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141.  HERO(2002) 《ネタバレ》 無人の荒野とか銀杏の葉の舞う中での映像美は奇麗です。語られるストーリーからの謎解きみたいな部分にもこの種のアクション映画とはひと味違った斬新さもあり、その部分は評価できます。しかしアクション場面はどうも感覚に合いません。むしろ評判はあまり芳しくないキル・ビルのほうが静と動の使い分けや一瞬での動きに美があるように思えました。ストーリーとしては動機が近親者を殺された私怨で徳なき体制を倒すと言う思想性もなく修行を重ねた末の王殺し物語なので、人民解放軍を蟻や孫悟空の子分達みたいな群衆として動員して支援された体制万歳を称える唾棄すべき作品です。このような大勢の動きに奇麗さを感じるように仕込まれた人々の異常性が気になります。兵士達が兜の下で全く表情のない群となっており、さらに臣下たちに至っては表情どころかお互いの境界すら明確でない不気味な蠢く集団として描くところはせめてもの体制への抗議のつもりなのでしょうか。5点(2004-10-11 00:59:48)

142.  新選組(1969) 《ネタバレ》 映画の2時間半としては情に篤い男の土方、芹沢、伊東といった剣客との間の友情と離別、古女房(美人過ぎますが)や子供に未練を持ちながら祇園の舞妓との熱烈な恋と矛盾したものを抱え込みながらの統率者としての苦悩する生き方は悲劇とも喜劇とも言えますがうまく描いています。しかし舞妓の身請けのための金の動きとかの説明は不十分で、それで犠牲者が出たことを知った後の態度も少し曖昧過ぎるように思えました。勝の描き方が決して好意的でないのは彼が剣客ではないからの偏見が過ぎるようです。沖田の件は別にしても有馬の描き方は少し史実とは違うように思えますが、死に花を咲かせるためには必要だったのでしょう。7点(2004-10-08 11:13:10)

143.  野望の系列 《ネタバレ》 この映画はATGの系列で上映されたので観る機会があったひとは少ないのではないかと思います。米国政治における大統領の地位の継承順序、国務長官(外相相当)等の閣僚の任命に上院の承認が必要、上院議長は副大統領が就き賛否同数の場合は議決に加わるなど米国政治システムの基本的な知識を前提にしています。自分の死期の迫っていることを知った大統領が後継者を考えて新たな国務長官として上院に諮る候補者とその経歴を追求する若手上院議員に届いたブラックレターから展開する事件で、共産主義と同性愛と言う当時の米国での重大な案件が題材とされています。しかしこの映画での重要なテーマは政治家の正直さと言う多数を代表してことを行う立場の人間に基本的に要求されるモラルの問題でそれぞれの主人公が(妻にもなかなか告白できずに)苦悩することですが、これは日本の政治家、役人、会社役員が悩まずに嘘を言うところとは対照的です。自殺事件により露見する恐れの無くなった偽証を妻に告白して「自分には資格がない」と言う場面から、それらの事件を踏まえて良心による自由投票を提案する院内総務の行動など良識ある政治への期待を込めた映画です。最後の結末は問題を残したままですが、まあこれで良かったのかなとも納得させられます。9点(2004-10-04 08:42:28)

144.  華氏911 《ネタバレ》 民主党応援の選挙向けと言えば身も蓋もないけれど、ドキュメンタリーとは少し違うように思えます。一番興味深かったのはブッシュ大統領がフロリダの小学校で児童と絵本を見ている時間にちょうど事件が勃発したのだけれど、それが時間を合わせて映し出されていることで、まさに現代のどこにでもカメラのある時代を象徴しているのですが、これも含めて権利関係の面倒な現代に、よくこれだけをスクラップブック化した映画が作れるとも思いました。逆に言えばスクラップブック化への承認を得られた映像だけが集められていることで、これがこの種の映画のひとつの危うさも意味しています。しかし歴史の証人の一つとなる貴重な収集ではあります。6点(2004-10-03 20:11:35)

