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41.  女優ナナ(1926) 冒頭で梯子を登るナナを追う上昇移動を始め、従来の短縮版(98分)と比べ復元版(140分)ではかなり多様な移動ショットがみられる。屋敷内の調度品や天井画まで映る大広間のセットなど美術(クロード・オータン=ララ)の豪勢ぶりを示すロングショットも増え、いかにも大作といった感が増している。後半でカンカン踊りに湧くダンスホールのルノワール的な賑やかさも壮観だ。大半は舞台的な室内セットを中心としたフィクス主体の空間造形ながら、ドアや衝立の背後といった見えない空間で起こるドラマを用いて空間の奥行きと広がりを感じさせるのはさすが。そして、ナナ役:カトリーヌ・エスランが見せる高慢かつ淫靡な悪女イメージの強烈さも見所のひとつ。邪気と無邪気の同居する、滑稽なまでに憎々しい表情と身振りが天晴れだ。ただこの作品、屋外シーンが少ないのが残念なところ。撮影上の制約ではあるだろうが、競馬の場面も『獣人』や『カトリーヌ』の荒々しい疾走感に比べるとやはり物足りない。[DVD(字幕)] 7点(2010-05-27 20:47:47)

42.  女優と詩人 PCL移籍後のトーキー第二作目。夫婦喧嘩、隣近所の付き合い、二階住まいの下宿人といった後の作品でもお馴染みのモチーフにユーモラスな味付けがされている。序盤の凧上げシーンのギャグや、襖・引き戸の開閉のアクションだけで施される人物表現など台詞を省いたサイレントスタイルの面白味を残す一方、趣向を凝らしたトーキー演出(舞台俳優という設定を活かした台詞のギャグ・噂話・童謡のBGM・オフ空間の騒音など)も様々に試みられている。宇留木浩の朴訥でとぼけた感じの台詞廻しや、千葉早智子が夫を呼ぶ声のトーンの愛嬌。隣家の亭主役である三代目三遊亭金馬が童謡のレコードに合わせて踊る酔っ払い演技や、その妻役:戸田春子のお喋りっぷりなどそれぞれに愉快だ。ファーストシーンに呼応する同一構図の風景描写の後、勝手口から登場するのが今度は千葉早智子という洒落た結びが冴えている。彼女の台詞「もう少しよ~。」がまた非常に可愛らしい。[CS・衛星(邦画)] 7点(2010-05-15 19:26:04)

43.  白い野獣 冒頭からそれとわかる伊福部昭の重厚な音楽が、娼婦の更生という題材にあわせさらに重々しい旋律で響く。一方で軽快なダンス音楽の挿入曲が、三浦光子と北林谷栄の取っ組み合いの場面などで対位的な用い方もされているのはやはり黒澤明『野良犬』(1949)の影響もあるのだろうか。ドラマの舞台は閉塞的な更生施設にほぼ限定されるが、ダンスやバレーボールや喧嘩などの動的なアクションや、ダンスのステップからミシンの足踏みへといったつなぎのテクニックが随所に活かされ、見所に事欠かない。わけても、視力を失っていく三浦光子が病室に横臥する場面のローキー画面は、玉井正夫の真骨頂といった感じでやはり素晴らしい。机上のランプの灯りを受け浮かび上がる彼女の顔に幻想的な川面の光と少女時代の姿がオーヴァーラップし、彼女自身の再生を思わせるように赤子の産声が響いてくる。夜明けの丘に立つ女性と木立のシルエット。この厳かなロングショットも良い。[CS・衛星(邦画)] 7点(2010-04-11 21:24:15)

44.  ジャコ万と鉄(1949) 岸壁に砕ける波濤。荒々しい漁船のローリング。網にかかったニシンの大群とヤン衆の格闘。そして雪原を疾走する犬ソリの主観映像。 迫力満点に活写されたドキュメンタリー・タッチの映像は、紛れもなくフラハティ『アラン』の影響だ。 時化(しけ)る海を警戒して松明が群舞する夜間撮影の見事さなど、スタッフの苦労が偲ばれるロケーション撮影の場面はいずれも文句なしに素晴らしい。 伊福部昭による重低音の情景音楽が不要と思えるほど、画面に力が漲っている。 ここでの久我美子はいまいち魅力を欠くが、三船敏郎ははまり役。 とりわけ鰊番屋で披露されるワイルドで独創的なダンスは圧巻だ。 月形龍之介との格闘シーン以上に強烈なインパクトがある。[映画館(邦画)] 7点(2009-03-12 21:03:04)《改行有》

