64.特に印象に残るセリフは無いんだけれど、感情に身を任せて行動している「どうしようもなく、不器用な彼等」からは色々なものが伝わってくる。 人は理屈で動くよりも、もっと素直に感情で動くべき。何かに反発した方が「生きがい」や「面白さ」を見出せるのかも。世の中に不満はあっても、なんだかんだで許してしまっている自分がいるなーと考えさせられた。 【honeydew】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-02-26 23:13:17) |
63.ネタバレ マクマーフィは逃げようと思えば逃げられたけど逃げなかった。仲間が傷つき倒れたたからだ。おかげで拘束されロボトミー手術を受けさせられることとなる。マクマーフィはそれをわかっていれば逃げただろうか?いや、きっと逃げなかっただろう。当時は、うつ病患者などに効果的とされロボトミー手術が盛んに行われていたらしい。手術後の患者は性格が穏やかになったというよりも性格が無くなり、思考に障害が出たりして廃人になったりしたそうだ。彼は管理する側からみれば、とても扱いづらい存在かもしれないが、仲間からみればとても仲間思いのいいやつだろう。やりきれない思いでいっぱいだ。 【茶畑】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-02-11 23:25:34) |
62.ネタバレ マクマーフィが「お前もできるんだ!」って、院内で命を燃やします。でも、あれでよかったのか、と観終わったあとに考えてみても、結局答えがでない。だってさ、最後に飛び出していくヤツはもともと精神に問題はないでしょ。病院は、他の患者も含め、なにも変わってないでしょ。映画として、あの行動はアリなのでしょうけど、実際に、動きたくない人間を過度に揺すっていいものなのか。それってすごく怖いことでもあるなあと。劇中でもひとり亡くなっているわけで。行動するということは、そのベクトルもふくめて、すごく難しいことだなあと思った。 【ようすけ】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2008-02-05 03:09:53) |
61.ネタバレ この映画はバックサウンドが少ないせいか、演じた役柄のせいか、役者ひとりひとりの演技がすべて印象的で記憶に残ります。というか演じているようにはみえず、本当の精神異常者のように見えるんですよね。コミカルにみえたり、妙にリアルで迫力があったり。そういった患者個々の演技力の高さも感心できます。 ちなみに、ラストで自殺したビリー役の人は、「ロード・オブ・ザ・リング」で蛇の舌グリマの役をやってる人なんですよね。蛇舌、じゃなかった、蛇足ですけど…。 【黒めがね】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2008-02-05 00:07:56) |
60.ネタバレ 似たような構成の作品は結構ありますが、その中では一番考えさせられる内容のものだと思います。 支配するものと支配されるもの、というより、人間の尊厳、自己決定の大切さを痛切に訴えていると思いました。 いくつか場面を絞っていきますと、まず、マクマーフィが薬を飲むことを拒否し、薬品名を教えてくれと看護師側に訴える場面。治療の内容を開示し、同意のもとに行うというのが本来の治療の在り方ではないでしょうか?また、自身の抱える疾患に関し、正しい知識を得るということは、病気の再発をも予防する手立てになるのではないでしょうか? 次に、婦長に音楽を小さくしてくれと頼む場面。もちろん「皆さんのための音楽です。耳の不自由な方もいらっしゃいますから、小さくすると差別になる」と却下されます。 しかし、当事者の方たちは、本当に自分から望んで聴いているのでしょうか?全員に意見を聞いたのでしょうか?聴きたくないという人もいるはずです。また、音楽を聴いたために、症状が出てしまうという人もいるはずです。そして、治療を受ける受けないは、その人個人が決めて良いはずです。援助者側の勝手な解釈で治療を施しているのなら、立派な人権侵害ではないでしょうか? そして、グループワークにて「話すことがこの治療の目的です」という婦長。受容も傾聴もラポールも形成されてないのに本人が話したくないことを無理やり話させるとは、援助者失格ではないでしょうか? 最後に、「綿密に練られたプログラムを変えろというのは、何年もかけてプログラムに慣れてきた方が当惑します」という一言。当事者の方をみな個人として見ていない時点で終わっています。その人に適したプログラムを提供すべきではないでしょうか? もちろん、この話は“昔の”精神科病棟を舞台にしたものであるために、こうした部分が目立ってきてしまいますが、それだからこそ、より一層人の尊厳というものが重要なものとして描かれ、ラストの去っていくチーフの姿がより印象的なものになっているのだと思います。 【クリムゾン・キング】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-09-17 00:16:25) |
59.ネタバレ 支配と自由。支配する者と支配される者、そして、その両者が持っているはずの自由。そして、その均衡を崩すがために現れたマクマーフィ。どちらかが悪いかと言えば、どちらも正しいし間違ってもいる気がする。そして、その中で出てくる犠牲者。こういう問題は非常に難しい。30年以上前の作品だが、今観ても十分に考えさせる力を持っている。 【TOSHI】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-03-15 11:23:11) |
58.劇中の人物に感情移入することも無かったが、ストーリー展開が良かったのか心に残る作品でした 【ucs】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-02-24 22:45:50) |
