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プロフィール
コメント数 2257
性別 男性
年齢 47歳
自己紹介 好きなジャンル【 SF、アクション、サスペンス、ホラー、ミステリー 】
見たあと面白かったと思える映画は、ドラマ系、実話系、裁判ものが多いかもしれません。
サクセスストーリーが一番好きです。
見た後元気になれるし、夢があるから。

みんシネで面白そうな映画をチェック⇒映画を見る⇒レビューを見る⇒自分のレビューを書く
だいたいこんな感じで映画ライフを楽しませてもらっています。

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1641.  若草物語(1994) 《ネタバレ》  原作知らず。前作も知らず。この作品で「若草物語」初デビューです。よって、この映画のみでの感想です。  はじめのうちはよくある悲喜こもごものホームドラマのような印象しかなかったのです。それが、物語がすすむにつれ、ある種の切なさのようなものが。  いつも一緒にいたはずの四人姉妹。まるで一生一緒にいるんじゃないかと錯覚するほどです。ですが四人姉妹を別つものが訪れます。それは夢であり、結婚であり、そして死です。  前半の少女時代の雰囲気を見事に、でもあくまで自然に作っちゃったのが後半に活きています。後半に終始感じる切なさは、時の流れがあの四人いつも一緒だった子供時代には決して戻ることがないということを感じさせるからでしょう。  ただ、ベスの死をきっかけに、再び家族が集まり始めるラスト。ホームドラマならではの清々しいカタルシスを感じることができるハッピーエンド。失われた命もありますが、新しく誕生した命もあり、新しい家族になる人達もいて、時間の流れというものは過去に回帰はできないが、でも決して寂しいことではないと感じさせてくれる良いラストでした。[DVD(字幕)] 7点(2013-12-10 13:37:31)《改行有》

1642.  インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア 《ネタバレ》  人間ドラマとホラーを絶妙なバランスでミックスさせた傑作です。この映画特有の雰囲気を作り上げちゃっているところに、この映画の個性が感じられます。  トム・クルーズのレスタトは、ヴァンパイアという運命を受け入れ貪欲なまでに欲望に忠実であるところに美しさと魅力を感じます。そしてブラッド・ピットのルイスは、人としての魂の輝きが失われないままヴァンパイアとなってしまったその切なく、苦悩する姿にひきつけられます。そして、このレスタトとルイスの相反する個性が、お互いの存在をよりくっきりと鮮明に浮かび上がらせるわけです。相乗効果というやつですね。  更に、この二人だけでも充分すぎるほどの存在感なのに、そこへ登場するのがキルスティン・ダンストのクローディア。てっきりルイスのおまけのような、マスコット的なキャラクターかと思いきや、立派な第三勢力として強く輝きます。  彼女ははっきり言ってレスタト側です。だからこそ、レスタト同様、ルイスに強くひかれたのでしょう。レスタトもクローディアも、人間としての心の最も美しい部分を残したままヴァンパイアとなってしまったルイスのその魂の輝きに、メロメロになっちゃっています。この危ういバランスの三角関係が何とも背筋が寒くなるような緊張感を生んでいる前半が、個人的にはこの映画のハイライトでした。  難を言うならば、前半の完成度が高すぎたために、レスタトが退場になってからの後半がどうしても蛇足気味に感じられてしまうのが残念といえば残念。  もちろん、後半は後半で楽しめるんです。映画としてのエンターテイメント性は十分です。でも前半ほどの魅力が感じられないというか、半減しちゃっている気がするんです。それくらい、レスタト、ルイス、クローディアの3人のドラマが良かったってことなんですけどね。[ブルーレイ(字幕)] 9点(2013-12-09 00:50:50)《改行有》

