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21.  愛を読むひと 《ネタバレ》 原作はベストセラーになった年に読みましたが、内容は細かいところは忘れていたので割とすんなり入り込んで見れました。 また、原作を読む前にルース・レンデルの「ロウフィールド館の惨劇」を読んでいたので、文盲であることを知られるくらいなら無期懲役の方がマシという点も、ある程度納得して読めた記憶があります。 読んでもらう物語に一喜一憂する感受性があるハンナ。 でも、自分の言動についての考察は余り無く、過去の行いを考えるようになったのも裁判から。 そして、本当に物語の意味を自分や他人の心情に重ねて思い描けるようになったのは 文字を獲得してからではないかと私は思います。 書くことで、自分の気持ちを整理したり、相手に伝えたいことをまとめられたりするのではないでしょうか。 書くことで考察が深まります。 そして読むことは、もう一度記憶をなぞれることでもあります。 マイケルは、裁判の傍聴の際、自分が心から愛してると思っていた女性がナチの残党であり、自分を単なる「朗読者」としか見ていなかったのかと二重にショックを受けます。 ハンナが文盲であることを告げ彼女の罪を軽くするのと、彼女のプライドを守ること、どちらが重要か。 また、彼女の罪を軽くするためには、自分との関係も話さなくてはならず自分の将来に重大な影響を与える。 結局何もしなかったしできなかった。 15歳の夏の喪失感とこの時の罪悪感や無力感が、彼を人を深くは寄せ付けない人間にしてしまったのは容易に想像できます。 出所間近のハンナに会いにいったマイケル。 ハンナの出した手も取らず別れ際に抱きしめもしない。 テープを送り続けてくれたのは愛情からではないと気づいたハンナ。 彼女のしたことは許せないけど、そうするしかなかったことも理解している。 愛とは違うけど力にはなりたいと思っているマイケル。 でも、言わずにはいられなかった一言。 ハンナを追い詰めることになってしまった、この再会のシーンは痛々しいです。 ハンナが自殺するときに本を踏み台にするのは原作に無かったと思いますが、ちょっと悲しすぎます。 俳優陣、特にケイト・ウィンスレットは素晴らしかったです。 彼女以外は思いつかないほどハマリ役でした。 最後に、皆さんも書いているように邦題は酷いですね。 「朗読者」にしないとダメですよ。[DVD(字幕)] 8点(2015-02-22 11:55:31)《改行有》

22.  黒蜥蜴(1968) 《ネタバレ》 今では作れない不思議な雰囲気のある映画。 どうにも気恥ずかしいセリフやシーンが満載。 この映画自体が、ちょっと詩的なセリフ回しをする映画というのもありますが。 でも、そういう気恥ずかしさも、美輪様の圧倒的な存在感の前に消し飛びます。 美輪様、見事です。美しいです。 女性には見えないですが、中性的な美しさで正に妖艶という言葉がピッタリです。 若い松岡きっこも可愛いです。 見所、つっこみどころは多々あるけど、特記すべきは三島由紀夫の出演ですね。 剥製になって裸でマッチョな肉体美を披露してます。 ちょっと動いてるのは目をつぶって、美輪様が剥製三島にキスするところは、なかなかエロくて良かったです。 この作品を見て、美輪様がお元気なうちに舞台を見に行かなくては、と思いました。[インターネット(字幕)] 8点(2015-02-11 21:59:17)(良:1票) 《改行有》

