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Web www.jtnews.jp

プロフィール
コメント数 73
性別 男性
ホームページ http://6018.teacup.com/337/bbs
年齢 53歳
自己紹介 心の機微が感じられる作品が好きです。
絵に携わる仕事をしていますが、映画を映像面から語ることが苦手です。
映画の社会的道徳は常に考えますが、基本的にエンターテイメントを冒涜するようなツッコミはしないのが観客のモラルだと思っています。
全体のバランスよりも、ただのワンシーンにノックアウトされたい。

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21.  ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還 1~3部まで観た総評として書きます。ファンタジーの古典である指輪物語の看板を背負うために豪華な装丁になっていますが、やはり映画としては長すぎで、見せ場が散漫です。同監督の作品「ブレインデッド」はひたすらチェーンソーで人肉を切りまくっていましたが、この「ロードオブザリング」も単調さは同じ。ひたすら派手なCGで押し捲っているだけで下品です。フロドとサムの友情も第1部からずっと同じ調子で見せられてるので飽きてくる。アラゴルン、レゴラス、ギムリの活躍もしかり。全シーンがクライマックスじゃ疲れるんですよ。所詮はファンアイテムで、名作と呼ぶのはとてもじゃないけど無理。唯一褒めたいのは、スタッフの情熱だけは溢れるほどに伝わってくる点。第1部を面白いと思えなかったなら、あとの2編は観なくてもよい。9時間費やして鑑賞しても、何かが胸に残るような映画ではない。 ン億円かけて作った「指輪物語」の動く挿絵。5点(2004-10-21 07:54:56)(良:1票)

22.  ヴァイブレータ 私はこの映画で泣いた。寺島しのぶが浴槽の中で後ろから男に抱かれるシーンで涙がこみ上げた。 もう、それだけでいいのである。その体温を知る人には、それだけでわかる映画なのだ。 お互いが抱えているものは、知らないし見せない。その時間を維持するために必要なこと。 その時間を楽しむために演じる。だから詮索はしないし、お互いの気持ちにはあらかじめ別れがある。 正直、寺島しのぶの裸にはたいした魅力はない。脱ぐことでみすぼらしくなるくらいだ。 しかしだからこそ、この映画は泣けるのだ。 7点(2004-09-12 23:43:09)《改行有》

23.  ミスティック・リバー 川の流れがそうであるように、時間の流れもまた不可逆なもの。 起きてしまった出来事は、もう2度とやり直すことは出来ない。 人生はその連続だ。間違いのない人生を送る者などいないだろう。 だから私は、「ミスティック・リバー」の登場人物たちの人生に共感する。 彼らは、そうせざるを得なかった。私はそれをただ受け止めた。 善悪で裁くことは、敢えてしない。 取り返しのつかない過去は、誰の中にもある。できることなら私も、その 淀んだ暗闇を川の底深くに沈めてしまいたいと願う。 それは弱さだろう。目を逸らさずに真直ぐ見つめたい。8点(2004-07-24 08:13:36)(良:1票) 《改行有》

24.  ドッグヴィル 《ネタバレ》 最高に気持ちのよい映画だった!面白い! 虐げられ、犯され、裏切られ、最後に大反逆の町人皆殺し! 私は歓喜しました。なんて単純明快な復讐劇でしょうか。 「ソドムの市」でファシストたちを撃ち殺せなかったフラストレーション を、この映画はサクッと解消してくれました。 白線で構成されたセットは、演劇を意識したものかと最初は思ったけれど、 途中から古いコンピューターゲームを連想。ドラクエのように、壁の向こうに 誰がいるのか丸わかり。しかし役者たちはその見えない壁を意識しながら 自分を演じる。まさにそれは我々の姿だ。なんという発想! 奇跡のように美しい二コール・キッドマンの首に鎖を繋ぎ、犬のように扱う背徳。 抵抗できない彼女に男は肉欲を露わにし、女は嫉妬を歪ませる。嗚呼、なんて醜い。 改心する機会は幾らでもあった、奥底では間違いにも気付いていた、 それでも変わらない、変えようとしない人間なんて、犬以下だ。 人を許すことは時に、自らの救済に繋がる。人を許すことで、自らは優位に立つ。 自分は別の、良いものになれたような錯覚に酔える。 しかし衝動は消えることはない。外に向かわないものは、しっかり内に蓄積される。 投げられた球は投げ返せ。やられたらやりかえせ。そうして人間は当たり前の 距離感を手にしていくんだ。その行動が善か悪かなんて問いはやめておこう。 私はたとえ悪であっても、やる時はやるぜ。その時は装ったりなんかしない。 純粋に牙を剥くだけだ。そう、ラストシーンの二コールのように。10点(2004-07-23 08:21:15)(良:3票) 《改行有》

