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自己紹介 ハリウッドのブロックバスター映画からヨーロッパのアート映画まで何でも見ています。
「完璧な映画は存在しない」と考えているので、10点はまずないと思いますが、思い入れの強い映画ほど10点付けるかも。
映画の完成度より自分の嗜好で高得点を付けるタイプです。
目指せ1000本!

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41.  ハンガー・ゲーム 《ネタバレ》 航空機内のテレビで視聴。 ツッコミどころ満載でも面白ければ目くじらを立てないタイプだが、 これは設定が破綻しているというレベルの代物ではなく、 凡作の『バトル・ロワイアル』がマシに見えるほど。 まず、バトルに至るまでの訓練やスポンサー獲得といった退屈なイベントが続き、 それだけ時間を割くなら参加者の葛藤を丁寧に描いて欲しい。 それすら欠如しているため、「早く進んでくれ」と何度思ったことか。 また、やっとバトルが始まっても逃げ続ける主人公視点でしか描かれないため、 他の参加者が如何にして無念を遂げたかが分からず、いつの間にか勝手に死んでいるという。 しかも残虐シーンが皆無ならまだしも、 木の上に逃げた主人公を待ち伏せ→全員居眠りな時点で緊張感もありゃしない。 よって殺し合いゲームの理不尽さと残酷さが全く感じられなかった。 終いには火の玉出すわ、CGの獣を召喚させるわ、ルールを頻繁に変えるわでやりたい放題。 同じ地区の少年と都合良く助かるラストには怒りを通り越して呆れてしまった。 2時間強で描いた割には権力者の顛末や参加者とは別の幼馴染との関係が不明瞭のまま宙ぶらりんで終了。 と思ったら、実は三部作でしたということを鑑賞後知ってしまい更なる虚脱感。 続編も酷いようなので見ることはないだろう。 ジェニファー・ローレンスを初めとする実力派俳優の無駄使い。[DVD(吹替)] 1点(2022-09-24 14:38:59)(良:1票) 《改行有》

42.  オクジャ/okja 《ネタバレ》 少女と巨大生物の絆を描いた『となりのトトロ』を彷彿とさせる大自然の日常が、 攫われたオクジャの奪還劇に活かされる面白さ。 偽善的な動物愛護団体と冷酷なグローバル企業の対立の中に、 善悪の二極化では割り切れない人間の複雑さ身勝手さ。 そして生物が精肉へと大量生産されていく死の簡便化・・・。 社会が豊かになっていく反面、そのツケは常に下位種に押し付けられている。 我々は上から押し付けられた価値観をさらに下になすりつけて生きているのだ。 "金の豚"で買われたオクジャと他の豚との違いは何なのか、 親から子豚を託された少女には重すぎる役割だろう。 「私たちを忘れないでほしい」と訴えているようだ。 「考えさせられる」という思考停止で済まされる今日にも腹は減り、かつて命だったものを喰らう。 本作鑑賞後の夕食が豚カツだった。 こうして誰かの犠牲によって上澄みを吸い、世界が廻っている。 誰もが分かっているのだろう、ポン・ジュノなりの"いのちの食べかた"を再確認する他、自分には出来ない。[インターネット(字幕)] 8点(2022-09-16 22:51:59)(良:1票) 《改行有》

43.  長ぐつをはいたネコ(2011) シュレックシリーズからのスピンオフながら、 シュレックの名前も存在を匂わせる描写も一切なく、 プスの冒険と活躍に専念する。 ところが元ネタの童話とセルフパロディの数々が上手く嚙み合ってない。 当初あった毒も抜けて普通のファミリー映画に堕しちゃったあたり、 打倒ディズニーの野心はどこに行ったのかと。 それなら独立した作品としてもっと暴走しても良いのに、 まずシュレックを見ていないと楽しめない演出があり、物凄いジレンマを感じる。[DVD(吹替)] 4点(2022-08-27 00:38:33)《改行有》