1643.  タイムコップ 《ネタバレ》  普通に面白い!  この映画が一番良かったところって、説明しすぎない潔さじゃないでしょうか。  タイムトラベルって、タイムパラッドックスの問題を避けて通れないはずなのに、普通に避けちゃっているところが潔い。この映画におけるタイムスリップのルールはひとつ。自分と接触したらだめ!これだけ。わっかりやすくて最高じゃないですか。小難しい話は抜きにして、タイムスリップとサスペンスとアクションを楽しんでくださいっていうスタンスが大好きです。  題材はタイムトラベルですが、メインのストーリーはタイムトラベル悪用して金儲けしているマッコムをやっつけろってことで、タイムトラベルという題材に頼りきっていないところも好印象。あの人がマッコムの手先だったってことも驚きましたし。ラストの予想通りすぎるハッピーエンドも気持ちよかったです。[DVD(字幕)] 7点(2013-12-08 22:54:01)《改行有》

1644.  フィスト・オブ・レジェンド/怒りの鉄拳 《ネタバレ》  カンフーアクションは凄いの一言。それさえ見られれば、ストーリーやドラマなんて何でもいいと思ってしまうほどのカンフー。やはりジェット・リーは素晴らしいです。  多対一のアクションも良いのですが、個人的に一対一のアクションが好きでして、そういった意味ではフィストオブレジェンドは好きなシチュエーションで構成されていて良かったです。戦う相手の強さのグレードが少しずつ高くなっていくのも、格ゲーや少年漫画みたいで良いじゃないですか。これぐらいわかりやすくてシンプルなストーリーのほうが、カンフーアクションも盛り上がるってものです。  ただ、やたら耳に入ってくる変なイントネーションの日本語が気になって集中できなかったことが残念。それに加えて、中山忍さんもセリフの読み方が棒読みみたいなんですよね。 なんかその辺だけがいちいちいちいち気になっちゃいました。[DVD(字幕)] 6点(2013-12-08 22:33:07)《改行有》

1645.  CURE キュア 《ネタバレ》  最終的に高部刑事が伝道師になったってことだったんですねー。いろんな人のレビューと解説読みあさってようやく理解できました。とゆーことは、終盤のクリーニング店でのワンシーンはすでに伝道師になりつつあることへの前触れだったのでしょうか。高部が健忘症みたいになっているワンシーン。何の意味があるのか不明瞭だったのですが、何となく意味がわかりました。  とにもかくにも、ホラー、サスペンス、終盤のミステリー、どれひとつとっても肌寒い余韻を残す作品ですね。にも関わらず、個人的にはそんなに後味悪くない、むしろ人に薦めたくなるのが不思議です。は?もしかして暗示にかかってしまっているのでは?私はこの映画の伝道師になろうとしている・・・。[DVD(邦画)] 9点(2013-12-05 01:15:45)(良:2票) 《改行有》

1646.  月夜の願い/新難兄難弟 《ネタバレ》  理解力の問題もあるでしょうが、現在と過去の人間関係がちょっとわかりづらくて物語に入り込むのが遅れました。どうやら現在ではまだ出てきてなかった人達が、過去には出てきていて、そこに認識のずれがあったみたいです。  そういった混乱もあり、もともとホームドラマ系はあくびが出ちゃうってのもあり、そんなに映画としての面白さは感じることができず大変申し訳ないです。  ついでに恥を忍んで暴露するなら、ユンがワトソンにどのように騙されたのか、そのくだりもよくわかりませんでした。もう一度見直せば理解できるかもしれませんが、もう一度見直す気にもなりません。  でも大筋は理解できましたし、良い話だとも思いました。面白いと感じるかどうかはもはや好みの問題ですのでどうしようもないですね。[DVD(字幕)] 4点(2013-12-04 23:50:37)《改行有》

