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プロフィール
コメント数 3870
性別 男性
年齢 53歳

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21.  ミスター・ノーボディ 途中のホラーハウスの場面なんか、実にユーモラスで、「レオーネ映画」の悲壮感と、コミカルなテイストとが、うまく同居しています。何かとおどけてみせる若きガンマンのテレンス・ヒル、そんな彼が凄腕の老ガンマン・ヘンリー・フォンダに対し、「伝説になれ」と要求する。こういう普段おどけたヤツに改まって言われると、断れないもんです。伝説になるべき男への、最後の一押し。 マカロニ・ウェスタンから手を引きつつあったレオーネ、彼は、ヘンリー・フォンダに自分を投影するとともに、テレンス・ヒルに気持ちを代弁させているのだろうか、とも思ったり。ジョン・フォード映画の常連だったフォンダが、今や、「サム・ペキンパー映画」と正面から激突し、西部劇の終焉を我々に見せつける。 ラストの独白はやや蛇足気味にも感じるけれど、一つの時代の終わりを感じさせる味わい深さがあります。[CS・衛星(字幕)] 8点(2017-07-17 09:28:46)《改行有》

22.  ミニー&モスコウィッツ 佐藤蛾次郎をヒョロっとした感じの男と、ジーナ・ローランズ顔の(要するにコワイ顔の)女の、冴えない恋愛。正直、大した事件らしいものも起こらず、そんな映画面白いのかよ~と言われそうなんですが、これが妙に面白い。事件が起こらないどころか、即興的に捉えられたカメラの中では、常に何かの細かい事件が起こり続けている、という印象。構図をしっかり決めてカメラを回せば、そこには思わぬ揺らぎが常に生成され続ける。 例えばこの映画では、クローズアップはむしろ、被写体である登場人物の姿を、カメラから「はみ出させる」ためにこそ、用いられているようにも思われて。そう、この、あふれ出す感じ。 きちんと計算された作りの映画を観るのも気持ちがいいけど、なるほどこういう自由があっても、いいんだなあ。実際、ここで描かれているのは、まるでヤケクソのような悲痛な「自由」だから。ラストの無理やりなハッピーエンドを見ると、かえって何とも切ない気持ちになるのです。たぶんこれは、実際には我々が決して手にし得なかった過去形の「幸せ」だから。[CS・衛星(字幕)] 9点(2017-05-31 22:50:30)《改行有》

23.  ミッシング ID オーメンとオーメン2を合わせたような映画でした。何のこっちゃ。 ちょっとしたきっかけから危機に襲われ、今まで信じていた世界が崩れていく、ってなタイプのオハナシで、もうその時点でオモシロいに決まってるのですが、実際、オモシロいです。ただここでの、敵の仕組んだ罠というヤツ、これ、よほどの偶然でもない限り引っかかるヒトはいないよね、という極めて回りくどいものなんですが、賢明なる我らが主人公は、ちゃんと引っかかって、物語を動かし始めてくれます。 この主人公、大して男前でも何でもない(ついでに、ヒロインもどうにもこうにもイモっぽい)のですが、まず冒頭の、急停止する車のボンネットからクルリと飛びおりてこちらを振り向いて見せるワンカットにて、役者本人の身体能力を見せつけてくれる。中盤の、自動車から飛び降りるシーンにも繋がるしね。 中盤以降、別にこんなに背景を説明しなくてもなあ、とか、主人公のアクションにもう少し「躊躇」などのワンクッションがあってもいいのになあ(そしたらスリルも増すのでは)、とか、若干の不満もあるのですが、それ以上にこの、謎を抱えた中で展開されるアクションでもって、大いに楽しませてくれる作品でした。[CS・衛星(字幕)] 7点(2017-04-16 08:59:51)《改行有》