44.  鍵泥棒のメソッド 《ネタバレ》 監督の映画にハズレなし。 暗いトンネルを突破しようとする彼らの一世一代の賭けを 時間を掛けてオリジナル脚本で勝負する監督と重なる。 ヒト一人死なせない、低予算でありえないストーリーも 実力派俳優とセンスでカバーする姿勢が良い。 ただ、入れ替わりの展開はもう少し引き延ばしても良かった。 以降の展開が普通の出し抜きものになってしまう気がして、 もっと観客を翻弄させてほしかったと。 それでも全体としては綺麗にまとまったコメディ作品。 10年も新作が出ない辺り、アイデアも製作費も捻出できずに引退してしまったのか… 支援してこなかった邦画界の大きな損失だ。[地上波(邦画)] 7点(2022-08-27 00:13:22)《改行有》

45.  シェフ 三ツ星フードトラック始めました 《ネタバレ》 ジョン・ファブローって聞いたことのある名前だな、と思ったら『アイアンマン1&2』の監督だったとは。 3を蹴って、独立系映画で原点に立ち返る姿は主人公の姿と重なる。 監督・主演と聞くとどうしても独り善がりになるけれど、 嫌みには感じず、むしろ周りに好かれるあたり、監督の人徳が感じられる。 (でなければ、名優&大スターのカメオ出演など実現しない)。 邦題からロードムービーだと思っていただけに、フードトラックに至るまでの道のりはやや退屈で、 そのシーンも尺足らずなのでちょっと肩透かし。 もっといろんなところで、たくさんの人々と交流する姿を見ていたかった。 観賞後、無性にホットサンドを作りたくなったのは言うまでもない。[DVD(字幕)] 6点(2022-07-05 23:29:20)(良:1票) 《改行有》

46.  ある過去の行方 《ネタバレ》 二番目の夫が始末をつけるために元妻のいるフランスに到着する冒頭からの演出、 お互いに何を喋っているのか、その空白が不穏な空気と意識のズレを作り出す。 根幹となるのは三番目の夫となる男の前妻が何故自殺未遂を図ったのか。 その過去を調べれば調べるほど、全員が不幸になっていくスパイラルに陥るのは、他のファルハディ映画と同じ。 過去と未練に縛られて誰もが面倒臭くて被害者意識が強い。 酔っているとさえ思えてくる、演出上の作為が透けて見えてしまうのは欠点か。 フランスが舞台なのだから、もっと自由に撮れば良いのに。監督は本当に生真面目なのだろう。[DVD(字幕)] 6点(2022-06-24 22:47:15)《改行有》

47.  ラ・ラ・ランド 《ネタバレ》 監督の前作は未見のまま、授賞式直前に観賞。 巧みなストーリーテリングやメッセージや感動を求める映画ではない。 原色の万華鏡に彩られた'50年代のロマンティック・ミュージカルに オマージュを捧げた"ザ・エンタメ"にひたすら徹した姿勢に好感が持てる。 冒頭のハイウェイの長回しは圧巻で期待が膨らむが、中盤あたりから雲行きが怪しくなり、 もう少し短くできたのでは?と思ってしまった。 ワクワクするような鳥肌ミュージカル演出が次第に減っていったのが原因か。 エマ・ストーンの"夢追い人の歌"にしんみりしつつも、ラストで一気に挽回するかと思えば、 期待したほどの爆発力もなく、あっけなく終わった感じ。 それは主役の男女が夢を叶えた"大人"になってしまったのも大きいかもしれない。 お互いの夢は叶えたが理想の恋を成就することができなかったほろ苦さの残る甘い夢。 現実を忘れさせてくれる往年のハリウッド映画に捧げるラブレターだと思えば納得できる。 業界人ならむせび泣くほど絶賛するかもしれないが、ド素人の自分にはどうも醒めて見てしまった。 全体のメリハリのなさがこの映画の弱点。 至福感でも『シカゴ』や『アーティスト』にも劣る。 これで作品賞含む歴代最多11部門受賞タイはいくのか・・・と思いきや、まさかの作品賞落選。 納得なのか可哀想なのか、甘い夢から覚めるような結末そのものだった。[映画館(字幕)] 6点(2022-06-08 23:04:01)《改行有》

