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41.  プロミスト・ランド(2012) 《ネタバレ》 パッケージ裏に書いてある解説から想像したものとはなんか違うなーと感じた作品でした。環境保護派の感じ良さそうな兄ちゃんとの展開はすごく面白かったです! そこだけは10点満点‼︎ ここがすご過ぎて、後の展開は弱いです。 「農業を教えてるの?」「家庭菜園を教えてるの?」からくるくだりは、あとで再度出てくる言葉になるのが見えてしまって、大事なシーンで感動できず「やっぱり」としか感じられませんでした。 自分があの街にいたら、どうなんだろうなぁ〜? 僕はわりと金になびくかも。汚染や環境破壊の側面が描かれてはいたけれども、イマイチ悪事であるとか人を不幸にすることであるとかが、ピンときてないのかなー、自分…。酷い部分をクローズアップしすぎると主人公に気持ちが入らなくなるから、裏側の描きは弱めになってるのかな? この映画で描かれた企業のやり口にはビックリでしたが、これきっと政治でも同じカラクリあるんでしょうねぇ! 争わせたり、嫌わせたり、そういうので人は熱くなっちゃうということなんでしょう。 騙されないようにしなきゃとは思うけど、もう何を信じていいか… そういうことを考えられたという点では満点ですが、映画としてはしりすぼみでしたのでこの点です。[DVD(字幕)] 6点(2016-02-11 18:15:20)《改行有》

42.  10番街の殺人 《ネタバレ》 突然に思いもよらない悲劇が訪れた時、普通の人でも冷静でしっかりした判断をテキパキ行うのは難しいのではないかと思ったりします。きっと「自分がもっとしっかりしてれば妻は死ななかった」と思うところもあったかもしれないところに、さらにいいように騙されて、子供まで殺されたことがわかった時の、衝撃や悲しみや自分のひどい扱われ方に気付いた怒りなどがグルグルと頭の中で渦巻いて、きっと彼は自分の不甲斐なさを自分で責めたのかなぁ…。その死に「責任がある」と答えてしまう。 頭は良くないかもしれないけど、自分に厳しく他人に優しいと言えなくもない(妻やその友人への当たり方とかヒドイのですが…協力者であったはずの隣人に迷惑をかけたくないという感情はあった)。彼が嘘をつく理由は様々にあるけれども、少なくとも誰かをかばうための嘘であっても、それが自分を殺すことになるのかと思うと、よほど大事な人(それこそ自分の命と引き換えても構わないくらいの人)のためじゃなきゃ、人をかばう嘘もつきたくないなぁと思う映画でした。 4件の犯罪歴が明らかになっている殺人者と、虚言癖があるちょっと頭の弱い男の、命の価値の対比が恐ろしく感じました。 たった一度(一度じゃないかもしれないけど)の快楽のために簡単に人の命を奪ってしまうことを繰り返す真犯人をさておいて、被害者家族の生き残りが法の現場で「死んで当然」みたいに命を軽く扱われるという異常さ。一つの家族が快楽殺人者と法の人によって全滅。法の人「人殺し」と変わらない。あんな簡単に無実の人殺しても、法の人は法で殺されないんですよね。全然正義じゃないなぁ。 真犯人がちゃんと分かって処罰されるけど、それで全てOKとはとても思えない。[DVD(字幕)] 6点(2016-02-06 19:11:02)《改行有》

