映画『ダイヤルMを廻せ!』の口コミ・レビュー(6ページ目)

ダイヤルMを廻せ!

[ダイヤルエムヲマワセ]
Dial M for Murder
1954年上映時間:105分
平均点:6.97 / 10(Review 104人) (点数分布表示)
公開開始日(1954-10-27)
サスペンス犯罪ものミステリー戯曲(舞台劇)の映画化3D映画
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タイトル情報更新(2019-02-24)【イニシャルK】さん
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監督アルフレッド・ヒッチコック
キャストレイ・ミランド(男優)トニー・ウェンディス
グレース・ケリー(女優)マーゴット(マーゴ)・メアリ・ウェンディス
ロバート・カミングス[男優](男優)マーク・ハリデイ
アンソニー・ドーソン(男優)レズゲイト大尉 こと チャールズ・アレクサンダー・スワン
ジョン・ウィリアムズ〔男優・1903年生〕(男優)ハバード主任警部
レオ・ブリット(男優)The Storyteller
加藤和夫【俳優】トニー・ウェンディス(日本語吹き替え版【1967年テレビ朝日】)
二階堂有希子マーゴット(マーゴ)・メアリ・ウェンディス(日本語吹き替え版【1967年テレビ朝日】)
小林昭二ハバード主任警部(日本語吹き替え版【1967年テレビ朝日】)
村越伊知郎スワン(日本語吹き替え版【1967年テレビ朝日/1972年テレビ朝日】)
矢田耕司(日本語吹き替え版【1967年テレビ朝日】)
緑川稔(日本語吹き替え版【1967年テレビ朝日】)
千葉順二(日本語吹き替え版【1967年テレビ朝日】)
井上真樹夫(日本語吹き替え版【1967年テレビ朝日】)
沢田敏子(日本語吹き替え版【1967年テレビ朝日】)
家弓家正トニー・ウェンディス(日本語吹き替え版【1972年テレビ朝日】)
武藤礼子マーゴット(マーゴ)・メアリ・ウェンディス(日本語吹き替え版【1972年テレビ朝日】)
山内雅人マーク・ホリデイ(日本語吹き替え版【1972年テレビ朝日/TBS】)
中村正[声優]ハバード主任警部(日本語吹き替え版【1972年テレビ朝日/TBS】)
黒沢良トニー・ウェンディス(日本語吹き替え版【TBS】)
鈴木弘子マーゴット(マーゴ)・メアリ・ウェンディス(日本語吹き替え版【TBS】)
大木民夫スワン(日本語吹き替え版【TBS】)
加藤正之(日本語吹き替え版【TBS】)
小島敏彦(日本語吹き替え版【TBS】)
秋元羊介(日本語吹き替え版【TBS】)
平林尚三(日本語吹き替え版【TBS】)
出演アルフレッド・ヒッチコッククラス会で撮影した写真の左側に収まる男
原作フレデリック・ノット(戯曲脚本)
脚本フレデリック・ノット
音楽ディミトリ・ティオムキン
撮影ロバート・バークス
製作アルフレッド・ヒッチコック(ノンクレジット)
ワーナー・ブラザース
配給ワーナー・ブラザース
美術エドワード・キャレア
ジョージ・ジェームズ・ホプキンス(セット装飾)
衣装モス・メイブリー
編集ルディ・フェア
その他ディミトリ・ティオムキン(指揮)
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💬口コミ一覧

