映画『ミリオンダラー・ベイビー』の口コミ・レビュー(4ページ目)

ミリオンダラー・ベイビー

[ミリオンダラーベイビー]
Million Dollar Baby
2004年上映時間:133分
平均点:6.91 / 10(Review 324人) (点数分布表示)
公開開始日(2005-05-28)
公開終了日(2005-10-28)
ドラマスポーツものスポコンもの
新規登録(2005-01-14)【rothschild】さん
タイトル情報更新(2024-04-09)【イニシャルK】さん
Amazonにて検索Googleにて検索Yahooにて検索
Twitterにて検索
ブログに映画情報を貼り付け
監督クリント・イーストウッド
助監督ロバート・ロレンツ
演出バディ・ヴァン・ホーン(スタント・コーディネーター)
キャストクリント・イーストウッド(男優)フランキー・ダン
ヒラリー・スワンク(女優)マギー・フィッツジェラルド
モーガン・フリーマン(男優)エディ・“スクラップ・アイアン”・デュプリス
ジェイ・バルチェル(男優)デンジャー
ブライアン・F・オバーン(男優)ホーヴァク神父
アンソニー・マッキー(男優)ショーレル・ベリー
マイケル・ペーニャ(男優)オマー
ベニート・マルティネス(男優)ビリーのマネージャー
ジュード・チコレッラ(男優)ホーガン(ノンクレジット)
樋浦勉フランキー・ダン(日本語吹き替え版【ソフト】)
本田貴子マギー・フィッツジェラルド(日本語吹き替え版【ソフト】)
坂口芳貞エディ・“スクラップ・アイアン”・デュプリス(日本語吹き替え版【ソフト/テレビ東京】)
真殿光昭デンジャー(日本語吹き替え版【ソフト】)
三宅健太ビッグ・ウィリー(日本語吹き替え版【ソフト】)
根本泰彦ホーヴァク神父(日本語吹き替え版【ソフト】)
加瀬康之ショーレル・ベリー(日本語吹き替え版【ソフト】)
小宮和枝アーリーン・フィッツジェラルド(日本語吹き替え版【ソフト】)
園崎未恵マーデル・フィッツジェラルド(日本語吹き替え版【ソフト】)
瑳川哲朗フランキー・ダン(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
朴璐美マギー・フィッツジェラルド(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
楠大典ビッグ・ウィリー(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
宮本充ホーヴァク神父(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
桐本琢也ショーレル・ベリー(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
脚本ポール・ハギス
音楽クリント・イーストウッド
カイル・イーストウッド(追加音楽)
作曲クリント・イーストウッド“Blue Morgan”
編曲レニー・ニーハウス
挿入曲カイル・イーストウッド"Boxing Baby" and "Blue Diner"
撮影トム・スターン〔撮影・照明〕
スティーヴン・S・カンパネリ
製作クリント・イーストウッド
ポール・ハギス
トム・ローゼンバーグ
アルバート・S・ラディ
ワーナー・ブラザース
製作総指揮ゲイリー・ルチェッシ
ロバート・ロレンツ
配給松竹
ムービーアイ・エンタテインメント
美術ヘンリー・バムステッド(プロダクション・デザイン)
リチャード・C・ゴダード
衣装デボラ・ホッパー
編集ジョエル・コックス〔編集〕
ゲイリー・ローチ(編集補)
録音クリストファー・ボーイズ
その他レニー・ニーハウス(指揮)
アンジェリカ・ヒューストン(スペシャル・サンクス)
あらすじ
ボクシング・ジムを経営する一人暮らしの老人フランキー(イーストウッド)にとってボクサーたちは家族同然。その彼のもとに、貧困家庭出身で三十過ぎまで我流でボクシングを学んだ女性マギーが現われる。「女にボクシングはさせない。」とマギーをつっぱねたフランキーも次第にその熱意にほだされ、苛烈さでは男同士の戦いに勝るとも劣らない女子プロ・ボクシングの世界にいつしかのめり込んでいた。汗と血にまみれることも現代のシンデレラが夢を果たす手段なのか・・・。脇役陣の存在感とカメラワークも光るアカデミー賞受賞作品。
スポンサーリンク