1647.  ルディ/涙のウイニング・ラン 《ネタバレ》  他の方達も言及されているように、中盤くらいまでルディに共感しづらいポイントが結構あるんです。本気でノートルダム大でプレイしたいなら、もっと本気で勉強しろよとか。真面目に仕事しろよとか。恋人が他の人とできちゃうわけですけど、それを覚悟で夢を選んだはずなんだから怒るなよとか。それでもルディが15~18歳くらいならまだ良かったんですが、24歳ですよ。24歳。24歳にもなって、言動や行動があまりにも子供じみていていて、言い訳がましくて、いらいらします。  ただ、最後まで観終わってみれば、前半に精神面でも未熟なルディを見せてくれたからこそ、普通のサクセスストーリーにはない感動を味わうことができたのかもしれません。どこにでもいそうな空気よめないうざキャラのルディ君、その彼がクライマックスに向けて精神的に成長していく様が、見る人に本当の意味で勇気を与えてくれるのではないかと思えるわけです。  また、賛否両論あるかもしれませんが、努力ができるということはもうそれだけで立派な才能だと思えます。その努力ができるという才能が多くのひとの心を動かし、また多くのひとに力を与えたのではないかと思えます。ほんの一瞬のシーンではありますが、ルディがコーチに1試合だけの出場をお願いに行くシーンがあります。ルディは「私をチームに迎え入れてくれてありがとうございます。」と言います。それに対しコーチは「こちらこそ君がいてくれて助かるよ。」と答えます。彼がすでにチームにとって欠かせない一員になっていることの証ではないでしょうか。もしルディの存在がチームの練習の質を高め、チームメイトのモチベーションをあげてきたのであれば、そのことでチームが最強になったのだとしたら、最後にルデイが出場できたのは紛れもなくルディの実力によるものでしょう。[DVD(字幕)] 7点(2013-12-04 01:24:13)(良:1票) 《改行有》

1648.  トゥルーライズ 《ネタバレ》  エンターテイメント性の高いアクションで個人的に大好きなのが、エスカレートするタイプです。本作においては、①雪中バトル→②街中での馬VSバイク→③孤島バトル→④橋落とし→⑤戦闘機、と5つのバトルフィールドを堪能できるわけですが、その中でも②のアクションが普通の娯楽映画であればクライマックスレベルの面白さ。決してつなぎアクションではないのです。序盤でこんなに見せちゃって大丈夫?と心配になるくらいです。ところがところが、③、④、⑤と立て続けに繰り広げられるアクションが、スケールを徐々にでっかくしていくという手法で、とにかくエスカレートしていくため、期待を裏切らない面白さ。いや、それでも②→③辺りでもしかすると食傷気味になってしまったかもしれませんが、ここで挿入されるのが浮気調査。もしかすると、箸休め的な意味をこめての浮気調査なのかもしれませんね。一度頭の中のアクションモードをリセットされるものですから、③からは第二幕として楽しめるんです。  だとすれば、あの浮気調査の一連の流れは、必要な中だるみコメディだと言えなくもないのかぁ。個人的には、あの浮気調査のところだけがしつこい上に好みに合わなくて興ざめしちゃったんですよねー。なにしろコメディとはいえ、奥さんを騙しまくって、怖い思いさせまくって、その上で奥さんの本心探ろうなんて見ていて気持ちの良いもんじゃないです。とても笑えません。品のなさを通り越して嫌悪感を抱くレベルなんです。正直この一連のシーンがなければ10点満点でも良いくらいの超娯楽大作。面白いけれど・・・惜しいなあ。[DVD(字幕)] 8点(2013-12-02 08:40:03)《改行有》

1649.  ザ・ドライバー 《ネタバレ》  冒頭、カジノ強盗を乗せてから始まるカーチェイスがいきなりの見所のようでして、BGMの代わりに鳴り響く車のスキール音に魅了されちゃいます。映画は始まったばかりなのに、警察のパトカーが次から次に出てくる出てくる。にもかかわらず、顔色ひとつ変えず車を操るドライバー(ライアン・オニール)が最高にかっこいい。有無を言わさずツボにはまるキャラクターってのが誰しもあるとは思うんですが、僕にとってのこのドライバーはまさにそれ。最高です。  70年代の映画独特の、深刻になりすぎない空気感が映画全体に漂います。ですがその安心感をあざ笑うかのように、安全地帯にいるかと思われた仲介役の女性が悲惨な殺され方をされたりと、シビアな一面を垣間見せるところもあるんです。仲介役の女性に限らず、結構な割合で犠牲者が出てくるこの映画、なんか空気感とのギャップがあるんですよね。それもこの映画の魅力なのかもしれないです。[DVD(字幕)] 7点(2013-12-01 22:40:09)《改行有》

