映画『男はつらいよ フーテンの寅』の口コミ・レビュー

男はつらいよ フーテンの寅

[オトコハツライヨフーテンノトラ]
1970年上映時間:90分
平均点:5.85 / 10(Review 34人) (点数分布表示)
公開開始日(1970-01-15)
ドラマコメディシリーズものTVの映画化
新規登録(2004-08-03)【mhiro】さん
タイトル情報更新(2024-08-14)【イニシャルK】さん
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監督森崎東
助監督熊谷勲
キャスト渥美清(男優)車寅次郎
新珠三千代(女優)お志津
倍賞千恵子(女優)諏訪さくら
前田吟(男優)諏訪博
森川信(男優)車竜造
三崎千恵子(女優)車つね
太宰久雄(男優)桂梅太郎
佐藤蛾次郎(男優)源公
笠智衆(男優)御前様
石井愃一(男優)朝日印刷工員
山本幸栄(男優)
香山美子(女優)染奴
河原崎建三(男優)信夫
春川ますみ(女優)駒子
野村昭子(女優)お澄
水木涼子(女優)
悠木千帆(1943年生まれ)(女優)旅館の女中
戸川美子(女優)
左卜全(男優)徳爺
花澤徳衛(男優)清太郎
原作山田洋次
脚本山田洋次
小林俊一
宮崎晃
音楽山本直純
作詞星野哲郎「男はつらいよ」
作曲山本直純「男はつらいよ」
主題歌渥美清「男はつらいよ」
撮影高羽哲夫
企画高島幸夫
配給松竹
美術佐藤公信
編集杉原よ志
照明青木好文
その他東京現像所(現像)
山田洋次(4Kデジタル修復版総合監修)
近森眞史(4Kデジタル修復版)
岸田和美(4Kデジタル修復版)
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💬口コミ一覧

34.ネタバレ これはすばらしい。□寅がみっともなくないのがいいんだ。□湯の山温泉の宿を去るとき、いないお志津さんに別れを告げたりなんかしちゃって、相当カッコ悪く、だいぶつらいはずなんだけど、ひょうひょうと歩く幹線道路のシーンがカッコいいんだ。□染奴の父・清太郎に切った仁義の美しさ。□旅先のシーンが多い本作を見て、寅さんの調子がおかしくなるのは葛飾柴又の疑似家族と過ごしているときであり、本当に寅さんは旅の空にこそいる人なんだと思いました。□前作の甘ったれたクズから一転。本作では、カッコ悪いけど、かっこいい。ワタシの好きな寅さんの原点は、この森崎東監督の寅さんだったのね。渥美清が楽しそうなんだよ。
なたねさん [DVD(邦画)] 9点(2024-05-29 03:08:43)
33.シリーズ中、山田洋次以外の監督がメガホンをとった2作品のうちの一本である、第3作。やはり雰囲気も異なります。長廻しもあれば、ごく短いカットの応酬もあり、特に江戸川べりでのさくらとの別れの場面の抒情性は、長いシリーズ中でもかなり異色のシーンですね。で、立ち去る寅さんは、駅に向う通勤者たちとは逆方向に歩いて行くのだけれど、一体どこに向ってるの?? 後半の舞台は湯の山温泉。ここでもまた、寅さんは例のごとくテキトーでいい加減なのだけれど、それでも、最後には実にいいトコロを見せる。そして見事に仁義を切って見せ、根なし草として生きる男の意地と孤独を、我々に見せつける。単なる失恋コメディに収まらず、寅さんの生き様をしっかり描いてみせた点、監督を交代しただけの価値ある異色かつ出色の作品となりました。
鱗歌さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2013-12-31 11:55:58)
👍 2
32.ネタバレ  監督が山田洋次でないということで、ちょっと心配したというか身構えたというか。だが、そんなことは杞憂だった。それより三本目のこの寅さんは、車寅次郎というキャラクタの魅力を決定づけたと評価されるべき名作だと思う。

 今までの寅は、誤解を恐れずに言えば「純粋だけどバカ」。だが、今回の寅はそこに己を知る者の悲哀を感じさせる。ひろしに組み伏せられて己の弱さや愚かさを思い知ってしまうシーンや、最後の年始のTVに映り込んで、家族が見ていると知る由もなく虚勢を張っているところなど、泣いてしまったりはしないが、胸の奥底に重たいものが下りた感じがした。また、体を壊した同業の先輩に、仁義を切ってみせるあたり、ただのお調子者ではない、職業人・車寅次郎を見せてもらった。