💬口コミ一覧

264.ネタバレ 神様はどうしてそこまでマギーに試練を与えたのだろうか?小さい頃からウェートレスをして働き自分自身を食べさせてきたマギー、やっとつかみかけた大きなチャンスを相手の反則によって、失ってしまったマギー、暗闇のジムでひたすらサンドバックをたたく健気な彼女を思うと涙が止まらない。生き続けるよりも、命を絶つ方が彼女の幸せだったのでしょう。信頼しているフランキーにそれをやってもらったのだから。残されたフランキーも恐らくは・・・それは見た人がそれぞれ考えればよい事ですね。
みんてんさん [映画館(字幕)] 9点(2005-05-29 16:55:20)
263.ネタバレ 予想とは全く違う方向にストーリーが展開し、ちょっと面食らった。でも良い意味での裏切りでした。いわゆるスポ魂ものと思いきや、こんな重くて深いテーマを含ませてあったとは…。前半だけで、十分胸にうったえかけるものがあったんです。不可能と思われることでも強い意志と努力をもってすればそれを打破する力があるんだなぁ、とか、夢に向かってがむしゃらに頑張るって、例え女性が鼻血出してる姿であっても美しく見えちゃうんだなぁ、とか。ヒラリースワンクの演技力がそれらを嫌味なく表現してくれていました。ところが後半になり、話は思いもよらぬ方向へ。切なくてやるせなくて泣けて泣けて大変でしたけど、生とは?死とは?愛とは?…とかくあざとい表現になりがちなテーマを静かにしっとりと描き出してくれました。クリントイーストウッドとモーガンフリーマンの演技も、私が言うまでもなく素晴らしかったです。良い作品でした。しいて言えばマギーの家族、〝ヒロインの不遇ぶりを際立たせるための、悪い家族のステレオタイプ〟過ぎたのが、ちょっと鼻についたかな。
ぷっきぃさん [映画館(字幕)] 9点(2005-05-29 13:04:44)
262.ネタバレ 公開初日の初回に早速いってきました。登場人物、伏線、一分の隙がありません。まさに完璧な映画でした。大満足です。超お勧め!!ショーシャンクの最後の青い空とは異質なるも根底通ずる「人間賛歌」があるこの映画、ショーシャンクで感動した人は絶対見るといいですよ。ちなみにモーガンフリーマンは今回も語り部です。あっそれから、この映画を見てイースストウッド作品が好きになった人は、ブロンコ・ビリーをお勧めします!!(しかし、伊丹の映画館にいったのですが今回もガラガラ大丈夫かしらん。)〔以下ネタバレ。見てない人本当に絶対に読じゃだめ。〕まさかこういう展開になるとは驚きです。全身マヒ、片足壊死切断で、生きる希望をなくした主人公が尊厳死を求めます。かつてモーガンフリーマンの意思を尊重した結果、片目を失明させボクサー廃業させたという重い十字架を背負ったイーストウッドは23年間も贖罪のために教会に通うのですが、その彼が苦悩の末、ひとつの選択をします。最後の30分、涙がとまりません。家族愛、人間の尊厳という大きな永遠のテーマは見事に描ききりました。本当にすばらしい。脇役のヘナチョコボクサーが最後に帰ってきたのが唯一の救いでした。
ぴよっちさん [映画館(字幕)] 9点(2005-05-28 14:44:28)
261.年に何本かの素晴らしい映画でした。過剰な演出はなく淡々と話は進んで行きます。この映画の一貫した愛の物語にちりばめられているナショナル、宗教、差別、貧困などの問題がうまく融合し、とても味わい深く重みのあるものに仕上がっていました。並みの監督ですとあざとくなりがちなテーマもイーストウッドにかかると見事に料理されています。マギーとフランキーはアイリッシュでともに家族に見放され疎外されたもの同士。それを見守るエディ。フランキーはカトリック教徒(妊娠中絶や自殺を絶対に認めていない)なのですが、彼が最後に選択する決断は胸に迫るものがあります。
シュンペーターさん [試写会(字幕)] 9点(2005-05-19 12:23:20)
260.人に薦めるべき作品というか観るべき作品ですよね。あとは他の方が書いている事と全く同じですし、久々にまた観たいと思いました。アビエイターなんて話にならないですよ。
amさん 9点(2005-03-13 04:09:45)
👍 1 😂 1
259.クリント、すごい。この作品と彼の演技、素晴らしいの一言。もともと、映画を見る前は、そのタイトルから、アメリカンドリームをつかむ少女の話をもとにアメリカ社会を描く社会派の作品だろうな、とたかをくくっていたのだけど、良い意味で裏切られた。もちろん、安楽死の問題など社会派の内容もあるけど、クリントがここで描きたかったのは、「人間」そのもの。人間の生、人間の死、人間の欲望、怒り、愛、醜さなどなどなど。そしてそうした生生しい人間の姿は、社会や宗教とは関係なく、世界共通、人類共通のものであるといえるだろう。最後のクリントの行動と気持ちについて、ほんとに、いろいろと考えさせられた。もう一度みたい映画。ちなみに、ヒラリースワンクの主演女優賞は納得、モーガン・フリーマンは良かったけど、助演男優賞をあげるほどではないな(彼には、この作品の役どころよりももっと良い役がこれまでにもたくさんあった)。個人的には、助演女優賞は、ビッチなマギーの母親と妹にでもあげたいね(笑)。
あまねさん [映画館(字幕)] 9点(2005-03-07 08:40:38)
👍 1
258.クリント・イーストウッドとマギー、そしてモーガンフリーマンの演技に脱帽。そして物語がワンシーンごとの積み重ねで観る人を惹き込んでいく。最後のシーン、イーストウッドとマギーの関係は、師弟を超えて親子のようだった。イーストウッドがどこかの街ででレモンパイを食べながら穏やかに余生を送っている事を望む。
珈琲時間さん [地上波(字幕)] 9点(2005-02-10 10:08:34)
257.ネタバレ もう!なんなん!普通のスポコンでええやん!