24.  ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち ループがどうのこうのと、ややこしい設定を無理にセリフで押し込もうとするのは、正直、いただけません。ま、そんなに複雑の極みというようなオハナシでもないし、それに、何もかも片っ端からセリフで説明しようってんじゃなくって、それなりに気を持たせながら徐々に背景を明らかにしていこうともしているんですけどね。それでも多分、設定を盛り込み過ぎ、欲張り過ぎなんでしょう。設定が多いほど理屈っぽくなり、皮膚感覚として伝わるスリルも減退してしまいます。 それに、世界が切り替わる感覚をはっきり出すために、暗い場面と明るい場面のコントラストをつけたのかも知れませんが、暗い場面がノッペリベッタリした感じで、もうひとつメリハリが無い。まあ、これに関しては、「敵」の姿なり顔なりを闇に紛れさせながらジワジワと見せていく、という効果もあるんですが。 という風に、ちょっともうひとつかな、と思う面もあるが、楽しい映画には違いありません。中盤アレコレとエピソードをとっ散らかしつつ、クライマックスでもさらにハチャメチャやりながら、それでも気がついたらパズルのピースがちゃんとハマるところにハマっている、その破天荒な収束感。ちょっと『ダーク・シャドウ』を思い起こさせます。あと、過去のバートン作品との関係という事で言えば、『シザーハンズ』みたいに刈り込まれた庭木があったり、人形同士が戦う場面がコマ撮りっぽい動きだったり。 そしてこの物語もまた、これまでの彼の作品に見られたように、世間にうまく溶け込めない不器用な主人公が、世間から隔絶された異形の者たちにいざなわれ、2つの世界の間を彷徨うお話、ですが、そういう鬱屈のようなものは比較的薄くって、「奇妙な」ものを次々に映画に登場させては、我々を驚かせたりワクワクさせたりして楽しませてくれる作品になってます(だからこそ、理屈っぽいのがどうも残念)。時にはちょっとシンミリもさせて、主人公が若き日のお爺さんと電話で話す場面なんか、わたしゃ好きですね。 その他その他、『アルゴ探検隊の大冒険』みたいな骸骨軍団が登場したかと思えば、それこそ妖怪ウォッチのふぶき姫ネタみたいなトホホな温度対決もあったり、何でもアリアリ。↓そうそう、クライマックスでは遊園地で遊んでる監督さんご自身のお姿も。まさにホンの一瞬。[映画館(吹替)] 7点(2017-02-05 21:23:34)(良:1票) 《改行有》

25.  ミズーリ大平原 チャールトン・ヘストン演じる主人公が、オレはバッファロー・ビルだと名乗りつつ、やっていることはと言うと、シャーロック・ホームズみたいにちょっとした手がかりからズバズバと相手の素性を見抜いてしまう。なかなかの曲者、きっとニセモノだろうと思ってたら、本物のバッファロー・ビルことウィリアム・コディだったりする。せっかく冒頭で披露したホームズばりの推理の才能も、この後要所要所で見せてくれればよかったんだけど、後が続かない。三角関係でイチャイチャしたり、先住民とタイマン対決したりと、チャールトン・ヘストンらしい肉体系・体育会系路線に。 というこの主人公バッファロー・ビルに加え、彼の友人として、ビル・ヒコックも登場。この当時に二人がホントにすでに知り合いだったのかどうか、わたしゃ知らないし、どうでもいいけど、とりあえず豪華で賑やかで、いいじゃないですか。 で、原題にもあるポニー・エクスプレス、つまり西の最果ての地カリフォルニアへの超特急飛脚便、コレを実現させようというオハナシなのですが、そこに至るまでに陰謀劇めいたエピソードが絡んできたりして、正直、ゴチャゴチャしてます。良く言えば盛り沢山。 でいよいよポニー・エクスプレスが走る、走る。駅伝方式で郵便が次々に受け渡される描写がしつこいほど繰り返されて、これがやけに盛り上がるんですね。もちろんバッファロー・ビルも走ります、盛り上がりは最高潮。 ラストも、ベタだけど余韻があり、結構、おなか一杯になります。[CS・衛星(字幕)] 7点(2016-07-14 21:05:25)《改行有》

26.  ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション このシリーズ、毎回作風を変え趣向を凝らしてくる、トム・クルーズのお遊び映画だと思っておりましたが、今回は、あまり悪乗りしていないというか手堅いというか平凡というか。もちろんトム・クルーズはここでもしっかり遊んでいて、オレ様アクションを繰り広げ、「何しろ一流スパイですから世界を股にかけてます(?)」とばかりに、様々なシチュエーションで様々なアクションシーンを展開するのは、大いに楽しいんですね。ただ後半、セリフの長さにやや失速感も。あるいは、主人公と女性スパイとの関係に緊張感を持たせるため、例えば、カラフ王子とトゥーランドット姫の関係を重ねてくるようなお遊びをやってくるかとか思ったけど、結構、フツーに敵と戦ってオシマイ、という作品でした。 「今までみたことのないアクション」へのこだわりは、さすが、といったところ、幾つになっても頑張れ、トム・クルーズ。しかし一方、実際に彼が飛行機にぶら下がって見せても、逆に「昨今の特撮としてはイマイチだな」くらいにしか思われなかったりするもんで、「特撮じゃないです、実際にぶら下がって撮影しました」と映画外でアピールせざるを得なくなってるのは、皮肉ですが。[ブルーレイ(吹替)] 7点(2016-05-05 09:09:44)《改行有》

