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401.  百日紅 ~Miss HOKUSAI~ 《ネタバレ》 キャラクターの図柄はシンプルな描線のうえ表情変化にも乏しいが 朝陽、夕焼け、宵の口、雨天それぞれの状況に合わせて 衣服の色彩や影、そのコントラストを微妙に変化させることで季節感や 時刻、立体感を良く表現している。 アニメーション映画としてはやはり ヒロインが全力で駆け出すクライマックスの全作画カットが白眉だろう。 屋内から路地へと飛び出しての韋駄天走り。それを追いかけ回り込みながら フォローするカメラの動きをダイナミックに描いている。 茶屋の軒先で少女が雪遊びするシーンの情緒も忘れがたい。 惜しいのは、この少女を最初に紹介するヒロインのモノローグである。 彼女の目が不自由であることをいきなり説明してしまう。 それは二人のやり取りの中から自ずと明らかになることであるのに。 それから、音楽にはもっと統一感が欲しい。[映画館(邦画)] 6点(2015-05-10 18:53:36)《改行有》

402.  寄生獣 完結編 《ネタバレ》 焼却炉の設定が、というよりこのシーンでの所謂「J・キャメロン・ブルー」を 採り入れたライティングこそがキャメロン的なのだが、このつまみ喰いでとってつけた感が山崎貴らしいご愛嬌だ。 炉のオレンジと反面のブルーに照らされる中で主人公たちが展開するクライマックスの舞台は映画向きの彩りある改変として申し分ない。 (「原作に忠実でない」だの「メッセージ性がない」だのといった原作崇拝的、テーマ・メッセージ依存型 批判は、それこそ映画が別メディアである原作に従属していない証であり、原理的に反「反映画」という事なのだから、映画にとって褒め言葉だ。) 宙吊りのアーム上でありながら垂直軸のサスペンスは淡白だし、陽炎や火の粉による灼熱の感覚が物足りないのも如何にも山崎貴だが、 動物園での三つ巴の対峙シーンやラストの屋上シーンなどと共に 高所を舞台に取り入れながら健闘している。 深津絵里の夜のマンションでは、風の音響はありながら画面上は無風状態 であったり、一方で画面上では彼女の髪を揺らしながら風音の効果音を省いていたり。 そうした趣向も彼女の異質性を際立たせており、面白い。[映画館(邦画)] 7点(2015-05-10 08:00:53)《改行有》

403.  シンデレラ(2015) 《ネタバレ》 皇子とシンデレラの出会いのシーンは、馬上の二人が緩やかに円を描きながら 言葉を交わし合うショットを切り返しつつ綴られる。 この旋回運動は舞踏会でダンスを踊る二人のシーンに引き継がれることでより 運命性を印象づけるだけでなく、その運動のリズムへのシンクロぶりによって 交際期間をほとんど経ておらずとも二人が相思相愛となることを 視覚的な説得力をもって描出してしまう。 それならば、ラストで皇子が聞きつけるオフ空間からのシンデレラの歌声も 前段で何らかの形で布石を打っておいて欲しいと思う。 例えば、それこそ二人の出会いのシーンで。 そして歌声の記憶が二人を再会させる。 そのくらいの演出は欲しい。 あれでは、ただ単に女性がもう一人いる事を示唆するだけの唄でしかない。[映画館(字幕なし「原語」)] 6点(2015-05-09 21:05:46)《改行有》

404.  THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦 《ネタバレ》 レインボーブリッジに向けて突き進むミサイル。 命中直前にカットが切り替わり、爆発の瞬間は映らない。 その後に画像解析によってミサイルとヘリを割り出す謎解きシーンがあるのだから、 本来は最初飛行物体を見せず原因不明の爆発として事件を見せていくのが定石だろう。 つまりは、兵器フェチの監督にとっては爆発や謎解き構成よりも メカニック描写を優先したかったという事らしい。 そうした志向は全編にわたって窺える。 それまでほとんど存在感すらなかった、一応はヒロインらしき真野恵里菜が クライマックスでヘリ操縦者:森カンナにライバル心を燃やして対決するのだが、 そこに至る二人の因縁の劇がまるで無いのでは盛り上がりようがない。 要は、キャラクターが立っていないということだが、 その中で、太田莉菜のキビキビしたアクションが救いである。[映画館(邦画)] 5点(2015-05-07 23:56:36)《改行有》