145.  007/ドクター・ノオ 《ネタバレ》 この映画を観た当時はイアン・フレミングの本も日本になくて、映画自体もあまり有名にならなかったのですが、二作目あたりからブレークを始めました。ずっと後にテレビで観たら最初の三人組の殺し屋の唄うところで字幕が伏字になっていたので驚かされました。(放送禁止用語でしょう)捕らえた相手に白状させてから無慈悲に射殺するところとかは従来の善玉ヒーローのパターンを破壊するものとして印象的でした。しかし何よりもスパイは目立たないことが常識なのに目立ちすぎの服装と容貌と言うところが斬新性がありました。ボンドガールの読みは封切り当時はアーシュラ・アンドレスとされていましたが、この映画以後も「ブルー・マックス」などのUndressの役柄が多かったようです。NO氏の最後は放射能汚染で痛めた手に代えたご自慢の義手が滑るために溺死と言う義手のひとにはつらいものがありそうです。7点(2004-09-30 00:10:00)

146.  アラモ(2004) 《ネタバレ》 "Remember Pearl Harbor"、"Remamber Maine"、"Remember Alamo"と並べられる一つのこのネタは米国では忠臣蔵みたいなもので確実に当たるし、地元の協力も得やすいから大作として作り易いみたいです。でも映画館は閑散としていました。フェス・パーカーの「鹿皮服の男」、ジョン・ウェインの「アラモ」とこの映画を観たのですが、ディビー・クロケットのWebや百科事典とかで調べた人物像はこの映画が一番近いみたいで、開拓民から軍の斥候になった関係でジャクソン将軍(後に大統領)の引きで政界入りし議員にもなって、本人は一時は大統領候補にもと思ったこともあるみたいです。当時の大統領とかはその程度のものだったでしょう。それなのに政治家としては挫折して死に場所としてここを選んだみたいで、おかげで米国の歴史に不滅の名前を残すことになっています。アラモは行ったことはないけれど、城壁には実際に日数が刻んであるのでしょうか?この映画は篭城を通じてのトラヴィス大佐の人間的成長も描いており、クロケットもボゥイもそれを引き立てる役割を積極的に買って出ているところが好感を持てます。米国では軍隊において役割に応じて一時的に上位の階級を与えることは通例で行われていますから、実際の階級はどうだったのでしょうか?映画中で音楽が結構重要な役割を果たしていますが定番の「皆殺しの歌」は出てきません。最後の勝利まで描いたこの映画よりも余韻を残す意味では先の二作品のほうが日本人の感覚にはマッチすると思いました。7点(2004-09-29 16:47:26)

147.  駆逐艦ベッドフォード作戦 《ネタバレ》 冷戦下の氷海で米国の駆逐艦がソ連の駆逐艦を監視続けているのだけれど、仕事といったら相手の排出するゴミを収集して内容物を分析する毎日。相手は核武装しているので慎重な対応が必要なのだけれど、そこに報道記者が乗り込んでくる。緊張が極限になったときに記者の兵器運用についての質問に説明する艦長の言葉にあった「発射」の一言に反応したロケット爆雷の担当により潜水艦が撃沈されるが、その直前に発射された核魚雷の迫る音の中で驚いて対応を問い詰める記者となすすべもなく立ち尽くす乗員達。しかし偶発核戦争の可能性を告発しているのにしては問題提起が甘いようにも思えました。6点(2004-09-28 01:27:18)

148.  ボーイハント(1960) 《ネタバレ》 この映画の背景になっている舞台は、「愛の狩人」でフラッシュバックされる1950年代の時代でまだ米国でもまともな大学は男女別学が当然で宿舎の管理とか厳しくて、男子学生との交際はまさに原題どおり休暇の時期に「男の子のいる場所」に行くしかなかったのです。6フィートの女の子が交際相手がいるか心配するとかもやはり時代の流れですが、最高の相手としては石油会社の御曹司と言うのはそんなに違ってもいないみたいです。ストローのカバーを吹くところとかは一時流行になりました。水槽の中での遊泳シーンが一番面白い。7点(2004-09-28 00:54:25)

149.  シャイアン 《ネタバレ》 観てからかなりの年月が経過していますが、あくまで誇り高い先住民と、それに同情しつつも任務を果たさねばならない騎兵隊との対比が印象的でした。特に婦女子を交えた先住民の一行を追い詰めて行き、最後の対決の場面での赦免の文書が届くところは従来の騎兵隊と先住民ものの裏返しになっています。これからかなり経過してから「ソルジャーブルー」が製作されるのですが、先住民を主役とする映画の先鞭をつけたものとして評価できます。 70mmの大作でそれまで先住民を悪役にしてきたジョン・フォード監督の謝罪作品とされています。7点(2004-09-27 17:24:57)

