な方、誰か確認してネ。最後に、クライマックスの決闘シーンについてですが、これまたちょっと動きが足りなーい。でも、それを補うかのごとく、カメラアングルをグルグル振り回し、なかなかダイナミックに描かれておりましたね。[CS・衛星(字幕)] 8点(2005-09-12 22:38:21)

952.  眠狂四郎無頼控 魔性の肌 ウヒャー成田三樹夫がエライことになってるぅ~。必見です。さて本作、もしも濡れ場をイチイチ丁寧に描いていたらほとんどポルノになってしまいそうな、アヤしい展開。そしてアブノーマルな雰囲気。狂四郎の出生の秘密が描かれる冒頭の黒ミサ儀式からすでに、ショッカーの秘密基地かなにかのよう。ストーリーは、金のマリア像を狙う黒指党と、彼らの襲撃から像を守る狂四郎の活躍!のハズだけど、実際にはマリア像なんかそっちのけで狂四郎は単独行動、そしてバレバレの罠を狂四郎にかけてくる黒指党。狂四郎がマリア像を持ってないことは知ってるくせになぜ狂四郎を斬ろうとするのか?この中盤が、ほとんどショートコント集にしか思えませんでした、ははは。この映画、狂四郎の「心の成長」を描いているのがヘンと言えばヘン、見所と言えば見所。最初は(というか前々から?)女性をまるでモノのように扱う狂四郎。そのくせイジメの仲裁に入ったりするのがまたまたヘン。いいところだったのに止めるなっての(←アホか)。その、まるで女性の敵であった狂四郎が、後半、意外な(?)優しさに目覚めて行く。そしてラストの怒りの表情。しびれる~。映画全体に惜しげもなくちりばめられた名セリフ&迷セリフの数々も聞き逃せない。「血を流すには美しすぎる・・・」などなど、これまたシビレまくり~。狂四郎の宗教観も聞かせてもらえます。[地上波(字幕)] 8点(2005-09-06 22:38:54)

953.  眠狂四郎 円月斬り 雷蔵の狂四郎メイクには正直、絶句してしまうこともあるのですが、この映画の雷蔵、ホントにカッチョいい。セクシー! しかし、この映画の見所はむしろ、狂四郎を取り巻く人たちの人間模様。そう、これは、各々が暗い背景を持ち、各々が狂四郎に複雑な想いを抱く人々の、壮大かつ重厚な人間ドラマである。と、そこまで言うとウソになるが、しかし実際、この映画にはそういう、本来感じてはイケナイ「厚み」を感じましたよ、いひひひ。そしてストーリー進行の合間に一応挟まるアクションが映画をビミョーに引き締める。石階段での死闘は必見です。何しろ、ワケがワカラン(あはは)。ラストは、むさ苦しい男に「おら、おめえさんのことが好きダ」と告白され、少し焦りの表情を見せつつも、死地に赴く雷蔵の姿、実にシビレました。ちびっこハウスを後にする伊達直人をつい思い出しちゃいましたよ。そうか、狂四郎はタイガーマスクだったのか。これでエロくなければいい人なんですけどね。[CS・衛星(字幕)] 8点(2005-08-27 01:16:15)(笑:1票)

954.  猫の恩返し ハイ、先程の金ロー、ワタシもつい観ちゃいました。いや~いいじゃないですか。イマドキの女子高生なんて、もし猫がしゃべるのを目撃したら、「なにこれ~超キモーイ」とか言ってオシマイでしょう。しかしそんな事は言わないハルちゃん。実に爽やか。おいおい、もっと驚けよ、とは思うけど、これはこれで話が早くてよいです、うふふ。ストーリーは、特に後半、シッチャカメッチャカでしたが、不思議で楽しい世界でありました。最後の落下シーンなんて、本家宮崎アニメに負けないほどの鮮やかさ、まことに天晴れ。あと、丹波哲郎は、明らかに地で演じてましたね。[地上波(字幕)] 7点(2005-08-27 00:50:17)(良:1票)

955.  無問題(モウマンタイ) これはすばらしい! この陰影に富んだ映像! 華やかな映画スタントの世界を一歩離れれば、パッとしない薄暗い日常、しかしそこには必ず微かな光が射している。この陰影に溢れた世界、そこには男の孤独があり、男の哀しいサガがある。まさに一大映像叙事詩と呼ぶに相応しい映画ではなかろうか。オカムラサンの明らかに不必要で過剰と思われたセリフ、これだって実は、ここでは必然性を得ているのだ。そう、このダサさこそが本作の命。モテなくったっていい、オクテだっていい、ダサくドン臭く、しぶとく生きて行こうじゃないか。ほろ苦く、切なく、そして闇の中でキラリと光芒を放つ、愛すべき作品である。え?そんなに褒めちゃっていいのかって? 無問題、無問題![地上波(字幕)] 8点(2005-08-23 23:23:16)