1650.  つきせぬ想い 《ネタバレ》  高評価のなか大変申し訳ないのですが、いまいち感情移入しきれませんでした。芸術家肌で商業音楽を作りたがらないキットが、ミンと出会うことで再び音楽への情熱に目覚めるような内容であればもっと感動できたかも。中盤からはキットの音楽活動はほとんど影をひそめ、普通のラブストーリーに。もちろん恋愛映画なわけですからそれで良いのですが、音楽活動にゆきづまっているという最初の設定ももう少し大事にしてほしいものです。  それにトレイシーが良い人すぎて、キットが自分勝手に見えてしまったのもややマイナス。ミンに惹かれるのはわかるんですけど、トレイシーのもとを去る説得力にやや欠けるような気がします。  また、伏線はあったものの病気の再発が随分唐突に感じられました。時間の関係なのでしょうか?でもその割に、歌のシーンの回数は多く、結構時間を割いていた気がします。  全体的に粗削りな作風で、ちょっとバランスが悪いような気がします。ひとつひとつのシーンがすごく良かっただけに、ちょっと残念でした。[DVD(字幕)] 6点(2013-11-29 02:22:43)《改行有》

1651.  新・少林寺伝説 《ネタバレ》  冒頭で清朝VS少林寺の説明から始まったので、かなりスケールのでかい話を想像したのですが、思いのほかスケールがちっちゃくて、逆にびっくりしました。なにしろ、おなかが空いて、頭の悪そうな金持ちの用心棒になってからが長い長い。「私がこの家にいる限り、盗みは許さない」って立派なことをおっしゃられていましたが、本来の目的ってそれだっけ?って感じで、早く当初の目標を思い出してほしかったです。どうでも良いようなエピソードが多すぎたんですね。  いろんな敵キャラが出てきたことや、仲間もみんな個性的で強かったことはエンターテイメント性が強くて大満足。ただ肝心のラスボスがゴレンジャーに出てくるような怪人レベルでなんとも興ざめ。面白いんですけど気持ちがどこか盛り上がりきれないまま終わっちゃいました。[DVD(字幕)] 5点(2013-11-28 15:20:30)《改行有》

1652.  ザ・ファーム/法律事務所 《ネタバレ》  原作未読。頭フル回転させながらの鑑賞です。  成績優秀なミッチが数多くの大手の誘いを断り、年収だけでなぜその事務所を選んだのかがまず理解できません。南部であれば、同じ年収でも物価が違うからみたいなことは言っていましたが、そんなことで?都会暮らしが長いなら、普通は都会での就職を望むんじゃない?そんで結局は選んだ事務所は超ブラック企業だったわけで、もっと真面目に就職先のことは調べようよと思ったしだいです。  ただ、事務所所属の弁護士が死んだ事故に不審なものを感じてからは、「成績優秀」の設定にふさわしく頭脳プレーを繰り広げる様には幾度となく感心。できればそのままスーパーマン設定でいってほしかったのですが、簡単に不倫の罠にはまっちゃったりして、なんかいまいち盛り上がりきれません。同じ罠にはめるにしても、もっと不可避な罠であれば説得力もあったでしょうに。  後半のタミー、アビー、レイと協力体制の同時進行で事務所摘発のために動いていく様はかなり盛り上がってくれました。はらはらドキドキの緊張感あり、逆転を予感させる高揚感あり、なんとも言えないほど気持ちがもりあがっちゃってしょうがなかったです。  で、オチはそれかー。というのが正直な感想。結局は保身優先で、現実であれば納得なのですが、映画ですからね。さもミッチが「弁護士資格も剥奪されず、なにもかもうまくいく方法を見つけた。」なんて期待させることを言うもんだから、期待しすぎちゃいました。[ブルーレイ(字幕)] 6点(2013-11-28 14:50:19)《改行有》