45.  ジオストーム 《ネタバレ》 マーケティングの都合がまる解りのロケ地選びに、親子愛・兄弟愛の類の官僚的配置。 ちょっとトレンディな宇宙空間無重力描写に、エメリッヒ風の天変地異スペクタクル。 シネコン映画の必需要素を適所適所に嵌め合わせて1丁上がり的な王道ぶり。 都市を襲う津波の図などは既視感が先に来るくらいの陳腐さだが、香港のビル群ドミノ倒しなどに新味を感じる。 黒幕確保シーンでの、赤と青の明滅などは如何にも政治絡みのカラーリングだが、鮮やかな光のドラマを為している。 シークレット・サービス役のヒロインの凛々しさ、アンディ・ガルシアの貫禄も光る。[映画館(字幕なし「原語」)] 6点(2018-01-19 22:49:56)《改行有》

46.  ジョン・ウィック:チャプター2 《ネタバレ》 危険な階段落ちや車両との接触、ミラールームの活用など、様々に工夫を凝らして 見せ場をつくっている。 単に発砲数やアクションの手数をインフレ化するのではなく、 静から動へ切り替わる瞬間に向けてのテンションの高まりが重視されていること(特にメトロでのモブ乗降シーン)や、 一貫して科白がごく短く切り詰めているのがいい。 中盤で標的として狙われ始めるシーンの時系列弄り等はただ混乱を招くだけで紛らわしい。[映画館(字幕なし「原語」)] 6点(2017-08-31 00:02:09)《改行有》

47.  ジャック・リーチャー NEVER GO BACK 《ネタバレ》 収監されるもあっさりザル警備の隙をついて脱出してみせるトム・クルーズ。それはいいのだが、序盤からこうもタスクの難度が低いと その後の展開に不安を抱いてしまう。アナログなりの知略をもう少し披露して欲しいところである。 ハロウィン・パレードの混雑の中、パトリック・ヒューシンガーを見つけ出し追跡するシーンも同様に今一つ盛り上がりきらない。 壁を伝って階上へと追っていくトム・クルーズのアクロバティックなスタントをもっと見せてクライマックスへ向けてのテンションを高めて欲しい というのは酷な望みか。地味なアクションを指向しているのは承知だが。 派手な銃撃戦からは、コビー・スマルダーズとの連携プレーを見せていくわけだが、アップの多すぎが逆効果になっている。 ラスト、一旦は別れた娘が踵を返してトム・クルーズに駆け寄り、抱擁を交わすのだが、このショットも想定通りすぎてあまり巧いと思えない。[映画館(字幕なし「原語」)] 6点(2016-11-18 23:54:21)《改行有》

48.  シンデレラ(2015) 《ネタバレ》 皇子とシンデレラの出会いのシーンは、馬上の二人が緩やかに円を描きながら 言葉を交わし合うショットを切り返しつつ綴られる。 この旋回運動は舞踏会でダンスを踊る二人のシーンに引き継がれることでより 運命性を印象づけるだけでなく、その運動のリズムへのシンクロぶりによって 交際期間をほとんど経ておらずとも二人が相思相愛となることを 視覚的な説得力をもって描出してしまう。 それならば、ラストで皇子が聞きつけるオフ空間からのシンデレラの歌声も 前段で何らかの形で布石を打っておいて欲しいと思う。 例えば、それこそ二人の出会いのシーンで。 そして歌声の記憶が二人を再会させる。 そのくらいの演出は欲しい。 あれでは、ただ単に女性がもう一人いる事を示唆するだけの唄でしかない。[映画館(字幕なし「原語」)] 6点(2015-05-09 21:05:46)《改行有》