43.  プリデスティネーション 《ネタバレ》 全て思った通りの展開過ぎて逆にビックリでした。T2のファーロングやジョディ・フォスターに見えてくるバーの客は最初っからバレバレなんだけど、そこはわりと早めに種明かししてくれるので許容範囲でした。その彼の過去の姿はちょっとシャーロット・ランプリング入ってる感じ。「自分を好きになる」のは大事なことらしいけど、あんな風に自分を好きになるのはなんか気色悪いかなー。しかも「自分×自分」で子供ができるとか、なんかヤダ。でもって、このお話の場合、自分を好きになったばっかりに、人を愛することよりも憎むことへ傾いていくという、世間一般で言われていることの逆へ進行して行くという点が面白かったです。しかも、それが辛いから選択のチャンスをやるのに変わらない。そして未来の自分は今の自分に「俺を愛せ」というけれど、それを拒否。過去の自分が愛おしくて、未来の自分を否定…やるせない。ストーリーは予想通りだったけれども、それでも人物の心理を描く場面がとっても良くて、楽しんで鑑賞し続けられました。(種明かし部分が全て想定内過ぎたので6点ですが) 疑問に思った点 1. 過去語りを聞く限り納得してなさそうなんだけど、ではなぜ「女のままでいます」という選択をしなかったのか?(それじゃ、この話は成立しなくなるけど) 2. 同一人物が格闘したら実力互角なので、勝率はどちらも1/2のはずなのに、常に勝敗の結果が同じなのは結局「宿命」ということ? 3. 「自分×自分」で生まれた子供は完全に100%自分のコピー? 4. タイムマシンのエラーは事故か?、それとも上層の故意? あるいはもう一人の(バレないためには当然未来側の)自分の仕業? 5. ずっと追い続けた爆破犯と決着つけるのは何度目? 6. 過去の主人公は爆破犯を「救世主かも」と言っていたけど、現在の主人公は爆破犯の話に聞く耳なく嫌悪のみ。この差は男性ホルモンの影響? 7・たとえば「2人の死で100人の死が食い止められる」というような場合、それでも2人殺したことばかり責めたいのなら、なぜ誰も殺さずに全員を救う方法を協力しあって探さないのか? (結局、大勢を殺させないために1人を殺す…ということがこの時点で始まっていて、嫌悪した自分になってしまっているというオチなわけですが) また見直してみようかな。[DVD(字幕)] 6点(2016-02-06 15:45:16)《改行有》

44.  6才のボクが、大人になるまで。 《ネタバレ》 後半、ライブハウスで振られた息子にあれこれ話をする父に「要点は?」と聞くけれど、この映画がまさにそういう感じ。何についての映画かと聞かれたら、僕はうまく答えようがない。けれど、表情や仕草を楽しく見られる映画でした。息子が巣立っていく時、母が泣いて語ったことも、人生の中に特に大きなイベントなんてそうそうなくって、自分の葬式までを言葉で要約するのに数十秒。息子は「あと40年はある」と言ったけど、それだってあっという間なんだろうなぁと…。ラストに女の子と語り合う「一瞬を逃すな」の話で終わるのがとっても心地よかったです。FaceBookについて「結局は何もしてない」「どうでもいいこと」みたいな話も出てくるけれど、そんな他愛ない一瞬一瞬を味わうのが人生なのかなぁというような…ただ、その他愛なさも携帯画面やモニタ越しでなく、ラストシーンのようにリアルに一緒の場所にいて、ちゃんと声で会話して、他愛なくても笑顔がすぐそばで生で動いていて、視線がすれ違ったり、視線が合ったり…そういうのが大事なんだって感じられました。暗室で写真科の教授が語ったり課題を与えたエピソードと、配管工のエピソードが好きでした。[DVD(字幕)] 6点(2016-02-05 01:27:51)

45.  オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分 《ネタバレ》 パッケージやショップの売り文句に騙されました。あまりにもつまらない。時間泥棒すぎる映画でした。ほんっとに観た時間返して欲しい! 0点にしたかったけど、子どもの健気なメッセージに免じて1点だけ献上します。主人公、何考えてんだ? バカかお前は?[DVD(字幕)] 1点(2016-01-30 22:46:47)

46.  博士と彼女のセオリー 《ネタバレ》 数学や物理学って、厳密には現実の世界をうまく表せない部分もあって、解に虚数が出てくるのなんて現実世界では展開できないこともあるし、単純なことを言えば「ここからマイナス3メートル移動して」と言われたら、この命に従える人はいないし、数学のある視点だけに偏ると『きっと、星のせいじゃない』で出てくるような亀に追いつくことは不可能というパラドックスも生じるし…僕は現代の数学や物理学を手放しには信じていない。宇宙の始まりはビッグバンだとか言われた頃は「じゃあ、その前は?」とずっと思ってきたし、宇宙は膨張していると言われても「その外側どうなってるの? どこまで傍聴できるの?」とか疑問は尽きない。なので、ホーキングの科学的価値というのは僕は全く信用していない。だからそういう科学的視点ではこの映画はちっとも価値を感じない。間違いを頑なに認めない科学者は問題外だけど、持論を「あれは間違いだった」と言っても名声や価値が下がっていかない科学者って珍しいなとも思う。そこは別として、一人のただの人間として観た時、牧師さんの存在に対して奥さんの気持ちにも気づいてたはずのホーキングのベッドでの姿がちょっと痛々しかったし、牧師さんも可哀想だった。と、思うと、新しく現れた女性のことでもまた無問題というわけにはいかず、人間ていろいろややこしいなと思う。奥さんいなかったら、本当に2年とか短命で終わってるかもしれないなと思う反面、みなさんまだご存命で生活があるわけで、多分映画化においてはかなり美化されてるんじゃないかな〜? と思ったりもします。ビッグバンとシンクロさせて、出来事を巻き戻しにする映像は安直で好きになれない。「だからなに?」状態でした。僕が一番疑問に思っていることは「ホーキングは死にたいと思ったことはないのだろうか?」ということだったけれど、そういうものは一切描かれてなかった。彼はそんなに強くて前向きなの? 本当にそういう人なら秘訣を知りたい。[DVD(吹替)] 3点(2016-01-30 01:29:53)

47.  ビッグ・アイズ 《ネタバレ》 話の中心になってる絵そのものに全く価値を感じないし、最初から酷評している評論家や画商たちと同じ気持ちなので「だから?」という感じしかしなかった。「これは私が描いた」と言えないことの苦悩ってどれほどのものかよく伝わってこない映画の出来だし、そもそも夫無しにあのくだらない絵は最初から売れなかったのではと思えるし、売れたおかげでいい思いもしたんでしょうに。本当に才能あるなら、ビッグアイから離れて違う作品描いて認められればいいじゃないですか。自分は、絵ではないけれど、自分一人で作ったものが全国の店に並んだことが何度かあるし、人気も得たけれど、それを作ったのが自分だと誰も知らないことをとくに何とも思わない。むしろ、誰も知らないでいる方が気が楽。ただし、自分の作った物を他の人間が「俺が作ったんだ」といい気に自慢してるのを見てたら、それが売れてようが売れていまいが嫌で嫌でたまらないだろうなとは思う。もっと、本来自分が得られたであろう幸福を横取りされて酷い思いをしたことや、自分のアイデンティティーを酷く踏みにじられたことが心の底まで共感できるような出来だったら、感想は随分変わると思うが、DVも大したことない生ぬるい表現だったし、あまり内容のない映画だった。だいたい真面目に作ってないよね。コミカルな裁判にそう思う。[ビデオ(吹替)] 3点(2016-01-29 21:51:22)

48.  かぐや姫の物語 《ネタバレ》 「月に帰る」とは「自殺」の暗喩なのか? と、この作品を観てはじめて考えました。この世界にいたくない=この世を去る。あの世には思い出も持って行けないでしょうしね。日本最古の物語で、しかも日本最古のSFで、もし本当に自殺の物語だったら、その比喩表現の感性があの時代にあったというのは凄いことだなと思う。考えてみればオチは『コクーン』に近いのかも。[DVD(邦画)] 8点(2016-01-29 17:20:53)(良:1票)