23.  ブロークバック・マウンテン 《ネタバレ》 心から求めてる相手と一緒になれない。 片思いじゃなくて両思いなのに、こんなに苦しいことは無いですね。 世間体や、カモフラージュ、子どもの頃から植えつけられた結婚観、それで結婚したとしても、求めてるのは心身ともに愛せる相手。 それは、異性愛者でも同じだと思いますが、この偏見と差別の強いアメリカ南部では、同性愛者が愛を貫くのはほぼ不可能。 二人で過ごした最後のキャンプで、ジャックの「俺たちには、あのブロークバック・マウンテンしかない!」という叫びは痛々しかったです。 イニスが、ジャックの死後、ジャックの実家へ訪ねていき、老いた両親に会うシーン。 遺骨はブロークバック・マウンテンに撒いて欲しいというジャックの遺言に対し、家族の墓に埋葬するという父親。 イニスを暖かく迎え、息子のシャツを黙って持っていかせる母親。 二人とも、薄々ジャックとイニスの関係に気づいている。 拒否する父親と許容する母親の対比が良く描かれていました。 そして何より、そのシャツ。 最初の別れの際、「シャツを山に忘れてきた」と言ってたイニス。 実はジャックが持ち帰ってて、クローゼットに自分の着てたシャツの下にしてハンガーにかけていたことが、ジャックの部屋に行った時にわかります。 自分のシャツで包み込むように。 せめてシャツだけでもずっと一緒になれるように、シャツの袖まで通して。 それを持ち帰り、今度は自分のシャツを上にしてクローゼットにしまいます。 クローゼットの扉の裏にはブロークバック・マウンテンの写真。 そして「永遠に一緒だ」とつぶやくイニス。 死によって結ばれるという結末は好きではありませんが、このシャツのシーンは秀逸だと思います。 主演二人の熱演もあり、見終わってもしばらくいろいろ考えさせられました。 [DVD(吹替)] 8点(2014-11-29 15:51:15)《改行有》

24.  キャリー(1976) 《ネタバレ》 クロエ版リメイク「キャリー」を観て、これは是非オリジナルを観なければと思って観ました。 クロエも熱演してたけど、お化粧しなくても可愛いし健康そうだし強そうだし、ちょっとキャリーのイメージと違いました。 母親役のジュリアン・ムーアもノーメイクで頑張ってたけど、オリジナルはどうなのかなと思って。 そしてオリジナル観たら、やっぱり凄かった。 母親役の女優さんの迫力ったら、本当に怖かったです。 ジュリアンは見るからに怖い顔してるから意外性無かったけど、パイパーさんは一見可愛らしいともいえる外見なのに、ひとたびスイッチ入っちゃうと別人のようになって怖かった。笑顔で包丁振りかざすとこなんて、今思い出しても怖いです。 そして、何よりキャリーのシシー・スペイセク。もうこの人しかいないくらいのハマリ役。 ひ弱そうで内気というよりウジウジしてるし、外見もちょっと不気味だし、周りの子がイジメたくなる雰囲気満々。 でも、ちゃんとお化粧してドレスアップしたら綺麗になって、プロムでのキャリーは本当にトミーとお似合いのカップルになってた。このギャップが良かったです。 そして圧巻のテレキネシス大爆発のシーン。 もうクロエの頑張りが記憶からぶっ飛ぶほどのシシーの怖さ。 見開いた目、表情、顔をクイっと動かすとこなど、もう絶対本当に超能力使ってるよね、この人、と思えるくらいのド迫力。いやぁ凄かったです。 理解者である先生まで殺しちゃうのは残念だったけど、それだけ見境なく歯止めが利かなくなってる状態ってことなんでしょうね。 リメイク版では先生は助けてるから、そこだけはリメイク版が良かったです。 生き残ったスーのラストの描き方もオリジナルは深かったです。 ずっと夢にうなされながら生きるのかな。余計なことしたからというと余りにかわいそうだけど。 スーがトミーにキャリーを誘うように頼まなければ、プロムでの悲劇は起きなかったことは確かだから。 リメイク版キャリーを見るなければこのオリジナルを見ることも無かっただろうと思うと、クロエ版を見て良かったです。実際悪くはなかったし。 でも、とにかく元祖キャリーは、さすがに語り継がれるだけある傑作でした。[DVD(字幕)] 8点(2014-06-07 23:31:41)(良:1票) 《改行有》

25.  ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー 《ネタバレ》 ハン・ソロの若き日の物語。SWのスピンオフ。 フォースもジェダイも出てこないし、主役は全然ハリソン・フォードの若い頃には見えないけど(まるで似てない)こういう単純な冒険活劇はいいですね。 そもそもSWだって当初はそんな感じでした。 チューバッカとの出会い方は、ちょっと意外。 殺し合いから協力して脱出、その後早々と絆できたりして、もう少し二人の関係が熟していく過程が見たかったです。 後のランド将軍との出会い、ミレミアムファルコンを手に入れる経緯、最後シスが出てきたり、革命軍誕生の気配とか、SW見てる人にはなるほどねぇという始まりの物語が満載で面白かったです。[CS・衛星(吹替)] 7点(2021-07-02 00:46:16)《改行有》

