映画『ロープ』の口コミ・レビュー

ロープ

[ロープ]
Rope
1948年上映時間:80分
平均点:6.37 / 10(Review 82人) (点数分布表示)
公開開始日(1962-10-20)
ドラマサスペンス犯罪もの実話もの戯曲(舞台劇)の映画化
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2023-03-31)【イニシャルK】さん
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監督アルフレッド・ヒッチコック
キャストジェームズ・スチュワート(男優)ルーパート・カデル教授
ジョン・ドール(男優)ブランドン・ショー
ファーリー・グレンジャー(男優)フィリップ・モーガン
セドリック・ハードウィック(男優)ケントレー氏(デヴィッドの父)
コンスタンス・コリアー(女優)ミセス・アットウォーター
アルフレッド・ヒッチコック(男優)(ノンクレジット)
根本泰彦ルーパート・カデル教授(日本語吹き替え版【BD】)
浜田賢二ブランドン・ショー(日本語吹き替え版【BD】)
小林さやか〔声優・1970年生〕ジャネット・ウォーカー(日本語吹き替え版【BD】)
勝部演之ヘンリー・ウィルソン(日本語吹き替え版【BD】)
片岡富枝ミセス・アットウォーター(日本語吹き替え版【BD】)
立石凉子ミセス・ウィルソン(日本語吹き替え版【BD】)
加藤亮夫ルーパート・カデル教授(日本語吹き替え版【PDDVD】)
乃村健次ブランドン・ショー(日本語吹き替え版【PDDVD】)
津嘉山正種ルーパート・カデル教授(日本語吹き替え版【テレビ】)
玄田哲章ブランドン・ショー(日本語吹き替え版【テレビ】)
原作パトリック・ハミルトン(原作戯曲)
脚本ヒューム・クローニン(潤色)
アーサー・ローレンツ
ベン・ヘクト(ノンクレジット)
音楽レオ・F・フォーブステイン(音楽監督)
デイヴィッド・バトルフ(ノンクレジット)
撮影ジョセフ・A・ヴァレンタイン
ウィリアム・V・スコール
製作アルフレッド・ヒッチコック(ノンクレジット)
ワーナー・ブラザース
配給MGM
CIC(リバイバル)
美術ペリー・ファーガソン(美術監督)
ハワード・ブリストル(セット装飾)
エミール・クーリ(セット装飾)
ヘアメイクパーク・ウェストモア(メーキャップ)
編集ウィリアム・H・ジーグラー
あらすじ
NYのあるアパートの一室。薄暗い部屋の中から男の悲鳴が聞こえる。一人がロープで男の首を絞めており、一人は抱きかかえるように体を支えている。男の死を確認した二人は死体を傍にあるチェストに入れて、パーティの準備に掛かる。 二人の目的はこの部屋で開くパーティによって完全犯罪の成功を祝う事にあるのだ。 やがて招かれた人たちがやって来てパーティが始まる...
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💬口コミ一覧

