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籠の中の乙女 - ramoさんのレビュー
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Web www.jtnews.jp

タイトル名 籠の中の乙女
レビュワー ramoさん
点数 8点
投稿日時 2017-08-08 00:56:47
変更日時 2017-08-08 00:56:47
レビュー内容
いやー、コワい映画でした! 親としての愛情が歪んでしまうと、こんなにも恐ろしい家庭が生まれてしまうんですねー。「うわぁ・・・」と思ったシーン、数え切れないほどありますが、特に、四つん這いになって犬の吠え方を家族みんなで練習するシーン、最初は滑稽でしたが、姉がいなくなった時、外に向かってのあのシーンは、ゾッとしました。

観終わってから原題を確認したら「DOGTOOTH(犬歯)」。籠の中の乙女なんていうセンスのかけらもない邦題を無理やりつけるより、原題そのままか「犬歯」の方がよっぽどインパクトがあり、作品のテーマに合ってると思いますが、それでは興行成績やDVDの売上にも影響するんでしょうね(^^;

クリスティーナのせいで「ロッキー」や「フラッシュダンス」に影響された姉は、最後は自分で犬歯を葬り、新しい外の世界へと向かいます。これはもしかして、「外は悪の世界=アメリカ文化」というアメリカへの皮肉なんでしょうか?(笑)

最後、隠れたトランクが開かない・・・開けるのか、開けないのか、それとも開けられない状態なのか等、どうなるんだ?と思ったところでおしまい。うわっ!と思いましたが、このラストシーンは素晴らしいと思います。よく「最後の解釈は自分なりに」と結論を観る側に委ねる映画を嫌う人がいますが、これは結論を見せたり示唆してしまっては台無し。
その理由は、ハッピーかアンハッピーか、対極の結論が可能性として考えられるのなら、そのどちらかを伝えてもいいのですが、この映画の場合、あのトランクが開こうがどうしようが、その先、ろくでもないことにしかならないのは明白。姉は、トランクから出て世間にキチガイ扱いされて施設送りになるのか、トランクを開けた父に見つかって狂った家に引き戻されるのか、トランクに閉じ込められたまま死ぬのか、すでにもう死んでいるのか、いずれにせよ「どんなバッドエンドになるのか」を描くのなんて蛇足の極み、だからあのエンディングなんだと思いました。

こういう内容の話は、陰湿な雰囲気が漂いがちで、何度も過激な性描写があったりするのに、清潔感のある印象でエロさも感じさせず、それがかえって不気味さを際立たせたように感じます。映画としてはかなりのハイレベル作品ですが、でもこんな精神的ホラー映画、もう観たくないです(^^;
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