150.  クリムゾン・タイド 《ネタバレ》 余計なことだけれど、艦長と副長の認識の違いは重要な指令の実行に際して、その変更の可能性のある通信の確認を待つべきがどうかの一点だけなんです。積極的か慎重かと言うことを言動から推測される性格から導くことは映画の表現では判りやすいけれど、実際の組織の運用の上からは大問題で、特に核兵器など扱う可能性のある部門では管理システムや心理テストなどを通じてばらつきが少ないようにしているはずです。勿論核兵器使用に反対の信念を持つ人物はこの種の職業に就けないし、それを偽るような行為は社会的にも非難され恥ずべきことだとされています。このあたり嘘も方便とか言われる日本の文化とは違うし、それ故に良心的兵役拒否も恥ずべきことではないとされる世界です。だから論点になるのは先のような事態での確認を優先するかどうかに関するマニュアルの不備で、核兵器使用が(先制攻撃であっても)大統領やそれを補佐する文官も含む上位の指揮系統から行われたなら個人の主義主張に関係なく粛々と実行しないと自分が宣誓して就いた義務に背くことであり、そんなことが横行する軍隊は危険極まりないことになります。艦内での殴りあいを温情によってもみ消す態度に気づいた艦長が自らの命令通達を行うことで部下の前で副長に恥をかかせずにその間違いをたしなめるところなど決して厳しいだけの人物ではありません。しかし、結局は老兵のほうが去っていかなければならないのは社会の現実で、そうしないとシステムが人間的要因でうまく機能しないのでしょう。しかし臨戦下の艦内で犬の小便を放置すると滑って転ぶことで万一の事態が発生する危険が。6点(2004-09-26 00:36:53)(良:1票)

151.  対決(1989) 《ネタバレ》 冷戦末期にドイツとチェコの国境に配置された血気盛んな米国とソ連の指揮官が亡命者の扱いを巡っての意地の張り合いからの兵器を持ち出しての死闘。原作では米国指揮官の部下は性的関係を持っている女性兵士だったのですが、映画では黒人兵士になっています。最後は両軍兵士が見守る中での雪の池にはまりながらの殴り合いで、これこそ次なる戦争(笑)。ちょっと原作が弱いところがあるのですが、まあ、まとまった佳作でしょう。7点(2004-09-24 18:05:38)

152.  侍(1965) 《ネタバレ》 歴史上有名な幕末万延元年における桜田門外での井伊大老暗殺事件を題材にした「侍ニッポン」の物語です。この話は江戸の浪人で剣術の腕を見込まれて討幕派から誘われる新納鶴千代が実は井伊大老の落胤であるとの設定で、何度も映画の題材になったものですが、それまでのものが最後に実の父と知って現場に駆けつけ大老を庇って殺されると言うものだったのに対して、最後に大老の首を挙げたのが実は鶴千代で、子が実の親を殺すと言う衝撃的事件から歴史に封印されたと言う筋書きになっています(侍ニッポンの歌詞と違い裏切り者とはなっていない)。三船が少し若侍にしてはひね過ぎていますがモノクロでの凄惨な殺し合いの場面は岡本喜八の傑作と言えます。8点(2004-09-24 01:17:28)

153.  紳士同盟(1960) 《ネタバレ》 誘いの手紙とともに届くのがギリシャ神話にあるアルゴ号の冒険の本で、軍隊を首になってろくな暮らしをしていない連中に自分がスポンサーになるから一冒険やろうと持ちかける。このときに披露される各メンバーの輝かしい経歴が笑えます。武器の調達の過程での兵士との軍隊食の論議とか英国流のユーモアたっぷりで「オーシャンと11人の仲間」とは違った味です。最後はお約束の上手の手から水が漏れることになるのですが、裏切りものが出ないところとか観終わっても気持がいい映画です。 7点(2004-09-23 23:08:14)《改行有》

