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評価順12

1.  踊る大捜査線 THE MOVIE 《ネタバレ》 自腹はらって映画館でみた映画の中で最も不快な映画。ちっとも笑えないギャグの連発と、押し付けがましい泣きの演出。この2つがそろえば最低の映画が出来ます。役者陣も織田裕二は面倒なので省略するとして、柳葉はいつも眉間にしわ寄せて難しい顔して不愉快だし、小泉今日子のあのパクリ役なんて必要あったの???いかりや長介は昔ドリフで馬鹿やってたのが、年取ったら”渋くていい味だす役者”なんかに落ちぶれてどうするんだ?特に犯人がゲーム好きの若者という設定が安直をとおり過ぎて怒りすら覚える。この製作者は若者を馬鹿にしているのか?そもそも観客を「この程度」と見切ってこんな作品を作っているのかな。この映画の出演者、製作関係者を私は信用することが出来ません。こんな映画が大ヒットして、しかも続編、スピンオフまで作られるなんて...世も末だ...文句なしの0点![映画館(邦画)] 0点(2007-01-16 12:54:06)(良:3票)

2.  ショーシャンクの空に 《ネタバレ》 異常に評価が高いので期待して見ました。原作はキングですね。予定調和。残酷に描いて最後は太平洋で自由な未来というのはリアリティイがないです。グリーンマイルでもそうですが、悪い人いい人がはっきりしすぎています。看守がポスターをちょっとつっついたらこの物語はなりたちません。抜き打ち検査がありながらポスターの裏の抜け道が分からないないんて無理にこの映画にのめりこもうとする人しか理解できないでしょう。 [ビデオ(邦画)] 1点(2008-05-19 01:52:45)(良:3票) 《改行有》

3.  浮草 この映画は小津後期の作品で、全作品の中でもカラー時代の作品は評価が「晩春」「東京物語」のころほどは高くないように思います。 特にこの作品は旅芸人もので、いつもの娘の結婚がどうのという話とは全然違います。 俳優も京マチ子、若尾文子、中村鴈治郎など常連でない俳優がメインなので違和感をもたれる方も多いかと思います。 私は小津の映画を見ても、あまりにストーリーが単純でその時感動しても、後で話の内容をすぐに忘れたりするのですが、浮草に関してはストーリーもいつも以上に展開があり内容を忘れることもありません。小津作品のなかでも最もエンターテイメントしている作品ではないでしょうか? 中村鴈治郎は癖のある役が多いですが、京マチ子、若尾文子を罵倒して殴ったり結構笑えます。京マチ子、若尾文子は最高の美しさを見せ、いつもの小津映画の常連女優とは異なる華やかさが堪能出来ます。 小津の異色作ではあると思いますが、これまた傑作です。 [CS・衛星(邦画)] 9点(2007-07-31 22:03:23)(良:2票) 《改行有》

4.  おかあさん(1952) 《ネタバレ》 ある一家に起こる過酷な現実を重くならない演出で見せる作品。 この映画ではとにかく不幸な事が次々起こる。長男が病気で死に、これからという時に夫も死ぬ。加東大介演じる職人に手伝ってもらいながら、女で一つで家族を育てるが結局次女は養子に出してしまう。そして最後、旅行に行く先で田中絹代の体調が悪くなり、映画は香川京子がいづれ嫁に行き、おかあさんはほどなく死んでしまうであろうことを暗示して終わる。 とてーーも重い内容の映画なのである。 現代では子供を一人病気で亡くしたら、それでその後立ち直れないような精神的ショック(今なら鬱病とか)を受けてしまう母親も多いのではないのかと思う。 それでもこの映画ではたたみかけるような不幸がおかあさんを襲う。 が、それを感じさせない。 時代設定ゆえか、この時代にはこの年代まで育てた子を養子にやるのが普通なのかなぁなどと思ってしまう。子供が一人亡くなってただけでへこたれてしたら生き抜けない時代だったのかと想像する。 田中絹代の抑えた演技と、香川京子の可憐さとはっとするような仕草・美しさがこの映画のバランスをとっている。 だたし、少子化の現代においてこの映画を見ると違和感があるのも事実。 『浮雲』は陰鬱な映画であったのは確かだが、この映画も私にとって生と死について色々と考えさせられる映画でした。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2008-05-18 12:01:52)(良:2票) 《改行有》