82.ネタバレ 「確かに面白いことは面白いけど、ナンバーワンに挙げられるかと言えば、答えはノーだ。」この映画を見た人のほとんどがこんな感じの意見だと思う。けど、自分にとっては間違いなくナンバーワンの映画だ。この映画全体に流れる微妙なコメディ感・独特の緊張感がたまらなく気に入ってしまったのだ。死体がある場所を先に知らせる意義についてだが、先に知らせることによってこそこの映画の面白さが成り立つのである。これは間違いなくそう断言できる。死体を先に見せ、その隠し場所を観客に見せることにより、あたかも我々があのパーティ会場の壁の隙間からこっそりと覗き見をしているかのような錯覚を持たされてしまうのである。さらに言えば、先に死体の置き場所を知らせることによって、その後の登場人物同士の会話の全てが意味のある会話になってくるのだ。
そのおかげでこの映画には中弛みのポイントが全く存在せず、終始一貫して緊張感を醸し出すことに成功している。この映画が素晴らしいのは極端な長回しによる緊張感溢れる撮影方法よりもワンシーンで全てストーリーが進んでいくシナリオよりも何よりも脚本が優れているからなのだ。つまり、この映画の面白さはパーティに招かれた人たちが犯人たちの愚業を如何に暴くかなどということではなく、パーティに招かれた人たちの決して故意的ではない(←ここがポイント)何気ない言葉によってフィリップが心理的に追い詰められて顔が青ざめていくところ、そして、ブラントンが幾多ものピンチを機転を利かせて巧妙に難逃れをするところにあるのだ。従って、この映画では登場人物の誰かに感情移入をしてしまうと全く面白みのない映画となってしまうので、登場人物たちと一定の距離をおいて客観的に見るべきである。また、可能な限りカット割を入れず(背中にカメラを近づけてカットするところはともかく、会話の間でカットを入れるところは凄くナチュラルでいい!)長回しで撮ることによって現場の緊張感を高め、さらに、背景を時間の進行とリンクさせているところも注目である。
「ハリーの災難」でもそうだが、人間の死というものをここまでコメディタッチに描くことのできるヒッチコックにはただただ舌を巻くばかりである。
もっつぁれらさん 10点(2004-06-03 18:59:34)
👍 3
81.レオポルド&ローブ事件を題材に作られた作品。ヒッチコック作品の中でも代表作に挙げられることはほとんどないが、そもそも死体すら写らない一室の描写で緊張感を持続させるということ自体並大抵の技量でできることではなく、さすが「サスペンスの神様」と膝を叩く。個人的に最も好きなヒッチコック作品。(みんなの評価が割りに高くて安心しました)
ひかりごけさん 10点(2002-01-29 01:43:19)
80.名作を知らずに死ぬのは勿体無いということで、ヒッチコックを見ることにしました。手始めに有名だけど見ていなかった作品から。

「ロープ」ヒッチコック作品では珍しい倒叙式、なおかつ舞台劇(シーンは室内のみ)という、会話が中心のお芝居型の作品です。殺しの動機とその後の行動心理がかなり強引なので違和感を覚える方も多いようですが、この強引な部分さえスルーできれば会話劇としてはかなり高い完成度で物語が成立しています。ヒッチコック本人は駄作だと思っているようですが、とにかくこの密室シチュエーションが非常によく出来ていて抜群に面白いのです。

ネタバレになるので詳細は省きますが、ミセス・ウィルソンさん(イディス・エヴァンソン)が手際よく後片付けしているシーンのハラハラドキドキ具合ったら!! 見つかりそうになるこのハラハラドキドキ感が夕食を食べながら小さなTVで見るには最高の塩梅で、人物表現もバランスが良く誰一人として無駄な人物が出ていません。会話にも無理がなく、見つかるかもしれないというギリギリの攻防が小さな部屋で繰り広げられる様はもう最高(笑)としか表現のしようがありません。

このドキドキ感は死体がどこにあるか知っている観客だけに与えられた特権で、同時に死体を隠した犯人たちの顔が徐々に青ざめていく流れも楽しむことができます。まさに倒叙式とワンカット風味の様式美が最大限に生かされた素晴らしい演出の賜物で、観客はもう居ても立ってもいられなくなります。ルーパート教授(ジェームズ・スチュワート)の推理をセリフで見せ切る流れも素晴らしいし、演奏家=ピアノで心情を表現できていて音楽も申し分ありません。ロープの使われ方も最高。ラストが少し説教臭いですが、今の時代の価値観で考えてはいけません。60~70年前の作品なので当時の時代背景を考えるとまあこんなもんでしょう。ほぼ文句なしの素晴らしい作品でした!これは最高!
アラジン2014さん [インターネット(吹替)] 9点(2023-10-05 13:21:16)
👍 1
79.ネタバレ ワンシチュエーションでカメラをほとんど止めずに長回しで撮っているので俳優たちにも妙な緊張感が出てていいですね。サイコ野郎と凡人の組み合わせというのも何時ボロが出るのかわからないのでハラハラして面白かったです。そこに会話の面白さも加わりさすがヒッチコックといった感じでしょうか。ただ一つ、教授が殺人についてあれだけ力説してたのに終盤で言ってることが全然違う感じになっているのに違和感。
映画大好きっ子さん [DVD(字幕)] 9点(2014-04-11 15:20:39)
78.ヒッチコック作品の中では実験性ばかりクローズアップされる作品だけど、自分的には内容がすごく面白かった。特に最後のジェームズスチュアートのセリフにはなんか納得させられた。
ボーリックさん 9点(2004-02-07 01:19:23)
77.全編を通してワンロールをノーカットで回し続けるという、様式がまず最初にありきの作品ですが、「試み」として非常に面白く、とても好きな作品です。二人組の青年が友人を殺害するという事件は実話からヒントを得ており、結末はかなり早い段階で解るような設定で、ドラマとしては彼等が立てた計画が崩れていく過程のみを追うシンプルなもの。片面空きのセットが一つで、まさに舞台劇の様相を呈していますが、ワンロールをワンカットで撮るなら、この設定しかないでしょう。映画を映画たらしめるモンタージュも放棄して、唯一、キャメラのフレームワークのみで観客の視点を誘導して行き、嘘をついたり隠し事をしている時の「あの気持ち」をいっしょに体験させようとします。カットを割ればもう少しさり気ない視点の誘導が出来たと思いますが、ここ観て!あそこ観て!という、ちょっと押し付けがましい感じがするのはやむを得ません。そもそも、この映画では最初からカットを入れないという決まりで創っているのですから、自ずと限界があるのは明らかでしょう。この場合の「試み」は、すなわち「実験」というよりも、ちょっとした「遊び」ととらえても差し支えないような気がします。大胆な「試み」がもたらした制約は、他にもいろいろな歪みを生んでいるのですが、そうした犠牲云々よりも、いつの間にか、このワンロールワンカットという「遊び」を一緒になって楽しんでしまっている自分に気付きました。
スロウボートさん 9点(2004-01-25 22:10:46)
👍 2
76.よくぞワンシーンワンカットでここまで撮れたと思います。撮影はもちろん、脚本がすばらしいのでしょうね。
上海魔人さん 9点(2003-06-17 03:19:16)
75.殺人の動機が許せないが、そこをスチュアートがズバっとやってくれました!一室のみですが、すごくふくらみのある作品ですよね。。ヒッチコックって凄いですね。。
jonsさん 9点(2002-10-08 12:49:22)
74.これは傑作の部類でしょう!! 鋭いスチュワートがカッコイイし、いつバレるかわからない恐怖におびえる2人の演技もなかなか。
プレデターさん 9点(2001-08-15 21:25:50)
73.全編をワンシーンで撮影している凄い作品。「ザ・プレイヤー(アルトマン監督)」の冒頭でも、この作品をモチーフにしたと思われるシーンと台詞が登場する。改めてヒッチコックの力量を垣間見る傑作。
イマジンさん 9点(2001-02-03 11:21:15)
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72.ネタバレ ヒッチコックの実験的試みが有名な作品で、この映画はストーリーそのものは弱い。さほど面白味のあるストーリーではない。しかし、ヒッチコックのカメラ視線、密室劇としての面白さ、緊張感を見せる演出力の上手さに感心させられる。まず何よりも一つ一つの配置、小道具の使い方、更には窓の外の景色の移り変わりの凄さ、最初で殺人シーンを見せることで観る側はこの殺人犯、今作で言えば二人の男、方や気の強い男で堂々としている男ともう一人は常におどおどして落ちつかない男、性格の違う二人を用意することで犯罪がいつばれるのか?というものを見せてくれる。パーティーに招かれた人たちの行動も犯人を慌てさせようとしたり、とにかく色んな意味で計算されている。家政婦と被害者の恋人の会話の中にヒッチコック映画の出演者の名前が出てきたりとヒッチコックファンにはたまらない会話を見せてくれているのもヒッチコックならではのファンサービスとてし楽しむことができる。フィリップがピアノを弾いてる時に犯罪に使われた道具と同じロープで縛られた本を見せる所の何と言う恐ろしい演出、恐ろしいと言えば犯人二人とジェームズ・スチュアート演じる教授の三人だけの場面、観客側の方へと正面を向く教授、その後ろで何かやるんじゃないかな?あの酒にも毒でも入れられてるんじゃないか?とか怯えさせるヒッチコック演出、壁に貼られた絵の不気味さも印象に残る。こういう細かい所にまで気をくばるヒッチコックの上手さ、凄さを堪能し、ストーリーなどこの際、どうでも良いと思えてしまうのである。こういう作品を見せるヒッチコック作品を観ると最近の派手なだけの作品、凄い映像にうるさい音楽垂れ流しのハリウッド大作がどれもこれも駄作にしか思えなくなります。凄い特撮なんて映画には不要であるとまるでヒッチコック自身が笑っているようでもある。いやはや、恐るべし!ヒッチコック魔術!ヒッチコックが今、生きてたら特撮なんて無くても面白い映画を沢山、見せてくれるだろう!
青観さん [ビデオ(字幕)] 8点(2009-05-02 20:31:33)
👍 2
71.ヒッチコックには珍しい舞台劇のような作品です。フィルム一巻10分をフルに利用した長回しを採用、つなぎ目を不自然に感じさせないよう、箱の影や人物の背中で画面を覆うシーンが挿入されているわけですが、これによって定期的に画面が暗転し、陰鬱な緊張感を持続することに成功しています。さて、そんな『ロープ』は傑作なのでしょうか。私はこの作品の持っている空気や緊張感、ユーモアがとても好きなのですけれど、冷静に考えて、10点をあげることは出来ません。というのは、舞台演劇を意識しすぎた作りだからです。監督のイメージにはまず舞台演劇があって、それを再現するために、映画としてどうするか、という考え方をしている。本作の映画としての可能性は、すべて舞台演劇に近づける方に開いています。実際に自分が惹かれた部分は、舞台で再現可能な箇所ばかりです。「じゃあ最初から舞台でやればいいんじゃない?」という問いをどう返すでしょう。予定調和に終わるラストはその象徴です。本作は舞台を意識するあまり、舞台の制約から逃れることも出来てないのです。従って『ロープ』は、「映画で舞台をやってみました」という実験作であり、映画としての新しい飛躍を内に秘めていません。この部分があったら文句なしの10点です。私はそのくらいこの『ロープ』が大好きです。
円盤人さん 8点(2004-08-28 01:50:56)
👍 2
70.私の好きなワンシュチエーション物の代表的傑作。これノーカットかな?6回くらいカットしてる気がするのだが・・・それにしてもスゴイ、お見事。監督、役者、カメラマン、照明、美術等全員が気を抜けない状況ですばらしい仕事をしていると感心してしまう。
亜流派 十五郎さん 8点(2004-05-27 19:07:12)
69.ディナー・オン・ザ・死体……ですか。この発想は思い浮かばん。う~ん、やられた。
c r a z yガール★さん 8点(2004-05-27 02:40:44)
68.独特な雰囲気が漂うストーリー設定。舞台演劇を思わせるような作品です。
場面はアパートの一室のみで、下手をするとチンケなものになりがちながら、そこで繰り広げられる常軌を逸した物語を題材とした群像劇は見る者を引きつける魅力がある。
少しサイコちっくな学生2人が主人公で、遊び半分(研究?)で同級生を殺すというとんでも無い展開。しかも、死体を大きな箱に入れてテーブル代わりにし、被害者の父親など関係の深い人物を招待してパーティーを開くというもの凄い感覚。個人的には「サイコ」と肩を並べる程好きな作品です。
カメラワーク、演出が巧みでないと面白くもなんともない作品を、ここまで魅せるヒッチコックの技量には驚嘆させられる。
おはようジングルさん 8点(2004-02-13 18:23:49)
67.私が今までみたヒッチコックの映画の中で、一番ドキドキした映画だと思います!
junneisanさん 8点(2003-11-26 17:04:44)
66.「舞台劇をカメラで途切れなく撮った」という感じ。
STYX21さん 8点(2003-11-13 06:21:56)
65.主人公2人の心理状態がはっきり描かれてとてもよかった。いつ死体がばれるかの恐怖がはっきり出ていた。
M・R・サイケデリコンさん 8点(2003-10-18 12:07:24)
64.死体の隠し場所を最初に観客に見せておいてから、いつばれるのかハラハラドキドキさせたまま、さらに1カットで引っ張る心憎い演出に痺れました。
李将龍さん 8点(2003-05-25 22:42:03)
63.7点か迷ったけど、今まで見たヒッチコック作品の中では一番緊張感があり好きです。こういうジェームズ・スチュアートも悪くない。
タコス2003さん 8点(2003-01-22 03:39:33)
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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 82人
平均点数 6.37点
000.00%
100.00%
222.44%
333.66%
4910.98%
578.54%
62226.83%
71821.95%
81113.41%
989.76%
1022.44%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.50点 Review4人
2 ストーリー評価 6.45点 Review11人
3 鑑賞後の後味 6.11点 Review9人
4 音楽評価 4.80点 Review5人
5 感泣評価 1.75点 Review4人

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