僕は、この休みの中で「ちはやふる結び」「SW_EP8」「SW_ハンソロ」を見て、娯楽モードに入っていたので、そりゃもう映画観たい病に火がついて、何を観ようかな?と物色してて、手に取ったのが買ったまま放置して忘れていたこちらの作品なわけです、んで、この仕打ち、なんなん?この後半の尊厳死とかの鬱展開。

油断していた僕が悪いんだけど、そういうのを観たい気分じゃなかったんだよね、なかなか難しいですね、まあ、この落差は他の人より大きかったんじゃないかなと思いますので良しとしましょう。

基本娯楽好きですが、改めて重厚なのも悪く無いなと思った次第です。安定のクリントさんでした。もっと腰を落ち着けて観た方が良いですね~特典ディスクが付いていたので、メイキングかな?とか観ながら色々と考えさせて貰いましょうかね。

さすがに、娯楽モードは終了してて「次は何観ようかな~」とはなりませんでした。
ないとれいんさん [DVD(字幕)] 8点(2018-12-24 18:04:05)
256.ネタバレ ロッキーのようなサクセスストーリーと思っていました。頂点を極めた直後にまさかの反則被害で障害を負っても、片足を切断しても奇跡の復活を遂げるのだと信じていました。だから、まさかのラストにはショックです。しかし、これを理不尽と考えてしまうのは、頑張る人間には良い報いが、怠惰な人間には悪い報いがあり、世の中はバランスが取れるべきという固定観念があるからでしょうね。
次郎丸三郎さん [DVD(吹替)] 8点(2017-05-29 18:59:18)
255.ネタバレ ボクシングという題材はカモフラージュで安楽死(尊厳死)についてクリント・イーストウッドの想いを描いた作品ですかね。フランキーの行動を否定する人もいるでしょうが、奇跡にすがりついて生き続けることがどんなに辛く人間の尊厳を踏みにじってしまうことかを知っていればこの行為を否定をすることは難しいかと思います。日本ではタブー視されがちですがきちんと向き合うべき問題かなと思います。
映画大好きっ子さん [DVD(字幕)] 8点(2017-05-17 17:25:51)
スポンサーリンク
254.ネタバレ 前半のロッキー的な盛り上がりをあっさりと捨て後半の重いテーマにせまっていく流れに激しいショックを受けました。
イーストウッドが考えるアメリカンドリームってのを嫌って程追体験させられた気分です。
事実とインフォームドコンセントに関して違いがあるらしいんですが、それを越えるものがこの映画にはありました。
ラストの選択も善人がやれば白けてしまうかもしれませんが、今まで決して根っからの善人でなかったイーストウッドがやったからこそ話にリアリティを感じたのかもしれません。
彼女の尊厳を守りたいという気持ちと、この状況に決着をつけたいという二つの気持ちがあるとするならほぼ後者の割合が強かったのではないでしょうか。
ボクシングシーンは不自然なところが多々あったので惜しいですね。半身不随にいたる反則打はもっと別の形にできなかったんだろうか。
CBパークビューさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2015-09-26 22:41:00)
253.ネタバレ 一度ではわからない伏線が多くあり、2度3度見返して膝を打つ衝撃があった。泥臭く暗いトーンだが、クリントイーストウッドのセンスが光っている良作品。HDからなかなか削除できず。
朴モグタンさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2015-09-23 16:09:59)
252.これほど絶望感と喪失感を感じる作品は無い。