49.  上京ものがたり この映画もまた、作り手の思い入れ過剰な役者のアップがくどい。 何故にそこまで、というくらい寄りまくって気色悪くなるほどだ。 物語の支障ですらある。 一方で見晴らしの良い川沿いの情景や、鉄道の走る橋のロングショットなどが所々で 織り込まれるのでなんとか釣り合いがとれている。 西原原作作品では馴染みの海辺も、例によって死を暗示する場として印象的だ。 その中、北乃きいが良く寝、良く食べ、良く歩く。 とりわけ苛立ちを持て余しながらひたすら街中を前進していく歩調がいい。 または、池松壮亮の出ていった暗がりの部屋で、一人おにぎりをほおばる北乃の表情。 案の定、涙が一粒流れ落ちてというのが陳腐ではあるが、いい表情を見せる。 連載打ち切りを伝える編集者になりふりかまわず必死に食ってかかる姿もグッとくる。 要は、反グラビア的な表情、不格好なアクションこそ感動的なのだ。 [映画館(邦画)] 6点(2013-09-06 00:25:57)《改行有》

50.  SING/シング 《ネタバレ》 上手い歌唱はあくまで巧い歌唱。どうも映画として感動させてはくれない。 その「優れた歌唱力」というものを表現するのに劇中の(第三者たる)聴き手の感嘆とか盛況とかのリアクションで説明するのは常套手段だが、 これが過ぎると逆効果になる。ましてや、これはアニメーション。劇中の観客もすべて描き手が創り出したキャラクターであるから、 クライマックスで彼らがもて囃せば囃すほど、自画自賛のサクラに見えてしまうという転倒が起こる。 趣向の違う歌が順繰りに発表されるたびに、公平なテンションで熱狂し続ける観客も大変そうだ。 そして、島田裕巳的「通過儀礼」の観点からしても弱い。 特にゴリラの息子などは音楽と強盗を両立させようとしたが失敗したというだけで、和解ではあっても親離れの描写にはなっていない。 本来なら、それらのパーソナルな思いを込めたステージが展開されれば、観衆や歌の巧拙など関係なく感動させられるはずなのだが、 劇場の再建というドラマも両立させねばならないのだから難しいところだ。 後半でシアターを全壊させてしまう大胆さ。その後の失意のシーンに洗車のギャグで笑いを採り入れるセンスなどがいい。[映画館(吹替)] 5点(2017-04-22 22:51:14)《改行有》

51.  ジェイソン・ボーン 《ネタバレ》 『ブラディ・サンデー』や『ユナイテッド93』などに続き、自身の得意とする群衆パニックシーンを冒頭、中盤、クライマックスにそれぞれ 配置し、画面を賑やかす。監視カメラ映像なども駆使しつつ、入り乱れるモブの間に見え隠れしながら行動していく主人公をハンディカメラが追う。 相変わらず、編集の映画だなと思う。 ドラマには時事的ネタを採り入れるなどしてアップデートを試みるものの、さすがにシリーズものの宿命としてのマンネリ感は否めず、 一方でとりあえずの景気付けみたいなラスベガス・カーチェイスの華々しさは作品のテイストから乖離している。[映画館(字幕なし「原語」)] 5点(2016-10-07 21:29:42)《改行有》

52.  ジャングル・ブック(2016) 《ネタバレ》 公開が重なっている『ターザン:REBORN』で、ターザンと動物たち(確か、ライオンだったか)が身体をこすりあわせて再会を喜び合うシーンがある。 動物たちの身体言語に準じてのコミュニケーションであり、それを説明する脇役の台詞も入るのだが、そうした補足説明がなくともシーンの意味は 双方の仕草という主に視覚情報から十二分に伝わる。 例えばこの『ジャングル・ブック』で口語をある程度省略したとしても彼らの主たる感情は視覚の優位性を以て表現可能なのではないか。 勿論、一概にどちらが正しいという事ではないし、これが動物を擬人化するディズニー流の一貫したアプローチであり、ミュージカルという形式でもある以上 これはこれで一つのスタイルであろう。 確かに驚異的なリップシンクの技巧によって人語が表現されているのだが、どうしてもキャラクターデザインのリアル志向との違和感は拭えない。 3D仕様ということで、崖上のハチミツ採りや絶壁の登攀や樹上の決斗など、高低差を活かしたアクションは良好。 土石流のシーンの迫力とサスペンスはなかなかである。[映画館(字幕なし「原語」)] 5点(2016-08-22 23:56:37)《改行有》