48.  オデッセイ(2015) 《ネタバレ》 地球外のサバイバル劇にユーモアを交えたところが異色である以外はとりわけ普通のSF。 本当にリドリー・スコットの映画かと思うくらいに物足りない。 如何にして水と食料を確保するかの前半をなかなか魅せるも、 後半は話が一気に飛ぶため孤独や体調不良に追い詰められる感じが伝わりづらく、 救出でも器具がガタつくフラグが立っているのにトラブルなく成功してしまうため、 もう少しハラハラさせる要素が欲しかった。 帰還を待っている群衆の存在も過剰で必要なし。 英米中のみという中途半端さでてっきりギャグでやっているのかと。 最近は中国に媚を売らないとヒットを望めなくなってきてるのかな? 時代の流れを感じる。[地上波(吹替)] 6点(2022-06-08 22:39:42)《改行有》

49.  高慢と偏見とゾンビ 『高慢と偏見とゾンビ』・・・なんてそそられるタイトルなんだろう。 『死霊の盆踊り』並みに絶妙である。 元ネタを知らないと面白さが理解できないとのことで『プライドと偏見』で予習してから観賞に挑んだ。 格調高さとB級感を両立させようとすると普通の映画になってしまって却って難しいなと。 18世紀当時を再現したセットもそれほど豪華絢爛に見えず、低予算ならではの妥協もあったのかもしれない、 真面目さを通り越してのギャグ(=シリアスな笑い)が不完全燃焼だった。 原作が8割方ジェーン・オースティンの原文とのことで、そこを熟知しないとかなり厳しいかと。 それを抜きにしてもアクションとしては普通に面白い。[映画館(字幕)] 5点(2022-05-28 00:52:12)《改行有》

50.  GODZILLA ゴジラ(2014) 《ネタバレ》 エメリッヒ版は未見だが、それと比べればオマージュは感じられる。 が、構成はやっぱり地球の守護神ゴジラが敵の怪獣を倒しに行くという、往年のシリーズらしい範囲内で終わっていく。 そこに至るまでがちょっと退屈で、溜めに溜めてこれではどうしても物足りなさを感じてしまう。 核の向き合い方にしても、もう少し踏み込んで欲しかったと思わざるを得ない。[映画館(字幕)] 5点(2022-05-28 00:48:09)《改行有》

51.  象は静かに座っている 《ネタバレ》 タル・ベーラを師事し、29歳の若さで自らの命を絶ったフー・ボー(胡波)監督の初長編映画であり遺作。 監督自ら感じる絶望感と閉塞感を投影するために4時間の長さが必要だったに違いないが、 興行として成り立たないとファイナルカットを巡り、プロデューサーからの激しい罵倒の末の死だった。 それだけにこの映画で綴られている物語は極めて陰鬱で気持ちの行き場のなさを被写体以外ぼかした長回し撮影で表現している。 誰もがささやかな希望を求めながら第三者の自己保身で裏切られ続け、やがて諦めていく。 誰もが自分勝手で余裕すらない社会。 その果てしない心の闇を色の少ない寒々しい映像とシルエットが突き刺さる。 居場所も帰る場所もない者たちが逃避行の末、新しい家族を築こうとするラスト、 希望の象徴である象の姿も見えないまま雄叫びだけが轟く。 意図的にカタルシスを排した終わり方で現実に帰る。 そう、その先に希望があるとは限らない。 ただ、最低最悪の世界でも人知れず自分の人生を紡ぐしかないのだろう。 皮肉にも監督の死がなければ注目を浴びることがなかった、その後味の悪さが残る。 死ぬこと以外に希望はないのかと言わんばかりに。[インターネット(字幕)] 6点(2022-05-28 00:45:33)《改行有》