956.  直撃地獄拳 大逆転 先日、関西の某放送局が、自局主催のイベントに合わせて「なぜか」コレを放送しておりました。ので! 堪能させていただきました。いや、実にアホで、すばらしいです。ちなみに、放送後の解説では、本作と『キル・ビル』との関連が指摘されておりましたが、具体的にどこが引用されていたのか、ちとわかりませんでした。しかし、本作のセスナ機のシーンは、スピルバーグが複数の作品に引用している、ということだけはわかりました(そんな訳ないか)。あと、しつこいようですが、金庫破りの方法は、『エントラップメント』より百倍は優れていると思いマス。というわけで、日本映画が世界に誇れるような、はたまた世界から隠したいような、そんな作品です。少なくとも、人に勧められて見るような映画、ではないですな、これは。[地上波(字幕)] 8点(2005-08-20 14:29:58)

957.  幕末太陽傳 幕末モノ、市井モノ、心中モノ、キャットフィアトモノ、その他あらゆるものが一本の映画で楽しめる作品。その合間合間にフランキー堺が写るだけで、なんだかおかしさがこみ上げてきます。遊郭の長~い廊下が妙に印象に残りました。それにしても、映画全体のテンポのよさと、ラストの墓場でのモタツキ具合の、このアンバランス。これほど奇妙なテイストのラストシーンは、いままで見たことがないような気がします・・・。[CS・衛星(字幕)] 8点(2005-08-18 23:37:17)

958.  青春残酷物語 この時代の日本を見ていると、みんな原始人みたいに見えてくるわけですが(笑)。ま、そういう、「上り調子なんだけどどこに上っていっているのか判らない」、という、いわば戦後日本の青春時代、ですかね(今の日本は、良し悪しは別にして、もう老年期でしょう)。さて、その一見、原始時代(?)にも、時代ならではの、人々の断絶がある。戦争を知る大人の世代を別にしても、「自由」のために逆に学生運動に自らを束縛した世代、そして、あらゆる束縛を拒絶して「自由」を求める世代。襖越しの2組の男女の会話がそれを象徴します。しかし「自由」って何でしょうね?普通に言われる「自由」なんて、結局は束縛からの自由、いわば相対的な自由に過ぎない。人はナゼ自由を求めるのか、それはもしかしたら、「自由を求める行為」に自分を「束縛」する行為、かもしれないのに(恋愛ですら、一種「束縛」の面があることも事実でしょう)。逮捕された二人が釈放されたそのとき、二人は自由を手にしたのではなく、いよいよ拠り所を失ったのでしょう・・・映画には、「残酷」なシーンはありませんが、その視線はどこまでも冷徹で残酷であります。迷走する現代社会も、実はこういった数々の、自由の屍の上、に成り立っているのだなあ、というわけで、やっぱり本作で描かれた時代、これは、現在とは無関係の原始時代、などでは、ないのであります。[CS・衛星(字幕)] 7点(2005-08-13 12:05:41)

959.  もっとしなやかに もっとしたたかに 妻に逃げられた亭主役を演じれば古今無双、右に出る者も左に出る者もいない、奥田英二(瑛二)。いや、さすがです。エッチシーンをあれだけヘタクソっぽく演じられるのも、かなりの演技力と見た。さて、この映画で描かれる三角関係、いや、その三角の辺が完全には閉じていないような、奇妙な関係、それを通して、この映画は何がいいたいのかというと、要するに「男ってのは、アホだ」ということですね、これは・・・。ラスト、少年がラジコン飛行機の真似をしてると、飛行機はあえなく墜落。母はタバコを燻らし、悠然とそれを見守る。この少年もいずれはアホな大人の男性になって、奥田英二の二の舞になるんでしょうなあ、きっと。いやあ、他人事ではない、切ないのう。[地上波(字幕)] 6点(2005-08-12 00:18:01)

960.  フランケンシュタイン対地底怪獣(バラゴン) 異常なスピードで成長を続ける謎の少年! その謎を解明すべくフランクフルトへ赴いた高島忠夫が掴んだ事実とは・・・。ドイツ人博士(声はナゼか熊倉一雄)曰く「彼がフランケンシュタインかどうかは腕を切断すれば判る」・・・もうちょっと穏やかなマシな方法無いのかよ~とツッコんでくれると思いきや、神妙な顔でうなずく高島忠夫。しっかりしろ~。しかし、あくまで自分の研究にこだわる彼のマッドサイエンティストぶりが、端正な顔立ちにミスマッチし、ちょっと作品に深みを与えているような与えていないような。逃亡の末、北へと移動を続ける少年、巨大化すると、服もちゃんと伸びているのは、まあお約束か。クライマックスは、あまり必然性もなく現れたバラゴンと、巨大化したフランケン少年との死闘! 動きの素早いフランケンに対し、何とも動きにくそうなバラゴン、死闘と言っても、何だか、フランケンが一方的に責めているようだけどワザに重みがなく、あまり効いていない様子。ちょっと闘いが噛み合ってないなあ・・・。[地上波(字幕)] 5点(2005-07-04 23:43:02)

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