53.  シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ 《ネタバレ》 中盤の空港での大乱戦を何と形容したものかと思案していたら、他所のサイトで適切な表現を見つけた。曰く、「単なるバカ騒ぎ」。 フルメンバーに拘らずに不要な常連キャラクターは潔く削り、さらにクライマックスも舞台とキャラを限定したのはいいが、 結局は新規キャラとのプラスマイナス。 オールスターということらしいが、そもそもそれほど有難味を感じるキャストか、という話である。 いわゆるハリウッドスター映画のシステムとはいえ、ドラマパートは当然の如くアップショットの連発、アクションパートも毎度お馴染み エフェクト過多の小刻み編集。相変わらずである。 この一連のコミック映画、一昔以上前の日本アニメのような愛とか正義とか世界の平和とかの所謂「大きな物語」を語るのにうってつけらしい。 程よく紛争情勢や現在的な課題なんかを織り込んでシリアスを気取るが、やはり「単なるバカ騒ぎ」である。[映画館(字幕なし「原語」)] 5点(2016-05-17 00:02:52)《改行有》

54.  屍者の帝国 《ネタバレ》 独特の動きをした群衆が雑踏を形作る俯瞰ショットがいくつかある。ほんの数秒のカットだが、一人一人が進行方向も動作もまちまちだ。 3DCGだろうとはいえ、それに費やす手間暇は相当のものだろう。 メカニックの動きには独創的な楽しさがあり、キャラクターのデザインは統一感があってタッチは端正、そしてアクションシーンも頑張っている。 帆船内のソファに反射する外光や、浮上するノーチラス号の船体をてからせるハイライトなどの処理も細やかである。 夕陽で赤く染め上がった灯台のロングショットや、ロンドンの夜景など、時折ハッとするような背景も差し挟まれる。 そのように端正な画面は作られているが、エリアや建造物などの構造・空間がさっぱり活かせていない。 特に肝心なクライマックスは人物の位置関係も不明瞭、二手に分かれた仲間がそれぞれどの辺で何をやっているのか。 目で合図を受けて飛び出したヒロインはどういう動線で動いているのか。 作り手のほうはもちろん場面設定をしたつもりだろうが、観る側には判然としない。 場面転換の度に入る緩慢なフェードアウトも物語の流れを滞らせる。ドラマがいま一つうねっていかない。[映画館(邦画)] 5点(2015-10-04 21:35:57)《改行有》

55.  ジョーカー・ゲーム(2015) 《ネタバレ》 『陸軍中野学校』そのままの適性テストも登場するものの、作品のテイストは大違い。 市川雷蔵の小市民への変装ぶり、ストイシズム、知略的行動といった いかにもな諜報員らしさはこちらの主役には微塵もない。 容貌からしてスパイ丸出しである。 そこは冒頭の荒唐無稽な銃殺シーンからして開き直っているからいい。 嘘のレベルをあらかじめ提示した上で、後はひたすらアクションで押していくので、 あとは『プロジェクトA』的追っかけや 『カリオストロの城』的時計塔アクションや深田恭子の着せ替えを 楽しんで下さいという趣向だ。 時計塔はもっと高度のサスペンスを出して欲しかったが。 [映画館(邦画)] 5点(2015-03-30 15:34:00)《改行有》