26.  マッドマックス 怒りのデス・ロード 《ネタバレ》 シリーズの中で唯一、公開当時映画館で見ました。 そして今回久しぶりに見て、やっぱり面白かったです。 トム・ハーデイのマックスも悪くないし、今作の主役はフュリオサの方だと思うので、ちょうどいい絡み具合だと思います。 巻き込まれて結局手を貸して、多くの人に未来への道を与えた後去っていく、というマックスの物語がパワーアップしてます。 未来を担っていく女たち。 子どもだったり植物の種だったり、すべて女たちに託され、そこへ至る道を切り開く手伝いをするマックス。 カッコイイです。 そして、今作では、女たちもただ守られる側ではなく、戦う強い女たちなので痛快です。 シャーリーズ・セロンは、坊主頭で顔を汚してても綺麗。 でも美貌に甘んじないで、徹底して役作りをするところが凄いと思います。 印象深いのは、ニュークスです。 短い一生だけど、イモータン・ジョーの為に戦って死ぬことが幸せと信じ切ってる。 でも束の間だけど愛を知り、本当に守るべき者の為に死ぬ。 クレイジーのようで陽気だし頭も良く健気なニュークスをニコラス・ホルトが魅力的に演じてました。[地上波(吹替)] 7点(2021-02-14 02:43:35)《改行有》

27.  マッドマックス2 《ネタバレ》 多分、1のラストのあの男が足を切り落として生き延びて、新たな戦いが始まったりして、なんて思って急いで2を鑑賞。 もうビックリ。まるきり全然1と関係ない話になってます。 なんだこりゃ。でも、1より面白かったです。 最初から荒廃した力が支配する世界。砂埃の中、油を巡る攻防戦。 攻防戦といっても、砂漠のギャング団が狂暴過ぎるので、攻め落とされるのは時間の問題のような砦で、中にいるのも老若男女の普通の人たち。 そこにマックス登場で、一度は背を向けるけど、期待通り戦ってくれるわけです。 マックスが正義のヒーローじゃないところが良いですね。 ちょっと怪我し過ぎだけど、どんなに怪我してても運転するしハンドルさばきも片手でもOK。ある意味超人。 1より更にスケールアップして、車もバイクもバンバンぶっ飛んで爆発するし、人も容赦なく死にます。 でも、そこに個人の背景やストーリーは存在しないので、ただただ豪快な破壊に興奮するという、見てる方もヤバイ感じのアドレナリンが出ます。 この作品を映画館で見た直後は運転しない方がいいな、なんて思いました。[CS・衛星(字幕)] 7点(2021-02-14 02:35:46)《改行有》

28.  窮鼠はチーズの夢を見る 《ネタバレ》 原作未読なので比較できませんが、映画として見て割と面白かったと思います。 見た目も人当りも良くて、優しくて押しに弱くて流されやすい大伴。 浮気しながら妻も好きだし愛の形が違うとか臆面もなく言える。 多分何でもそつなくこなせて、人から好意を持たれるのが当然だと思って生きてきたんだろうな。 優しいというより心が無くて中身空っぽそう。 こんな人好きになったら地獄だなぁ、と思いながら見てた導入部分。 そんな地獄にどっぷりハマってる人がいましたよ。 大学の後輩今ケ瀬。 大伴の元カノに「粘着質なゲイ」って言われるほど、大伴にハマってしまって、もう気の毒なくらい。 ドストレートに気持ちをぶつけてくる今ケ瀬に、段々空っぽな心が埋められていく大伴。 それにしても、クズってわかってても、どんな酷い仕打ちを受けても、好きになっちゃったらどうしようもないんですよね。 頭では理解してるけど、どうにもならない。だって好きなんだから。 そんな今ケ瀬がいじらしいし、可愛そう。 でも、もし1ミリも彼に好意を感じてなければ怖い、勘弁してほしいほどの情熱。 二人の関係性や気持ちの揺れ動きが、主に成田凌の熱演によって伝わってきます。 大倉さんの演技は初めて見ましたが、ベッドシーンも多く、ジャニーズでもここまでやっていいんだとそっちに驚きました。 演技に関しては、心境の変化や今ケ瀬への愛しさがいまいちわかりにくかったです。 でもビジュアルや雰囲気は大伴役に合ってたと思います。 ラストは原作と違うようですが、これはこれで良かったです。 今ケ瀬が捨てていった灰皿を綺麗に洗ってテーブルに置いて、いつか彼が戻ってくるのを信じて待つと決めた大伴の、清々しく満足そうな姿。 今ケ瀬は、別の男に身を任せながら、途中で号泣。 だからきっと、今ケ瀬は帰ってくるし、人の気持ちがわかるようになった大伴と、二人で暮らしていけるんじゃないかなと思えました。 BLぽいけど、性別関係なく、人を好きになるってどういうことか、恋愛も含め人との関係性を自分に問い直せる作品だと思います。[インターネット(邦画)] 7点(2021-02-14 02:26:43)《改行有》

