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【製作年 : 2000年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順12
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1.  花田少年史 幽霊と秘密のトンネル 《ネタバレ》 原作大好き、アニメも見てます。 前半はまぁまぁ良かったです。須賀健太君や子役の子たちは可愛いし。 一路以外の家族のキャスティングに違和感ありますが、それでも何とか見れました。 問題は後半。幽霊が見える一路がどこか活躍する場面でもあれば別ですが、ただの傍観者になっちゃってます。 花田少年史でも何でもない。 別物として見ようとしても、面白くなかったです。[地上波(邦画)] 4点(2020-09-20 21:46:27)《改行有》

2.  デイ・アフター・トゥモロー 《ネタバレ》 異常気象の昨今、こういうの見るともうSFだとか遠い未来の話だとか思えなくて結構辛い感じです。 こんな1週間くらいで激変の環境に、ただの一般人はなすすべ無しだし。 そう思える自然の猛威は描けていましたが、ドラマの部分がやはりご都合主義なので緊張感がいまいちでした。[地上波(吹替)] 6点(2020-08-22 20:25:42)《改行有》

3.  ターミネーター4 《ネタバレ》 突っ込みどころが多々ありますが、嫌いじゃないです。 ジョン・コナー役のクリスチャン・ベイルとマーカス役のサム・ワーシントンがカッコいい。 合成シュワちゃんのT800も出てくるし(すぐに機械バージョンになったけど)、少年カイルがアントン・イェルチンだったのも、忘れてたので嬉しかったです。 全体的に画面も暗いし、マーカスのおかげで最後なんとか勝利したけど、全然明るい未来が見えない状況が続くので、スッキリ感はありません。 それに、やっぱりマーカス死なせちゃダメなんじゃないのと思いました。 マーカス一人で何百人分もの戦力になりますよね。 バンバン人が死んでるんだから、心臓どっかからもらえなかったのかと思ってしまいました。 それでも、ジョンが助かって、カイルが抵抗軍に入って、いずれ過去へ行くというTM1に繋がる話。この話はあるべきだし、見れて良かったと思います。[CS・衛星(邦画)] 7点(2020-08-14 17:42:07)《改行有》

4.  ローグ アサシン 《ネタバレ》 ジェット・リーとジェイソン・ステイサムという二大アクションスターの夢の競演で、何故こんなにつまらない映画になってしまったのか。 もうガッカリです。 期待した二人のアクション対決は終盤まで無く、やたら悪党たちが死にまくります。 どっちの組織にも何の思い入れも無いし、ヤクザのとんでも描写にも大して感想もわきません。 どうしても忍者なのね、くらい。 中盤過ぎてやっと、ローグがどちらも裏切ってる理由に興味が沸いて何とか見続けられました。 長い。そこまでが長いです。 ラストも、持っていき方が下手だから全然驚けなかったです。 トムとクロフォードの絆の描写も薄く、クロフォードとヤナガワの関係もちゃんと描かれないままなので無理やり感があります。 何より「目を見ればわかる」って言ってましたよね? 同僚の目、毎日見てたでしょう? 個人的には、石橋凌よりケイン・コスギにもっと出番をあげてほしかったです。 吹替え版で見てしまったので、ステイサムの面白日本語が聞けなかったのも残念でした。[CS・衛星(吹替)] 4点(2020-08-04 20:58:48)《改行有》

5.  イエスマン "YES"は人生のパスワード 《ネタバレ》 離婚後いつまでも悲観的で閉じこもってる男が、何事にもYESと言うことで人生が好転していくお話。 YESと言うことで今までは無かった人との関りや体験をしていく。 YESはきっかけ、人は気持ちの持ち方次第で前向きに変われるんだということだけど、元々が恵まれた環境にいて親身になってくれる友達もいるので、別にどん底から逆転劇でもないです。 ハッピーエンドだし悪くは無いけど、もっとスッキリしたコメディが見たかったので、ちょっと期待外れでした。[インターネット(字幕)] 6点(2020-07-26 01:52:03)《改行有》