4.ネタバレ  そうかそうか、何か気に入らないと思ったら、そもそも不貞をはたらいた妻が、終始被害者のように描かれているところが気に入らないのだ。愛人の男が、なんだか正義の味方みたいなポジションに居座っているのが気に入らないのだ。
 もちろん、殺人が一番悪い。そんなことはぁわかっています。わかっているうえで、心情的にはトニーを応援してしまう。だって人間だもの・・・。でもなんとなくこれは失敗するんだろぉなぁ・・・って思い、そしてその通りになるから、なんか気に入らないんだ。
 もとはと言えばマーゴとマークが悪いのに。結局トニーがお縄。不倫関係にある2人は見事に障害を排除して結ばれましたとサ、ちゃんちゃん♪。うん、胸糞悪いです♪。
 救いなのは、トニーが『あーあ、ばれちゃったか。』みたいな感じで、潔いほどかっこつけてくれるんです。これで後味がそこまで悪くならない。
 だいたい愛人の小説家。トニーが犠牲になってマーゴを助けようなんて、いけしゃあしゃあとどの口が言ってんだコノヤロウ、と虫唾が走ります。この愛人マークが死刑になれば良かったのに。
 とゆーわけで、結果そのものは見ていて気分が良いものではなかったです。
 ただその過程はとても面白い。
 序盤で愛人マークが『現実は小説のように絶対うまくはいかないから』って言ったように、ことごとく計画通りに進まないのが面白い。一番の誤算は、殺し屋が返り討ちにあっちゃうこと。この鋏も予定ではそんなとこにあるはずないのに、予定外のことが起こって裁縫箱からそんなところに置きっぱなし。そのせいで計画が狂っちゃうなんてさすがのトニーも夢にも思わず。
 ところが、ここからトニーは機転を効かせまくって、今度は妻を死刑にもっていっちゃう。このストーリー展開はもはや爽快ですらあります。
 個人的にはそのままマーゴ死刑エンドでも良かったんだけどなぁ・・・。
 伏線の回収はまさに完璧な作品でした。
たきたてさん [DVD(字幕)] 7点(2023-07-30 21:31:37)
👍 1
3.ネタバレ グレース・ケリーはヒッチコックが思い描いた理想の女優、女優としてだけなく女性としても良からぬ感情を持っていたとさえ噂された存在、もっとも彼女には一顧だにされなかったけどね(笑)。そんなミューズがヒッチコック映画に出演したのは54年から55年にかけてのたった三本しかないけど、本作ではヒッチが彼女に密かに抱いていた妄想(?)をさらけ出した感がありますね。そんな風に言いたくなるほど本作での彼女の所作は優雅でセクシー、シミューズ姿でスワンに絞殺されかけるシーンは官能的でさえある。女性を絞殺するというのはヒッチの拘りが最も感じられるプロットでその集大成が『フレンジー』となるわけですが、ほんとはグレース・ケリーの絞殺シーンを撮ってみたかったんじゃないかな、実はヒッチコックは変態だったんですよ。 舞台劇が基のストーリーだけにミニマムな登場人物で、ヒッチ映画でも屈指のスピードのストーリーテリングです。また英国が舞台だけに登場キャラがみな上品で優雅、男性陣のスーツ姿も決まってます。グレース・ケリーも優雅で気弱そうなキャラだけど、しっかり不倫はしているというところは官能的ですね。そしてまるで連立方程式のように組み立てられている殺人計画・その破綻・鍵を巡るトリック、この複雑なプロットをこのスピードで観せられたらご都合主義的なところも気にならなくなります。スワンは庭から窓を通って侵入したと警察に思わせるはずでしたが、仮に殺害が成功しても室内に足跡が残っていないことから侵入経路を怪しまれることになったはずで、計画が失敗したからこそレイ・ミランドがケリーに罪を被せることに方向転換したのは咄嗟の反応だったわけですね。いわばプランBですらなかったわけで、これこそご都合主義と言えるでしょう。当時の英国の住宅事情は知るべくもないけど、全然別の家の鍵の見分けがつかないってあるんでしょうかね? 不倫をネタに脅迫してきた男を殺したという容疑でマーゴは死刑判決が下されるわけですが、これは死刑制度がある日本の眼から見てもあまりに厳しい司法判断ですね。けっきょく彼女は執行前日に真相が解明して助かります。これはちょうどこの頃冤罪で死刑執行されたティモシー・エヴァンス事件が英国では大問題化していたので、この悲惨な現実からのガス抜きのような効果があったのかもしれません。
S&Sさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2024-02-14 22:46:44)
2.ネタバレ 死ぬまでに名作をみておけ、ということでヒッチコックを見ています。皆さん、ハズレを引きたくなければヒッチコックを選んでおけば基本的には大体どれも面白く、さすがヒッチコックといった抜群の安定感です。

