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シャッター アイランド - よしのぶさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 シャッター アイランド
レビュワー よしのぶさん
点数 7点
投稿日時 2014-04-22 21:53:39
変更日時 2014-04-22 21:53:39
レビュー内容
精神疾患を扱った映画なので、精神状態をいかに映像で表現するかが肝要となる。
懊悩する心の内面、消えぬ幻影、拭えぬ悔恨、くり返される悪夢などを彩度を高めたゴジック調の重厚な映像やCG効果で表現しており見応えがあった。灰色の海、激しい雷雨、打ち重なる死体に舞う雪、舞い散る黒い灰と部屋を舐める炎、砂の様に崩れ散る妻の体、撒き散らかした書類、死ねないナチスの将校、切り立つ断崖、海上に浮かぶ灯台、どれも異様な雰囲気を醸し出すことに成功している。オチが分ってみると、精神病患者の妄想にしてはあまりにも複雑すぎるのが気になる。「4の法則と67番目は誰?」のメモを床のタイルの下に隠し、仮名は実在人物のアナグラムを使い、“本物の”レイチェルは専門知識に富んでいると、度が過ぎる。整理する。アンドリューは軍人としてダッハウ強制収容所解放に参加するが、独兵を銃殺した、いわゆる「ダッハウの虐殺」には参加していない。戦後、連邦保安官となり、結婚して子供三人をもうけるが、仕事に忙殺され、家族と過ごす時間がとれなかった。妻のドロレスは精神を病み、アパートに放火する。一家は湖畔の家に引っ越したが、アンドリューはやはり多忙で、酒に溺れる。妻の精神は破綻し、遂に我が子三人を殺害する。帰宅してそれを知った夫は妻を憐れみ射殺する。
アンドリューは精神病院に入院するが、あまりに悲惨な記憶のため脳の防御機能が働き、記憶のすり替えが起る。自分を保安官テディと思い込み、妻殺しの記憶はダッハウの虐殺に、妻の死因は他人の放火のせいに、娘を助けられなかった後悔は収容所で見た少女にすり替わる。医師らによる大掛かりなロールプレイ療法の結果、彼は正常な記憶を取り戻すが、「モンスターとして生きるか、善人として死ぬか」を自問し、善人としての死、すなわちロボトミー手術を受けることを選ぶ。その決断は、彼が人間性を取り戻した証しであり感動的だが、感動は薄い。何故なら子殺しという凄惨な事件に至るまでの彼と妻との状況が少ししか描かれてないからだ。妻がどうして精神崩壊にまで追い詰められたのかを解明しないかぎり、事件を真に理解したことにならない。さもなければ単なる猟奇事件となり、共感できず、共感なければ感動もないからだ。オチや謎解きでは感動は生まない。子供の死体を何度も見せられるのには辟易した。
よしのぶ さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2015-02-1986.62点
2015-02-16死霊の盆踊り30.76点
2015-02-11ゼロ・グラビティ97.63点
2015-02-09パシフィック・リム106.88点
2015-02-08エベレスト 若きクライマーの挑戦<TVM>54.80点
2015-02-0717歳のカルテ76.99点
2015-02-07噂の女77.30点
2015-02-06華麗なる激情76.00点
2015-02-06影の車67.00点
2015-02-05第9地区87.07点
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