みんなのシネマレビュー |
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61. バトル・ロワイアル 《ネタバレ》 宮部みゆきが、何かのインタビューで「自分が対抗意識を持っているのはコミック。下手な小説じゃコミックに勝てない」てな発言をしていて、実際彼女の場合、小説ならではの技法を駆使してコミックに負けない小説を発表し続けているわけであるが、 全く逆に、コミックをそのまま小説にしてみましたというのが原作の「バトルロワイヤル」。 コミック(やゲーム)の面白さをそのまま小説にもってくるという宮部みゆきとは全く逆のアプローチをとった現代的な小説だといえる。 良くも悪くもコミック的な現実感のないドライに娯楽のみを追求した点がウリの小説だ。 そのコミック的ドライな娯楽小説を映画化するにあたり、深作監督による製作というのはあまりにも間違いだったと言えよう。あまりにも古くて変にウエットなとこが鼻についてしまい原作のよさを総消しにして悪い面だけが際立ってしまっている。 これはパズルゲームのような殺し合いを純粋に楽しむための話なのに..老人が若者向けに変なメッセージ性を入れようとするから、保守的な青臭さが全編に漂ってしまっていて娯楽として映画を楽しめないのだ。なんなんだあの変な字幕は。「走れ」って..プププのプー。 まぁ、小説を映画化するときに「作家性」というものが入るのは当然なわけだが(でないと映画化する意味ないもんね)やはり、アニメゲーム世代(あるいはその感性の理解できる人)に製作させる映画だったと思うんだよねぇ、この映画は... [DVD(邦画)] 4点(2006-05-08 14:51:54)《改行有》 62. ハリー・ポッターと炎のゴブレット 何人もの方が指摘している点ですが、予定調和的に必ずヒーローになってしまう主人公ハリーの魅力のなさに僕はもはや耐えられません。 なんの苦労もなく最終的には他のほとんどの登場人物を踏み台にしての予定調和的ヒーロー像。 一見、苦難のシーンがあってもそれはあくまでヒーローの引き立てイベント。どうせ都合よく解決するんだろうし、と思うと、見ていて興ざめしかしないのです。 このシリーズも4本を見てきて、遂に僕の中で魔法が切れたというか、4本目にしてこの都合のいい主人公設定に僕は耐えられなくなりました。ハーマイオニーもめっきり普通になってしまって初期の輝きは失われてしまってるし.. 映画中で筋骨隆々の青年達が「14歳です」と主張する違和感は、初代ガンダムのブライトノア設定年齢19歳やミライヤシマ設定年齢18歳なみの違和感ですが、これはこれで面白いといえなくもないのでよしw 単体の映画としては今までとくらべても特につまらないなんて事はないのですが、この点数は4本まとめての点数ということで.. [映画館(字幕)] 4点(2006-01-19 10:53:39)(笑:2票) 《改行有》 63. ハンテッド(1995) (ラストサムライ+ブラックレイン)にアストロ球団とか甲賀忍法帳とか何か違うものを沢山混ぜてしまったような超面白いトンデモ映画。..しかし4点なんですがw 滅茶苦茶だと言われるこの映画の中の日本描写ですが、いやナカナカに正確なところがあって、例えば名○のタクシー運転手は確かに態度が悪いとか、細かいところが妙に正確ですw。 これが10年たってラストサムライへと昇華されるんですね..(多分違う) [CS・衛星(字幕)] 4点(2005-12-08 09:32:58)《改行有》 64. ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 皆様おっしゃる通り、前2作と比べて原作フアンか映画のみの観客かのどちらを向いて作られたかってところが、決定的に違うんでしょうね。原作未読映画オンリーの僕にしてみると、よくわからんエピソードダラダラ積み上げた前2作より、 今回の方が話がまとまっていて断然いいです。 ハリー自身の物語への関わり方(モチベーション)も前2作とは雲泥の差だし。 前2作では主人公自身のモチベーション(彼はなぜそれをするのか?)という基本的な事柄が映画からすっぽり抜け落ちてましたからねぇ。 ま、冷静に点数でつけると、今までのものと大差なかったりしますけど^^ ...最重要人物であるハーたんは、前2作の子供ならではの微妙な色気の方が良かった気がする..7点(2004-07-08 11:40:06)《改行有》 65. 初恋のきた道 そもそも自由恋愛なんぞ存在しない全くの閉鎖的世界で、突然あの娘が嵌ってしまった恋愛。周りにはアドバイスしてくれる人もいないし恋愛マニュアルなんて物などもちろん存在しない。 あの世界で、あの少女が突然のフォールインラヴから驚異的偏執狂的な40年の恋愛に生きてしまうというのはしょうがない事だと思う。 彼女にはそれしかないんだから。自分の思いのままに行動する、それしか愛情表現の方法を知らないわけだから。 ...それはわかる。..