6.  タレンタイム~優しい歌 《ネタバレ》 これは傑作です。 再見する機会がなくて残念ですが、今でも私的ベスト1と言える作品です。 民族や宗教の違う人たちが心を合わせて暮らしていく難しさ・大切さを、 若い彼らの初々しい恋を軸に優しい眼差しで描き出しています。 監督は51歳という若さで急逝して、こんな素晴らしい作品がもう見れないのかと思うととても残念です。 たくさんのエピソードで民族や宗教や環境の違いを描き、若い二人の交際も宗教が違うからと反対されます。 耳が聞こえないから話せないマヘシュの綺麗で真っ直ぐで純粋な眼差しと表情。 見るだけで、言葉はいらないほどの想いが伝わってきます。 ムルーのあの美しいピアノと歌声はマヘシュへは届きません。 あんなに切なく「あなたに恋をした」と歌っても、メロディーは伝わらない。 でも、ピアノを弾いてるムルーを見つめるマヘシュの眼差しに胸を打たれました。 二人の他にも、出場者に選ばれたマレー系のハフィズという男子生徒のお話も 考えさせられました。 母子で暮らしてきたけど、母は重い病気で入院中。 病院での母との会話、ライバル(と相手が勝手に思ってる)の中華系カホーとの絡みなど、 各々の環境と心情も丁寧に描かれています。 理不尽な叔父さんの死も、いくらでもメッセージを盛り込めるところを 女たちの涙で淡々と描写しています。 全編通して、決して泣かせようとしている演出ではなく、どちらかというと温かいユーモアに満ちているのに、 自分でも知らないうちにずっと泣いていたらしく、終わってからトイレで鏡を見たら目が腫れててビックリしました。 今もすべてが鮮やかに甦るほどの感動作です。[映画館(字幕)] 10点(2020-07-08 00:33:51)《改行有》

7.  世界の中心で、愛をさけぶ 《ネタバレ》 テレビでやってるから見てみるか、くらいの気持ちで見ましたが、 物語が薄っぺら過ぎて無理でした。 高校生の二人、長澤まさみと森山未来は良かったです。 亜紀の才色兼備でしっかりもので、でも少女らしい可愛らしさが眩しいくらい。 朔太郎のちょっと頼りないけどピュアで真っ直ぐな高校生男子らしさ。 イケメンでもなく特別魅力的とも思えない朔太郎に、 何故亜紀が惹かれたのかを、もう少し描写してほしかったけれど。 いっそ高校時代だけのお話でじっくり描いてくれたほうが良かったです。 現代のとこ、丸々いらないです。 朔太郎は未練たらたらのただの回顧厨だし、 律子に至っては全く無理やりの偶然設定なだけでした。[地上波(邦画)] 4点(2020-07-07 17:31:22)《改行有》

8.  スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐 《ネタバレ》 最初から最後まで、ただ悲劇へまっしぐらの作品なので見てて辛いです。 アナキンがますます単純バカになってて、パルパティーンの手中にはまってくのを見てるのが嫌でした。 多分そのせいだと思うけど、今作は劇場で見ただけで、その後一度も見てないと思います。 いかにして銀河帝国とダースベイダーが誕生したのかを、丁寧にしなくていいのに丁寧に描いています。 クローン兵たちが一斉に敵に転じてジェダイたちを殺していくのと アナキンが子供ジェダイたちまで手にかけるのが何とも胸糞悪いです。 一番の目的だったパドメの命を救うことが、逆に自分のせいで死んじゃったのをもっと自覚しろよアナキンと思いました。 ケノビのせいにするんじゃないよ。 避けて通れないEPだけど、多分あと5年くらいは見ないでしょう。 すぐにEP4を見て口直しをしました。[DVD(字幕)] 6点(2020-07-07 17:15:22)《改行有》

9.  スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃 《ネタバレ》 成長したアナキン役のヘイデン・クリステンセンとナタリーの美しい二人の恋愛物語がメインのような今作。 ナブーの自然の美しさとともに眼福の作品。 それでいて、後の旧三部作につながる伏線がたくさんあって、 それらがすべて次回作の悲劇につながると思うと、二人の幸せそうな笑顔も美しい自然も、切なさが増すばかりでした。 それにしても、少年時代のアナキンは、もっと利発で思慮深い子だったような気がするけど、 成長したアナキンは自信過剰で聞き分けのない反抗期のような青年になってたのは何故なのでしょうか。 そういう精神面の危なさや繊細さをヘイデンはしっかり演じてたと思います。 ラジー賞取ったらしいけど、そこまで下手とは思わなかったです。 感情を抑えられないので、後々ダークサイドに落ちるのだけど、10年もジェダイの修行をしてて、 武術はともかく精神面の鍛錬はできなかったのか疑問。 これは、次回作でオビワンが自ら言うように、導き方を間違ったということですね。 やはり師匠としては力不足だったからとしか言えません。 クワイガンジンのパダワンだったら、精神面から鍛えたと思います。 この辺の流れは上手いですね。 EP1でクワイガンジンが死んでしまったのも、ダースベイダー誕生の布石だったんだと思いました。 今作での見どころは、ヨーダのライトセイバーでのバトルが見られたところ。 フルCGらしいけど、今見ても良くできてるし、普段杖ついてるのに、戦いの時めちゃくちゃ早い動きで強い。 思わず「カッコイイ」と声が出ました。 リピート率が低かった今作ですが、久しぶりに見たらやっぱり面白かったです。[DVD(字幕)] 8点(2020-07-07 17:09:31)《改行有》

10.  きっと、うまくいく 《ネタバレ》 3時間もあったけど全然中だるみせずに見れました。 ただ謎の発明家が誰かは大体わかるので、正体がわかってからのシーンをテンポ良くすれば、 もう少し短く出来るのではと思いました。 また、いろいろ突っ込みどころ多いです。 仮病で飛行機Uターンさせたら損害賠償されないのかとか、ピアが10年も婚約者がいるのに独身のままとか。 それと「消音機」は、他の学生が存在感が無い分憎まれ役を一手に引き受けて気の毒でした。 自分でも言ってるとおり、そこまで酷い目に合わされるほどのことはしてない気がします。 でも、冒頭ランチョーてどんな奴なのか興味を引かれ、学生時代と10年後の現代を交互に描きながら、 行方不明のランチョーを探すというのは、ありがちだけど話の織り込み方は上手くて面白かったです。 途中挟み込まれるお約束の歌と踊りはシーンに合ってて楽しかったし、カラフルで綺麗でした。[インターネット(字幕)] 7点(2019-02-19 19:42:34)《改行有》

11.  息もできない 《ネタバレ》 公開当時、見終わった後、普段なら絶対買わないノベライズ本を買って帰りました。何か手元に残したくて。 その後何度か見返してますが、何度見ても胸が詰まります。 サンフンの暴力でしかコミュニケーションが取れない哀れさ。 ヨニの辛い環境でも無くさない自尊心と母性の健気さ。 どちらも、やり場の無い気持ちをもてあまして自分がつぶれそうになってる。 言葉で表現できたり人に伝えられたりできれば、少しは気持ちが軽くなるけど、 二人ともそれができません。 サンフンは言葉を持たず、ヨニは高校生には抱えてるものが大きすぎて、できません。 サンフンの末路は予想できるものだし、ラストにも救いがありません でも、生育環境や生活環境が、いかに子供に大きな影響を与えるかとか、暴力の連鎖や因果応報とか、この作品はそんな教訓めいたことを言ってません。 何も分からせようとか教えようとか、そんな意図が無く、あるがままをぶつけてくるから見てて苦しくなります。 ただ見る者に何かを感じさせ、振り返ったり決意させたりする。 救いが無いからこそ、何とかしないとけいないと思わせてくれる作品だと思います。[DVD(字幕)] 8点(2019-02-19 19:25:36)(良:2票) 《改行有》