52.  音楽(2019) 楽器に触れたことのないヤンキー三人組が何となくバンドを始め、地区のロックフェスに参加することに。 捻りもなく本当にそれだけ。 裏を返せば、音楽への純粋で原始的な衝動を突き詰めたと言える。 技巧とか理屈とかは要らない。 それを表現をするためにロトスコープという手法を取っており、7年かけた労力に見合った没入感が半端ない。 シンプルすぎる絵柄にシュールな笑いが物語に独特のリズムを生み出し、71分の短い尺だからこそ鋭い切れ味を感じる。[インターネット(邦画)] 7点(2022-05-28 00:43:15)《改行有》

53.  リメンバー・ミー(2017) 《ネタバレ》 この一年間で二人の親族を亡くした。 双方ともかなりの高齢で疎遠になっていて面会する機会を失ってしまった。 だから主人公の曾祖母の設定が現実の二人と重なって切なくなる。 死者の国が舞台であるなら尚更だ。 しかし予想に反して、現代文明とほとんど変わらない明るく陽気な雰囲気の都会でユーモアの連続が重い雰囲気を緩和してくれる。 それでも覚えている生者がいなくなれば、その住人もいつかは本当の死が訪れる運命。 たとえエルネスト・デラクルスが悪人だとしても、後悔と苦悩を持った複雑なキャラクターであれば物語に深みを与えていたはず。 家族がいたかもしれないし、単純な悪役に落とし込まれるのは短絡的ではないか。 記憶も命の灯も消えていくであろう曾祖母への"リメンバー・ミー"。 分かり切った展開であるはずなのに見終えて初めてじわじわ心に広がって涙する。 死ぬ前にこういうことができたミゲルは幸せだ。 全てがミゲルみたいな幸せな家庭だとは限らないが、その人が生きていた証を残すことが、生きている人ができる善行かもしれない。[ブルーレイ(字幕)] 9点(2022-05-28 00:34:11)《改行有》

54.  X-MEN:ファースト・ジェネレーション X-MENシリーズには思い入れがないものの、最初の作品を見ていたのもあり、物語に入ってこれた。 プロフェッサーXとマグニートの邂逅と決別を辛気臭くしすぎず、コミカルさも交えて絶妙なバランスで仕上げており、 流石『キック・アス』の監督だなと思わせる。 人間を凌駕するミュータントでも環境から、どう生きていくか、そして己のアイデンティティーに悩んでの結論が遣り切れない。[映画館(字幕)] 7点(2022-05-28 00:30:11)《改行有》

55.  バトル・オブ・ザ・セクシーズ 《ネタバレ》 彼女の尽力がなければ、ウィリアムズ姉妹や大坂なおみといった女子テニスプレイヤーの誕生も、 男女の賞金額の格差是正もなかったかもしれない。 男性優位主義が根強い1973年の世界を変えた対決。 女性地位向上の象徴であるビリー・ジーン・キングと"男性優位主義のブタ"と自称するボビー・リッグス、 善悪や啓蒙といったステレオタイプに簡単に落とし込まない二人の複雑な背景を重層的に見せる。 当時のテレビ放送を再現したクライマックスの試合に固唾を呑んで見守るしかない。 目の前の対戦相手を打ち負かせることではなく、本当に手に入れたい、取り戻したいものは何かが伝わってくる。 一見、誰か分からないくらいのエマ・ストーンとスティーブ・カレルの役作りとメイキャップは見事。[地上波(字幕)] 7点(2022-05-28 00:09:48)(良:1票) 《改行有》

56.  ドリーム アメリカの宇宙開発を影で支えた"Hidden Figures"(隠された数字/知られざる人たち)の物語。 「黒人だから」「女性だから」の二重苦に立ち向かい奮闘する様は、未知の領域に挑むNASAが目指す"夢"と重なるものがある。 差別も少なくないが、それでも社会を良くしようと変革をもたらしたアメリカの強さ。 計算士のキャサリンを他所に、同僚のドロシーとメアリーのドラマは薄く、もう少し踏み込んで欲しい。 下手したら3人より目立つケビン・コスナーは美味しい立ち位置で期待裏切らぬ好演だった。[地上波(字幕)] 7点(2022-05-28 00:02:28)《改行有》