27.  ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士 第2作の続き・・・というより、第2作のオマケみたいな。第2作のラストからそのまま第3作に繋がり、設定上もその制約を受けてしまう中、どう工夫して見せてくれるかがポイントとなるのでしょうが、これがどうも不発。謎に乏しく緊張感に乏しく、ただこれまでのエピソードにケリをつけるだけでは、作品としての存在意義もやっぱり乏しく、あの魅力的だった第1作が懐かしく感じられてしまいます。せめて後半の裁判シーンばかりは、もう少し工夫があっても良さそうなもの(これまでにも様々な映画が演出の腕を競ってきたシチュエーション)かと思うんですけども。ただ、もしデーモン小暮閣下が裁判の被告席に立ったら、きっとこんな感じになるんだろうなあ、と思わせてくれる点は少し貴重でした。[DVD(字幕)] 5点(2015-11-22 08:29:51)

28.  ミレニアム2 火と戯れる女 今回はオハナシは売春組織の追及。と思いきや、その方面には必ずしも深入りせず、一話完結型どころか、次第に、まさに前作の「続編」となっていきます。その前作とのつながり、ある意味では強引なところもあるかも知れませんが、後から無理に辻褄合わせしたような「前作ファンご機嫌伺い」型のつながりではなく、ちゃんと一連の物語として計算された強引さであるのがお見事。ただ、それでも小さくまとめてしまった印象はあるかな、とも。 前作の、皮膚感覚ともいえるあの生々しさはここでも見られますが、リスベット役のノオミ・ラパスの中性的な魅力と体を張った演技が、そこに大きく貢献しています。しかしあの大男、いちいち詰めが甘いところばかりが目立ち、あまり怪人物という感じがしないのが、ちょっと残念ですが。[DVD(字幕)] 7点(2015-10-31 18:10:13)《改行有》

29.  宮本武蔵完結篇 決闘巌流島 完結篇はもちろん、小次郎との一騎打ち。実際の巌流島、狭い狭い関門海峡にある、ごくごく小さい島です(当然山などありません)。唐戸市場で美味しいものでも買って、行き来するタンカーでも眺めながらのんびり過ごすには悪くないんですけど、ちょっとクライマックスの決闘シーンの舞台にはなりにくいかな、と。だから本作でも、明らかに関門海峡ではないどこかの秘境のような海岸が舞台。真っ赤な朝日を背景にしての決闘、カッチョいいんです。この完結篇ではもはや又八をはじめとするこれまでの様々な登場人物がバッサリ削ぎ落され、武蔵をめぐるお通と朱美の関係にだけ結末をつけた上で、小次郎との決戦へと物語は向かいます。もちろん我々は小次郎が敗れることを知っている訳ですが、武蔵と小次郎に物語を集約し、ともに、そのどちらが負けても惜しいナイスガイとして描かれる、なるほどこういう描き方もあるな、と。それにしても、武蔵を演じる三船敏郎、横顔がカッコいいんだな。[CS・衛星(邦画)] 7点(2015-09-28 17:22:45)

30.  ミニオンズ 中身スッカラカンとでも言うのか、まー実にバカバカしいのですけれども、意外に満足度の高い作品でした。要するに、とことん、スラップスティックなんですね。ミニオンとは何モノなのか(UMAの一種ですかね)、最初の方では一応ナレーションで語られるものの、およそマトモな説明にはなっておらず、とにかく全てどうでもいいんですね。画面の上ではひたすら、同じ見せるんならこう見せりゃオモシロかろう、と、アイデアの凝らされたドタバタが展開されていきます。ミニオンたちには、悩みだの迷いだの深刻さだといったものは無く、やってることはただバカバカしく、でも、間違いなく一生懸命生きている、だからこそ彼らから目が離せないのです。一方で、彼らの今回の主人というのか敵役というのか、悪党界の女王ともいうべきスカーレット、彼女がミニオンたちに負けず劣らずのバイタリティを持っている(はっきり言って不死身)のも、楽しくって。ミニオンたちが、サン・ジェルマン伯爵もかなわぬくらい、歴史の方々に顔を出す、というのもパロディ色豊かでなかなかに楽しい(何しろ恐竜時代からエリザベスⅡ世時代まで)のですが、さすがにビートルズネタは、子どもたちには通じませんけどね、これもご愛敬。理屈抜きで楽しめる、理屈を抜かなきゃ楽しめない、一種の怪作であり、快作です。[映画館(吹替)] 7点(2015-09-23 20:45:56)