5.  アウトレイジ(2010) 《ネタバレ》 過激といえば過激だが、凡庸といえば凡庸。 2時間飽きずに見せる映画だがこの映画から得られるものは北野映画に求めているものとはちょっと違う。 ゴッドファーザーの安っぽい引用(パクリ?)はいただけない。 おとなしい登場人物が最後に生き残るのは「その男、凶暴につき」の2番煎じ。 「TAKESHIS'」から「アキレスと亀」の三部作での不評、不入りがこたえたのか みんなが期待する北野武を演じてるような気がしてならない。 「これが欲しいんだろう?」って感じ。 役者ビートたけしとしても椎名桔平に食われている。 いつもなら他を圧倒する存在感があるたけしがにこんな事ほんとに珍しい。 別に酷い映画ではないけど、この映画はたけしじゃ無くてもよかったかな。 劇中の「落ち目のヤクザだろ?」ってセリフがもろ現在の北野武監督を指している。 たけし映画を見てこんな感想は初めてだな。残念。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2013-12-27 22:43:18)(良:2票) 《改行有》

6.  日本のいちばん長い日(1967) 《ネタバレ》 戦争の悲惨を伝えるにも色々な表現方法があるが、この映画では一部の陸軍の青年将校が戦場で死ねなかった自分の死に場所を求めて、お国や天皇の為、ましては一般国民の為とは真逆の行為に走る狂気を描いています。 したがって私にとってこの映画の主演は三船敏郎や笠智衆など有名俳優=政府高官ではなく、クーデターを起こそうとする青年将校達です。 この映画で描かれる自分達の死に場所を与えられなかった青年将校たちはひたすら不快で正視に堪えません。 どの場面でも目をひんむいて、口から唾を飛ばし、ひたすら怒鳴りまくり、自分達の正当性を訴えかけます。 (この時点で広島、長崎の原爆は投下されているにもかかわらず。) この映画の転機は森近衛師団長を殺害するところです。 軍は命令が絶対などと言う将校が、上官を殺害してしまう。 さらに絶対的なトップである天皇が終戦を決断してのに、 これを天皇が周囲の人間に惑わされたからなどと妄想して決起するなど考えられるでしょうか? この映画では何人もの軍人が死ぬ。しかもオールスターキャスト映画の範疇を超えて非情にリアルにその死を描かれている。 皇居前のカメラに脳みそを吹き飛ばすシーンや、三船の切腹や森近衛師団長の殺害場面など椿三十郎なみの血吹雪である。これは監督の単なる娯楽作品に終わらせないぞという意思を感じる。 私はこの映画を見てからここのサイトのコメントに目を通してたが、 映画の質が高いだけあってコメントも熱のこもったものが多いと思います。 但し(勿論私の個人的意見ですが)この映画の青年将校の迷走、陸軍大臣の切腹を 大和魂、武士道、サムライなどの旧来の日本の美しい伝統文化と同一視して美化して欲しくはありません。 日本人は平和ボケしていると言われて久しいです。平和であることが否定的に言われるほど平和なのでしょう。では我々は何処に行けばいいのか?この映画ではその行く先は描かれてはいませんが、決して戻ってはいけない時代を克明に記録していると思います。※この映画には原作があり、その内容に誤りがあるなど指摘もあるようですが、このでの評価はあくまでこの映画の内容によるものです。[CS・衛星(邦画)] 10点(2008-11-04 02:35:01)(良:2票) 《改行有》

7.  書を捨てよ町へ出よう 70年代はこういう映画を無理して「分からない」と恥ずかしい思いをしたのかもしれませんが、今や時代も進んで正直に「イタイ」「ださい」「いもっぽい」と言えるようになりました。もう無理しなくていいんです。21世紀万歳! [CS・衛星(邦画)] 1点(2008-08-23 18:38:16)(笑:1票) 《改行有》