405.  ソロモンの偽証 後篇・裁判 《ネタバレ》 法廷劇となる後編は舞台も行動も限定的・抑制的となるだろう。 それだけに各人の所作・視線が劇を形作る。 雨が降り出す中を、娘を追いかけその肩を抱きしめてやる佐々木蔵之介。 家に戻った娘の肩に優しく手をやり、話を聞いてやる夏川結衣。 それら触れ合いの所作は、映画のラストに閉廷後の校庭でしゃがみこむ 石井杏奈を巡っても変奏される。 黒木華の平手打ち。板垣瑞生と清水尋也と間に交わされる握手。 森口瑤子が息子の友達に麦わら帽子をかぶせてやる気遣い。 そんなさりげない動作ひとつの中に各人の人間性を垣間見せるよう演出が為されている。 藤野涼子ら5人が横並びとなって校門へと歩む一つのショットで 「友達になった」ことを示す簡潔さもいい。 元校長である小日向文世に対して生徒達が感謝の意を込めて深々と頭を下げる。 田畑智子もまた、彼の背中に静かに礼をする。 それらの所作が美しい。 そうしたシーンを盛大なBGMで煽る下品な映画が多いなか、 この作品はなかなか節度があって好感を持つ。[映画館(邦画)] 6点(2015-04-23 23:54:02)《改行有》

406.  ビッグ・アイズ 《ネタバレ》 ゴースト・ペインターが晴れて陽の目を見るという物語ならば、 もう少し画面の明暗、あるいは光と影を以て語って欲しいところである。 法廷内の入射光、判決後の正面玄関シーンなどは特にそうだ。 逃亡先のハワイの明るさなどにしても、雑多なエピソードにしても 実話をなぞることに拘りすぎている感がある。 絵画の映画は、出来るだけ静止した完成品ではなく 画家が絵筆を動かす様や、変化していく筆跡でもって 見せて欲しいところでもある。[映画館(字幕なし「原語」)] 4点(2015-04-17 23:56:39)《改行有》

407.  フランシス・ハ パンフレットのモノクロスチル写真でみるグレタ・ガーウィグはさして魅力的には 見えないのだが、ひとたびスクリーンの中で活動し出すとその仕草が、 表情が、不器用なカッコ悪さまで引っくるめて生き生きした魅力を発散し始める。 ルームメイトと戯れあい、ゴロ寝し、街路を飛び跳ね、駆ける。 ありがちな大仰な表情芝居がまるでなく、全身でフランシスを生きる 彼女は実にしなやかで愛らしい。 文句なしに、映画のヒロインだ。[映画館(字幕なし「原語」)] 8点(2015-04-15 23:51:32)《改行有》

408.  フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ 《ネタバレ》 男には実はアブノーマルな性癖が。というお話なのだが、 交際するか、するまいかのレベルで終始するので生温い。 おまけに勿体ぶった契約交渉を絡めるとか、ただただ鬱陶しい。 例えば直近の例として、黒沢清の『贖罪』第一話がサスペンスフルで 情動的なのは、ヒロインがそのような相手との結婚を選択し、 もはや後戻りが出来ない状況に身を置いてしまっているからである。 そうした切羽詰った状況の中でこそ引き立つだろう愛憎と葛藤が こちらにはまるで希薄だ。 高層階シーンや航空シーンと共に無駄に浮き上がり、舞い上がっている ただ甘ったるいだけの作品である。 [映画館(字幕なし「原語」)] 3点(2015-04-12 23:58:22)《改行有》

409.  宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟 《ネタバレ》 宇宙戦艦ヤマトがラストには無事生還する予定調和を前提とした物語であるわけ だから、作劇的にはどうしても緊迫感を欠いてしまうのだが、 序盤で敵側の強力兵器の威力を見せつけ、 また自らの必殺兵器を封印することによって、何とかサスペンスを維持している。 中盤でのライバルとの葛藤―和解という流れにあたっては、 共同生活中の二人の衝突や交流をもっと丁寧に段取って欲しい。 そうしてこそ、クライマックスの共同戦線にさらなるカタルシスが もたらされたはずだが、テーマ曲と共に雲海を抜けていくヤマトの カットそれだけで高揚させてしまうのは、やはりマンネリの偉大さだ。 [映画館(邦画)] 6点(2015-03-31 23:38:04)《改行有》

410.  ジョーカー・ゲーム(2015) 《ネタバレ》 『陸軍中野学校』そのままの適性テストも登場するものの、作品のテイストは大違い。 市川雷蔵の小市民への変装ぶり、ストイシズム、知略的行動といった いかにもな諜報員らしさはこちらの主役には微塵もない。 容貌からしてスパイ丸出しである。 そこは冒頭の荒唐無稽な銃殺シーンからして開き直っているからいい。 嘘のレベルをあらかじめ提示した上で、後はひたすらアクションで押していくので、 あとは『プロジェクトA』的追っかけや 『カリオストロの城』的時計塔アクションや深田恭子の着せ替えを 楽しんで下さいという趣向だ。 時計塔はもっと高度のサスペンスを出して欲しかったが。 [映画館(邦画)] 5点(2015-03-30 15:34:00)《改行有》