31.  宮本武蔵(1954) 宮本武蔵三部作の第一弾、要するにタケゾー時代の若き日が描かれる訳ですが、本作は関ケ原の戦いのさらに前から描かれているのが特徴。戦のさなかにタケゾーが塹壕(じゃないけど)を掘ってたりするのを見ると、まさに明日をも知れぬ雑草のような存在で、ああこの若者がやがて剣豪になっていくのか、人間の運命とは不思議なものよ、という感慨を深く感じさせる作品となっています。主演は三船敏郎、なので、こういう元気いっぱいの若者を演じても良し(七人の侍と同時期の作品ですね)、次作以降の貫録を漂わせる剣豪・武蔵を演じても良し。又八は本作では三國連太郎が演じていて(次作はバトンタッチ)、まあ、気持ちはわかるのですが、何だか見るからにインテリ学生みたいですな。 本作は第一作ということで、吉岡一門や小次郎との出会いに先立ち、それ以外の武蔵を囲む主要な登場人物が描かれていきますが、まーロクなヤツがいない。擱甲・朱美の母子は手のひらを返し、オババは態度を豹変させ、沢庵和尚もタケゾーのためを思ってかどうか知らんが彼をつるし上げる(この木が、エラく立派な木なのですけどね)。そんな中で決して変わらない一途さを見せるのが、お通さんなのですね。さすがはヅカ八千草。 あと、日本のカラー長編映画初期の作品でもありますが、さて、カラーをうまく生かせているかどうか。できれば道端の彼岸花の赤さなんかがもう少し綺麗に映っていたら、と思わないでもないのですが。[CS・衛星(邦画)] 8点(2015-09-23 18:10:05)《改行有》

32.  ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女 主人公のジャーナリストが、40年前の少女失踪事件の調査を依頼される。という発端は、中途半端な唐突さで、イマイチかな、とも思うのですが(巻き込まれ型サスペンスの持つ切迫感も乏しいし、その前の裁判敗訴のエピソードも、主人公がヒマになったと言ってるだけで、収監までのタイムリミットも物語に貢献していない)、映像を通じて繋がっていく過去の秘密、さらには当時発生していた連続殺人へと話は展開し、俄然、面白くなってきます。偶然撮られていたシャシンの、荒い粒子の中に過去がぼやけて見える、それが徐々に焦点を結んでいく面白さ。とは言え、謎ときの興味だけが本作の面白さではなく、むしろ、主人公とともに謎をおいかける、ドラゴンタトゥーの女、リスベットの存在が、本作をユニークなものとしています。事件とその犯人を特徴づけるのは、サディズムと暴力であり、一方でリスベット自身もまた、サディズムと暴力の中で生き抜いてきている。この猟奇犯罪が、特異的で一過性のものではなく、その芽となるものはいつでもどこにでもあることの証言者たる彼女の存在によって、ドラマに多層性が生まれています。作品終盤は、蛇足とみるか余韻とみるか、人によって感じ方がわかれるかも知れませんが(私はやや蛇足かとも)。[DVD(字幕)] 8点(2015-09-13 08:47:07)

33.  ミッドナイト・ラン 派手さもなく、深刻ぶることもなく、起用なのか不器用なのかよくわからん二人の珍道中を、アクションを絡めて描く。最初観たときは、何だかとりとめのない話だなあ、と思わんでもなかったけれど、二人の珍妙なやりとりはやっぱり楽しいし、そこに何かとちょっかいをかけてくる連中のオジャマ虫ぶりもまた楽しく、久しぶりにまた観たくなっちゃう作品なんですね。デ・ニーロも何だか楽しそうで、鍵を投げ捨てる仕草なんかにもそれが表れているように思えて……。こういう楽しさって、『ジーリ』にもつながるものがあると思うのですが、こちらは高評価、あちらは低評価。いやはや世間は厳しい。[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-03-15 10:18:48)