8.  カッコーの巣の上で 《ネタバレ》 今まで見た映画と異なる種類の映画かもしれない。 「精神病院の非情さを告発し人間の自由と尊厳をテーマにした映画」と単純に理解すればよいかもしれないが、正直、何を言いたい映画なのか分かりずらい映画でした。 最初から最後までなんとなく言いたい事は分かるが、こんな描き方でいいのか疑問符だらけの映画でした。 DVDには人間の尊厳をテーマにした映画と書いていたが本当にそうかなぁ? まずラチェッド看護婦は専制的な管理主義者で患者の人間性を奪っているのか? でも映画で説明されているように患者の相当数は自主的に入院しているんですよね。 しかもある程度管理が必要な患者が多い状況で、ラチェッドのやり方は映画を見ている限り非常に優秀で理解はあるが、独裁的で行き過ぎた管理者には描かれていない、と私には見える。 マクマーフィが他の患者に自由と人間らしさを他の患者に教えたのか?強制労働から逃れようとしているマクマーフィと、他の精神を病んだ(表現が悪いかな?)とは簡単に同列には語れない。マクマーフィがワールドシリーズを見たがるのは、他の患者は本当に見たいのか?多数決で否決した婦長は独裁者か? かといってマクマーフィはやりたい放題の単純な無法物かというとそうではない。人間的にも魅力的で友情に厚い。感情移入しやすい人物に描かれている。 ではビリーやマクマーフィの死に何か意味があるのか?ラストまで見て結局変わった(そして実行に移した)のはチーフだけ。 他の患者はいつもの日常に戻り、マクマーフィは無駄死に思える。 どんちゃん騒ぎの後、マクマーフィが逃げなかったのも他の方のコメントを読んでも私には意味不明でした。 この映画で一番の衝撃はマクマーフィに首を絞められた時のルイーズ・フレッチャーの表情。あれは凄いです。 「単純に図式的に描かないと理解出来ない奴には分からないだろう」とこの映画は言っているのか?ラストシーンも衝撃的なのか不可解なのかまだ判断付かない状態です。 未消化状態のため点数は中間にしておきます。 [DVD(字幕)] 5点(2008-10-21 13:57:16)(良:1票) 《改行有》

9.  暗いところで待ち合わせ 《ネタバレ》 原作を先に読んでいたので、映画にはがっかりするだろーなーと思ったのですが、これは予想以上のいい映画でした。(私の体験では面白い原作を読んだ後に映画を見て満足することはほとんど無い) 結構辛口コメントも多いですが、2時間強の時間をまったくだれずに楽しめました。 この映画で一番の発見は田中麗奈です。野暮ったい髪型の盲目の女性役が以外やはまっています。なっちゃんのイメージしかなかったのですが、いい俳優さんなんだなー(失礼)と関心しました。目が印象的な彼女が盲目の役をやったことが成功ですね。 ただ残念なのはもう一人の主人公の男性。原作では人間関係をうまく築けない日本人だったのが、中国人(ハーフだったか?)に変えられた事。これではアキヒロが職場でいじめられたりする事がどうしても人種差別的に見えてしまう。 そうではなくて孤独な状況にいる普通の日本人の男女が、特殊なシチュエーションの中で信頼関係(恋愛関係ではない!)を築くというのがメインなのに台無し。 同時期のこの2人で別の映画も撮られたようで、興行的な意味でもキャスティングなのか。 チェン・ボーリンは日本語を話すのが精一杯という感じで、故郷の母親に電話するシーンでの演技が本来の実力なのでしょう(このシーンでは母国語でしゃべっている)。とにかくどんな地味な役者でもいいから日本人にしてほしかった。いい映画だけに非常に残念。 ただし、映画のラストで二人が近づくシーンがあって、「あっ、もしかしてキスするかも・・・」と思ったのがキスしなかったのでほっとしました。映画でよくある、冒頭シーンで出会った男女が2,3時間しか一緒にいないのに映画ラストではもう恋愛関係になっていてキスシーンで終わるというのは興ざめです。ここは安直な恋愛映画に陥らず安心しました。 田中麗奈の魅力で+1点、キャスティングで-1点という感じです。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2008-05-31 12:10:01)(良:1票) 《改行有》

10.  地獄の逃避行 《ネタバレ》 まったく事前の知識無くこの映画を見たが、家の前でバトンを回す少女、どんどん見境なく人を殺して行くストーリー。 どっかで知ってるなって思ったら、ブルース・スプリングスティーンのネブラスカの元ネタとなる映画でした。 しかも原題がBadlandsってこれもスプリングスティーンの曲名ですね。 さらに後から調べたらシン・レッド・ラインの監督さんのデビュー作らしい。 こんな豆知識どうでもいいかもしれないが後でいろいろ納得のいい映画でした。 たしかく連続殺人を描いた映画ですが、ショッキングなシーンな、グロい場面は皆無。 むしろ詩的な映像をリズムよく積み重ねられていき気持ちよく見られる映画でした。 だたし放題は言い訳出来ないほどの酷さ。このタイトルで随分観客を逃してるような気がする。 何考えてんだ~~~! [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-01-06 20:18:58)(良:1票) 《改行有》