それはわかるが、でもそれを、もっとずっと素敵な沢山の恋愛を重ねながら生きてきた現代日本人の僕に見せられても「それで?」以外の感想を抱くことはできず、結局、僕にはただひたすら退屈なアイドル映画の一つにすぎませんでした。 2点(2004-05-30 00:15:32)(良:1票) 《改行有》 66. パルプ・フィクション ダラダラとしたとりとめのない話を、登場人物のキャラや映像で あたかも何かがあるように見せている映画。とはいえ、実際には何もないわけで それを168分も見せられちゃたまりません。 それをセンスと言われても イメージビデオじゃあるまいし、何がセンスなのか僕にはわからんぞ、と。 3点(2004-05-19 14:46:41)《改行有》 67. パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち キーラ・ナイトレイが素敵。でもこの後のラブアクチュアリーの彼女の方が好きではあるが.. あー映画自体は、派手なシーンが多い割には単調で平凡で妙に退屈。ありがちでひねりのない内容だからなのか、この海賊という設定に自分がなじまないからなのか..理由は不明だが。 この内容であればもうちょっと尺が短いといいんだけどねぇ。あまり面白くないだけにだれる。 5点(2004-04-19 14:12:05)《改行有》 68. バーバレラ 日本人と西洋人の間にはやはりとんでもなく深い文化的ギャップがあるのでは..と思わせる映画。なんせこの映画観たとき「なんじゃこらー」状態に襲われていたことだけは間違いない。 幸いにして..なのか不幸にして..なのかはわからないが、ジェーンフォンダが全然僕の好みではないので、このくらいの点数。 もちろん古いやり方でお礼してくれる分には好みとかには関係なく全然オッケーです。 5点(2004-01-26 16:25:59)《改行有》 69. パラダイス(1982) ↓うわ、めっちゃ観たかった、名画座でのフィービー3本だて。僕が観たのってナタキン3本立てとかだったからな.. フィービー・ケイツ大好き派の私としては、たてえパクリでも話がつまらなくてもエッチなシーンの一部が吹き替えでも 「青い珊瑚礁」より断然こっちが上。とはいえ、映画自体のつまらなさはいかんともしがたく、フェチな楽しみで言っても 「初体験リッジモンドハイ」のおっぱいボヨンの方がよほどシチュとして楽しめるので、どう甘く点数をつけても..このくらい。 5点(2004-01-13 10:28:44)《改行有》 70. ハリウッド的殺人事件 《ネタバレ》 新作映画の一発目レビューなので、普段と違って多少レビューっぽく書きます。(ネタバレかどうかもよくわかんないので念のためネタバレ指定をしておきますが。) どういうジャンルの映画なのかよくわからないまま見始めたのですが、結局よくあるベテランと若手の刑事コンビ映画でした。この映画が目新しいのは、刑事コンビものというありふれた設定の中にそれぞれの刑事のサイドビジネスを絡めて映画を進めていくところです。本職である殺人事件の追跡を本筋に2人のサイドビジネスをコメディタッチで絡めて物語は進行していく...のですが、本筋側のはずの殺人事件の描写があまりに薄くて話がよく見えないため何をしたい映画なんだかがわからず前半フラストレーションたまりまくり。しかもなんだか映像は全体に軽く(まさに日本のテレビドラマのような雰囲気)コメディシーンは上滑り。で、全体の3/4くらいまでは、もうどうしようかと思うような映画でした。 それでも後半の犯人追跡の部分あたりは、ありがちながらもそれなりに楽しめたのでなんとか持ち直した..という感じではありましたが。 しかしロートル刑事を演じるハリソンフォード、そういう芝居なんだろうけど、 老けてよれよれ....めっちゃガニマタだよ.. この映画を見終わった後に観客に一番残るものは、おそらくハリソンフォードのもっていた携帯の音。 それにしてもアメリカの警官はほんとにあんなに副業してるんだろうか....4点(2004-01-09 22:28:17)《改行有》 71. ハロー・ドーリー! 高校生の頃(って20年以上前だよ..)だったか、「ミュージカル映画大好き!」と思ってた時期がありました。 なんせその頃までに僕が見たミュージカル映画というと「雨に唄えば」「マイフェアレディ」「サウンドオブミュージック」... これでミュージカル映画が嫌いだとすればいったい何を見たら好きな映画に出会えるのかわからない。と言えるような名作がずらり。 そんな僕が、ミュージカル映画黄金期を代表する一本であるこの映画を見たのは当然の事だったと言えましょう。 ...で感想。つまらなかった..何しろ話が他愛なさすぎるし、主役のドリーが魅力的じゃない!これ致命的。 歌や踊りもなぁ..無駄に豪華で長いというか..イマイチだったし。話がつまんないから歌も踊りも引き立たないんだよなぁ..と、 とにかくかなりがっくりしたことを覚えています。そんな僕が次に見たのは歴史的傑作ミュージカル映画として誉れ高い ショウボートだったわけですが....まて次号!