29.  2ガンズ 《ネタバレ》 こういうちょい悪で茶目っ気のあるデンゼル・ワシントンも良いです。 お互いを信用してないバディ物というのも面白かった。 でも、その信用してない関係が、最後は兄弟とも言える間柄になるのも良かったです。 最後の、麻薬捜査局、海軍情報部、CIA、マフィア勢揃いの銃撃戦は迫力あったけど、ボビーとマイケルだけ無傷というのは出来すぎのような。 二人の掛け合いも面白かったです。やられたらやり返すで、ボビーがマイケルを本当に撃ったのは笑いました。 かすり傷なのは同じですが、その後肩を貸してるところがバディになる前とは違いますね。 何も考えず気楽に見れる作品でした。[地上波(吹替)] 7点(2021-02-14 02:07:04)《改行有》

30.  借りぐらしのアリエッティ 《ネタバレ》 小人の少女アリエッティと心臓の手術を控えて療養中の少年翔との出会いと別れ。 ただそれだけの物語だけど、二人がピュアだから心が洗われるような気持ちで見ていました。 神木君の声は優し気で誠実そうで、一見ひ弱だけど賢くて行動力もある翔にピッタリでした。 志田未来ちゃんの声も、意志が強くて真っ直ぐなアリエッティにハマってました。 借りぐらしの生活の描写が面白かったです。何でも自作出来そうだけど、砂糖やティッシュやビスケットは借りてくる。 まぁ、お手伝いのハルさんが言ったように、借りると言うか盗んではいるんですが、人間にとってはほんの微量なもので盗まれたうちに入らないので、それくらいいいかなという程度。 それにしても、本当に「借り」や外出は小人にとって命がけの大冒険。 人間だけでなく、小動物や鳥など外敵もいっぱい。 「君たちは絶滅危惧種だ」という翔に対して「私たちは滅んだりしない」と毅然と声を張るアリエッティ。 アリエッティは、危険ではない人間もいると知ったし、翔もアリエッティと出会ったことで生きる希望を持つ。 小人と人間だけど、心が通い合うことは出来る。 これは、例えば人種や性別や何か他の違いがあったとしても、絆は結べるということでもあるのでしょうか。 個人的には、二人が恋人同士になってもおかしくないと思うけど、この作品はそういうことも無く、人間に見られた一家は引越を余儀なくされるのみ。 ハルさんの行動も、何故そうしたのか、一家を捕まえたらどうしたかったのか分からないので、登場人物の中でただ一人の悪役としか思えないまま。 あの素晴らしドールハウスも、使ったのがキッチンだけじゃもったいない。 引越前に、あのドールハウスで皆でお別れパーティーとか、そういうの見たかったなと思いました。 淡々とし過ぎてて物足りないのは確かですが、奇麗な画とアリエッティが可愛いのと、神木君と志田ちゃんの声が良かったので見て良かったです。[地上波(邦画)] 7点(2020-09-20 21:59:28)(良:2票) 《改行有》

31.  日本沈没(1973) 《ネタバレ》 自然の前に人間がいかに無力かの最大級の形。 そして、田所教授が言うように、島国の中で守られて生きていた日本人は、その国が無くなったらどうなるのか。 どちらも恐ろしすぎて思考停止になります。 でも、政府、特に山本総理は懸命に国民のことを考えているし、世界各国も受け入れてくれたので、絶望ばかりではないところが救いでした。 そして、公開から47年後の現在。 同様のことが起こったらどうなるのか、考えてしまいました。 自分の国のことで精いっぱいの国が多いでしょうし、山本総理が言ったように「数が問題」です。 人道的立場から受け入れゼロではないにしても、どうやって脱出できる人できない人の選別をするのか。 情報統制は無理だからパニックが起こりそう。 などと、考えると恐ろしいのでやめておきます。 こんな風に、決して絵空事ではないと思える内容になっているので、今でも十分見ごたえのある作品だと思います。 小野寺氏は玲子さんに会えるといいな。 藤岡弘の強い眼力が、決して諦めない日本人の決意を見せてくれたようで、希望が持てます。 出演者は全員迫真の演技でリアリティがありました。[CS・衛星(邦画)] 7点(2020-08-14 17:47:41)(良:1票) 《改行有》

32.  ターミネーター4 《ネタバレ》 突っ込みどころが多々ありますが、嫌いじゃないです。 ジョン・コナー役のクリスチャン・ベイルとマーカス役のサム・ワーシントンがカッコいい。 合成シュワちゃんのT800も出てくるし(すぐに機械バージョンになったけど)、少年カイルがアントン・イェルチンだったのも、忘れてたので嬉しかったです。 全体的に画面も暗いし、マーカスのおかげで最後なんとか勝利したけど、全然明るい未来が見えない状況が続くので、スッキリ感はありません。 それに、やっぱりマーカス死なせちゃダメなんじゃないのと思いました。 マーカス一人で何百人分もの戦力になりますよね。 バンバン人が死んでるんだから、心臓どっかからもらえなかったのかと思ってしまいました。 それでも、ジョンが助かって、カイルが抵抗軍に入って、いずれ過去へ行くというTM1に繋がる話。この話はあるべきだし、見れて良かったと思います。[CS・衛星(邦画)] 7点(2020-08-14 17:42:07)《改行有》

33.  八月の狂詩曲 《ネタバレ》 孫が、おばあちゃんの料理を不味いというところが、リアルでほろ苦かったです。 おばあちゃんが料理下手かどうかは別として、子どものころは煮物が嫌いで、お母さんと違う味付けを不味いと言う子は割といると思います。 そんな率直さや食べ物に文句を言えるところが、本当に平和に幸せに暮らせてるんだなと思います。 甥のクラークと鉦ばあちゃんのやり取りは、違和感がありました。 それは、アメリカ人が原爆を落としたことを謝ってるように見えるから、ではなく、日系アメリカ人という設定でカモフラージュしてるのが、表現の限界なのかと思ったので。 錫次郎じいちゃんだって、成功して富豪になったけど、戦後日本人というだけでハワイで相当苦労したはずです。 その息子に謝らせるのはどうなのか。 ただ、そのモヤモヤは、ラストシーンで飛んでいきました。 鉦ばあちゃんは過去へ戻っていきました。 子や夫を守り迎えに行く為に。 逆さになった傘を掲げ、暴風雨に髪や洋服をたなびかせながら、一歩一歩しっかりと前を向いて足を運ぶおばあちゃんの姿は、とても神々しかったです。 そこに被さる「野ばら」の明るい歌。 途中何度か出てきた曲やバラの花が、ここに繋がっていました。 そしてまた、エンドロールで流れる「スターバト・マーテル(悲しみの聖母)」 この作品から更に30年経った現在、未来を託された自分たちは、今どう生きているのか。しばらく考えさせられました。 好き嫌いは抜きで、見た方が良い作品だと思いました。[CS・衛星(邦画)] 7点(2020-08-08 17:48:59)《改行有》

34.  泥棒役者 《ネタバレ》 前知識無く見たので、元は舞台というのも後で知りました。 確かに舞台なら、もっと面白かったかもしれないと思いました。 ワンシチュエーションの会話劇では、映画にしても「キサラギ」や「12人の優しい日本人」はとても面白かったです。 この作品も、決して面白くなかったわけではなく、鑑賞後もほのぼの暖かい気持ちになれます。 ただ、2時間がとても長く感じてしまいました。 勘違いすれ違いの会話のやり取りは、まぁまぁ楽しめたのですが、間の取り方やテンポがいまいちで。 舞台ならいいけど、映画なら観客の許容力に甘えないで、もう少し見ごたえのある演出にできなかったのかなと思いました。 丸山君の演技は初めて見ましたが、達者な脇役ぞろいの中で受けの演技としては良かったと思います。 でも、タイトルにもあるように「役者」として演技してるほどの演技ではありませんでした。 巻き込まれて相手の勘違いによって、その場しのぎをしているだけ。 もっと、途中からヤケクソで積極的に相手の勘違いに乗っかる感じを出せれば面白かったと思います。 やっぱり一番良かったのは市村正親。 どんな役でも、というか濃い役なら濃いほどキャラづくりが上手いです。 コミカルで可愛い部分と、はじめを叱る時や亡き妻との思い出を語る時のシリアスな部分の使い分けが見事。 はじめと前園の掛け合いが一番安心して見ていられました。 いろいろ残念な感じが残りましたが、見て損したとは思わなかったです。 「まだ終わってないニャー」も気に入りました。[インターネット(邦画)] 7点(2020-08-04 20:51:22)(良:1票) 《改行有》