56.  終戦のエンペラー 本来ならフィクション映画に史実との整合性云々などどうでもいいところだが、 いわゆる映画のリアリティの観点から云うなら、「映画芸術」連載の寺脇・荒井対談 でも指摘されているとおり、事実的に「あり得ない」のオンパレードだろう。 外国人に石を投げる子供にしても、米語を流暢に操る威厳ある軍人にしても、 あるいは皇居での戦闘にしても。 米内光政のエピソードなどは当然、除外するわけだ。不都合だから。 無論「教材」としては話にならない。 NHKスペシャル『日本海軍 400時間の証言』くらい踏まえたらどうか。 映画は自惚れ鏡とはよく言ったもので、本作のような美化された虚構の日本人像 ならば「よく理解している」にすり替わり、「真実である」と持て囃されるわけだ。 朝日・毎日共同広告の有識者(提灯)座談会が誉めそやすのも、 専らそのような観点からだ。リスペクトだとか、公平性だとか。 ラストの会談シーンは、扉を閉めるフェラーズ秘書官(マシュー・フォックス)の 窃視として部分的に処理したこと、それだけで深みのあるシーンとなった。 窃視の視線。それが事実ならぬ真実性を強調するということか。 [映画館(字幕なし「原語」)] 5点(2013-10-29 01:31:03)《改行有》

57.  ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章 《ネタバレ》 ロボットみたいなのが出てきたり、軍隊のミニチュアみたいなのが出てきたり、何やらテレビのヒーロー物のような印象。 面白がり方がそもそも分からず仕舞いだが、別に映画スタッフのせいではない。 アクションを担うのがロボットもどきのCGなわけで、俳優の身体性に欠けるのも楽しめない要因の一つ。 独特なロケーションは見どころだし、入射光を効果的に使った古屋敷の美術なども力が入っていていい。[映画館(邦画)] 4点(2017-09-23 05:15:39)《改行有》

58.  忍びの国 《ネタバレ》 本来なら100分前後のプログラムピクチャーが妥当な内容。 合戦を程よくスぺクタキュラーにして、主人公の生い立ちと成長を描いて、現代風刺を採り入れて シネコン仕様のA級に水増しボリュームアップ。 詰め込んだ分、今度はドラマの過不足が目立ってしまうのも皮肉だ。 一対一の決闘シーンのスピード感と力感あふれるアクションは活劇的でいい。[映画館(邦画)] 4点(2017-09-10 07:06:30)《改行有》

59.  ジャッキー ファーストレディ 最後の使命 《ネタバレ》 ナタリー・ポートマンの特に横顔を中心としたクロースアップが強調されるが、一本調子の印象。表情芝居に頼り過ぎか。 エイジング処理によるホワイトハウス案内番組の再現シーン、取材インタビュー、狙撃事件後の顛末などが交錯していく構成だが、 彼女の人物像が明瞭に浮かび上がるところまではいっていない。 ナイーヴな側面と、気丈な側面と、そして煙草をふかしながらの強かな表情と。一筋縄ではいかない彼女の多面性が表現されているからでもある。 彼女はこの後、ギリシャの富豪と再婚し、浪費の限りを尽くしたそうな。[映画館(字幕なし「原語」)] 4点(2017-03-31 23:57:21)《改行有》

60.  SHERLOCK/シャーロック 忌まわしき花嫁<TVM> 《ネタバレ》 だまし絵『化粧台の前の女性』や剥製など、小道具・調度品の余計な解説を本編前に持ってきたりするお節介が苛立たしい。 監督だか何だかが得意げに自賛するだけあって、内装美術などは確かに凝っているけれど。 夜霧をかけ、雪を降らせ、ホームズの事務所内ではカーテンによる遮光を活用してクラシカルな雰囲気を出しているが、 落ち着きがなく、視点も定まらず、何かといえば顔面アップに頼るカメラが台無しにしている。 作中、それぞれの女性たちがそのカット尻で、曰くありげな表情をほんの一瞬間、見せる。それらの些細な「間」が小さな引っ掛かりとなりながら ドラマは進んでいくと、いきなりの種明かしが待っているわけだが、これがただの説明なのでまるで面白味がない。 尺伸ばしのメイキングは全く不要。興味なければ即退出してマイルの足しにだけして下さい、という意味では良心的である。[映画館(字幕なし「原語」)] 4点(2016-02-24 22:56:12)《改行有》

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