12.  パフューム/ある人殺しの物語 《ネタバレ》 映像は深い色合いが美しく、 音楽も映像にぴったりで素晴らしい。 特に色は、ラベンダー畑や山など自然の景色はもちろん、 美女たちの肌や髪の色も綺麗で、横たわる死体さえ一枚の絵葉書のような美しさ。 反対に、市場やゴミ溜は思わず鼻をつまみたくなるような汚さ。 公開当時さかんに宣伝してたように、映像から臭い、匂い、香り、が感じられる(ような気がする) 孤独で誰からも愛されず愛さず、香りの追求しか関心の無いグルヌイユが 狂ったように追い求める究極の香り。 香りのために女性たちを殺すことに何の躊躇もない。 彼にとって女性たちは人間ではなく、香りを抽出する花のように、ただの材料なのだから。 香りを作り出す過程の求道者のような顔。 ベン・ウィシューの、ちょっと困ったような純朴そうに見える外見がハマリ役だったと思います。 彼に関り彼を手放した途端死んでゆく人たち。 産み落として捨てようとした母親、お金目当てで子どもたちを引き取っている孤児院の院長、 残忍な皮職人の親方、調合師のマスター(ダスティン・ホフマン) 最後は、究極の香りを完成させた後、それを使って大金持ちになることもなく 貧民たちに身を投げ出して消えてしまいます。文字通り肉体が消滅する。 香りによって存在価値を見出したかったのに、結局誰も彼自身を認めなかった。 現在だけでなく過去の彼のことを知る人も誰もいないという、 つまり彼は最初から存在しなかったも同然になります。 こんなに終始一貫して孤独な主人公のお話は初めてです。 せめて、この映画を見た人は覚えておいてあげましょうかグルヌイユのことを。 そんな気にもさせられる作品でした。[インターネット(字幕)] 7点(2018-06-10 17:50:12)《改行有》

13.  ピンポン 《ネタバレ》 原作未読で前知識も無くて見ましたが面白かったです。 ペコは窪塚氏しか考えられないくらいハマリ役だと思います。 天真爛漫でピュアな時も、挫折を味わってひねくれてからも可愛げがあります。 変な喋り方もヘアスタイルもモノにしてました。 スマイルのARATAも、こんなイケメンだったの?と思ったほどクールでカッコよかったです。 アクマの人もドラゴンの人も、誰一人高校生に見えないけど、皆キャラに合ってて良かったと思います。 ストーリーは良くあるスポコン物ですが、登場人物が皆振り切って演じてるので見てて楽しかったです。[インターネット(邦画)] 8点(2018-06-10 13:27:53)《改行有》

14.  ティム・バートンのコープスブライド 《ネタバレ》 登場人物のデフォルメされた姿かたちが性格も現してて秀逸です。 アニメーションの動きも滑らかで、白黒が基調だから、面に時折色が付いたり光が差したりの効果が良く効いてました。 地上の人間は全然魅力的じゃないけど、地下世界の住人たちは骨だけなのに表情や感情表現が豊かなキャラクターばかりで見てて面白かったです。 骸骨ダンスとか、とても楽しかったし、骨だけの犬も可愛かった。 ビクトリアの性格や人柄が余り伝わってこなかったので、優柔不断でドジなビクターとエミリーの方がお似合いだと思いました。 でも、自分が幸せな結婚をできなくて辛かったから同じ目に遭わせたくない、と身を引いたエミリーは本当に優しい。 そんなエミリーを殺したバーキスの末路は自業自得でスッキリしました。 面白かったです。[CS・衛星(吹替)] 7点(2015-11-16 22:03:10)《改行有》