 ところで、とら家のみんなが見ているTVが白黒なのに、マドンナと医者が見ているのがカラーTVである事も、彼女がひどく遠くの世界へ行ってしまった感じがして、悲しい気持ちにさせる。
Tolbieさん [DVD(邦画)] 7点(2014-05-11 02:21:54)
👍 1
31.ネタバレ 印象的だったのは、坂口清太郎(花澤徳衛)の家の窓から見える風景。信夫がいる内はまだ外も明るく、工場の煙突の火がぼんやりと見えるが。彼らが駆け落ちで家を出た後、外は暗くなり工場の火はくっきりと見える。
お天道様が西の空に隠れて暗くなると、渡世人は生き生きとして見えるわけだ。
今回はさくらの出番が少ないが、博との喧嘩の翌朝、川の土手でみんなに散々言われた寅にさくらが優しく声をかける。さくらだけがお兄ちゃんの心をわかってくれる。寅は母親に認められた子供のように大きくうなずく。ほろりとさせられました。
他の方も指摘していますが、ほんとうに35分で良かったかも知れません。
わざわざおいちゃん達が温泉に行きそこで寅とばったりということですが、そもそも駒子達の婚礼に散財させられた一月後に、何の伏線もなく温泉に行くという設定が理解できないのです。
もったいなかったのは悠木千帆がちょい役だったことですが、同じ女中でもお澄の役なら・・・新珠三千代が食われてしまいますか^^
karikさん [DVD(邦画)] 7点(2013-06-29 16:13:35)
30.ネタバレ マドンナは新珠三千代。

本作は森崎東監督作品である。シリーズで山田監督作品でない2作のうちのひとつ。寅さんに少し荒々しさがあり、山田流の人情ものとは違う色合いがあったかな。やっぱり寅さんは山田洋次監督作品でこそ一番魅力的。ルパン三世と同様でキャラクターが一緒でも製作者が違うと全然色合いが違ってくる。それでも芸者の香山美子の父親 花沢徳衛と絡むシーンは感動した。さくらの出番が少ないのも山田作品と違う点かな。
onomichiさん [DVD(邦画)] 7点(2012-04-28 22:49:52)
29.フーテンの末路、怖いねえ・・・。フーテンにはなったらいけねえな。
ケンジさん [DVD(邦画)] 7点(2008-08-19 18:51:37)
28.当時は高度経済成長真っ只中ですねえ。団子屋はずっと変わらないけど、出てくる車や庶民の服装には時代を感じます。後期の作品と雰囲気が違っているのは、監督が違うこともあるんですね。いくら腹違いとは言え、さくらと寅が兄妹って、顔見たらすごい無理を感じるよな。性格もそうだし。まあ、そこが面白いところなんだけど。
パセリセージさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-08-13 10:15:29)
27.「家族」を撮影中であった山田洋次に代わって1作目の脚本を山田監督と共同で担当した森崎東が監督したシリーズ3作目。とらやのメンバーの出番が少なく、さくらに至ってはほとんど出てこない。これが少しさびしい気もするが、その分、旅先での寅さんを中心に話が進むので、マドンナとの関係がいつもより細かく描かれている。マドンナがとらやを訪れず、寅さんが旅先から旅に出るのは長いシリーズでもこれだけ。冒頭に樹木希林がチョイ役で出演している。
イニシャルKさん [地上波(邦画)] 7点(2005-03-15 11:46:25)
26.ネタバレ フーテンとは、瘋癲と書いて…精神疾患の意味??とんでもない事を知ってしまった。
順番に観て3作目。監督は違いますが、さほど作品としての違和感や、キャラクターの破綻なんかは感じませんでした。きっとTVシリーズで既に車寅次郎というキャラクターが一人歩き出来ていたからでしょう。

一人歩きと言えば、本作は寅次郎の日常、日本中を旅する姿がメインとなっていて、お馴染みの柴又へは一度しか行ってません。そのため寅次郎のフーテン具合がよく伝わる作品となっていて、ある意味面白かったです。
家族写真のさくらを奥さんだって見栄を張る寅。博と喧嘩になって、あっさり負けて呆然としている寅。染子の父の気持ちを代弁し、その父に対しテキ屋として最大級の礼儀を示す寅。普段は馬鹿で子供だけど、テキ屋の世界に長く居るだけの人物であることを観せてくれてます。最後の桜島行の船での口上の実演なんか、定番だけどやっぱり聞き入ってしまう。
このシリーズをキッカケに、フーテンという言葉の本来の意味から、何ものにも縛られない、自由気ままな暮らしをする人物。みたいな意味が書き加えられたそうな。