25.  ラブ・アクチュアリー 《ネタバレ》 たまにはこんな映画があって欲しい。まさしくそんな映画。 英国首相がヒュー・グラント!?初っ端のこの配役が笑わせてくれて、いい具合に 肩の力を抜き取ってくれる。登場人物が多いので顔は覚えられないかもしれないけど、 物語は頭に入ってくるので混乱せずに見れる。みんな誰かを愛していて、 ちょっとした困難を抱えていて、だからこそ頑張っている。なんか頑張っちゃうのって いいよね、そんな気分にさせてくれる作品。アメリカに行けばモテる!と 根拠のない期待を持って旅立つイギリス青年の話は「真夜中のカーボーイ」を 連想させた。バーカウンターでアメリカ女性3人に言い寄られるシーンは あまりにも出来すぎていて美人局と思ってしまうが、青年はまんまと彼女を作って 帰国する。このエピソードが映画の最終的なカラーを決定していると思う。 時には信じて突っ走れ、その先には幸せがあるんだよ、この映画は8割くらい本気で 背中を押してくれる。ラストに集められた抱擁シーンは「ニューシネマパラダイス」 を思い起こさせて、幸せな気分に拍車をかける。1回しかない人生、ブレーキばかり 踏んでいたって面白くない、ちょっとくらい能天気にいってみよう! でも友人や家族は大切にしてください、そんなメッセージもしっかり忘れずに含めて くれているあたりが、この作品の優しいところですね。9点(2004-06-24 01:40:02)(良:5票) 《改行有》

26.  tokyo.sora 《ネタバレ》 台本なしの実験映画。 覗き見的な楽しみがあるけど、そういうのに面白味を感じない人が観たら 退屈で苦痛でしょう。 作家志望の女の子と若い編集者のエピソードが印象に残った。 編集者がやってはいけないことを全部やっちまってて、 (説明に理論がない、作品に無断で手を加える、作家に手を出す) ああいう奴が担当になったら作家は搾取されるばかりだ。 ムカつくぜ!・・・と、私怨だけ吐いて感想終わり。5点(2004-06-09 18:46:19)《改行有》

27.  ストーリー・オブ・ラブ 「私はこの映画が大好きだ。」 けれど人にはそんなこと言わない。 もちろん薦めないし、けなされても「うん、うん」と頷ける。 ブルース・ウィルスは好きな俳優じゃないし、内容の9割は下世話な会話だし、 ウディ・アレンもどきの演出はどうかと思う。 けれど「私はこの映画が大好きだ。」 喩えるなら、つまり、よく冷えたビールだ。 蒸し暑さに目が覚め、通勤ラッシュに揉まれ、外回りで足を棒にした後は、 よく冷えたビールが格別に旨い。 夫婦の倦怠、言い争い、生活のこまごまとした不満、すれ違い、などなどを 丁寧に積み上げた後にある、ミシェル・ファイファーの発露が格別に泣ける。 あの台詞を聞くために、この映画を何度も観てしまう。 あのシーンだけ観る、なんて横着はナシだ。 ちゃんと汗をかいてからじゃないと、ビールは旨くならないぞ。 友人には言わないが、ここには書いておきたい。 「私はこの映画が大好きだ。」9点(2004-06-09 17:01:54)《改行有》

28.  私は「うつ依存症」の女 原題がプロザック・ネイション。「マッチスティックメン」でニコラス・ケイジが 処方されていたのもプロザックだった。主流の精神安定剤であることがわかる。 映画はさながら、この薬の販促映画になってしまっている。 原作小説の著者エリザベス・ワーツェルは「うつ病への理解を」求めて執筆した そうだが、残念ながら映画はその主題をクリアしたとはいえない。 うつ病の症状を並べただけの内容になっており、快方へ向けての努力をしない主人公に は怠惰や甘えが感じられてしまう。 主演のクリスティーナ・リッチの熱演は評価したいが、演出やカメラが追いついて いない印象だ。役者の演技だけに負うのではなく、絵で感じさせる工夫が必要に思う。 うつ病の経験者にとっては共感できる映画ではあるが、そうでない者との間にある 理解の壁が、この映画をきっかけに壊れることはない。 結論は「プロザック飲めばいいじゃん」になってしまうことだろう。6点(2004-06-09 09:43:17)《改行有》