49.  シェフ 三ツ星フードトラック始めました 《ネタバレ》 ホフマンの役は、実際の心境はどんなもんなんですかね? 自分の雇っているシェフが酷評されても、酷評された定番メニューだけを頑なにやらせる? 自分の店の味が酷評されてるのに。このキャラクターが僕にはとても不自然で、シェフが辞めていく過程がついていけなかった。息子とレグイザモがとっても映画の雰囲気を良くしていたと思います。今時、レグイザモみたいな人生選択をする人いるのかなか? 主人公が辞めて後任に就いた男がバーで「ゴミは捨てたか?」と言うシーンがあるが、あの辺りから察するに主人公が辞めたあとの職場は雰囲気悪くなったのかもしれないし、気持ち良い自由を求めたってことなんですかね…。1秒の動画を繋いだものが出てきて「もしかして『ニュー・シネマ・パラダイス』みたいに終わらせる気か?」と不安がよぎったけれども、そうならずに後の展開が続いたのでホッとした。酷評した評論家がただの悪者で終わらないのはピクサーのアニメ『レミーのおいしいレストラン』的ではあるが、好きです。腕の立つイタリアンシェフだった人がサンドイッチ作りで満足できるのか疑問もあるけれど、「人間、失敗してもやり直しはできるよ」というような前向きで優しい視点には好感が持てました。[DVD(字幕)] 7点(2016-01-29 15:20:45)(良:1票)

50.  はじまりのうた 《ネタバレ》 あまりにも話の展開が都合よすぎる。各地の屋外で音楽を収録したからと言って、それほど音楽の価値が高まるとはとても思えない。最初、彼女がクラブでギター一本で歌った時、あまり相手にされてない感じだったけど、ラファロはその歌に頭の中でピアノやストリングスやドラムのアレンジを加えながら聞いていた。あそこまでの、視点を切り替えた繰り返し語りは面白かったんだけど、屋外収録からだんだんついていけなくなった。邪魔な音を立てる子供をバックコーラスに巻き込むシーンは面白かったけど、静かな夜を邪魔された住人に「うるさいぞ!」と怒鳴られながらの収録ってどうなんだろう? ホントに迷惑な気がする。現実には作品として成り立たないような雑音アクシデントが連続して、録音やり直しを何度もする羽目になるはず。有名になって別れた彼氏に怒りを込めて歌を送るけど、彼が心を痛めながらその歌を聴くってのも、話が出来過ぎ。そもそもそんな人なら彼女を捨てないよ。あんな歌一つでゆらゆら動くのも軽過ぎ。クビだと言われる最期も後味悪い。周囲を振り回し過ぎて自分勝手。ちっとも心地よくない。[DVD(字幕)] 4点(2016-01-29 14:46:07)

51.  イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密 《ネタバレ》 すごく良かったです! コンピューターのハシリとなる物の、丸いパーツがズラリと並んでガシャガシャ動いてるレトロで重厚な感じと、無くした友の魂とそのマシンがリンクしていく展開に、ありがちな人工知能と友愛を描いたSFとは全く異なる品格を感じました。 イイ刑事さんとの間でやり取りされる話が、そこをうまく補強していて印象的。なんでか分からないけど、刑事さんとの尋問シーンは『アマデウス』のサリエリと牧師のシーンを思い出しました。 少年時代の描写で「あれ〜???」と思ってたら、やっぱりそうだったという、あの少年の演技は分かりやすくて良かったです。しかし、同性愛が犯罪だという現実が存在していたことには少し驚いた。 組織の中での命令系統に従えと言われて、その言葉を逆に利用しちゃう反撃ぷりや、今ならGoogleあたりがもっと進化した手口でやりそうな人材発掘の仕方、総スカンくらいそうな危うい状況を紅一点が救ったり、通信係の女性のお喋りが重要なヒントになったり、面白いエピソードがいっぱい詰まって話が進み、暗号解けた後にも次々とドラマは新たな展開。 組織の解散シーンも、なんだか007を観てるような気分がして、正体を知られずに世界を救うヒーローというものが、マーヴェルコミックの世界とかじゃなく、現実にあるということに、言葉にできない感情を抱きました。 主人公アランの報われなさは、単に彼がゲイだったからとか、そんな単純なものではないし、暗号が解読されたことを秘密にするという戦略も彼自身には損なことのはずだし、現在では「実は彼のおかげで命拾いできた人が沢山いるのです」ということは分かっても、では彼がいなかったら死んでいたであろう人は誰なのか、助かった誰もがそれを自覚できず、シンドラーみたいに直接感謝されたりはないわけですよねー、きっと… で、結局は自作コンピュータに亡き友の面影を重ねながら「独りにはなりたくない」と言い、犯罪者扱いの中で薬漬けにされ最期は自殺。なんて可哀想なんだ。[DVD(吹替)] 9点(2016-01-24 22:28:55)《改行有》

52.  チャッピー 《ネタバレ》 『第9地区』の既視感が強いロケーションだけで飽きる感じ。そのうえに昔の『ロボコップ』に出てたようなズングリ体型ロボットも。ロボットを使って「心」を問うことや、人工知能の学習を描いて子供のような純粋さを演出するのも、もういろんなとこで使い古されてきて、チャッピーのかわい子ぶりっ子、健気ぶりっ子、かわいそぶりっ子に、ちょっとやな感じ。ヒュー・ジャックマンが正義側でないのが唯一印象的でした。で、人間誰しも「100%善人」とか「100%悪人」とかいないのは分かっちゃいるけど、ギャングのカップルを「なんだかんだあっても、けっこうイイ奴らなんじゃね?」みたいに見せるのは、なんか受け入れ難いなー。ヒュー・ジャックマンを完全悪者に描いておいて、ギャングの方がまだマシってですか? 「必ずどちらかと交流しろ」て言われたら、自分はギャングカップルは絶対お断りだな〜。[DVD(字幕)] 5点(2016-01-24 18:54:25)(良:1票)

53.  きっと、星のせいじゃない。 《ネタバレ》 主人公の最初の断り文句から、どんなオチに向かって話が展開していくのか気になりました。ボーイフレンドとその相棒も面白いし、なかなか楽しく鑑賞できました。 主人公の死と共に物語が中途半端なまま終わってしまうという本の登場で、人生というものがどう終わるのかということをすごく考えさせられました。この本の物語のその後を知りたいとの思いが、この映画の物語を進めていくことになるのですが、それはつまり本の中の主人公が死んだ後の残された人々のその後を見たいという願いなのです。「死後の世界はあるか?」なんて話もはさみながら進んだ末に、本を書いた作者(つまり本の物語を創生した神様)が、とんでもない奴だったという…それは僕にとっては「死後の世界や創造主が優しいなんて思うなよ」と言われてるようで「だよねー」という気分に。ところが、追い越せないカメの話を受け取った主人公が、後に「永遠にもいろんなサイズがある」との気付きを語り出すところはスゲ〜と思いました! 作家はウィレム・デフォーが演じてたので、後にこの作家の隠された過去は明らかになるだろうと予測した通り、忘れた頃に再登場してくれました。作家は娘をなくしていたわけですが、映画を一回観た限りでは作家の闇を理解するのは困難かな〜? でもね、観終わった後にジワーッと想像はできるんです。彼も多くの人に愛されるためではなく、たった一人の娘のために物語を書いていたのではないか? と… そして、その娘が亡くなった時、例の本の物語は終わってしまったということだったのでは? 「痛み」ってそういうことなのかもしれない。 そういうとこがはっきり伝わってこないまま、主人公とボーイフレンドの短く儚い恋愛ものとして「いいわねぇ」的な終わり方するのは、冒頭の断り文句からすると肩透かしです。きっと、この映画の完成前のシナリオはもっと作家の秘密が描かれていたのでは? 「忘却」に関する問題も、きっと「本」は残っていくものだし、何か分かりやすく対比する描写があったのかもしれない。 「死」そのものからは目を背けずに描いてはいるけれど、結局はかなりオブラートに包んでしまった物語にされているなーと感じました。[DVD(字幕)] 7点(2016-01-24 16:34:23)《改行有》

54.  コクーン 《ネタバレ》 若い時に封切りで観ましたが、『頑固爺さん孫7人』のブリムリーのカーネルおじさん的な柔らかい雰囲気が好きでした。孫と釣りをしながら、遠くに旅立ち会えなくなることを告げるシーンの映像が記憶にこびりついてます。 これは物語をそのままなぞると「不老不死」の物語ですが、ディテールを一切無視すれば「2度と会えない遠い場所へ旅立つ人々との別れ」の物語であり、それは即ち「死別」の物語です。ラストの葬式の場面で少年が空の彼方を見上げるシメが好きです。好きな人との死別は悲しいものですが、空を見上げる少年は微笑んでいます。好きな人と、もう2度と会えないっていうところは同じなのに、「彼らは死んでしまった」という解釈をする大人と、「おじいちゃん達は何の心配もいらない新しい場所で永遠に生き続ける」と解釈する少年とでは、気持ちのあり方が随分違ってきます。これは天国とか極楽浄土とか、そういう世界をSFテイストで表現して、人との死別を悲しみ過ぎないように救ってくれる一面があると思いました。 ブレイクダンスをするアメチーは替え玉バレバレなんですが、それでもあのシーンは好きですし、あんな元気なおじいちゃんになりたいなーと、自分の歳の取り方に一つの理想を提示してくれました。「もう歳だから」「年甲斐もない」など、自分で自分を抑え込んでしまわずに、好きなことややってみたいことは、いつからでも、生きているうちにどんどん楽しまなきゃ…ということも思わせてくれました。 与えられた寿命を留まって全うすると決めたお爺ちゃんも考えさせられるキャラですが、正直言えば、自分はああいうおじいちゃんにはなりたくないタイプです。他のおじいちゃん達は宇宙人に迷惑かけたり不倫したり褒められないことも一杯なんだけど、それも含めて人生を精一杯エネルギッシュに生きて(ちゃんと反省もして)きた感じで、だからこそ『天国(極楽浄土)へ成仏できた』という解釈の仕方もあるかなー、なんて思ったりもしました。だってさー、あの真面目じいちゃん、奥さんを生きている間にどれだけ楽しませた? 健気におとなしく寄り添うおばぁちゃんだったけど、彼女のことは不憫でした。本当はダンスしたいのに我慢してた彼女の姿がとても辛かったし、本当なら助けられたのに死なせちゃったのも、なんだかなー。同時進行的に不倫爺ちゃんのエピソードもあるけど、一番我が儘でかつ一緒にいてつまらない爺ちゃんは地球に残った爺ちゃんじゃないのかなぁ? 彼とそのお婆ちゃんは、地球でもう一度生まれ変わってやり直すのかも。 てことで、自分的には「生きているうちにしっかり楽しめ」というメッセージをもらったような映画でした。[映画館(字幕)] 7点(2016-01-04 01:45:25)《改行有》

55.  シグナル 《ネタバレ》 いまどき、カセットテープレコーダーで会話の録音! どでかいボタンをガシャッと押す手元のアップを見ながら「このお話の時代設定はいつ?」と思いながら鑑賞していると、あのカセットテープレコーダを使っていた人物がボールペンか何かを「この時代にこんな古い道具がまだ生きているとは」とかなんとか言う。それはおかしいんジャマイカ?! 物語の大筋とは関係なさそうな、こんな細かいところで一気に不安になって行きました。通風口を通じて会話できちゃうわけの分からなさも。そしてわりと簡単に施設の外に逃げ出せちゃう。わざわざ外で追っかけっこしなくても、エレベーターで捕まえることは可能だったはずなのに。そして、引っ張って引っ張って、目にしたオチにガッカリ。頭のおかしなオバさんの「内側から外に開くのよ」だけは活きたけど…[DVD(字幕)] 4点(2016-01-03 23:43:03)