1653.  ヤング・ゼネレーション 《ネタバレ》  4人の若者が作り出す独特の空気感がたまらない懐かしさを感じさせてくれます。例えば大学生のときの授業と授業の合間の待ち時間。フリーター時代、バイト仲間と特に何をするでもなく公園や駐車場でだらだらと過ごした時間。国も生きていた時間も違うのに、何故か共感を覚えてしまうものなんですね。  さて、映画としては主役のデーブと、ちっちゃいけれどすぐにきれちゃうムーチャーがかなりお気に入りなんですが、世間一般としてはどうなんでしょう?願わくばデーブ以外の3人もそれぞれ自転車の練習やって、もう少し納得のいく着地点が欲しかったかもです。デーブにおんぶにだっこで、ラストに周囲からの祝福だけもらってもなんかしっくりこないんですよね。  あともうひとつだけ苦言を呈するならば、ちょっと自転車レースに参加する動機が弱かったのが気になりました。レースに参加する動機に説得力がもう少しあれば、ラストの達成感はまた違ったものになったかもしれません。  ちなみに、脇をかためているたくさんの登場人物の中で、デーブの両親はかなり良い味を出していました。なんだかんだ言って息子を応援している父親がかなり好印象。イタリアかぶれだった息子がイタリア人たちの最低な一面を見てイタリア熱が醒めるわけですが、ラストで出会うフランス人留学生の女の子を気に入ってすぐにフランスかぶれになったのを見て、父親がびっくりした顔が最高に笑えます。[DVD(字幕)] 6点(2013-11-28 04:05:44)《改行有》

1654.  アルカトラズからの脱出 《ネタバレ》  前半、なんて退屈な映画なんだろうと見ていたのですが、中盤から俄然緊迫感が出てくるのですね。実際の脱走計画を実行に移し始めてからの日々は、高い知能指数を誇るモリスがあの手この手で看守たちの目をあざむくものだから、最早痛快にさえ感じてしまいます。これはもう教育上良くない。「刑務所は脱走するためにある。」みたいな。でも閉じ込められたら脱走したくなっちゃうのは本能なのかもしれませんね。  ちなみに一人残ったバッツ、ベッドの中で涙しながら、逡巡していたのでしょうか。で、結局逃げることに決めたようですが、時すでに遅し。最後のチャンスを失う瞬間を見てしまうのはなんともつらいです。それにバッツには余命僅かの母親や優しい奥さんがいるわけですから、これはほんとつらかった。  緊張がピークに達したのは、「モリスを別の場所に移せ。」「では水曜日に」「遅いな。火曜の朝だ。」の所長たちの会話シーン。え?火曜の夜に脱出じゃ間に合わないじゃん!思わず、「いつ脱出するの?」「今でしょ。」ってフレーズが頭に浮かんじゃいましたが、ここはウルフのファインプレーでモリス達は脱出の予定を早めたのでした。でも本当に焦りました。  この素晴らしい映画、前半が長すぎなければ最高だと思います。 [DVD(字幕)] 6点(2013-11-26 02:23:22)(良:2票) 《改行有》