57.  ビール・ストリートの恋人たち 《ネタバレ》 バリー・ジェンキンスならではの文芸的技巧を堪能できる作品。 流麗なカメラワークが切り取る、くすんだ色の街並みの中に差し込まれる感情を表現する色の数々が、 人種差別の現実に抗う血の通った恋人たちと家族を際立たせているよう。 同時に独特のスローテンポと大胆な省略は今作でも健在で、既存のブラックムービーとは一線を画す。 しかし、今回は複雑な心境を台詞で語り過ぎた嫌いがあり、余白をなくしてしまったことで、 登場人物のより深い苦悩が伝わりづらくなったと思う。 現状が好転することなく、男は女と子供のため、司法取引を受け入れる苦みを含んだラスト。 それでもこの世界に負けまいとする夫妻の愛の強さを静かにたたえる。[DVD(字幕)] 5点(2022-05-27 23:55:21)《改行有》

58.  ボヘミアン・ラプソディ 《ネタバレ》 クイーンはよく知らない。 フレディ・マーキュリーがペルシャ系がルーツであることも最近知ったばかりだ。 そのため純粋に映画として見ると、彼の栄光と挫折、愛と孤独という在り来たりなストーリーには何かしらの捻りがなく、 演出も予想通りの陳腐さである。 そのマイナスポイントを誰もが聴いたことのある有名な楽曲とラミ・マレックら俳優陣の頑張りで大幅にカバーする。 7割方はこれらとライブ・エイドの再現による勝利だろう。 もっとも本物の歌唱力までは真似できず口パクで、エンドロールに本人たちの映像を流すあたり、 トップクラスのモノマネ大会に終始している感は拭えず。 数十年後も残る名作になるかひとときの熱狂で終わるかはこれからだろう。 クイーンを大まかに知れる分には悪くないかもしれないけれど。[映画館(字幕)] 6点(2022-05-27 23:52:14)(良:1票) 《改行有》

59.  猿の惑星:創世記(ジェネシス) エピソード0なので『猿の惑星』感は少なめでツッコミどころは少なくない。 ただ、CGが凄いと全面に押し出している印象をそこまで感じず、シーザーをしっかりと感情移入させるあたり、 アンディ・サーキスの演技とルパート・ワイアットの演出の勝利だろう。 シリーズ誕生から43年経っても人は何も変わらず、楽するため上に立つため狡猾になっただけで愚かだなぁ。[映画館(字幕)] 6点(2022-05-27 23:46:00)《改行有》

60.  グランド・ブダペスト・ホテル 《ネタバレ》 ペルシャ猫の運命が象徴するように、人生はあまりに理不尽で過酷だ。冤罪と遺産相続に巻き込まれたコンシェルジュは結果的に遺産を手に入れ、ベルボーイも家庭が持ててめでたしめでたし……ではない。物語が終わっても彼らの人生は続き、コンシェルジュはすれ違いで銃殺刑になり、ベルボーイの妻子も流行り病で亡くなる皮肉さよ。それでもベルボーイは自分達が存在した証を残すために、国営化したホテルを遺産で買い戻し、彼の話を聞いた作家が本を書き、物語として第三者の記憶の中に残っていく。如何なる結末であれ、歴史に名を残さないコンシェルジュとベルボーイを知り、老婦人を知り、殺し屋を知り、ペルシャ猫を知った。彼らが存在した証は『グランド・ブダペスト・ホテル』という物語の中で生き続ける。ウェズ・アンダーソン監督の映画を初めて見た。クラシックなミステリー・コメディ風を装いながらもアドベンチャー要素が強く、ガーリーな美術と雰囲気の中にブラックな毒を仕込ませるえげつなさがあるため、好き嫌いが分かれそう。しかも、ミステリーとは言え、3つの時代が大きく関わることがないため、どんでん返しを期待した自分には物足りなさが残る。エンドロールのパラパラアニメは世界観を象徴して良きアクセント。[映画館(字幕)] 7点(2022-04-29 11:16:55)(良:1票)

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