56.  デビルズ・ノット 《ネタバレ》 殺人事件を機に、法廷を使った新たなる無邪気な殺人が行われようとする話。という感想を持った。いつの時代の話なのかと、魔女狩り並みに頭の悪い人々が裁判を動かしていく様に目や耳を疑いたくなる。その救いようのない実話を淡々と見せられるだけの映画なので、さらに救いがない。真犯人もわからないし、気になるトイレの黒人も行方が分からぬまま終わる。実話ベースといっても、映画である以上、もっとエモーションが欲しい。愚かな警察や弁護士や証人を淡々と描くだけなんて、気分サイテー。やっぱり映画は表現物であるし、表現者としてのなんらかの主張が(正義を伴ってきちんと鑑賞者に伝わるレベルで)あって欲しいと思いました。[DVD(字幕)] 4点(2015-12-30 10:28:46)(良:1票)

57.  ダーク・スター 《ネタバレ》 継ぎ目ヨレヨレ目立ちまくりのビニール風船にスプレー缶で丸書いてちょん的な宇宙人に、興ざめしないでいられる不思議を体験。「人知を超えた生命体がいるはず」という思いが、あのビーチボールエイリアンを「アリかもね」とさせてしまうのか、キュッキュ言ってるあの声で漫画的ノリに適応してしまうからなのか… とはいえ、この映画を初公開時に劇場で観た人はどんな気持ちだったのだろう? ほうきでペシペシの逆襲やコチョコチョ攻撃の可愛さはなんなんだ? ただのビニル風船なのに! 言葉も喋れないただのビーチボールにキャラを吹き込むという偉業! 宇宙SFモノなんだけどオープニングとエンディングにミスマッチがカッコイイ歌。コレもしかしてキャメロンの『アビス』におけるトラック野郎ノリの歌シーンに影響与えていたりして? 爆弾コンピュウタと命をかけた哲学問答、面白くハラハラ。「光あれ」なんてカッコイイ。ダサさもいっぱいなのに、その中にセンスが光るバランスが面白い。 男だけのむさ苦しさが狭い空間と通路を右往左往する様は後の『遊星からの物体X』を思わせるし、コンピューターとの交渉による爆破阻止や異形の宇宙人の徘徊は『エイリアン』を思わせるしで、カーペンターのファンやオバノンのファンは観て損はないと思います。[ビデオ(字幕)] 5点(2015-12-25 02:06:42)《改行有》

58.  アバウト・タイム 愛おしい時間について 《ネタバレ》 導入部の父と息子の会話にうまく引き込まれました。メアリーもとても魅力的なので、そこでうまく目を潰れると気にならないかもしれませんが、とにかく事がうまく運ぶまで何度でもやり直すという中盤になって、僕はちょっと付き合い切れなくなりました。 この展開で物語に完全に冷め切ってしまう前に、自分の子供が別人になってるという新たな展開でなんとか持ち直しました。ここから、際限なかったタイムトラベルに縛りがかかる(何度でもどの時点でもやり直しできなくなる)というのが良かったです。 それでも、ガンで死んだ父親と何度も過去に会いにいくというのが、ちょっと…。しかし、第二子を持つ決意によって父との別れを覚悟することに。こういう形で世代の移ろいを表現するのは新しいなと思いました。 父の気づきを超えた人生の秘訣も話としてはイイのですが、それは一見「タイムトラベル? そんなものもう僕には必要ないよ」って感じでいて、けれど彼が掴んだ幸せはさんざんタイムトラベルをして手にした物。なんかうまく騙されているようで納得いかない。 「若いうちは何度でもやり直せるよ。納得するまでチャレンジしなさい」ということなのかなぁ? でもねぇ…この映画観てて、これまでのタイムトラベルもの観ても考えが及ばなかったことに思いが至った。それは、主人公が過去に飛ぶ度、世界中の老若男女全ての人が人生をやり直しているということ。 で、彼は自分以外の何かとの関係性を自分の求めるものにするために、過去に戻ってトライ&エラーを繰り返すわけですが、それに間接的にでもなんらかの関わりが生じた人の人生は変わってしまうわけです。もしかすると勝ち組だった人が彼のせいで負け組に変えられたかもしれない。実際、メアリーのボーイフレンドのことはどうなん? 自分だけが都合よく何度でも先回りできて、そのために悪影響を受ける人もいるはずなのだが、こんなアンフェアなやり方で手にした幸せの上で「人生の秘訣」などのたまうのはいかがなものか? なんて野暮なことが頭をかすめてしまいました。 リアルな人生は、失敗は周囲に記憶されるんよねー… リアルな人生はそれも噛み締めたりしますがねー…[DVD(字幕)] 6点(2015-12-25 00:18:28)(良:1票) 《改行有》