11.  デイ・アフター・トゥモロー たまたまテレビでやっていたのを見たのですが、もっとひどいのを想像していました。アルマゲドンとか。この映画は超大国米国が環境破壊の末に、メキシコに移民してしまうという壮大な皮肉も込められているんですね。CGによる台風、津波のシーンは結構リアルでした。ご都合主義的な展開は、まーしゃーないというレベルで不快になるほどでは有りません。最後、宇宙から氷ついた地球を見るシーンで、「地球を大切に」とか「環境にやさしく」とか言っても、所詮地球は多少寒かろうが暑かろうがそのままの状態で存在していて、結局こまるのは絶滅してしまう人間なのだという事が確認出来ました。マイナス100度でも地球は困りません。[ビデオ(吹替)] 4点(2008-05-18 14:53:42)(良:1票)

12.  シリアナ 話が複雑で分かりづらいという批判は当たっていると思います。 必要以上に説明しようとしていないし、それがかえって噛みごたえのある話?になっている、と私は思いました。 実際、最後まで緊張感をもって楽しめたのでオススメです(ここでは評判悪いようですが・・・)。 アメリカンヒーロー物とは逆のアメリカはヒーローになれない資質を描いて興味深かったです。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-05-07 22:24:30)(良:1票) 《改行有》

13.  殺しの烙印 《ネタバレ》 「訳が解らない映画」、「この映画のために鈴木清順が日活をくびになった」、「カルトムービー」など 見る前に仕入れた知識も多かったが、実際見てみると以外と単純なストーリーで訳がわからないという 感じでは全然なかった。 要するに日本でナンバースリーの殺し屋が、ある仕事に失敗して逆に組織から命を狙われ 最終的にはナンバーワンの殺し屋と対決するという話。 ただし映像、演出はかなり破天荒。 冒頭、カーチェイスのシーンで車がコーナーを”ギギー!!”という音をたててスピンして止まる。 その瞬間、宍戸錠が車から飛び出しこれから撃ち合いが始まるかと思うと・・・・・ いきなり音楽のリズムに合わせて女性の手が車のドアを叩きリズムを取り始める。 その後、撃ち合いが始まるのだが、このシーンは前後の話と何の関係もない。 何でこの緊迫した状況でこのシーンを入れたかは意味不明。 しかししばし唖然としたあと、私はどっと笑ってしまった。 この映画にはこの手の現実的ではないシーンが多い。 その演出を見て私は時に大笑いし、時にそのかっこよさに痺れた。 10年ぐらい前に「ツィゴイネルワイゼン」を見たときは、全然解らず何も楽しめないまま 終わった。鈴木清順=難解というイメージを持っていたが、この映画は久々に夢中になれる映画だった。 痛快。極上のエンターテイメントムービー。10点献上します。 (後で知りましたが私の見たのは無修正版らしいです。) [CS・衛星(邦画)] 10点(2007-05-24 15:41:06)(良:1票) 《改行有》

14.  3-4X10月 《ネタバレ》 前作の「その男、凶暴につき」よりコミカルな要素が強い。 そもそもオープニングが草野球だし、非常に日常的なシーンから ガダルカナルタカが昔の仲間のヤクザにぼこぼこにされて、沖縄のシーンに移る。 ここでタケシが出てくるがやはりタケシの存在感は大きい。 急にいつもの北野映画のテンションになる。 ただしコミカルなシーンが多い割には、見た後の後味は北野作品の 中でも一番悪い。 結局タケシは簡単に殺されるし、ヤクザに復讐しようと燃えていたタカも どこに行ったのか分からない。結局何も解決せず、見る側に すっきりした気持ちよさを与えてくれない。 最後、死んだはずの柳ユーレイがトイレから出てくるが、 夢落ちの映画なんでしょうか?私には分かりません。 北野映画の要素(暴力、死、SEX)はいつも通り詰まってますが、 見終わった後のやりきれなさだけが重く残りました。 [CS・衛星(字幕なし「原語」)] 8点(2007-08-09 12:57:32)(良:1票) 《改行有》

15.  ノーカントリー アメリカ映画だというだけで暇つぶしの為の2時間と 決め付けてしまう私だが久しぶりの傑作。 120分続く強烈な緊張感と、音楽も説明もなく淡々と壮絶な暴力が続く。 「この次はどうなるんだろう?」と思っているとこちらの期待を裏切るぐらい 呆気なく登場人物は死に、物語は続く。 エンドロールも唐突に流れ、見ている観客は物語に置き去りにされたままの状態である。 以外や?ここでの評価が「中」ぐらいの低評価だが、近年あまりない快感を得られる映画です。 アカデミー賞なんてちっとも気にしてなかったけど、こんな作品に作品賞を 与えるなんて逆に見直しました。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2009-05-27 00:12:04)(良:1票) 《改行有》