411.  アゲイン 28年目の甲子園 《ネタバレ》 中井貴一、柳葉敏郎ら旧友3人が居酒屋で酒を交わしながら楽しげに語り合う 長回しショットなど、地味な部分にアドリブ風のいい味が出ている。 ただ複数家族の感動仕立てのエピソードも細々と丁寧に詰め込んだ風ではありながら、 肝心要な部分である中井親子の葛藤と和解の演出はおざなりだ。 というより、演出放棄に近い。 娘:門脇麦の何らかの晴れ舞台に親が応援に駆けつけるとかならともかく、 自分の試合を見に来てくれというだけで一件落着させようという了見自体 虫が良すぎだろう。 キャッチボールシーンで言葉を交わさせなかった点はまずまずだが、 少なくとも彼女が翻意する契機としての何らかの挿話は欲しかった。 フィルムのザラつき感はドラマへの没入を妨げるレベルで、特に暗部はひどい。 [映画館(邦画)] 6点(2015-03-29 09:02:57)《改行有》

412.  味園ユニバース 《ネタバレ》 主演俳優の歌唱力を誇示する三か所が、どうも歌の力に依存しすぎの感がある。 映画ではなく。 よってその一つ、クライマックスのパフォーマンスも感興が湧かない。 縁側に座っての西瓜の種飛ばしも、既視感が邪魔して乗れない。 [映画館(邦画)] 4点(2015-03-25 14:12:00)《改行有》

413.  シン・シティ 復讐の女神 《ネタバレ》 終始、悶々としているばかりのジェシカ・アルバ。 その煩悶をタメてタメて、クライマックスに遂に決起するという 感情の高まり、復讐の劇としての任侠映画的カタルシスが欠けている。 延々とメリハリなく愁嘆にくれ続けた挙句、 単にドラマが終盤にきたから行動した、というだけにすぎない。 ワイヤー感まる出しのアクションも非大胆、非アクロバティックだ。 [映画館(字幕なし「原語」)] 3点(2015-03-24 14:03:03)《改行有》

414.  ドラフト・デイ 電話を通しての駆け引きを満遍なく見せるのにはやはりこの方式か。 対話をしながら、仲間達に暗黙の目線と表情でリアクションを 示し、身振りで指示を出すGMら双方の芝居がスプリットスクリーンで展開する。 そのアクション‐リアクションが同時進行する画面が スリリングで飽きさせない。 [映画館(字幕)] 8点(2015-03-22 00:00:21)《改行有》

415.  96時間 レクイエム 《ネタバレ》 宮崎駿のかつての『レイダース』批判ではないが、この作風のレベルで嘘をつくと 設定したならば、そのレベルの嘘は守られるべきだろう。 崖やエレベーターから落下する車から如何に主人公が脱出するか。 女子トイレからどのような経路で抜け出すか。 このシリーズの場合、その危機突破の描写こそ要であり、 そこをアクションとして如何にもっともらしく見せ、 如何に納得性を持たせるかにこそ手技を使うのであり、「冒険活劇を作る人間は 一番気を使わなきゃいけない」(宮崎)はずである。 ようするに名案がなかったわけで、 ご都合主義こそ映画とはいえ、これでは白けるばかりだ。 簡単なトリックは克明に描写しているのだから。 格闘アクションも例によって例のごとく細切れの乱雑編集でつまらない。 [映画館(字幕なし「原語」)] 5点(2015-03-20 00:44:23)《改行有》

416.  花とアリス殺人事件 階段を駆け下りる構図までそっくりな「ハッピー・バースデー・トゥーユー」の 合唱が出てきた時点で、次は公園のブランコでも登場させるのだろうと簡単に 予想がついてしまう。 そういう露骨なのは、あまり延々と引っ張らないで欲しい。 ハレーション効果を採り入れた一枚絵の背景美術も、新海誠ら以降の作品としては 物足らない。人物に焦点を当てたアニメーションならばこのあり方が本来的なのかも 知れないが、本作の作風ならば背後の情景にももっと何らかの動きが欲しい。 光の揺れとか、草木の揺れとか、雑踏とか。 実写トレースによって日常的な人物の動きは確かに生々しさを獲得しているものの、 反面で例えば、リレー競争での三人抜きなどにあるべきアクション性も希薄に なってしまった感がある。 欲張りついでに云えば、ラストの走りももっと息せき切らせなければ。 [映画館(邦画)] 6点(2015-03-17 14:02:22)《改行有》