35.  羊の木 《ネタバレ》 まず、過疎化対策と犯罪者更生プログラムの国家事業により、6人の元受刑者を町に受け入れるという設定が面白かったです。 受け入れ担当になった市役所職員を、錦戸亮が上手に演じてました。 優しくて押しに弱い真面目な公務員。でも杉山の「煙草買って来い」は断れるくらいの気概もあります。 ただ、ラストのシーンで、月末が本気で宮越を友達だと思ってるみたいな言動は、ちょっと違和感がありました。 彼は、甘くても人を信じる側の人間なので役柄は良いのですが、そう思えるほどの関係性が薄かったので、やや唐突に感じました。 他の役者陣にも不足はありません。皆、少しの出番でもきっちり自分の仕事をしていました。 のろろ様の言い伝えも面白いので、最後のオチもさほど荒唐無稽とは思いませんでした。 ただ、6人も必要だったのかというと、2時間ちょっとで描くには尺が足りずに各人のエピソードが不十分なので多すぎたと思います。6人が共謀して何かするわけでもないし。 あと、ギターとドラムの演奏がなってないです。 振りにしても、もう少しちゃんと練習して欲しかったです。 凄く面白いとか人に薦めたいとかではないけど、役者の演技もあり退屈せずに最後までじっくり見れました。[インターネット(邦画)] 7点(2020-07-28 12:31:08)《改行有》

36.  セブン・シスターズ 《ネタバレ》 ノオミ・ラパスが7人を演じ分けてるのが見ごたえありました。 7人のキャラ付けが定型的なのがいまいちですが、これ、一人で演じてるんだなぁと思うと、やっぱり凄いなと思います。 あんな雑な情報共有で30年も同一人物として過ごせるわけがない、と白けて見てると面白くないので、姉妹の役割分担しての戦いぶり、次々にやられて減っていくところ、誰が裏切り者かなどに焦点を当てて見ると結構楽しめました。[インターネット(字幕)] 7点(2020-07-24 14:17:53)《改行有》

37.  パラサイト 半地下の家族 《ネタバレ》 私は鼻がいいので「匂い」というキーワードが刺さりました。 上辺は繕えても匂いはごまかせない。特に身体に染みついた匂いは。 そんな「匂い」と「上流」「下流」の物理的&心理的な高低差。 上流に入り込んで飯のタネにしようとしただけの半地下の家族は、さらに下の地下の住人により、束の間の優越感も安息感も打ち砕かれます。 もっと別の機会に知り合ったら、貧しいもの同士が結束できたのか、パラサイト仲間になれたのか。 ここでは、ただただお互いに墜ちるところまで墜ちていくだけなのが残酷でした。 豪雨で水没している町、半地下の家の中での便器から噴き出す汚水の描写は耐え難く思わず鼻と口を手で覆いました。 そこで蓋の上に座り、天井裏から煙草を取り出して吸う妹。 諦観のような達観のような表情。印象的なシーンでした。 彼女は、半地下の人生から早々に脱出してしまいます。 それが自分で望んだかどうかは別として。 半地下家族の絆は強く、無職でも甲斐性無でも父親の尊厳は保たれています。 それ故に精神的に追い詰められていく父親は、地下住人の強烈な匂いに顔を背けたパク氏を衝動的に刺します。 それまで、下流の町が水没したことすら知らず呑気にパーティをしたり、既に表情を無くしてる父親にインディアンの格好をさせたりするあたりから、不穏な雰囲気を醸し出していました。 無表情に見えて感情を押し殺して爆発寸前なのがわかるソン・ガンホ。巧いです。 父はこの下はもう無い地下の住人になり、息子は多分達成不可能と思われる計画を立てる。前半のコミカルな展開から怒涛のようにシリアス展開、そして虚無感が漂うラスト。ただ、あの強い母はきっと逞しく生きていくと思います。 見ごたえはあったのですが、今後トラウマで立ち直れないかもしれない上流家庭の幼い息子を思うと胸が痛みます。 上流家族に実質的な罪は無いので気の毒です。鈍感・無神経・無意識の罪の代償が大きすぎます。 後味悪いのが悪いのではないけど、たくさん死人を出さずに済ませる描き方もあったのではないかと思いました。[DVD(字幕)] 7点(2020-07-24 13:56:30)(良:3票) 《改行有》