15.  約三十の嘘 《ネタバレ》 消えた7000万を巡って詐欺師たちが犯人探しをするミステリーかと思ったら、仲間内の三角関係やら過去のトラウマやらチーム再生やら、何だかヘンテコな作品でした。 演技派の中に驚くほどの棒演技の素人がいて、最初はそれが私にとって一番のミステリー。 でも、観ているうちに、これくらい異質な人をもってこないと密室劇なので濃くなりすぎると思ったのかなと思いました。 結局、志方を立ち直らせ自分の元に取り戻した宝田にとっては、今井に持たせた7000万は手切れ金みたいなものですね。 お金はまた詐欺やらかせば稼げるから、男たちを惑わす今井をチームと志方から排除した宝田の勝ちということです。 一人になった今井がちょっと可哀想かも、志方のことは少しは本気だったかも、と今井の涙を見て思ったのですが、あ、これはまた今井の手なのでは。次のターゲットはタクシーの運転手?とも思ったりして、最後はちょっと楽しめました。 景色は綺麗だし列車の客室の中を見れるのも面白かったけど、全体的に話は面白くないです。 嫌いではないけど、人には薦めない作品です。[CS・衛星(邦画)] 5点(2015-08-16 21:55:19)《改行有》

16.  キサラギ 《ネタバレ》 良く出来た脚本で面白かったです。今も人気のある俳優たちの演技合戦も見ごたえありました。 香川さんは、何やらせても上手いですね。 集まった人の中で「家元」以外皆キサラギの関係者で、唯一無関係と思われた彼が一番のキーマンだったというオチも良かったです。 だから、そこで終わりにすれば文句ないのですが、その1年後にまた「新たな証拠が」などと宍戸錠に言わせて繰り返すみたいなラストは蛇足でいらないです。 これが無かったら、あと1点追加しても良かったのですが。[DVD(邦画)] 7点(2015-06-07 22:54:43)《改行有》

17.  愛を読むひと 《ネタバレ》 原作はベストセラーになった年に読みましたが、内容は細かいところは忘れていたので割とすんなり入り込んで見れました。 また、原作を読む前にルース・レンデルの「ロウフィールド館の惨劇」を読んでいたので、文盲であることを知られるくらいなら無期懲役の方がマシという点も、ある程度納得して読めた記憶があります。 読んでもらう物語に一喜一憂する感受性があるハンナ。 でも、自分の言動についての考察は余り無く、過去の行いを考えるようになったのも裁判から。 そして、本当に物語の意味を自分や他人の心情に重ねて思い描けるようになったのは 文字を獲得してからではないかと私は思います。 書くことで、自分の気持ちを整理したり、相手に伝えたいことをまとめられたりするのではないでしょうか。 書くことで考察が深まります。 そして読むことは、もう一度記憶をなぞれることでもあります。 マイケルは、裁判の傍聴の際、自分が心から愛してると思っていた女性がナチの残党であり、自分を単なる「朗読者」としか見ていなかったのかと二重にショックを受けます。 ハンナが文盲であることを告げ彼女の罪を軽くするのと、彼女のプライドを守ること、どちらが重要か。 また、彼女の罪を軽くするためには、自分との関係も話さなくてはならず自分の将来に重大な影響を与える。 結局何もしなかったしできなかった。 15歳の夏の喪失感とこの時の罪悪感や無力感が、彼を人を深くは寄せ付けない人間にしてしまったのは容易に想像できます。 出所間近のハンナに会いにいったマイケル。 ハンナの出した手も取らず別れ際に抱きしめもしない。 テープを送り続けてくれたのは愛情からではないと気づいたハンナ。 彼女のしたことは許せないけど、そうするしかなかったことも理解している。 愛とは違うけど力にはなりたいと思っているマイケル。 でも、言わずにはいられなかった一言。 ハンナを追い詰めることになってしまった、この再会のシーンは痛々しいです。 ハンナが自殺するときに本を踏み台にするのは原作に無かったと思いますが、ちょっと悲しすぎます。 俳優陣、特にケイト・ウィンスレットは素晴らしかったです。 彼女以外は思いつかないほどハマリ役でした。 最後に、皆さんも書いているように邦題は酷いですね。 「朗読者」にしないとダメですよ。[DVD(字幕)] 8点(2015-02-22 11:55:31)《改行有》