1655.  Kids Return キッズ・リターン 《ネタバレ》  主演の二人はいわゆる「不良」であって、どうしても共感しづらい部分はあります。恐喝。暴力。真面目に頑張っている人間を不真面目な人間がたいした理由もなく傷つけ蹂躙しちゃうってのは見ていて腹立たしい。それでも見ているうちになんとなく二人を、とりわけシンジ君を応援しちゃうのは、二人がボクシングに出会ってからひたむきに頑張る姿を見てしまったからでしょうか。  ただこれにはいわゆる「不良君が良いことすると100倍良い人に見える」という心理が働いているのかもしれません。だって普通に考えれば、学生の頃から恋も就活もまじめにがんばっていて、ラスト辺りでタクシー田んぼにつっこんだ彼のほうが偉いと思うんですよ。なのに、この映画では主演の二人にスポットライトがあたっていて、サクセスストーリーではないけれど、二人にやっぱりなんとなく魅力を感じてしまう。そして田んぼにつっこんだ彼のようにはなりたくないと思ってしまう。二人にはラストで希望が残されましたけど、じゃあ彼は?冷静に考えれば理不尽ですよねー。  でも、その理不尽さってのは、映画の面白さには全く関係ないようです。この作品は面白いんです。鑑賞者が当事者意識を感じるようなリアルな雰囲気で、自分が経験したことのない人生をほんの少し疑似体験できるところが魅力的ですね。  今までに見た、群像劇のようなストーリーでは、この作品がそれぞれの終着点を描いていてすっきりしました。もちろん、その後もそれぞれの人生は続くという余韻を残しての終わり方も良かったと思います。[DVD(邦画)] 7点(2013-11-25 01:41:36)(良:1票) 《改行有》

1656.  ブラック・サンデー 《ネタバレ》  不謹慎ではありますが、いつの間にかテロリスト側の作戦成功を心のどこかで願っている自分に驚きです。この映画の最大のポイントは、テロリスト側を完全な「悪」と断じていないことでしょう。テロリストの主犯の二人は、まるで被害者のような描かれかたなんです。戦争の被害者です。ダーリアが黒い9月に所属するまでの経緯や、マイケルが戦後味わった苦汁を考えれば、一心不乱にテロ計画を進める二人に同情の念と共感を覚えてしまうのです。  ただし、テロ行為そのものは、やはり「悪」なのでしょう。どんな境遇であっても、無差別殺人が許されるはずがありません。だからこその、あの結末なのだと思います。   また、あれだけ作戦決行までの準備に時間を費やす場面を映しながらも、映画が冗長になっていないところも素晴らしいです。電話爆弾。身代わりになって殺される友人。テロ計画の実験。街中の銃撃戦。いちいち目が離せません。そして各エピソードが挿入されることで、この計画自体がいかに困難なものであるかということをいちいち実感します。するとほーら、いつの間にかテロリストの二人を応援しちゃうんですよ~。反省。 [DVD(字幕)] 7点(2013-11-16 03:29:03)《改行有》

1657.  酔拳2 《ネタバレ》  ジャッキー映画ですから。アクションは当然良いに決まっています。そのうえで、酔えば酔うほど強くなるという設定が本当に良い。前半の工事現場で何のために映したのかわからない工事用アルコールを火に注ぐシーンが、後半まさかこの設定を活かすためだったとは・・・・!そんなことより、もっと丁寧に作ってほしい部分がいっぱいあるのに。  ジャッキー映画とセガール映画はストーリーを無視するように心がけているのに、今回はなんか気になってしょうがなかったんです。特に武術教官をしているとかいう爺ちゃんが殺されたってぇのに、モラルと倫理でできてるようなあの父親がそのことに全然ふれないんじゃ、ものすごくキャラがぶれません?と、なんか変なとこが気になっちゃって、後半イマイチ盛り上がり切れませんでした。そんなことを気にする僕がつまらない人間なのでしょうか・・・。  全然関係ないですけど、中盤までジャッキーは弟子かと思っていました。途中で息子だとわかって、「えええええええええ!?」なんかそこが一番驚きました。[DVD(吹替)] 6点(2013-11-13 04:17:21)(良:1票) 《改行有》