マドンナとしてお志津が配されていますが、彼女との恋の駆け引きは今回殆どなく、お見合いから駒子夫婦の復縁に必要以上に大盤振る舞いさせたり、信夫と染子の駆け落ちを後押ししたり。自分の為でなく人の為に奔走する寅次郎が印象的でした。
でもそこはフーテン。無断でとらやのツケでご馳走用意したり、ハイヤー呼んだりと、どこかズレてるんだけど、さくらの「でもお兄ちゃん、別に悪い事した訳じゃないもんね」って一言と、大晦日に駒子夫婦も招いているおいちゃんに、ホッとさせられました。
『ゆく年くる年』がとらやのモノクロテレビから、お志津の家のカラーテレビへ。これだけでお志津が裕福で不自由のない暮らしに入ったことを表す手法はお見事。
K&Kさん [CS・衛星(邦画)] 6点(2023-06-07 22:40:53)
25.あいも変わらず車寅次郎という男は、馬鹿で、愚かで、滑稽だ。
まったく自分自身とは関わりの無い映画の中の世界の他人であるにも関わらず、馬鹿さ加減には、時に苛立ち、若干の憎しみすら感じる。
でも、ぎりぎり、本当に紙一重の部分で、憎みきれず、愛おしい。
そのキャラクター性は、映画というマジックが生み出した一つの奇跡だとすら感じる。

シリーズ第三作目にして、監督が山田洋次から変更になっていることが影響しているのか、作品としてどこか勢いの無さみたいなものは感じる。
無論、分かりやすい派手やさや勢いがある類の娯楽作品ではないのだが、第一作、第二作には、ささやかで何気ない描写の中で、言葉では表しきれない演出や演者の大胆さや迷いの無さが、極上の娯楽を生み出していたように思える。

三重県が舞台ということもあり、全編に渡って随所に挟み込まれる工業地帯の背景や、行き交うトラック、公害による患いを想起させるキャラクター描写など、少々作品のテイストにそぐわない社会性が不協和音になっていたようにも感じた。
それはそれで、作品当時の社会性や風俗を映し出しているとも捉えられ、興味深いポイントではあったのだけれど、“寅さん”という娯楽に求められるものとはやや乖離していたように思う。

倍賞千恵子の登場シーンが極めて少ないことなど、この後何十年にも渡ってシリーズ化されることなど想像もしていないのだろう製作現場の空気感も伝わってくる。

とはいえ、車寅次郎というキャラクター造形と、彼が織りなす人生の機微は益々深まっていく。
プロローグとエピローグで共通して、寅次郎が存在しない自分の家族を朗々と語るさまは、なんとも切ない。

毎年正月(1月)に、「男はつらいよ」」を観ることを決めて早3年。
3年で3作目では、流石に50作もあるシリーズを負いきれないので、少しペースを上げて車寅次郎が越えていく時代を追いかけようと思う。
鉄腕麗人さん [インターネット(邦画)] 6点(2022-01-21 23:43:09)
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24.ネタバレ このシリーズの場合、お約束の恋愛沙汰以外にも突然名シーンをぶち込んでくることがあるのですが、この作品ではやはり、テキ屋の大先輩とのあのくだりでしょう。今から考えると、こんな決定的カードをこんな初期作品から切っていたのかと思いますが、当時はここまで長期シリーズとなるとは誰も思ってなかったのかもしれません。●新珠三千代が登場したときには、てっきりどこかで、寅が一席ぶっていた「酒の徳利を置いたら絶妙なタイミングで人肌温の次の徳利が出てくる」とかのアクションが出てくる(そして寅が「本当にそんなことあるのか?」と焦る)みたいなシーンがあるものと想像していたのですが。
Oliasさん [CS・衛星(邦画)] 6点(2020-04-21 00:43:47)
👍 1
23.ネタバレ シリーズ3作目。今回、面白かったのは、寅さんが居座っている旅館においちゃんたち夫婦が旅行にくるところ。これは笑いました。おいちゃんの口癖「バカだね~」が最高です。そのほかのシーンはいまひとつ。寅さんが芸者の染奴と旅館の息子の恋を応援し、駆け落ちの手伝いをしますが、これはあまり面白くなかったです。マドンナも魅力不足だし。
ぽじっこさん [CS・衛星(邦画)] 6点(2020-02-22 11:05:54)
22.ネタバレ 嫁や子供がいる設定でテレビのインタビュー受けてる寅さんが切ねぇ、、、
あろえりーなさん [CS・衛星(邦画)] 6点(2017-04-25 22:57:40)
21.ネタバレ 監督が山田洋次でなくても、脚本は山田洋次、やっぱり寅さんである。シリーズをすべて見たわけではないが、これほど人情に厚く浪花節っぽく、それでいて馬鹿さ加減が目立つ寅さんがあっただろうか。それだけにあきれ果てる場面も多く、いやがられる面も多々あると思う、無理もない。
しかし照れくささに店のすぐそばから電話をかけたり、余興の「花笠道中」で「お志津」と叫んだり、マドンナだけでなく春川ますみや香山美子にも良いところを見せたりするなど、見所はたくさんあると思う。
新珠三千代さんは気品があり、寅さんと一番年齢が近いマドンナだった。蛇足ながらこの新珠三千代さんの恋人になるまったくのちょい役吉井さんは、テレビの水戸黄門シリーズで歴代2位の出演を誇る高野真二さんである。
ESPERANZAさん [ビデオ(邦画)] 6点(2011-04-29 10:19:51)
20.ネタバレ  監督が山田さんではない本作は、やはり説得力に欠けている印象が残る。
 断言できるのは冒頭からラストまでの伏線が一つもないことだ。