娘の下半身不随で、家族が一つになってやり直す、、、

そんなテーマはイーストウッドには無かった。
愛と命と人間の尊厳、それがテーマだろう。

重くて二度と見たくないが、DVDに残すことにした。
たきおか4号さん [CS・衛星(吹替)] 8点(2015-07-26 12:29:13)
251.印象に残っている映画だったので再鑑賞です。マギーの家族関係の描写や彼女の最後の試合となってしまった反則相手への裁定に違和感を抱きますが、宗教や尊厳死思想を超えて10年経っても十分心に響く内容です。
ProPaceさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2015-06-18 22:24:51)
250.これもイーストウッドの傑作の1本。イーストウッドとヒラリー・スワンクの交流が素晴らしい。しかし最初から不幸なラストが前フリされているが、ラストがイマイチ釈然としないのはグラントリノと一緒。ヒラリー・スワンクの家族の描き方も類型的。母親、兄弟がクズだけど娘だけ家族思いの頑張り屋さんって設定無理あるね。非常に重い内容で素晴らしい映画と思うが、こういうリアリティがない設定は残念です。
仏向さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-04-17 09:53:29)
249.ネタバレ どうしようもない貧困家庭に育ち、出口の見えない閉塞状況をひたすら這いずり回るように生きてきたマギー。そんな八方ふさがりの自分の人生から必死に這い上がろうと、彼女は偶然出合った老トレーナー・フランキーと共に女子ボクシングの世界でチャンスを掴もうとする。だが、彼女を待ち受ける現実はどこまでも苛烈で残酷だった。前半の絵に描いたようなサクセスストーリーから一転、物語はひたすら奈落に突き落とすかのように陰鬱な展開へと突き進んでいく。多様な解釈が可能な本作のなかで、もっとも重要なテーマは恐らく〝神の不在〟だろう。神なき現代社会において、人にとって〝赦し〟とはなんであるのか。極限の苦難に苦しむ彼女のために、血反吐を吐くほどの懊悩を重ねたフランキーは、最後、彼女が望んだ〝赦し〟という名の罪を犯す。神の定めた倫理に背いてまで、罪を背負う決心をした彼の決断は、永遠に答えなど出ない深い問題を僕らの心に突きつけてくる。正直、重たい作品で観終わったあとの絶望感は半端じゃないけど、それでも現代という不確かな時代に生きる者なら、一度は観ておくべき、イーストウッドの傑作だ。だからといって、カップルで観るとかは、止めといたほうがいいだろうけど(笑)。
かたゆきさん [DVD(字幕)] 8点(2012-07-26 15:34:45)
248.胸が痛くなりました
HRM36さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-06-06 13:53:37)
247.ネタバレ どうして、モーガン・フリーマンの語りで進行していくのだろうという問いへの答えは、いちばんさいごまで明かされない。そして、この作品の魅力は、そのモーガン・フリーマンの語りで進行する部分と、客観的に描かれるストーリーとの「あいだめ」にこそあることが、やはりラストで納得させられる。ラスト・ショットは、過去にクリント・イーストウッドがヒラリー・スワンクといっしょにレモンパイを食べたレストランの、ドアの外からのショットなのだけれども、そのレストランのなかにはイーストウッドの姿は(おそらく)見えない。この、ラスト・ショットの「不在」の強烈さには、おののきさえおぼえる。いや、「不在」と断定することもできない、ということが強烈なのかもしれない。とにかくそこには「気配」は存在する。映画のラスト・シーンとしてはもっとも印象に残るショット、だと思う。
keijiさん [地上波(字幕)] 8点(2011-04-15 11:40:51)
246.イーストウッド監督のほとんどの作品は悲しみを深く描いた重厚な物語ですが、本作の「重さ」はその中でも頭一つ抜けているのではないかと思います。辛い話に耐えられない方には絶対お勧め出来ません。
やり場の無い悲しみの中で、「愛とは」「生きるとは」という、誰にも決定的な答えを出せないテーマが提示され、鑑賞後もその余韻をしばらく消す事が出来ません。
たとえ物語に共感出来なくとも、どうしても考えさせられてしまう重厚な映画に仕上がっていると思います。
主演3人の演技には全く文句のつけようがありません。
中でもヒラリー・スワンクの演技は素晴らしい、というか凄まじいものを感じました。