1658.  破線のマリス 《ネタバレ》  冒頭5分、黒木瞳演じる遠藤瑤子の仕事ぶりにまずひきこまれます。  その後、春名誠一(白井晃)と名乗る男から、郵政省の内部告発のビデオが持ち込まれ、序盤からかなりの緊迫感。しかも、実は春名なんて男は郵政省にはいないし、カフェのマスターまで仕込みだとわかっちゃって、「いったいあいつは誰なんだー。目的はなんだー。」と、知的好奇心をさんざん刺激されちゃいます。  で、結局真相は・・!教えてくれません。なんともひどいサスペンス&ミステリーです。問題出しっぱなしで、さんざん時間かけて解かせといて、答えは教えてくれないなんてそりゃあんまりです。  それでも最後まで見れたのは、もうひとつのミステリーと麻生(陣内)がいったいどうなってしまうのかがすごく気になったからです。そしてそっちの結末には、個人的にはまずまずの驚きがあり、満足です。子供にだけは合鍵渡しておく可能性もあるわけですしね。ただ、ビデオを撮るのはわかるんですけど、撮ったビデオを母親に送るのはどう考えても意味わかりません。  最後の「笑ってるよこいつ」ってのは完璧な決め台詞でしたね。ラストにふさわしい締めくくりだったと思います。[DVD(邦画)] 6点(2013-11-12 01:21:24)(良:1票) 《改行有》

1659.  ブロンクス物語/愛につつまれた街 《ネタバレ》  一人の少年カロジェロ(通称C)と、彼を愛する父親ロレンツォ(デニーロ)、もう一人の父親的存在ソニー(パルミンテリ)の三角関係のような人間ドラマに心温められる映画でした。  カロジェロにとってソニーは憧れであり父親のような存在です。ただその一方で、カロジェロは実の父親であるロレンツォのことも信頼しています。  ソニーとロレンツォのカロジェロに対する教えってのは、真逆のようでいて、その根底にある「カロジェロにまっとうな人間になってほしい」という願いはまったく同じ。ただお互いの生きる世界も違えば、価値観も全く異なるため、ぶつかりあっちゃうのでしょう。  例えば、ロレンツォはカロジェロの友人関係に口出しはしません。一方ソニーはCと友人達を引き離しにかかります。結果、カロジェロは命を救われるわけです。かたぎであるロレンツォには気づくことができなかったカロジェロの友人達の危険性、若者特有の危うさってのをソニーは敏感に感じ取っていたのかもしれません。  ロレンツォとソニーはカロジェロをめぐってまるで恋敵のように反発しあう一方で、お互いのことを認め合っている風でもある。それはラストではっきりするわけですが、なんといってもそのときのロレンツォからソニーへの最後の一言が感動します。何気ない一言なのですが、まるでけんかばかりしていた親友に贈る手向けの言葉のようで、なんともあたたかい気持ちにさせられる一言でした。[DVD(字幕)] 7点(2013-11-10 14:32:36)《改行有》

1660.  パーフェクト・ワールド 《ネタバレ》  完璧な悪人ではなく、完璧な善人でもなく、完璧な父親(がわり)でもなく、完璧な親子関係でもない、まさに中途半端なブッチと、そして父親のいないフィリップの擬似親子の関係に、ただもう素直に感動しました。  ブッチの善悪の価値基準というのはもう本当にあいまいで、だからクズのような殺人鬼と一緒に脱獄したことも、ブッチにとってはそんなに重要なことではなかったのでしょう。ブッチ本人のモラルというのも割りと適当で、犯罪を犯すことに対する罪悪感というのはあまり持ち合わせていないようです。  ただブッチにとっての『絶対悪』が、子供に危害を加える大人であり、そういった場面に出くわすと、画面全体からただならぬ緊張感が漂いはじめます。  最初のブッチの琴線に触れたのが相棒であり、彼は射殺されます。  そして次に琴線に触れそうになったのが道中親切に車に乗せてくれた家族です。車を汚した子供に母親が豹変したときのブッチから漂い始める緊張感。それを感じ取るフィリップ。ここは父親が肝要な対応を見せることで結局は何事も起こりません。  そしてブッチが撃たれる発端となった、黒人の子供が叩かれる一連のエピソード。  普段何事に対してもグレーな、どちらでも良いような対応を見せるブッチが、ただひとつだけ許せないものを感じさせてくれたとき、同調してはいけないのに、同調しブッチの幸せを願う自分がいました。  オープニングとラストシーンのつながりは最高です。   [DVD(字幕)] 9点(2013-10-31 14:45:20)(良:2票) 《改行有》

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