59.  フォックスキャッチャー 《ネタバレ》 スティーブ・カレルだとは気づかないまま見終わった。ビックリ! 彼の化けっぷりに加点したい気もしましたが、どうしても作品が嫌なので、この点です。まぁ、カレルが演技で醸し出している雰囲気が上手だということなのでしょうが、それがあまりにも気味悪いのです。 人間が抱え込んだ負のオーラがこの映画には充満してる感じです。それがウソっぽく劇的な表現ではなく、極めてリアルに平凡な日常を静かに包み込んでいるかのような表現で「おい、ちょっと空気読んどかないとヤバイ気がするんだけど…」という、ギリギリセーフ的な、鈍感で気づかないフリしたい人には「気にすんな」レベルで展開されます。それが気味悪いと同時に、この映画が一体どこへ向かっているのか分からない、かったるい展開でもあります。観ている人の運まで吸い取ってしまうかのようなマイナスオーラをビンビン感じて、とても嫌でした。 デュポンの母親が元凶で、ジョン・デュポンは悲しい被害者なんでしょうが、同情できはするものの、助けたり寄り添ったりしたくならない気味悪さが、とにかく強い。チャニング・テイタムがダメになっていく姿も静かに陰鬱。 銃を片手にぶら下げて練習場へやってきて天井撃ち抜くシーン、「もしかしてデュポンの男娼に?」と思ってしまうテラスのバリカンとマリファナのシーン、兄がカメラの前でデュポンへの敬意の言葉を強要されるシーン、去ったマークとデュポンが抱き合うカットで終わる売名ビデオ…じんわりと、でも暴力的に嫌な気分でした。心が弱る映画は好きになれないです。[DVD(字幕)] 3点(2015-12-24 23:14:11)《改行有》

60.  決断の3時10分 《ネタバレ》 リメイク版を先に観ていましたが、こちらの作品とリメイクはちょっと話が変更されているんですね。こちらの作品は、主人公の息子はまだ子供で駅にもやって来ません。リメイクでは父としての誇りに比重が置かれてた気がしますが、オリジナルのこちらは夫としての心に比重があり、駅へ向かう前の宿に妻がやって来ます。リメイクは「父と息子」の物語、オリジナルは「夫と妻(男と女)」の物語の印象。ベンが自ら列車に乗る動機も違います。その動機の描き方はリメイクの方が好きです。宿を出てから駅までの描写は、派手さは断然リメイクに軍配が上がるものの、より緊張を感じたのはこのオリジナルの方でした。でもオリジナルは最期に何もかも簡単にうまく行き過ぎ(でもハッピーエンドは気持ちいい)、リメイクは魂の部分ではグッドな出来だけど悲しく辛い。両方の中間ぐらいを観たいなぁ。[DVD(字幕)] 7点(2015-11-13 23:50:00)

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