29.  ラスト サムライ そもそも侍魂とはつまり愛国心である。 そんなもの現代日本人の中にどれくらい残っているのか? 観客も、制作者たちも、侍魂を「命を懸けて自分の意志を貫く」くらいのシンプルな構造で 捉えているのだろう。だから勝元たちの戦う理由がわからない、という根本の空洞が生まれる。 「国の行く末を案じて命を懸ける」という感覚は、完全な個人主義に染まってしまった 今の日本では理解できないものだろうし、理解しろというのが無理な話である。 敗戦国の日本は戦勝国の米英によって、愛国心を抜き取られる教育を受けてきたのだから。 では日本の観客が「侍魂に共感した」と勘違いしたものの正体はなにか? それは渡辺謙や真田広之の魂ではないか。彼らの奮闘に感動し、彼らの死そのものを悲しんだのではないか。 散っていく男の美学。日本人をカッコよく描いてくれてありがとう、という感謝の涙。 私はこの映画をその視点で観たし、その意味ではよい映画だったと思う。 しかし米国人に侍魂を教わるほど腐ってはいない、と胸を張って言える日本人で私はありたい。 日本人のアイデンティティーを口にするだけで煙たがられる現代日本において、 こんなレビューを書いている私は、ただの異端なんだろうな。6点(2004-06-08 06:23:15)(良:2票) 《改行有》

30.  ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド ゾンビの誕生 とてもシンプルな映画。とにかく死体が襲ってくる。逃げるし、戦うし、立て篭もる。 狂うし、裏切るし、殺される。シンプルなのに全部入ってます。ダイレクトな音楽が観客の首根っこを ひっ捕まえて怖がらせます。もはや逃げられない。近年の脂肪分多すぎのホラーに食傷 したら、ここに帰ってきましょう。ロメロ万歳!10点(2004-06-07 10:14:07)《改行有》

31.  シティ・オブ・ゴッド 冒頭からすぐさま背筋に冷たいものが走った。簡単に銃口を向けるんだな。 こんなとこにゃ住めたもんじゃない!と青っ白い日本人な私は思ってしまうが、 サンパウロとかには日本人もいっぱい住んでるんだよね。 逆にシンプルな環境とも言えるし、日本のような息苦しさはないらしい。 スラムと夜道にさえ気をつければ住みやすいそうだが、私には日本の方がいい。 逆に日本に来ているブラジル人は日本のモラルになじめず煙たがられているし、 彼らにしてみれば日本の方が住みにくい印象だったりするのかも。 映画は色彩も音楽もテンションもよく、一気に流し込むように観れた。 青春映画だと思うけれど、あまりにも死にすぎるため友情を語るには難しい 環境だなぁと感じました。恋に関しては添え物的。やっぱ命のやりとりの インパクトが強すぎて他は霞んでしまうんだな。 ところで気になったんだけど、暗闇の黒人は保護色で見づらい。誰が 誰やらわからなくなる場面もけっこうアリ。8点(2004-06-07 10:02:10)《改行有》

32.  リプリー 《ネタバレ》 前半部分はとてもよかった。しかしディックを殺してからの展開が、証拠隠滅に終始して しまったのが良くも悪くも浅かったように思います。そうしたサスペンスも楽しめたことは確か ですが、その代わりにトム・リプリーを描ききれておらず、ただの連続殺人者になってしまった 印象です。 殺してもなおディックを愛している様子や、彼の人生に同化している至福などを端々に忍ばせて くれたら、彼の衝動もよく伝わっただろうし、前半と後半は分離せずにうまく落ち着いたのでは ないだろうか。7点(2004-06-05 05:45:39)《改行有》