57.随分古い作品ですが、統制社会が一企業単位や一家族単位にこれからも存在し続けるであろう時代に、いい警鐘になりえる佳作だと思います。マクマーフィが勝手すぎたりと少々極端な描写も目につきますが、譲歩を知らない相反する者同士の共存がこういった悲劇を招くというのはそこまで大袈裟な話でもないような気がしました。あと主演の二人見事です。 【Thankyou】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-12-28 01:16:41) |
56.ネタバレ 名作です。 もちろんマクマーフィ(側)に感情移入してしまうんですけど、作品全体を俯瞰する目線が要求されますね。 社会システムとしての「管理統制と自由尊重のバランス点」とはどこなのか。 深く考えさせられます。 行き過ぎた管理体制は人間としての尊厳を破壊するが、同じく行き過ぎた個人の自由は社会全体を危機にさらす。 そして、そのバランス点そのものも右にいったり左に寄ったり、内外の情勢でその位置が変化する。 そんな天秤の傾きをどうコントロールするか、それは人間(社会)に与えられた命題。 精神病棟内を見る目線を、神が人間社会を俯瞰する目線に置き換えてみる。 管理社会と自由社会のせめぎ合い(社会主義と資本主義というのは少し違う気がする)。 どちらかが正しいのではなくて、どちらも正しく、どちらも間違う。 社会の平穏の為に圧制をしく看護士長、自由を勝ち取る為に戦うマクマーフィ、無気力無関心を決め込むチーフ、ただ状況に流されるだけの患者達。。。 全ての人類の「最良の妥協点」とはどこなんだろう。 【とっすぃ】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-07-20 16:30:44) |
55.ネタバレ 規律の厳しい場所にそれを変えていこうとする人が現れ、彼に心を動かされ自由になろうとした人が最後に死ぬという点が「いまを生きる」と同じなので、どうしても比べてしまうんです…。で僕はどっちかっていうと「いまを生きる」のほうが好きです。マクマーフィは、ただわがまましてるだけに見えるんだよなあ。ビリーが自殺したのってマクマーフィのせいだと思うし、その後婦長を殺しかけるなんてそりゃあ脳切り取られて当然ですよ。あれを自由の獲得だとは僕は思いません。でも最後の脱走シーンは好きですね。最後が一番盛り上がるので後味がいいです。要するに、この映画を見てこれは間違ってるとか、これはいいことだとか考えることに意味があるんじゃないでしょうか。 |
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54.普段はハッピーエンド万歳ですが、この映画がハッピーエンドだったら普通の映画に格下げされるでしょうね。心に残る名作です 【リーム555】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-12-29 00:13:01) |
53.この手の映画は好きだ。しっかり作られてるし、もう一度みたい。 【アオイ】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-09-04 21:23:40) |
52.「人間くさい」という言葉がこんなに愛しく思えたのは初めてだ。マクマーフィーの過去の罪は断罪されるべきとして、精神病棟の中での彼は最高に魅力的である。逃亡直前の緊迫した状況下、(ホントは早く逃げたいだろうに)兄貴的立場でビリーに優しく恋の手ほどきをする場面には思わず目頭が熱くなった。でも、婦長にそれほどの憎悪を覚えなかったのも事実である。職務を全うした彼女を責められない。そんな自分が少し空しい。ラストのティンパニが響く力強い音楽も印象的だった。未来への希望は誰かの犠牲の上に成り立っている。そう、今の日本の平和も。 【やすたろ】さん 8点(2004-11-11 01:38:28) |
51.看護婦ってこういう人いるよね。すごい嫌。 【みんな嫌い】さん [DVD(字幕)] 8点(2004-10-25 08:18:42) |
50.あー馬鹿馬鹿!マックそんなところで寝るんじゃなーい! 【leo】さん 8点(2004-09-20 07:44:20) |
49.ネタバレ ビリーが自殺してしまったことで、マクマーフィは看護婦が脅迫して殺したと思い、 看護婦の首を絞めたけれど、マクマーフィが最後に廃人となってしまうのは彼なりの 償いのような気がします。あそこでビリーに進めていなければあそこまでならなかったのに。死んだビリーの変わりをするという償いをマクマーヒィはしたと思います。 【幕ノ内】さん 8点(2004-08-21 23:12:04) |
48.ネタバレ 本作は、障害者やネイティブアメリカンといった「差別される人々」を、ジャック・ニコルソン扮するマクマーフィの暖かい視点で描いています。本作の主人公マクマーフィは、虐げられた人々を自分と対等に扱います。障害は、その人の人権を奪ってよいという理由にはなりません。仲間(ビリー)を殺されたマクマーフィの怒り、マクマーフィを殺さなければならなかったチーフは悲しみが、人間の尊厳とは何か、切実に私たちに問い掛けてきます。 前部前頭葉切截術は、日本でも「本人の了解なしに医師の判断で」行われていました。結果、1979年にはロボトミー殺人事件という悲劇が起きています(日本精神神経学会は「精神外科を否定する決議」を1975年に可決)。ネイティブアメリカンの人口は、合衆国設立からわずか2世紀で数パーセント(10分の1以下)にまで減少しました。 |
47.強烈な印象を残す。思い出しただけでゾクゾクする。 【マックロウ】さん 8点(2004-06-09 09:41:27) |
46.ジャック・ニコルソンはともかく脇を固めた俳優陣も光ってました。ダニー・デビートがとても幼く見えてかわいらしさがありましたね。 【tetsu78】さん 8点(2004-06-05 11:37:33) |
45.ジャック・ニコルソン!!ジャック・ニコルソン!!ジャック・ニコルソン!!あの人ため息がでるほどこういう役にあいますねぇー 【はりマン】さん 8点(2004-05-19 00:26:32) |