38.  御法度 《ネタバレ》 久しぶりに見て、ちょっと今までと違った感想を持ちました。 ラストで土方(ビートたけし)が惣三郎のことを「化け物が棲みついた」と言ってるけど、 棲みついたというより彼は元々「子どもの化け物」だったのだろうと。 そして新選組に入って化け物として成長したんだと思いました。 入隊試験の時年齢を「18です」と答えて、土方に「本当か」と言われますが、 実際はまだ15,6だったのでしょう。 彼は血の匂いというか人を斬るのが好きなので、初仕事で罪人の首を切り落としても眉一つ動かしませんし、 内心「やったー!新選組に入って良かった!」と喜んだはずです。 自分の魅力に周りの大人たちが色めき立ち、自分を巡って争いが起きる。 最初は面白がって言うとおりにしてるけど、しつこくて面倒くさくなったら斬っちゃう。 つれなくされてムカついたので斬ろうとしたけど失敗したので、人のせいにしちゃう。 発想が単純。子どもだから。 彼の曖昧な笑みや態度に、大人たちが深読みして右往左往するけど、土方の言うように本当に「何も考えてない」のです。 惣三郎が沖田総司に懸想してたのは確かだと思いますが、彼の行動は「菊花の契り」とは一致しないので、 わざわざ挿入される話としては違和感があります。 総司は、隊の規律を守るためバッサリ成敗してしまいますが、表向きは惣三郎には何の罪もないので、本音は「嫌いだから」でしょう。 本音より建前の隊士の中で、沖田だけが正直で清々しいです。 武田真治がはまり役でした。 今まで映像の美しさや、不安定感を煽りながら耳に残る音楽や、 松田龍平の少年期特有の中性的な妖しさに気が取られがちで感じなかったのですが、 今回は、結構要所要所で土方が状況説明してるのが気になりました。 説明しすぎなくらいです。 認めたくないけど、土方自身も惑わされてたのでしょう。 伐られた桜の木はいい迷惑です。 どの視点で見るかによっても結構楽しめるので、忘れたころにまた見ると思います。[DVD(邦画)] 7点(2020-07-09 00:05:56)《改行有》

39.  オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主 《ネタバレ》 主演のアントン・イェルチンは「新スタートレック」でしか知らなかったけど、 お亡くなりにならなければ、この作品もシリーズ化されたのではないかと思うと残念です。 ちょと変わった奇妙な、一見ひ弱そうに見えるけど腕っぷしも強いオッド・トーマスはまり役だと思います。 霊能者である彼は、死者の願いを叶えてあげたり、その能力を知る警察署長に捜査協力もする良い奴です。 人間の不幸や惨劇が大好きな悪霊が大量発生していることで、街に何か大変なことが起こるのを察して、それを防ぐために奔走するオッド。 怖いのは霊ではなく人間だというのは、国を問わず共通認識でしょうか。 恋人のストーミとのラブラブぶりは誰も入り込む余地はなく、二人がどれほど心からお互いを愛してるかが分かりすぎるので、尚更ラストが切ないです。 オッドと同様、薄々は感じてたけど認めたくなかったのに・・・ 期待せずに見たら思った以上に面白かったです。[インターネット(字幕)] 7点(2020-07-08 00:48:27)《改行有》

40.  ペコロスの母に会いに行く 《ネタバレ》 何故雄一の妻のことは一切触れられてないのか、 竹中直人のハゲネタはいらないんじゃないかとか、 多少不満はありますが、ともかく、赤木春江さんの演技が素晴らしかったです。 徐々に進行していく認知症のお婆さんを、もう本当にそうなってるんじゃないかとしか思えないような演技でした。 寿命が延びるとともに認知症の人も増えるといわれているので、 人事と思わずに見たほうが良いと思う映画でした。[DVD(邦画)] 7点(2020-07-07 17:44:10)(良:1票) 《改行有》

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