33.  狼たちの午後 《ネタバレ》 銀行強盗は犯罪です。よい子は真似しちゃいけません。 しかしこの映画のアル・パチーノを見ていると、自分がみるみる彼と同化していくのが わかってしまう。ああ、俺いま銀行強盗やってる気分だ・・・そう思いながら観てしまう。 ソニーの目に映るものを感じはじめると、心の中に沸きあがってくるものがある。 孤独感だ。 ------------------- 警官たちがソニーと人質を間違えて銃をつきつけたことを境に、観衆はソニーの味方につく。 (いや、実は鬱積していた警察の暴力への不満が噴出しただけだ。) 恋人のレオンはソニーに虐待されたことを警察に打ち明ける。ソニーの母親の悪口も。 (レオンは自分だけが傷ついていると信じて疑わない。なぜ結婚なんかしたんだ?) 嫁は「私のせいね」「私がデブだから」と自分を責めた。 (この女は口だけだ。なんにも行動しやしない。) 観衆に混ざってゲイたちが叫ぶ「ソニー万歳!ソニー万歳!」 (なんなんだこいつら。事件と関係ないだろ。) 母親は、この事件を家庭のせいだといい、ソニーを慰める。 (嫁の悪口が言いたいだけだ。こんなところまで来て嫁イビリかよ。) 協力的だった人質たちも、サルが射殺されソニーが拘束された後は無関心。 (こっちをちらりとも見やしない。) ------------------- みんな自分のことばかり話したがる。事件を踏み台にして声高に、自分の鬱憤を晴らしてやがる。 俺がどうしてこんな事になってしまったかなんて、誰も知ろうとも思わないんだ。 銀行強盗をする前も、した後も、俺の味方なんてものはいやしなかったんだ。 けどそれは俺のせいさ。よくわかってる。俺はいつだって裏切ってきたんだ。 サルのことも裏切った。誰の罪でもない、俺の罪だ。 (う、いつのまにかソニーになりきってしまった・・・)9点(2004-06-02 04:17:02)《改行有》

34.  天使のくれた時間 《ネタバレ》 この映画を観るたびに、大好きだったのに別れてしまった彼女のことを思い出す。 私はジャック・キャンベルと同じように、自分のしたいことを選んで彼女を省みなかった。 もしも、あのまま彼女と過ごせていたら・・・夢でもいいから知りたい・・・でも叶うわけもなく。 そこでこの映画だ。私にとっては涙が止まらないラストシーン。 ジャックとケイトは13年ぶりの再会であったが、私は彼女と別れてから1年ぶりに電話した ことがある。彼女はすでに男を作っていた。・・・まぁ現実なんてのはそんなもんであるが、 この映画のケイトは仕事に打ち込んで、結婚もせずに13年を過ごしていた。 もうそれだけで私の目からはなにやらドバドバ流れ出すわけですよ。 天使がくれたわずかな時間の中で、ジャックはケイトに2度目の恋をする。 こちらを見つめるティア・レオーニの眼差しは、彼を優しく包み込む。忘れてしまって いたものがそこにある。なぜ忘れてしまうんだろうね・・・人間の機能は時に悲しい。 レオーニの目の演技に私は胸が締め付けられっぱなしだった。 ところで邦題をつけた人はたぶん「素晴らしき哉、人生!」を意識してつけたんでしょうね。 あの謎の黒人が何者だったにせよ、ジャック・キャンベルにとってはあの時間を くれた彼は天使なのです。映画の内容もキャプラみたいに甘いしね。 ほんと、甘い夢をくれてありがとう、と言いたい。 9点(2004-05-31 04:07:52)(良:1票) 《改行有》

35.  折り梅 《ネタバレ》 原田美枝子さん綺麗だなぁ・・・と思いながら観ました。 私の祖母は随分前に他界しましたが、老人性痴呆症でした。だからこの映画に描かれて いたような出来事は一通りありました。我が家の場合は祖母以上に父が問題であったので、 台所から刃物を持ち出して「死んでくれ」と言うのは父でしたね。 当時まだ学生だった私は、父のことも祖母のことも大嫌いで、母親の陰に隠れてやり過ごして いました。「折り梅」の中に、原田美枝子さんが娘の膝で泣くシーンがあるのですが、 そういえば私の母も、私にすがって泣いたことがあるのを思い出した。 この映画を観ていると、当時のことがぽろぽろと思い起こされてきます。 前述したように我が家は父に問題があったため、最後は感動の大団円!みたいなことは ありませんでしたが、それでも母は原田美枝子さんのように(こんなに綺麗じゃないが) 祖母を受け入れて看護していたと思います。 「私もいずれこうかもしれんしね」母はそんな風にもらしていました。 トミーズ雅が言った「それでも生きていて欲しいんや!」は、私も全く同じ気持ちです。7点(2004-05-30 15:08:12)《改行有》