(ショウボートがこのサイトに登録されるその日まで) 4点(2004-01-07 16:28:45)《改行有》 72. バットマン(1989) うーん、同じアメコミヒーロー映画でもスーパーマンなんかと比べて全然心ときめかない映画。 しょせんお稚児趣味の金持ちの道楽だと思っちゃうしなぁ.. ぶっちゃけたいして面白くないどうでもいい映画。 この映画がアメリカでは大ヒットと聞くと、日本人とアメリカ人の感性の違いというのを 感じずにはいられない.. 5点(2004-01-04 11:17:24)《改行有》 73. ハワード・ザ・ダック/暗黒魔王の陰謀 リー・トンプソン目当てで見る以外になんのとりえもない。そんな映画。 ま、映画に対していつでも真摯に対峙するってのも結構つかれ るので、 たまにはこういう片手間で見れば十分という映画もいいかも。 5点(2003-12-12 14:36:45)《改行有》 74. バード・オン・ワイヤー 当時「豪華スタッフ、旬なキャストで送る話題作」として製作公開されたものの大ゴケした映画。 私自身は、公開から数年たって「大ゴケしたんだからつまんな いんだろうなぁ」という先入観をもって見たのだが これがまぁまぁ面白い。特にアラもないし、何で大ゴケしたかと考えると....多分この映画ならではのウリがないところだろうなぁ。この 映画でなくては!というところがないからだろうなぁ。 小粋な佳作まで後ほんの半歩の映画、単にこじんまりとまとまった映 画になっていてこのまま忘れられるのをまつのみといった感じ。 ダメならダメで例えばアルマゲドンのように「突っ込みどころ 満載の○○映画」なんかになってれば それはそれで立派な特徴として後世に語り継がれるていくのだろうが.... 6点(2003-12-09 10:36:00)《改行有》 75. パンダ・コパンダ 小学生の頃、リアルタイムで劇場に見に行きました。(ダイゴロウあたりと併映じゃなかったっけかと..) 大好きな映画で、もう一度見たくてしょうがなかったのですが、 当時はこんなアニメを見る方法もなく、実際に再度見ることができたのは10年以上たってからどこかの大学の学園祭でのこと。 いやぁ嬉しかったなぁ.. ミミ子、パンツみせすぎだ! 8点(2003-12-02 00:13:24)《改行有》 76. バイオハザード(2001) CAPCOM ゲームの映画化というと、やはりストリートファイターの衝撃を誰もが期待して見るものだと思うが、うーん、これはあまりに普通のB級ホラーで、いいのか悪いのか.. 6点(2003-11-27 08:36:28)《改行有》 77. バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3 2がだめだっただけにどうか..と思って見に行った3作目。 BTTFのラストをしめくくるのにギリオーケーくらいの出来で、とりあえず安心したものの.. やはり1で終わらせておくべきだったのかも..と思わないでもない。 8点(2003-11-17 23:11:00)《改行有》 78. バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2 1作目のヒットにより、急遽作成されることになったPART2&PART3。 本来、それだけで映画として完結している1作目であるが、この続編は特に違和感なく話がつながっている。 しかし1作目が大好き(つかマイベスト)なだけに、この2作目には愕然。中途半端に1作目の路線を継承したのが裏目に出たか。 1作目の出来の悪いコピーとなっており、しかも3作目につながるのがわかっているために話自体も中途半端。 PART3 が1作目とかなり毛色の違う映画になっている分だけ救われている感じがするのとは好対照である。 ちなみに私、ヒロインが変わっていたのに最初ぜんぜん気が付かなかったクチです.... 6点(2003-11-17 23:09:57)《改行有》 79. ハリー・ポッターと秘密の部屋 中途半端なイベントてんこもりの1作目よりむしろ話の見通しはよくなったる気がするけれど、じゃぁそれがいいかというと、なんだか単なる底の浅いヒーロー冒険物になってしまっていて... . なんだかわからないなりに奥の深さが透けて見えるような気がした分だけ1作目の方がマシ。 (結局、このシリーズって奥が深いような気がした「だけ」だったんですけどね)[映画館(字幕)] 5点(2003-11-17 23:03:34)《改行有》 80. ハリー・ポッターと賢者の石 いろんなイベントが積み上げられているだけで、一本の映画としてのビシっと筋の通ったストーリーがなく、盛り上がりもなんもない。 原作未読の僕だからなおさらこの映画がイマイチなのかもしれないけど、いかにハーたんが魅力的でも映画としての評価は低くならざるをえない。 6点(2003-11-17 23:02:38)《改行有》
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