映画『ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレ』の口コミ・レビュー

ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレ

[ホントウノジャクリーヌデュプレ]
Hilary and Jackie
1998年上映時間:121分
平均点:7.00 / 10(Review 34人) (点数分布表示)
公開開始日(2000-03-04)
ドラマ実話もの音楽もの伝記もの
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2019-09-05)【Olias】さん
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監督アナンド・タッカー
キャストエミリー・ワトソン(女優)ジャクリーヌ・デュ・プレ
レイチェル・グリフィス(女優)ヒラリー・デュ・プレ
セリア・イムリー(女優)アイリス・デュ・プレ
チャールズ・ダンス(男優)デレク・デュ・プレ
ルパート・ペンリー=ジョーンズ(男優)Piers
デヴィッド・モリッシー(男優)キーファー(クリストファー・フィンジ)
ジェームズ・フレイン(男優)ダニエル・バレンボイム
駒塚由衣ヒラリー・デュ・プレ(日本語吹き替え)
井上倫宏ダニエル・バレンボイム(日本語吹き替え)
大塚芳忠キーファー(日本語吹き替え)
糸博デレク・デュ・プレ(日本語吹き替え)
脚本フランク・コットレル・ボイス
作曲エドワード・エルガー劇中曲“チェロ協奏曲ホ短調 作品85”
配給日本ヘラルド
衣装サンディ・パウエル
編集マーティン・ウォルシュ
字幕翻訳戸田奈津子
あらすじ
60~70年代を疾走した天才女性チェリスト、ジャクリーヌ・デュ・プレの一生を、ジャクリーヌと姉のヒラリーの双方の視点から描く。少女時代から才能に恵まれたジャクリーヌは、天才チェリストとして喝采をあびる一方、エキセントリックな性格で、魅力的な女性。ダニエル・バレンホイムと知り合い、二人は、たちまち恋におち結婚する。しかし、ジャクリーヌは、多発性硬化症に侵され、演奏することもできなくなってしまう…。姉ヒラリーとの間の衝撃的な秘密も明らかにされる…。
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💬口コミ一覧

34.ネタバレ 私にとって、この映画は満点グループに入る傑作。高名かつ短命に終わった実在のチェリスト、ジャクリーヌ・デュ・プレの実姉が書いた物語だ。ずば抜けた才能を持ち世界中で活躍する妹を、昔から腫れ物のように扱う姉。しかし妹は姉の持つ「平凡」の暖かみに飢えていた・・・。エミリー演ずるジャッキーは、若くして世界に羽ばたいた人の孤独をありありと見せつけている。遠くロシアの留学先で、実家から送られてきた洗濯物を枕元に並べるシーンの切なさ。有名人っぽく派手な服で姉の農園を訪ねたときの、なにかぽつんとした姿の悲しさ。そして病に冒され、盟友であるチェロの音色までも失なっていく。エミリーはともかく私は姉役のレイチェル・グリフィスの演技にも心酔した。音楽家としてそれなりだった学生時代から、主婦として普通に幸せを感じ、妹の酷な願いに苦悩するヒラリーを、至極普通の女としてしかし美しく演じていた。病で倒れた妹を見舞う病院のシーンは、二人の女優の目線や表情の使い方、セリフの間に息が詰まる。そして最後、稀有の妹は平凡な姉の腕の中で安らぐ。幻想的な浜辺のシーンで、ジャッキーが壮絶な人生を見つめなおも「心配しなくていいのよ」と幼い自分に語りかける姿を見ていつも涙を流してしまう。エルガーが第一次大戦で深い悲しみを心に刻んだ後作曲したチェロ協奏曲。ジャッキーが得意としたこの曲が心の琴線に触れる。先ごろやっと手に入れたDVDは、本当にたまにふたを開け、愛おしむことにする。
のはらさん 10点(2004-01-19 18:26:52)
👍 2
33.観てすぐにデュ・プレのエルガーのチェロ協奏曲買いました。
とにかく印象的で。才能ある人間の苦悩と、それを唯一理解できる姉。でもその甘えが2人の間を傷つけるように見えながら、あくまでも受け入れる。こういう胸が締め付けられるような映画はとても好きです。
narasukeさん 9点(2004-02-26 10:23:48)
32.いつもうまいけど、ここのE・ワトソンには圧倒された。姉も音楽家としての才能があったのに、妹のジャクリーヌがチェリストとして成功し姉は平凡な主婦となる。若くして名声と天才指揮者D・バレンボイムとの結婚と、幸せの絶頂なのに多忙やストレスに疲れ、平凡な姉の生活が羨ましい。ついには姉の夫とのセックスまで要求し、なんと姉は彼女の為にそれを夫に頼む。凡人にはちょっと理解しがたい世界です。しかし28才という若さで難病に冒され、演奏家としての活動は終わる。チェロの重厚な響きは彼女の辛い思いを訴えるごとく心に響いた。ジャクリーヌが最高といわれるエルガーのチェロ協奏曲は、彼女のコンサートシーンに使われている。チェロの演奏に感激してCD買って聞いてます。
キリコさん 9点(2003-05-23 16:11:17)
31.チェロの音色って、優しくて包容力があって、とても好きです。そんなチェロと生きたジャクリーヌは、女として幸せだったのかどうか、判らないけれど、ジャクリーヌの演奏を聴いた人たちは、きっと、心の中で何かの感動があったはず。
okピーちゃんさん 9点(2003-01-18 18:55:35)
30.「なるほど、こういう映画なのか」...これが鑑賞後の最初の感想。演技巧者エミリー・ワトソンの熱演はいつもながら凄いんだけど、姉のヒラリーを演じたレイチェル・グリフィスも圧倒的な存在感を示している。この手のノンフィクションものは、あと一歩のところで止めてしまうんだけれども、姉妹2人の内面の掘り下げ方が半端じゃない。一風変わった切り口をもってストーリーを進めていくのですが、ラストにこの物語の結論がしっかりと示されている。『音楽家ジャクリーヌ・デュ・プレはほんとうではないのです』と。とにかく一見の価値あり、お薦めです。
チャーリーさん 9点(2002-03-04 21:10:56)
29.感動はしなかったな。割とスキャンダラスな内容だな~と。