36.  ブレアウィッチ2 正直、こんな凡作を撮るくらいなら、駄作になろうとも前作のやり方のまま感覚的な恐怖を追求して欲しかった。4点(2004-05-30 03:07:46)

37.  ブレア・ウィッチ・プロジェクト 《ネタバレ》 これはクソミソに言われても仕方のない映画ですね。 なにしろ映画が単体で完成していない。事前のWebページ上の展開も込みでの作品だ。 フィルムだけ観るのはさながら、ルールを知らずにゲームをするようなもの。 私もルールを知らずに観たクチなので、騙されたという感はある。 それでも妄想たくましい私は最後のシーンに恐怖を感じた。手持ちカメラの臨場感が上手く作用して、 夜の廃屋を探索する不気味さや、地下室へ降りていく息苦しさがよく出ていた。 深夜、潰れた病院や旅館の中に侵入してみる、あの感覚。 最後に見えた男の後ろ姿も想像力を掻き立てる。 こんなに話題になりさえしなければ、内容的にもっと高い評価を得ていたかもしれないのにね・・・6点(2004-05-30 02:01:22)《改行有》

38.  パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち ファミリー向け映画としては高い水準にある映画だと思います。きっと子供たちは骸骨海賊たちの間抜けぶりなども楽しめると思うので、これはこれでいいんだとは思います。 私も序盤のキャプテン・ジャック・スパロー逃亡劇には引き込まれ、「この映画アタリだ!」 と喜びました。が、しかし・・・中盤からみるみる失速。てっきりこのジャックと海洋冒険ができると思ってしまった私が間違いだったのか。だって海賊といえば海でしょう。 もっと海の男を描いて欲しかったし、内容を海に絡めて欲しかった。 それでも退屈せずに最後まで観れたのはひとえに、ジャックのキャラクターのおかげです。6点(2004-05-29 22:04:06)《改行有》

39.  ファニーゲーム 恐怖映画として出色の出来。表面的な暴力やセックスを垂れ流すことをせず、 全編が心理的な暴力に満ちている。 この白い手袋をした二人の青年は、人の心というものがよくわかっている。 わかっていながらそれを思い遣るつもりはない。逆手に取って相手を陥れる。 こうすればイライラするだろ?こんなことされれば腹が立つだろ?と挑発し続け、 我慢しきれずに手を出したが最後、「先にやったのはあんた」という子供の理屈を 押し付ける。自分たちへの礼儀だけとりわけ重んじ、少しでも気にさわろうものなら 「気分悪いだろ」ともっともらしい不平を言ってみせる。 この二人の青年は人の心を持ちながら、それを自分たちにしか向けられない。絶望だ。 この絶望たちが、こちらに向かって話しかける、承諾を求める。 彼らは観客の代行者。だって私たちは、わざわざこの映画を観ている。 逃げ惑う人々を殺す類の映画を好き好んで見る私たちの要求に答えるため、彼らは登場 している。ジェイソンやフレディは純粋すぎてもう飽きただろう、僕らがかわりにやるよ、 ってなもんである。そんなことを頼んだ覚えはない、こっちに気安く話しかけるな! 私たちは嫌悪感で拒絶する。でもやはり、彼らが戻ってくることを期待しているんだ。 私自身の悪趣味さを思い知らせてくれる、この映画は貴重な一本だ。8点(2004-05-29 14:37:22)(良:1票) 《改行有》

40.  ボウリング・フォー・コロンバイン 中間に差し挟まれたサウスパークのスタッフによるカートゥーンには喜んでしまった。 しかしマイケル・ムーアを映画人として支持する気にはならない。 「アメリカン・ナイトメア」で恐怖について語っているジョージ・A・ロメロや デビッド・クローネンバーグの方が全然好きですよ。私はね。 「ボウリング~」がテーマとして掲げ、矛先を誤った「銃犯罪の多さ」「恐怖」について、 私はそれが、アメリカが高らかに謳う「自由」の代償の一つなんだと思っている。 だから誰も手放さないだろうし、この先もマイケル・ムーアは自由に映画を創るだろう。6点(2004-05-29 02:28:11)《改行有》

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