154.  心中天網島 《ネタバレ》 もう30年以上経ってしまったのですが、この映画を観たときの感動は忘れられません。篠田も巨匠とか言われるようになっても「スパイゾルゲ」は論外にしても、これを越える作品は作れていないようです。岩下志摩は雪国のときよりもずっと大人の女を演じるようになっていて、最後の屋外で情を交わすシーンなどはそこいらのポルノとかが及ばないものがありました。黒子が場面に登場する(首吊りの手助けまでするのですが)のは人形浄瑠璃としての演出ですが、北野の「ドール」でももっと応用すべきだったと思います。10点(2004-09-23 20:52:21)

155.  ビスマルク号を撃沈せよ! 《ネタバレ》 ヒトラー臨席のもとでの進水式から出撃までの淡々とした進行と諜報戦、そしてロンドンのトラガルファー広場の地下の英国海軍司令部の内部を立体的に構成したドキュメンタリー(原作出版あり)です。北海の嵐の中を追尾する英国巡洋艦を振り切れないもどかしさの中で英国の戦艦フッドとプリンス・オブ・ウェールズとの遭遇戦では発砲の指令が一方は「シュート」、他方は「ファイア」といずれも英語ですが使い分けられているのがおかしい。制作費が少ないためか(当時に本物の戦艦は稀少でした)戦闘場面はかなりチープです。フッドは文字通り轟沈で沈没シーンも煙だけ。これに続きソードフィッシュ雷撃機(複葉機)による攻撃で損傷、徹夜の修理中に英国駆逐艦の夜襲と絶え間ない戦闘と絶望的な状況の中に到着するのはヒトラーからの祝電と言う皮肉。魚雷で舵を損傷して行動不能となったビスマルクは英国戦艦群の集中砲火の中に沈没するのですが、その報告を受けた後に暗い地下司令部からひと気の少ないトラファルガー広場に上がると鳩が舞い上がる光景で終わっています。夜間の駆逐艦の撃沈シーン以外はほぼ史実通りです。6点(2004-09-23 17:54:31)

156.  遥かなる戦場 《ネタバレ》 クリミア戦争を舞台としたバラクラバの戦いは、英国の詩人テニソンの詩によって美化されて、以前にもエロール・フリン主演で映画化されましたが、この映画は史実にかなり忠実に作られています。ウェリントン亡き後の有能な指揮官を欠く英国陸軍と、死にかけ老人の司令官に率いられた仏軍の連合軍、英軍中での植民地軍生え抜きの有能な将校と貴族の無能将軍の対比はかなり戯画的ですが笑えぬ実態でした。当時の国際情勢のアニメーション(熊に乱暴される七面鳥をライオンとブルドッグが懲らしめる)なども判りやすいです。ロシアの援軍の反撃で砦の大砲を奪われるのを高地から見たラグラン大将は幕僚の乗馬の名手ノラン大尉に奪回の命令書を託します。しかし崖を駆け下りた大尉が騎兵の将軍に指し示す先には敵も大砲も見えません。この誤解から生じた軽騎兵の突撃シーンの撮影では余りに多くの馬が傷ついたために以後この種の映画を製作することは困難になったそうです。将軍の責任の擦り合いの中で馬の屍骸が風に吹き流されるシーンは「影武者」の最後で真似されています。8点(2004-09-22 21:49:43)

157.  五月の七日間 《ネタバレ》 この原作を日本で翻訳が出る以前に読んでいたこともあって映画化には非常に興味がありました。冷戦最中を舞台に大統領がデタントの条約を締結しようとする中でそれに疑問を持つ制服組と軍需産業をバックのカリフォルニア上院議員、それに人気のテレビ解説者のアジテーション(このあたり、最近の日本とかでも笑えないところがありますが)によるクーデター計画と言うある意味では荒唐無稽とも思える筋書きです。冒頭のミサイルのイメージがホワイトハウスのゲートの柵に代わっていき、その前での賛成派、反対派のデモ隊の乱闘の演出はいかにもフランケンハイマーらしいところです。議会関係者に内密の非常時演習計画、口の軽い暗号士官の漏らした競馬の賭けの募集、旧友が口にした未知の基地のコードネームと空輸計画から疑問を持った大佐が職を賭けて大統領に面会に行くのだけれど、そこでも状況は説明するけれど「Plot」と言う言葉は口に出せないあたりにいかに考えにくいことであるかが説明されています。原作ではケイシー大佐は首都郊外に家族と住み、子供にバスケットを教え、週末には妻と名士のパーティに招待されると言う全く平穏な暮らしの高級将校で、そのキャリアを賭けてまで大統領に注進することへの苦悩が判るのですが映画ではその部分がないのでエヴァ・ガードナーとの絡みが少し軽くなっています。ここで話題になるのが参謀本部議長の女性とのスキャンダルの証拠を財務長官が納税調査から入手した部分で、さすがに大統領利用を躊躇するけれど、飛行機事故で死亡した大統領秘書官(マーチン・バルサム)の置き土産で逆転となります。最後の場面は大統領の定例記者会見で終わるのですが、ここでの演説の内容は政治記者である原作者の思い入れの強いものとして印象に残っています。 9点(2004-09-19 10:31:45)(良:1票) 《改行有》

158.  未知への飛行 《ネタバレ》 この映画と「博士の...」の類似性が言われていますが、実際に原作の「フェイル・セイフ」はその前に出版されていた「Red Alert」との構成の類似性(時間単位で進行する形式の構成から相互の都市破壊の提案まで)のために、映画化の際に訴訟問題が発生して意図的な真似との裁定からコロンビア社が映画化権を獲得することになったのです。その結果この映画のほうは日本での商業上映はなかったはずです。最初に見たのは米国のホテルでのケーブルテレビでした。内容では、この原作のほうは「博士の...」と違って(グローバルな指揮システムやヴィンディケータと称する超音速爆撃機など当時の未来戦の場面を想定した)ハイテクスリラーなのですが映画ではシリアス過ぎたので恐らく軍関係の協力とか得られずに爆撃機の姿も僅かな機影だけで戦闘シーンも皆無です。(多分チープなテレビドラマのセットでの作成でしょう)しかしそれで緊迫感を盛り上げているのは立派です。この映画にちらりと登場する巨大な表示装置にリアルタイムで文字が表示されるシステム(アイコノラマ)は現在の液晶での投影システムとか見慣れたひとには当たり前に思えますが1950年代の終わりに米軍が物凄く金をかけて実用化したものです。(それまでは背後から人手で(もちろん逆に文字を書く特技のひとが)書いていたのです。この原作と映画に登場したホットラインはキューバ危機を契機に実用化(テレタイプ方式でしたが)されました。改めて観直しましたが、原作(米国ではベストセラー、当時朝日ジャーナルに抄録が出て河出書房から出版)に馬鹿みたいに忠実で、そのために人物がパターン化され過ぎて実在感が乏しいのは仕方ないでしょう。原作に無い最終段階で編隊指令の妻を連れてきて説得を試みさせるシーンですが、冒頭の基地での会話にあるように昔の爆撃機と異なりクルーに家族意識を持たせないシステムなので機長が心をぐらつかせても副操縦士が「謀略です」とラジオのスイッチを切ってしまう訓練された非情さが示されます。また防御用僚機への後方を追い払えの命令で意図的に高度を上げて姿をさらしての囮戦術(多分マニュアル化されていた)にも非情さが現われています。[映画館(字幕なし「原語」)] 8点(2004-09-18 14:51:35)(良:1票)

159.  七人の愚連隊 《ネタバレ》 50年近く前に観た映画です。ライバルのカジノを襲撃して打ち壊したあとでサミー・ディビスJRがタップダンスを踊るシーンが印象に残っています。シナトラ一家はこの当時が一番輝いていたと思います。5点(2004-08-21 09:56:00)

160.  サウンド・オブ・ミュージック ミュージカルとしては良い作品ですし、原作者でもあるマリアについても好ましくは思いますが、ずっと昔に劇場で見たときに感じた違和感がどこかに残ります。オーストリア海軍の高級将校ってドナウ川の艀の船長ほどの経歴もなく、貴族として外交官みたいな気分でいて、だから子供に水兵ごっこさせる(実際の水兵の厳しさを知っているならそんなことはしないでしょう)、そしてドイツに併合されることになると実際に戦争に参加しなければならない(職業軍人としての給与と特権はそのために支払われていたのだから)のだけれど、まあ、その経歴や能力からは潜水艦とかに乗ることは無いにしても、実戦における責任を果たさねばならなくなると逃亡しか頭に浮かばない。ナチが悪者だからって、これじゃ国民から見たら月給泥棒のクズにしか思えないのではと感じました。「反戦」とかの理屈をつけずに音楽だけを楽しむ映画なのでしょう。7点(2004-08-18 00:17:04)

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