 副題通り「フーテンの寅」の物語ではあるが、さくらさんの出番はほとんどないし(スケジュールの関係か?)、マドンナの役割も「恋」という段階までは決して運ばれていない。

 しかし、この時期の作品は、まさかシリーズとして40作以上も続くとは到底考えられなかったのだろう。
 今では放送に引っかかる「馬鹿」という言葉が頻繁に使われている。
 現在のメディアと違い、規制緩和の緩い時代の中で自由に模索されて作られた作品の一つであることは間違いはない。
クロエさん [DVD(邦画)] 6点(2009-08-24 05:48:10)
19.ネタバレ まだパターンが確立されていない事もあって、みていてやや違和感あり。かなり渡世人・侠客を意識したキャラクターになっています。さくらもオマケのような存在になってるし。但し、若人2人に恋愛指南するところは寅さんらしい。それにしてもこのマドンナは艶っぽいねえ。特に声がさ。一番驚いたのは博が寅さんを「お前」呼ばわりして、殴りかかるところです。この頃の博はまだ威勢がよかったんですねえ。
<追記>15年ぶりに再見。監督違いという事もあり、全体的にかなり荒っぽい。言い方を変えればパワフルというか。が、これはこれで寅さんらしいと思えるから不思議。でも、ちょっと残酷とも思えるふられ方には疑問もある。
東京50km圏道路地図さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2006-03-23 02:25:52)
18.ネタバレ シリーズ化を意識しだした頃なのかな、まだキャラクターが固まっていなかったのだろうが、後の寅さんとはやはり別人格が多少ある気がする。序盤の公衆電話のギャグは秀逸だが、なぜあの場所から寅さんが電話をかけているのか、この作品ではまだそこらへんの説明を求めていない。こういうところの肉付けで寅次郎が確立していったのだろう。
monteprinceさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2005-08-16 01:52:53)
17.監督が変わっても、寅さんはあまり変わらないと思った。ラストのほう、フーテンの末路である悲惨な男に、寅さんが語りかける場面が印象に残る。今回のヒロインは当時38歳だとか。
mhiroさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2005-08-15 20:51:54)
16.寅さんシリーズに欠かせない存在、妹のさくらの出番が一番少ないこの作品ですけど、そんな妹への寅さんの愛情の記が感じられるこの第三作、前の二本に比べるとかなり落ちるけどそれでも楽しめる作品にはなっていると思います。
青観さん [ビデオ(字幕)] 6点(2005-07-01 22:39:11)
15.寅さんが柴又に帰って来て一騒動起こして旅に出て恋をしてふられて去って行く、というパターンが第三作目にして完全に出来上がっています。いかにも「男はつらいよ」シリーズらしい作品で、先の展開が読める部分が多いのですが、それでも見ていて楽しめる映画になっているのが不思議です。
北海道日本ハム優勝さん 6点(2005-02-23 02:59:26)
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マーク説明
★《新規》★:2日以内に新規投稿
《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 34人
平均点数 5.85点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
438.82%
51132.35%
61235.29%
7617.65%
800.00%
925.88%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.00点 Review1人
2 ストーリー評価 3.66点 Review3人
3 鑑賞後の後味 6.50点 Review2人
4 音楽評価 6.00点 Review2人
5 感泣評価 6.00点 Review2人

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