34.  ミニミニ大作戦(2003) あの支離滅裂意味不明なまでに素敵に仕上げられた『ミニミニ大作戦』を、わざわざ「意味不明でない形」、つまりありきたりな形にリメイクするする必要があるのか(さらにはこの恥ずかしい邦題まで復活させる必要があるのか)とは思うのですが……しかしコレ、意外に面白いのです。敵がヘリから監視しているのに、何でわざわざあんな目立つ色のクルマをつかって金塊強奪をたくらむのか、と言えば、カーチェイスに見栄えがするから、ですね。ハッカー野郎が何であんな場所で作業してるのかも、何だかわからないけれど楽しいし、本作も十分、アホなことやってくれてますね。なかなかうまいリメイクだと思うのですが、どうでしょうか。[CS・衛星(字幕)] 8点(2015-02-18 23:05:36)(良:1票)

35.  ミュータント・タートルズ(2014) このジョナサン・リーベスマンってヒト、『世界侵略:ロサンゼルス決戦』の監督ですよねえ。この時点で観るのやめようかと思いつつ何故か観ちゃうのですが、どっちかというと、マイケル・ベイ色の方が強く出た映画でした。それはともかく、前半はまったくいただけません。ヒロインとカメたちの結びつきを暗示するようなシーンを積み重ねていってくれるのならともかく、「カメの活躍を偶然目撃したちゃった」とか、コレ、脚本ヒド過ぎませんか。しまいにゃカメの師匠であるネズミがとくとくと過去の経緯を解説し続けて、「ここまでぶちまけりゃ観てる皆さんにもワカリヤスイでしょ」と言わんばかりの、捻りも何もない説明中心の構成。正直、かなり辟易して、退屈したりもしていたのですが。それが後半、トコトンおバカなジェットコースタームービーとなって、それも、『世界侵略~』みたいに押してばかりのインチキリアリティ作品ではなく、いかにもマイケル・ベイの息がかかった感じの、押してみたり引いてみたり、しかしやってることはどこまでもムチャクチャな世界。ま、半年前の『~ロストエイジ』をもう一度観させられたような既視感があるのも事実ですが。ただこの作品、ヒーローたちが、「カメ」、なんですね。甲羅を背負った体は、徹底的に頑丈な構造。頑丈だからこそ、彼らは映画の中でとことん酷い目にあわされ続ける。頑丈だから何とかなってしまい、またさらに飛んだりぶつかったりと酷い目にあう。この点、本作は、「主人公がカメである」ということに対して、見事な必然性を結びつけており、この点だけでも、前半の失点を取り戻して、ちょっと関心させられたのでした。何よりも、頑丈な彼らが体を張り続けることが、映画のアクションを盛り上げることに大いに貢献してますからね~。ちなみに、ウチの子供たちも映画が終わった瞬間、「あ~面白かった~」とつぶやいておりましたから、幼稚園児にも十分楽しめる作品です。[映画館(吹替)] 6点(2015-02-18 22:49:13)

36.  ミネソタ大強盗団 ざらついた映像に、細かいカット、そういう野心的な表現の先に待ち受ける激しいクライマックス(雨、執拗に鳴り響くオルガン、銃撃)と虚無的なラスト、といったところは、ニューシネマな感じもするんですけど、でも何となく違う。主人公をどこか突き放していて、等身大の人間としての主人公のあがきみたいなもは、ここにはありません。『ロング・ライダーズ』でも取り上げられた、ジェシー・ジェームズ一味が主人公ですけれども、何というか、単なるゴロツキみたいな描かれ方。義賊のような一面をチラと見せても、北部に対する鬱屈が先に出てしまうし、と言って陰に籠る訳ではなく、開けっぴろげで野蛮。黎明期のベースボールの(今見れば)トンチンカンな描写を、空中の球を銃で粉砕することで断ち切ってしまうのが、さらにそれを上回るトンチンカンさ。一方で彼ら一味を追う連中もなんだか垢抜けない。新しい時代の訪れの中で古い時代のギャングが消えていく姿、なんだろうけれど、それ以上に「辺境」の雰囲気が支配的に色濃くって、国の歴史というものの大半は、こうやって「辺境」で人知れず繰り広げられてきたことなんだなあ、と。いずれにせよ一風変わったユニークな映画でした。[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-01-15 22:06:52)

37.  水戸黄門(1978) 冒頭の栗原小巻のギコチない殺陣を見て、ああ、こりゃテレビだな、と。いくら映画作品だと言っても、テレビ時代劇の雰囲気バリバリなので、テレビ番組の水戸黄門ファンの方には、違和感なく楽しめることでしょう(そうでない方には、当然モノ足りないでしょう)。いかにもアリガチなお家騒動のオハナシの中間部には、これまたアリガチなニセ黄門様のエピソードが脈絡もなく挿入され、一本で二本分楽しめるスペシャル版といった装いです。一応は映画版ということで、キャストはなかなか賑やか。目玉はやはり三船敏郎で、彼の登場する場面だけは、ちょっと「映画っぽい」しっとりとした描写もあったり。まあ何にせよ、基本的にはテレビそのまんま、ですけれども、テレビ時代劇のよいところは、イイ人はそれなりに善人顔してるし、悪人はトコトン悪そうな顔をしている、というわかり易さですね。東野英治郎はもちろん、後者ですが。[CS・衛星(邦画)] 5点(2014-12-10 20:57:46)

38.  花笠道中 美空ひばりがひとり二役をこなすミュージカル時代劇。女役と男役の両方で登場するもんで、歌に殺陣、彼女のあらゆる魅力が詰め込まれてます。え、自分は美空ひばりのファンじゃないからパス、ですって。今ファンじゃなくっても大丈夫、観ればファンになりますから。と言いたくなるくらいの芸達者、ただし、男役がいくらサマになっていても、歩く姿はやっぱり男になり切れて無くって、こういうところがまた男装マニアの心をくすぐったりする訳ですが。一方の里見浩太郎も異常に男前。そして意外にも意外な展開(水戸黄門ではなく実は遠山の金さんだった?)もあったりして、実に楽しめる作品です。[CS・衛星(邦画)] 7点(2014-09-13 08:22:28)

39.  ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル トム・クルーズは何ゆえこのシリーズにこうも入れ込んでいるのか、と言えばきっと、自分自身をとことんオモチャにできるから、なんでしょう。それもここに極まれり、といった感じ。「スパイ大作戦の映画化」と言うこと自体をミスディレクションに使った第1作からすると、チームで行動したり、スパイ7つ道具的なアイテムが登場したりと、一見、原点回帰風。でも実際はインテリジェンスを感じさせず、高いところに登ったり、全速力で走りまわったり、要するにおバカさんの一歩手前ですな。前作以上に、走りまくってます。世界を股にかけ、その土地土地ならではの荒唐無稽なアクションを自ら体現する。で、クライマックスの立体駐車場での対決は、マイノリティ・リポートなんかも彷彿とさせつつ、やっぱりここでもまた「高さ」にこだわるおバカさん。そこが素晴らしい。[地上波(吹替)] 8点(2014-03-26 23:27:44)(良:2票)

40.  ミヨちゃんのためなら全員集合!! いかりや長さんの顔芸vsカトちゃんの顔芸。そういや長さんって、こんなスゴイ顔だったんだよなあ、とつくづく思います。って何に感心しているのやら。ミヨちゃんのためなら全員集合!!って言っても、ミヨちゃんを演じるのは美津子ボンバイェ、だいぶ貫禄がありますね、しかも「ミヨちゃんのため」どころかむしろ、いかりや氏の零細工場を地上げ屋から守るためにミヨちゃんが奔走するオハナシじゃないですかコレ、という点に一番笑ってしまったんですが。この時代に公害問題をこういうふうに茶化してよかったんだろうか、とも思えば、この時代ならではの節操の無い自由さよ、とも思えたり。「ゴリラを殺す」なんて日記に書いてるうちはいいとしても、本当に包丁を持ち出しちゃうブラックさがこれまた、やり過ぎといえばやり過ぎだし、表現が自由だった時代のユルさといえばユルさ。それにしても、いかりやさんの顔芸より、カトちゃんの顔芸より、仲本&高木コンビのあまりに似合っている芸者姿が、目に焼き付いてしまって・・・[CS・衛星(邦画)] 5点(2013-12-28 10:25:31)

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