417.  幕が上がる 琥珀色の落ち着いたライトの下、ヒロインら2人が駅のベンチに座って語り合う。 『踊る大捜査線』シリーズでもそうだが、本広監督はこうした 「二者が長椅子に座って語る」シーンに冴えを見せる。 2人の向き、距離、所作、目線を丁寧に指導しているはずだ。 直前の観劇シーンでダイナミックな俳優の芝居とアップテンポの編集を見せた後に は抜かりなく「緩」のシーンを入れて波をつくる辺り、計算通りだろう。 本作では2人に寄り添うカメラポジションだが、いいシーンに仕上がっている。 前半のカメラ移動の煩わしさもこの辺りではもう気にならない。 エンディングは『時をかける少女』のインパクトには及ばなかったか。 [映画館(邦画)] 6点(2015-03-16 14:47:13)《改行有》

418.  ソロモンの偽証 前篇・事件 タイトルと同時に大きく表記される原作者名が、 まるで「映画」より「原作」こそ至上ですとでも言いたげで不安になる。 前後編と分けたことで、却って語りが冗長になってはいないか。 前篇だけを見る限り、まず(勿体ぶった)現代パートを配置しての 回想形式であることで既に水増し感が強い。 くどいシーンも数知れず。 「口先だけの偽善者」という台詞のフラッシュバックはご丁寧にも 三度も繰り返される。 次のショットでまた出るな、と予想していると案の定なので脱力するしかない。 車に跳ね飛ばされる少女、電車に轢かれるヒロインでインパクトを 狙ったであろうショット。これも読める。いまや定番だから。 やるな、と思っていると案の定やらかす。つまり、古臭い。 リポーター、教師らの戯画化された誇張芝居にも疲れる。[映画館(邦画)] 4点(2015-03-12 11:54:21)《改行有》

419.  くちびるに歌を 《ネタバレ》 同監督の『僕らがいた 前編』を、ロケも方言もまるで活かせていないと かつては酷評したが、この変貌ぶりは何だろう。 恒松祐里が自転車で教会までの坂道を駆け下りていく冒頭のモンタージュの爽快さ。 学校の屋上や、緑の美しい小高い丘から碧い入り江を望む 『サウンド・オブ・ミュージック』的壮観がよく映える。 標準語で通していた新垣結衣が、本番直前に発する「あんたは一人じゃなか。」の 真情こもる響きは、やはりお国言葉でなければならないだろう。 樹々や髪を揺らす風、汽笛の響きの反復はモチーフとして勿論だが、 冒頭でフェリーのベンチに 寝そべる新垣の後ろ姿を捉えた水平移動は終盤の出航シーンで対照され、 風の渡る踊り場で見上げる男子の窃視は、見下ろす女子の窃視によって昇華される。 序盤の新入部員勧誘で歌われた「マイバラード」もまた、 二段構えのクライマックスとして会場ロビーの反響の中で反復されるのだが、 その歌声に囲まれる渡辺大知の喜びの表情が何より素晴らしい。 基本的なことだが、 本番時のピアノ演奏で新垣自身の運指をショットとして見せているのも良し。 教会の窓辺の石田ひかり、台所の木村多江ら母親の像を包む外光の演出も さりげなくいい。 [映画館(邦画)] 9点(2015-03-10 23:14:53)《改行有》

420.  バンクーバーの朝日 《ネタバレ》 始めの製材所のシーンから、木材を運び、それを積み重ねる俳優らの労働を 長目のショットで丹念に描写している。 その中で次第にクロースアップされていくのは、彼らが見つめる手だ。 彼らの過酷な境遇は何よりも、じっと己の手を見るショットによって語られる。 それはライバルチームの投手らについても平等である。 モブシーンでも 冒頭の移民たちの顔、試合のギャラリー一人一人の顔をパンフォーカスで 可能な限り映し出そうとするあたり、作り手のFAIRNESSの発露といえる。 高畑充希のスピーチ前半を収めた引きのショットが引き立てる彼女の健気。 夜の日本人街に静かに響く波音のノスタルジア。 それらを邪魔しない、控えめで節度ある音楽用法が好ましい。 艶のあるナイトシーンの多さが、球技シーンの晴れ舞台を引き立てる。 それだけに競技シーンの運動感の欠如はやはり勿体無い。 敏捷性と連携プレーを活かした戦術なのだから相応のカメラワークで 盛り上げて欲しい。 妻夫木聡の初めての出塁・得点シーンにスローでは落胆である。 [映画館(邦画)] 7点(2014-12-28 20:21:58)《改行有》

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