とりあえず、単なるボクシング映画だという勘違いだけはしないように・・。
おーるさん [DVD(字幕)] 8点(2010-09-16 17:08:02)
👍 2
245.ネタバレ ヒラリー・スワンクという女性を知ったのは私のなかでは史上最強の鬱映画「ボーイズ・ドント・クライ」である。この映画で彼女が演じたのは(ネタバレになるので仔細は語れないが)、孤独を抱えながらも、強く美しく生きる女性の役であった。本作と「ボーイズ…」では役柄の印象は結構近い。彼女のような、野性的な美人という形容では物足りない、とかく凄味がある女優は、そうしたハードな役でこそ活きる。映画自体の出来に言及する以前に、彼女の仕事ぶりだけでもどちらも一見の価値はあるだろう。このままでは「ボーイズ…」のレビューと兼用になってしまうので、本作について。驚くほど単純明快に、素晴らしい作品だ。スポーツは観るもやるもてんで興味のない私だが、本作は何しろただのスポ根モノではない。ボクシングという飾りを纏った、実に深遠な人間ドラマなのである。マギーとフランキーの間にあるのは、親子のようにイノセントではあるが、親子のようにおんぶに抱っこではない、あくまで互いを尊敬しあう、男女としての愛である。ラストは賛否あるようだが、私は自然に思えた。人生はいつだって理不尽なもので、突然の不幸に見舞われることもあるが、そのなかで最良の選択をしていくしかない。愛は刹那であるがゆえ、永遠に美しい形で留めておきたかった二人の決断(正確には一人の意志と、その意志に従ったもう一人の判断)は、あくまで二人の関係においては正しかった。それでいいのではないか。ありきたりなシンデレラ・ストーリーも悪くはないが、不幸や悲壮のなかに一縷の望みや喜び、自分なりの救いを見出す人々の物語のほうが、ずっとリアリティがあるし、胸に響く。本作はあちこちで賞賛を浴びるイーストウッド監督の力量がよく分かる、重厚な映画である。
よーちーさん [DVD(字幕)] 8点(2010-02-26 21:07:17)
スポンサーリンク
マーク説明
★《新規》★:2日以内に新規投稿
《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 324人
平均点数 6.91点
030.93%
151.54%
230.93%
3134.01%
4144.32%
5288.64%
63912.04%
78225.31%
87021.60%
94513.89%
10226.79%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.33点 Review27人
2 ストーリー評価 7.08点 Review49人
3 鑑賞後の後味 5.20点 Review49人
4 音楽評価 6.89点 Review38人
5 感泣評価 6.60点 Review46人

【アカデミー賞 情報】

2004年 77回
作品賞 受賞 
主演男優賞クリント・イーストウッド候補(ノミネート) 
主演女優賞ヒラリー・スワンク受賞 
助演男優賞モーガン・フリーマン受賞 
監督賞クリント・イーストウッド受賞 
脚色賞ポール・ハギス候補(ノミネート) 
編集賞ジョエル・コックス〔編集〕候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2004年 62回
作品賞(ドラマ部門) 候補(ノミネート) 
主演女優賞(ドラマ部門)ヒラリー・スワンク受賞 
助演男優賞モーガン・フリーマン候補(ノミネート) 
監督賞クリント・イーストウッド受賞 
作曲賞クリント・イーストウッド候補(ノミネート) 

■ ヘルプ