本作「ダイヤルMを廻せ!」はミステリとしては極めて完成度が高い作品でした。まさにクラシックで正統派の映画、倒叙方式であるがゆえにとにかくハラハラドキドキしっぱなしです。またグレース・ケリー嬢の美しさといったらもうね・・ シミ―ズ姿で首を絞められるシーンは名シーンに認定しておきます。
ただ気に入らない部分も少しあります。まず「時計が止まっていた」というのは解せない。パーティ会場であれば幾らでも他に時計があったハズで、犯人が自分の腕時計に固着する必要性が全くないのは明白です。むしろタイミングが重要な完全犯罪を犯す前であればしきりに時間が気になるハズで、「時計が止まっていた」はあまりにも間抜けでした。また鍵のカラクリにしても、幾ら7~80年前とはいえ他人のマンションと自室の鍵が見分けがつかないというのも少々無理があったような気がしました。

ラストがハッピーエンドになっていますが、皆さんご指摘のように不倫の末のアレですから私もモヤっとした感覚が残りました。不倫の末にお金持ちの令嬢で超絶美人のグレース嬢をさらっていった訳ですから、私でも軽く殺意が湧きますw 結果的に若干整合性が取れない部分もありましたが、とにもかくにも犯行間際のあのドキドキ具合ったらないデス!!本当に素晴らしい映画ですので未見の方はぜひ一度はお試しください!(本作の監督カメオ出演はかなり笑えますので必見)

PS 余談ですが、
Wikipediaによると”ダイヤルM”とは(Murder=殺人の頭文字M)だそうです。また、原題:Dial M for Murder を「殺人はダイヤルMまで!」とせずかなり飛躍した「ダイヤルMを廻せ!」にした邦題のセンスは本当に素晴らしい。あと鍵に関してもWikiに書かれていて、当時の英国アパートはホテルと同じ形式で、鍵を持たずに外にでると自動的に締め出される仕組みになっていたそうです。このラッチタイプのドアの関係から、どのお宅も同じ鍵の形状であった可能性はありそうです。。
アラジン2014さん [インターネット(字幕)] 8点(2024-10-24 17:42:46)
1.ネタバレ トニーという男は頭が切れる。そして執念深い。前科者の先輩なんて簡単に行動を操られ、殺人動機の手紙に指紋まで付けられて、はした金で言われたとおりに何の縁もない人妻を殺しに行っちゃう。冒頭で語られた完全犯罪は失敗するけど、推理小説家に全て筋書きを言い当てられてしまうところからが面白い。それまで全てを先導していた切れ者のつもりが、娯楽推理小説家がちゃちゃっと考えたチープなトリックのまんまで、結局4本の鍵に翻弄されボロを出す。でもこの男、絶対に狼狽しない。捕まるときも至ってスマート。これってヒッチコックの理想なのかな。頭の中で犯罪の計画を立て、美女を絞殺し(または殺させて自分はそれを見物)、殺される美女はもちろん大好きなグレースケリー嬢で、捕まるときはカッコ良く。なかなかの変態的紳士像ですね。
ちゃかさん [インターネット(字幕)] 7点(2024-11-12 18:13:48)
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マーク説明
★《新規》★:2日以内に新規投稿
《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 104人
平均点数 6.97点
000.00%
110.96%
210.96%
310.96%
432.88%
51211.54%
61615.38%
72927.88%
82524.04%
91211.54%
1043.85%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.75点 Review4人
2 ストーリー評価 8.33点 Review6人
3 鑑賞後の後味 8.00点 Review6人
4 音楽評価 7.33点 Review3人
5 感泣評価 7.00点 Review2人

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