16.  ソナチネ(1993) 《ネタバレ》 死にたがっている主人公が最後は死ぬ映画。 しかしながらその過程の描き方が秀逸。 夜の東京から綺麗な海が輝く沖縄に展開するところが素晴らしい。 沖縄に行ったからといって主人公が改心するわけでもなく死はいつでも届きそうな所にあるところがいい。 皆で紙相撲をしたり、落とし穴を作ったり遊んでるが、死が突然やって来る。 突然ではあるが唐突な感じはない。 主人公はヤクザだがこの映画を全くヤクザ映画とは考えませんでした。 人を殺したり殺されたりしますが、道徳的に良いとか悪いとかも全く気にしませんでした。 これを見てヤクザに憧れる人がいるとは思いませんしね。 優れた映画は優秀な娯楽・芸術であると再認識しました。 白黒映画時代以降で最も優れた日本映画の一つだと思います。 [CS・衛星(邦画)] 10点(2013-01-06 17:52:56)(良:1票) 《改行有》

17.  博奕打ち 総長賭博 任侠映画である。任侠映画、ヤクザ映画に詳しい訳ではないが、 これは任侠映画であってそれ以上でもそれ以下でもないでしょう。 男の意地の張り合い。兄弟分や親分子分との思惑のすれ違いにより 多くのヤクザが死んでいく。 だがあくまで任侠映画のフォーマットの中で送る出来事であり、 そこには取り立てて哀しさや悲壮感はない。 鶴田浩二がウルトラマンのように電車から飛んだのは驚いたが、 それ以外は退屈を感じるほど想定内の物語でした。 この映画の神話化に疑問を感じつつこの得点です。 [DVD(邦画)] 5点(2009-12-05 23:29:51)(良:1票) 《改行有》

18.  Wの悲劇 《ネタバレ》 この映画ファーストシーンは薬師丸ひろ子の処女喪失である。この映画が公開された当時は今よりはっきりとアイドルというのは存在していたし、その中で薬師丸ひろ子はTOPアイドルして映画、歌ともに興行的にも成功していた。しかも他のアイドルと一線を画して、ちょっとやぼったいが作られた感じのしない透明感のある不思議な存在だった。 当時、彼女のファンだった子供の私はこのファーストシーンをどう見ていたのだろう?忘れてしまいました。理解出来てなかったのかもしれません。 今回見直してみて「結局寝てもらっただけなのよね」などという台詞をさらりという彼女を見て年甲斐もなくドキリとしてしまいました。(ジジイの戯言になってきたな・・・) ただこの映画を久しぶりに見て、元ファンの思い入れを差し引いてもここまで「映画」として完成度が高いとは思いませんでした。 映画がゆっくり始まり、途中から急にスピードアップして緊張感がまして行くのですが、それにしたがってワンシーンが長くなっていく。原作「Wの悲劇」の舞台劇としただけでなく、ワンシーンを長取りすることで現実のシーンも舞台劇風に見せたかったのではないでしょうか。 薬師丸ひろ子の演技を低く評価する人もいますが、澤井信一郎監督の要求に十分こたえていると思います。 多分、アイドル時代の薬師丸ひろ子の映画を見返して、鑑賞に堪えるのはこの映画だけでしょう。それと彼女がこの作品以降、急激に魅力、人気がなくなって行ったことを 考えると感慨深いです。 角川映画は「制作費より宣伝費に金をかける」など言われてましたが、こんな映画もつくってたんですね。アイドル薬師丸ひろ子の魅力を伝えつつ、完成度の高い映画を作った澤井信一郎監督の手腕に拍手です。 ラスト、薬師丸ひろ子の歌う映画のテーマ曲を聴きつつ余韻に浸ったのでした。 (この曲も薬師丸ひろ子のヒット曲の中でベスト!) [CS・衛星(字幕)] 9点(2008-05-18 11:14:15)(良:1票) 《改行有》

19.  ゴッドファーザー 私の生涯No.1ムービー。へたに前衛を気どらなくても芸術映画は作れる。芸術映画は最高の娯楽映画になりえる。最高の娯楽映画なので興行的にも大成功する、という理想的な映画。Part2もすばらしいがマーロン・ブランド不在が決定的な違い。[DVD(字幕)] 10点(2007-01-15 12:56:01)(良:1票)

20.  ライフ・イズ・ビューティフル かなり期待してましたが、それほどいい映画でしょうか?私は途中から白けてしまいました。個人的に受け取り方がかなり違う映画と思いますが、あまりに無理な悲喜劇は感動を呼ばないと思います。悲しいことを笑いで吹き飛ばそう・・・にも無理がありすぎます。[DVD(字幕)] 3点(2010-08-01 11:25:31)(良:1票)


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