みんなのシネマレビュー
パラサイト 半地下の家族 - Cinecdockeさんのレビュー
◆検索ウィンドウ◆

◆ログイン◆
メールアドレス
パスワード

◆ログイン登録関連◆
●ログインID登録画面
●パスワード変更画面

◆ヘルプ◆
●ヘルプ(FAQ)

◆通常ランキング◆
●平均点ベストランキング
●平均点ワーストランキング
●投稿数ランキング
●マニアックランキング

◆各種ページ◆
●TOPページ
●映画大辞典メニュー
●アカデミー賞メニュー
●新作レビュー一覧
●公開予定作品一覧
●新規 作品要望一覧照会
●変更 作品要望一覧照会
●人物要望一覧照会
●同一人物要望一覧照会
●関連作品要望一覧照会
●カスタマイズ画面
●レビュワー名簿
●お気に入り画面
Google

Web www.jtnews.jp

タイトル名 パラサイト 半地下の家族
レビュワー Cinecdockeさん
点数 9点
投稿日時 2020-01-13 21:17:05
変更日時 2020-06-13 10:41:45
レビュー内容
"臭いの視覚化"。これが上流と下流の分断を象徴する。いくら賢くて努力をして、金持ち一家に取り入ったとしても、永遠に彼らとの距離が縮まることがない。身なりを整えても洗い落せない臭いが、存在しない"地下の住人"が加わって浮上し、寄生一家の計画は破綻していく。地上と半地下、そして中盤からの地下を含め、3つの家族が3つの階層で構成されるが、高台の家族からしたら、下の存在には無関心も同然。悪意はないにしろ、レトルトのジャージャー麺でさえ作らせるくせに高台から下へ流れていくスラムの大雨被害なんてどうでも良いのだ。災害も被災者もいなかったことにされるパーティーで貶められた者たちによるサイコホラーさながらの惨劇。計画を成功させるには役に徹し切るしかないが、生きていくことで手一杯な寄生一家の父親には、理想だったはずの世界における妬みに思考が耐えられなかったのだろう。自ら地下に堕ちた彼を、息子は救い出す計画を立てる。希望であり、明るい未来として挑む正攻法ではどう足掻いても打ち砕かれる余裕のなさと諦観が雪と共に埋もれていく。こうならないためにさらに高い壁を築いてAIでも雇って排除するのか。もはや自分達が良ければそれでいい、見返りのない面倒臭いことをする意味の無さが、無意識に蔓延していく恐怖をポン・ジュノは警告する。【6/12追記】モノクロ版鑑賞。白黒の鮮明なコントラストで、持つ者と持たざる者の格差を際立たせ、醒めない悪夢をより強調させていた。色彩による情報が排され物語への没入感が深くなり、カラー版に比べてスッキリ見易くなった印象。なのに色が見えてくるのだから不思議。同じ映画なのに、別の映画を見ているような貴重な体験だった。
Cinecdocke さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2024-05-31ドリームプラン66.30点
2024-05-24関心領域77.00点
2024-05-24ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉88.00点
2024-05-15生きる LIVING76.57点
2024-04-30鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎66.47点
2024-04-08ゴーストバスターズ/アフターライフ75.80点
2024-03-30オッペンハイマー66.50点
2024-03-30ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密56.08点
2024-03-08君たちはどう生きるか(2023)55.84点
2024-03-08アメリカン・フィクション66.50点
パラサイト 半地下の家族のレビュー一覧を見る


Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS