映画『ヴェラ・ドレイク』の口コミ・レビュー

ヴェラ・ドレイク

[ヴェラドレイク]
Vera Drake
2004年ニュージーランド上映時間:125分
平均点:6.32 / 10(Review 25人) (点数分布表示)
公開開始日(2005-07-09)
ドラマ犯罪もの
新規登録(2004-11-27)【rothschild】さん
タイトル情報更新(2019-06-25)【Olias】さん
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監督マイク・リー
キャストイメルダ・スタウントン(女優)ヴェラ・ドレイク
フィリップ・デイヴィス(男優)スタン
ダニエル・メイズ(男優)シド
エディ・マーサン(男優)レジー
サリー・ホーキンス(女優)スーザン
リチャード・グレアム(男優)ジョージ
ジム・ブロードベント(男優)裁判長
レスリー・マンヴィル(女優)
ピーター・ワイト(男優)ウェブスター警部
ルース・シーン(女優)リリー
脚本マイク・リー
音楽アンドリュー・ディクソン〔音楽〕
撮影ディック・ポープ
製作サイモン・チャニング=ウィリアムズ
製作総指揮アラン・サルド
ロバート・ジョーンズ[製作]
配給東京テアトル
美術イヴ・スチュワート(プロダクション・デザイン)
ジョン・ブッシュ[美術](セット装飾)
衣装ジャクリーン・デュラン
ヘアメイククリスティン・ブランデル(ヘアデザイナー)
編集ジム・クラーク
その他アラン・サルド(presenter)
クリスティン・ブランデル(メイクアップデザイナー)
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💬口コミ一覧

25.ネタバレ 本作は2004年のアカデミー賞監督賞、主演女優賞、脚本賞にノミネートされた映画である。
確かに冒頭の数分を観ただけでも分かるマイクリーの素晴らしい演出に、イメルダ・スタウントンも迫真の素晴らしい演技をしていた。脇の役者も皆よい演技をしていた。
劇場では感動して泣いていた人も見られ、決して悪い映画ではないと思うが、あえて点数についてはちょっと低めにしたい。
個人的にマイクリーに対して深い思い入れはないのだが、彼の監督作「秘密と嘘」「人生は、時々晴れ」は点数云々とは別にして、本当に素晴らしい映画だと思った。
「家族」「夫婦」などをテーマにし、そのテーマを深く見つめた結果のいわゆる「落としどころ」という感じの‘告白’が観るものの胸を打つというのが彼の映画の特徴ではないだろうか。
この映画にも確かに落としどころはあるようにも見えるが、あまり心には響かない。というよりも響く前に終わってしまったというのが正直な感想である。
映画のポイントがピンぼけになっているとしか思えなかった。
ヴェラの行為は確かに人助けではあるが、脱法行為である。その彼女の長年の秘密は家族である息子、娘、夫でさえも知ることはなかった。その秘密を知ったときに、家族がヴェラに対する気持ちがどのように変化していくのかについてポイントをもっと絞った方が良かったのではないか。
夫や息子が物分かりが良すぎるのが問題だ。怒りや不信などがあってこそ、はじめてヴェラを本当に許せるようになれるのではないか。本作でも、もちろん夫は内面では怒り、息子も「恥だ」と母を蔑んだが、心の動きを描くに際して、比重や扱いが軽すぎやしないだろうか。
なぜヴェラがそのような行為をするのかという彼女の気持ちに対して、家族は真摯に向き合っていないのも本作に入り込めない理由になっている。
また、堕胎行為に対する是非、例えば法廷にて彼女が救った女性などを証人にたてて情状酌量などを訴えるということ、をあえてぼかした創りになっているが、これについて描くべきか否かは正直悩むところであるが、家族の心の変化にポイントをきちんと置いていないのでやや疑問かなと感じる。
彼女の行為に対して、どのように心を整理すればよいのかを‘家族’と同様に考えるためにも、堕胎の是非も描いてもよかった気がする。
この映画のセリフにあったように「白か黒か」で映画を観る人には向いていないと思う。
六本木ソルジャーさん [映画館(字幕)] 4点(2005-08-06 23:26:06)
24.親として何かと不憫だった娘に念願叶い、婚約にまで漕ぎつけた祝いの日。同席の弟夫婦にもやっと子供ができると言う二重の喜びに、戦前・戦後と片寄せあって生きてきたドレイク一家にとって、まさに至福のときを迎えたのだった。しかし人生とは皮肉なもの。警察が訪れたところからドラマの様相は一変する。妻のヴェラは、家政婦の仕事の傍ら、身寄りの無い老人や体の不自由な人の家を訪ねては、身の回りの世話をしてやっている。家族の前でも鼻歌まじりでいつも明るく振舞う彼女。この家族の生活感をリアルに捉えたM・リーの演出法は的確であり、後々のドラマに説得力をもたらしている。とりわけ冒頭からの一連のシークエンスは、ヴェラの性格や歩んできた人生までもが一瞬にして透けて見えるほどだ。だから「堕胎の手助けをした」という事実は「秘密」であっても、どこまでも「嘘」のない純粋な女性だという事が良く分かる。確かに軽率であるが悪気は無く、違法という後ろめたさはあっても罪の意識は薄い。警察に踏み込まれた時に見せる彼女の困惑顔がそれを物語っている。“なぜバレたの?”と。動揺を隠せない彼女が最も恐れていたのは「罪を犯した」事よりも「家族に知られる」事である。何かが音を立てて崩れていく。事情のまるで飲み込めない家族の戸惑い。粛々と職務を遂行する警察。三者三様の構図のスタンスを保ちながらドラマはにわかに緊迫感を帯びてくる。しかし映画は、当時の時代背景や貧困層に対する社会問題、そして「彼女たちの罪」といった事には深く立ち入ろうとはしない。それは「家族のあり方」と「人間の絆」を描きたかったに他ならないからである。ヴェラの優しさと有難さは家族以外の人々も十分認識していると信じたいし、多くを語らずとも息子を諌める父親の毅然とした態度には胸が熱くなる。こういう時にこそまさに人間性が問われるのである。本作は、ストーリーも然ることながら、巧みな構成力による緻密な日常描写、そして演技人たちの確かな演技力で稀に見る見事なドラマを構築している。とりわけI・スタウントンの迫真の演技は瞠目に値するほどの凄みを感じさるものであるが、一方、決して紋切り型でなく、終始冷静で人間的な温かみを感じさせてくれるウェブスター警部を演じたP・ワイトも忘れがたい。久し振りに本物の映画を観たという印象を受けた。それほどに実に見応えのある作品だ。
ドラえもんさん [映画館(字幕)] 10点(2005-08-12 00:52:43)
23.イギリス映画で、20世紀の悪しき慣習がテーマで、ベネチア映画祭グランプリと三拍子揃えば、そりゃあこういう映画になるのは必然というもので、そういえばちょっと前に「マグダレンの祈り」という中途半端な映画があったが、方向性は違えど陰湿な空気はどちらも非常に類似している。この陰湿な暗さに完璧な正攻法で立ち向かった、無邪気なまでの創作意欲には敬意を表するが、この映画自体がまず古い慣習から抜け出ていないようにも感じた。古臭いという意味でなく、1世紀以上積み上げられてきた映画という集積物をなるべく崩さないようにと、つとめて優等生的に、もちろんその姿勢に対しての何らかの意図的姿勢を持つことなく、である。さらに苛立たしいのは社会とか戦後といった背景が、見え隠れどころか全く安易に映画の中でのさばっていること。一家をめぐる悲喜劇をもっと見せたかったに違いないが、その肝心なドラマは社会によって相殺されてしまった。主人公のおばあちゃんやその旦那たちはがんばったが、映画としての躍動感を感じ取ることができずそれにより演ずる側も演技を超えることができなかった。
Qfwfqさん [映画館(字幕)] 5点(2005-08-23 02:19:31)
22.ネタバレ 映画の終盤、ヴェラは悲しい泣き顔だったのに、観終わった後に残ったのは心が暖かくなるようなヴェラの笑顔だった。もう一度、ヴェラの笑顔を観たい、残された家族たちに早く、ヴェラの笑顔を返してあげたい。映画の中では、ヴェラがなぜ、困った娘さんたちを助けはじめたのかが描かれていない。描き方次第では、堕胎が罪なのか、そうでないのか、問い掛けるような映画にもなったのに、そんなことは監督にはどうでもよかったのだろう。今よりも、さらに保守的な時代に、性に関する犯罪、宗教上の罪になる犯罪で刑務所に入るというのは、女性としてとてつもなく恥ずかしく、忌まわしいことだったに違いない。思いあまって堕胎を依頼する娘さんたちの様子からも、想像できる。そういう罪を犯した女性の夫が、子供たちが、どういう扱いを受けるのかも。それでも、家族はヴェラを受け入れ、信頼し、愛し続ける。ラストシーン、ヴェラの笑顔がない部屋で、家族が待つ姿は辛い。刑務所の中にいるヴェラよりも辛そうにみえた。
moguさん [映画館(字幕)] 9点(2005-10-23 00:40:22)
21.ネタバレ 終盤、同じ罪に投獄されている女達との会話で、初めて自分の罪深さに気付く表情には切なくなった。全てはヴェラの純粋無垢な人となりのせいで、それを利用した友人も同罪、いや、それ以上だ。友人が裁かれるシーンがなかったのだが、ヴェラは利用されていただけでなく、彼女から日常品なども買っていた。無報酬で違法な事をさせておいて、この女ってば!と映画中ずっと思っていたのに、お咎めなしなのは納得がいかない。
平凡で平和な生活を営む家族に降りかかった不幸。ヴェラをはじめとする皆の苦悩は大きく、前半の彼女のこぼれんばかりの笑顔とは対象的に、暗澹としている。しかし、不明瞭ながらも先に見えるのは、刑期を終えた後に自分を愛し、支えてくれた家族と慎ましい生活をする姿だ。しかし、無知とは、なんと罪な事だろう。
全体的にぼんやりぼやけているかなと思うが、嫌いな作品ではないのでこの点数で・・・
プリシラ3103号さん [映画館(字幕)] 7点(2005-11-30 14:34:36)
20.ネタバレ ヴェラを演じるイメルダ・スタウントンによる、物語終始に渡って続く「目の演技」は素晴らしい。人を愛する微笑み、逮捕される際の戸惑い、家族を苦しませる時の哀しみ、しわくちゃのおばあさんなのに、なんて表情豊かに見えることだろう。‥‥‥人助けとはいえ、知っていながら法を犯した罪は罪。一番印象的だったのは彼女の逮捕シーンで彼女がつぶやいた「人助けをしました」という自白。罪を犯したと分かっていながら、家族を傷つけることを恐れて「罪をおかしました」という言葉を使わなかった彼女の切ない言い逃れは、人が良く気が優しい善人である筈の彼女の人格の全てを象徴しているように思えた。‥‥‥この映画を観た方に伺いたいが、望まない妊娠で死にかけてヴェラの告発へと繋がった入院の女性、冒頭の彼女の妊娠のきっかけとなった(暴行の)ベッドシーンで、相手の男がヴェラの息子に見えたのは私の勘違いだろうか?母親が堕胎と言う「人助けの罪」を犯した一方で、母親の罪を避難する息子が、それを知らず「罪の原因」だったという皮肉が描かれていたように思えてならない。
six-coinさん [映画館(字幕)] 7点(2005-12-05 00:51:22)
19.ネタバレ この時代、堕胎は合法ではなかったのだろうなー。堕胎するにはものすごくお金がかかる。スーザンはお金持ちの娘だったから医者で堕胎ができたのだろう。その他の女性たちは貧しさゆえヴェラの言う「助け」を必要とした。子宮の中に石鹸水を入れて流産を促すなんて、怖いな~~~。マイク・リーは生活に根ざした家族の姿を描くのがうまい。舞台がイギリスのせいかお茶やビスケットを嗜む習慣、地に足つけてきちんと仕事をする家族たち、映画を観にいったり散歩をしたりダンスをしたり…。重たいテーマの本作ですが、土台がしっかりしているせいか、穏やかに鑑賞することができた。
ふぉんださん [DVD(吹替)] 7点(2006-04-20 00:02:33)
18.う~ん 主役のイメルダ・スタウントンの演技に尽きます。
映画自体の題材になっている中絶については、うまく散りばめられているとは
思うけれど、どうも不明確な感が否めない、かな。
それにしてもよくお茶を飲むなー さすが英♪
タッカーさん [DVD(字幕)] 6点(2006-05-06 19:37:47)
17.ネタバレ 前半に豊かではないが幸せな家族を思う存分描いていて、後半にヴィラの罪を描く。分け隔てなく人に接し、よく働く善良な主婦が、実は中絶を手助けしているという対比。敬虔な(プロテスタントだとは思うが)信者であるヴィラには宗教的にも大罪を犯している。1950年を設定としていることから戦争での死と中絶によっての死も対比して描いていると思う。この時代、まだ女性の力が弱く中絶の原因は男性の身勝手さから来ることが多いのに、中絶を手伝っている母親を嫌悪するのが娘ではなく息子ということも面白い。
さらさん [DVD(字幕)] 6点(2006-05-22 11:00:52)
16.イメルダ・スタウントン、恐るべし。
monteprinceさん [DVD(字幕)] 7点(2006-10-20 23:48:24)
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15.ネタバレ 人を助けようとしてしていることが罪になってしまう。何が正しくて何が悪か、その時代の倫理観によって違いますが、宮沢賢治の「ホモイの火」のようにヴェラは悪いことをしているのではないと思いながらもしていたのに、罪を犯していることは気がついていました。悪と罪の違いは難しいです。ヴェラ逮捕後の行き場のない家族が集まったクリスマスで、ヴェラの娘の婚約者が言ったひと言にジーンときました。他人を思ってしたことで刑務所にいるヴェラよりも、物欲にそまったヴェラの夫の弟の妻の方が哀れに思えてしまいました。
omutさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-12-31 04:15:53)
14.ネタバレ 監督さんがヴェラをどう描きたかったのか分からないが、少なくとも自分には彼女は「いい人」というよりは「アブナイ人」に映った。何を考えているのか読めない。義弟の妻が「あんな自分勝手な人」とヴェラを忌み嫌っていたが、自分は常に正しく、周囲を幸福にしていると信じて疑わないヴェラの姿には、道をもう半歩誤っていたら、独善的なシリアル・キラーになっていそうな危うさを感じた。あのタイミングで捕まった事は、誰にとっても幸福な事だろうと思う。「人間は良い事をしながら、悪い事をしているものよ……」この映画を見て、池波正太郎の鬼平ならしみじみそう言うだろう。関係ないけど、イギリスの下町訛りは心地良い。
C-14219さん [DVD(字幕)] 7点(2007-02-03 23:04:14)
13.ネタバレ ラストだけ見れば倫理的に判断の難しい問題に取り組んだ社会派映画ということになりますが、途中までは家族ドラマとして十分見応えがあったので、そのままドラマで終わってくれれば、と、個人的にはちょっとだけ残念。ただ、この映画への私の評価はイメルダ・スタウントンの素晴らしい演技に与えるものであり、話の内容はもうなんでも良いかも。レビューとは関係ないですが、私の亡くなった祖母に表情がどことなく似ており、ちょっと泣いてしまいました。
あおやんさん [DVD(字幕)] 8点(2007-02-11 06:35:45)
12.淡々と怖い話が進んで行きますね。この映画に決定的にかけているのは「主張」だと思います。ラストもあれっって感じで終わっちゃうし。淡々と描いて淡々と終了しました。これでは私は納得しないんだけど皆さんどうだったんでしょう?私は望まれない生を受けるのはやはり保護者も不幸だし子供も不幸になるのでないかと思います。
たかちゃんさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2007-07-12 12:19:07)
11.ネタバレ いろいろなことが起こるわりには最後までテンションの変わらない映画だった。実際にはものすごいことしているんだけど、それを日常に溶け込ませて描いた監督とヴェラを演じたイメルダ・スタウントンの演技は今思えばよくできているなと感心する。最後、同じ罪の囚人との会話で、ヴェラはどのように考えたのだろうか。お勤め後も再び娘さんを「助ける」のだろうか。
おっちょさん [DVD(字幕)] 5点(2007-08-24 00:33:38)
10.ネタバレ 警察が家にやってきたときの、天国から地獄に突き落とされたようなヴェラばあさんの顔の表情がじつに痛快でした。蚊も殺せないような、ぶりっ子ばあさんが、無知であるがゆえに大罪をおかしました。けっきょく本人は最後まで罪にたいして無自覚だったのではないでしょうか。といっても私はヴェラが悪いとは思っていません。悪いのは盛りのついたオトコどもなんです。女性を性の道具としか見ていない厚顔無恥なオトコは全員加害者です。そしてすべての女性は被害者なのです。吐き気がするほどクソッタレのオトコ社会で生きていかなければいけない女性の立場はよく分かります。いつの時代も女性はオトコに虐げられている。だからこそ本来は戦わなくてはいけないのではありませんか。ヴェラの行動はバカなオトコの行動を容認しているようで赦しがたいのです。しかも自分がナイチンゲールのように人を救っていると自己満足しているのです。裁判シーンのヴェラの態度は歯がゆい。私が裁判官だったら、ばばあ早く喋れ、と罵ったでしょう。しくしく泣いているヴェラが、少女のような可憐さを装っているように見えて私は閉口してしまいました。こういう浅はかな女がいるからオトコが調子に乗るのだと思います。もしヴェラに本当に罪があるとするならば、それは破廉恥なオトコどもを図にのせた罪ではないでしょうか。どうせならば中絶させたオトコを脅迫して身包みをはがすような罪だったら私はヴェラを拍手喝采したでしょう。偽善者はいつの時代も醜いものです。戦わずして女たちのジハードは成立しません。
花守湖さん [DVD(字幕)] 7点(2007-11-15 19:46:04)
👍 1
9.ネタバレ 時代背景によって法律的な罪と人間的な功罪が一致しないことを、一人の善人の視点で描こうとした?娘の結婚や弟夫婦のエピソードとの絡みなど、正直よく分かりませんでした。
ハラミ定食さん [DVD(字幕)] 4点(2008-02-11 01:11:12)
8.ネタバレ 男が作った社会の中でどうしても犠牲になってしまう女たち。その時代の社会がどうであれ、社会と程よく付き合っていこうとする人間ほどヴェラを凶弾する。取調べに当たった二人の警官の態度の違いがそうであり、息子と娘の態度の違いがそうであり、旦那の弟とその妻の態度の違いがそうである。最も分かりやすいのが裁判官の言い渡す重い判決。ヴェラが寸分違わない善行の人であることは時代背景をよーく理解しないと納得してもらえないところかもしれないがマイク・リーはその時代性をさりげなく語っている。ここはドラマ成立のために手を抜けないところなのだが、ドラマの成立に反比例して映画は退屈になってゆく。全体的に暗い色調は伝統的なイギリス映画臭と同時に暗雲とした結末を予感させるのだが、退屈に感じているうえに暗いとなったら、もうお手上げ。ただ、イメルダ・スタウントンの涙にはやられた。まるで自分の母親が泣かされてるような感覚を覚えた。
R&Aさん [DVD(字幕)] 5点(2008-07-31 14:52:59)
7.ネタバレ  軽妙なテンポで喜劇的な要素すら感じさせる前半(喩えとしては不適切かもしれませんが「必殺仕事人」を思い出してしまいました)とひたすらシリアスな後半のギャップが非常に印象に残りました。
 
 しかしまあ、この重いテーマをここまで上手く料理してしまうマイク・リー監督の手腕はお見事としかいいようが無いですね。余計なナレーションや説明書きが無くても、ストーリーを追っていくだけでほぼ理解できるようになっているのですから。ラストのまとめ方も巧かったです。
TMさん [DVD(吹替)] 8点(2008-11-06 16:18:09)
6.ちょっといまいちでした。後半にかけて淡々としすぎて、何を強調したいのかがよく分からないです。観るのが早すぎたのでしょうか…。無理に社会派映画にする必要はなかった気がします。家族のキャラクターが活かしきれていないと思いました。イメルダ・スタウントンの演技が高評価ですが、あまり来ませんでした。何というか…主張がないというか…近所にいそう。
色鉛筆さん [地上波(字幕)] 3点(2009-02-11 21:19:18)
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【点数情報】

Review人数 25人
平均点数 6.32点
000.00%
100.00%
200.00%
314.00%
4312.00%
5416.00%
6520.00%
7624.00%
8416.00%
914.00%
1014.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 Review0人
2 ストーリー評価 9.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 7.00点 Review2人
4 音楽評価 Review0人
5 感泣評価 Review0人

【アカデミー賞 情報】

2004年 77回
主演女優賞イメルダ・スタウントン候補(ノミネート) 
監督賞マイク・リー候補(ノミネート) 
脚本賞マイク・リー候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2004年 62回
主演女優賞(ドラマ部門)イメルダ・スタウントン候補(ノミネート) 

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