18.  ゆれる 《ネタバレ》 この兄弟は、それまで一度も本音をぶつけ合った兄弟喧嘩をしたことがなかったのでしょうか? 裁判をきっかけに相手の本音というか本性を知る、主に弟が自分の知らなかった兄の一面を知る、その心理が丁寧に描かれていました。 でも、後味悪くて好きになれない作品です。 とはいえ、香川さんの演技が素晴らしいです。 気弱な微笑み、薄い笑い、最後のバス停での笑顔も、見る側の判断でどうにでもとれるような曖昧な笑みを浮かべられる。凄いです。 タケルが偽証したのか本当のことを言ったのか、真実は曖昧なままです。 でも、ミノルがそれまでの人生をリセットして自由を得て、これからの人生を歩む為に必要だったと思えば少しは気が楽になります。7年は長いですが。 私は、当然バスに乗ったと思います。[DVD(邦画)] 5点(2014-12-27 22:30:34)《改行有》

19.  ブロークバック・マウンテン 《ネタバレ》 心から求めてる相手と一緒になれない。 片思いじゃなくて両思いなのに、こんなに苦しいことは無いですね。 世間体や、カモフラージュ、子どもの頃から植えつけられた結婚観、それで結婚したとしても、求めてるのは心身ともに愛せる相手。 それは、異性愛者でも同じだと思いますが、この偏見と差別の強いアメリカ南部では、同性愛者が愛を貫くのはほぼ不可能。 二人で過ごした最後のキャンプで、ジャックの「俺たちには、あのブロークバック・マウンテンしかない!」という叫びは痛々しかったです。 イニスが、ジャックの死後、ジャックの実家へ訪ねていき、老いた両親に会うシーン。 遺骨はブロークバック・マウンテンに撒いて欲しいというジャックの遺言に対し、家族の墓に埋葬するという父親。 イニスを暖かく迎え、息子のシャツを黙って持っていかせる母親。 二人とも、薄々ジャックとイニスの関係に気づいている。 拒否する父親と許容する母親の対比が良く描かれていました。 そして何より、そのシャツ。 最初の別れの際、「シャツを山に忘れてきた」と言ってたイニス。 実はジャックが持ち帰ってて、クローゼットに自分の着てたシャツの下にしてハンガーにかけていたことが、ジャックの部屋に行った時にわかります。 自分のシャツで包み込むように。 せめてシャツだけでもずっと一緒になれるように、シャツの袖まで通して。 それを持ち帰り、今度は自分のシャツを上にしてクローゼットにしまいます。 クローゼットの扉の裏にはブロークバック・マウンテンの写真。 そして「永遠に一緒だ」とつぶやくイニス。 死によって結ばれるという結末は好きではありませんが、このシャツのシーンは秀逸だと思います。 主演二人の熱演もあり、見終わってもしばらくいろいろ考えさせられました。 [DVD(吹替)] 8点(2014-11-29 15:51:15)《改行有》

20.  青い春 《ネタバレ》 将来への不安、不安定な自我、危ういバランスの友達関係、ガキの粋がりや暴力性、精神的な未熟さ故の純粋な面、そんな時期を良く描き出した作品だと思います。 まさに青い春。 屋上の手摺の肝試しというか根性試し。見てるだけで怖くて冷や冷やします。 絶対誰か死ぬんでしょ、でも死なないで、と思いながら見てたら、青木があんなことして。 もういいよ、青木、やめろよ、九條だって、同じ高校生だよ。それほど何も考えてないよ。だからやめろ、って見ながら思わず言ってました。 青木の気持ちが切なくて泣きました。 暴力描写やヒリヒリした感じのシーンが多い中、マメ山田の花田先生のシーンは癒されました。 不良でも真面目でも、青い春を過ごした人なら、胃の辺りにズンとくる作品だと思います。[DVD(邦画)] 7点(2014-11-19 23:59:29)(良:1票) 《改行有》

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