なによりもエミリーワトソン。すごい。
エミリーワトソンってホントすごい気持ち悪い。すごい好き。
Peccoさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-06-27 00:59:16)
28.男性的な楽器チェロと女性的な楽器フルートとの対比があって、男社会に乗り出した女性の挫折、というフェミニズム的解釈も可能、またこの二つの対比を、平凡で安定した人生と芸術を極めて狂気に至る人生と見ることも可能。ただそう単純に割り切れるものではなく、そのとき姉妹という設定がいい。二つがまだ一つだった少女時代をも描けるので、対立が図式にならない。いろいろ細かなエピソードがあって、B♭の音とか、妹用に買った車で姉がフルート練習しようとすると窓につかえるとことか、シナリオがすごく丁寧だ。それにしても、いまさら難病もので泣かされるとは思わなかった。少女時代に姉妹でたどたどしく合奏した“モーツァルトの子守歌”を、エンディングで深々とチェロで奏でだされた日にゃ、ただただ落涙。
なんのかんのさん [映画館(字幕)] 8点(2008-10-14 12:14:07)
27.ネタバレ うーわぁ・・でも姉妹の確執と献身振りにはこういうことも無きにしも・・これで済むのなら、、とお貸しする気持ち、女系で育った私ちょっとわかります(パパごめん、と謝っとく)。それはともかく、私ものはらひめさま同様レイチェル・グリフィスに賞賛の1票!(彼女は「日蔭のふたり」でも存在感ありまして~登場時間が倍あったら日蔭の三人になっていたとこです、ケイトせーふ。)もう色気ある農婦を演ずるならまず彼女でせう! 服装や髪型だけでなく、表情で場面場面のダサさ加減、美し加減を調節できているんですよねぇ、素晴らしい。しかしながら姉が邦題(←好きデス)から除けられているのは、内容もさることながら、、そうです、(私がいつも勝手に呼んでます、すんません→)女デニーロ:エミリー・ワトソン、、もうしゃーないですこの演技は。。多発性硬化症という病名を初めて知りましたが、観ているこちらまで、どうにかならんの?治らへんの!と嘆かずにいられないほどでした、スゴイ映画とはきいてましたがほんまにズッシリきました。女性向き作品だから二人ともオスカーに不利だったでしょうね、残念(アノ二人に負けたのね・!・)。♪チェロの音色にも助演賞さしあげたいですよね、最後の最後♪シンプルな一曲にとうとう堪えきれませんでした、ウルルっ。。
かーすけさん 8点(2004-04-14 20:20:00)
26.別々の道を歩む姉妹の確執と愛情が交錯する。やはり同性の兄弟というのは年が近ければ友でもありライバルでもあって、常に互いを意識しあうものなのだろう。統計的にみて、芸術家やスポーツ選手などの場合、下の方が大成する事が多い。これはその典型的パターン。発病後も気丈に振舞うジャッキーに胸打たれるのだが、震える手でレコードをかけて、泣き崩れるシーンには無念さが全身から伝わってきて、見ているこっちも涙が溢れ、鳥肌が立った。素晴らしい最高の演技だ。
東京50km圏道路地図さん 8点(2004-03-16 23:07:12)
25.女性が子供から大人になり老いてゆくその道、その轍を無意識的に拒否しているような不思議なエイジレスを纏うエミリー・ワトソンの存在感に圧倒される。ジャクリーヌ・デュ・プレという女性の本当の姿は知らないけれど、今作で描かれる彼女は、幼女が老女になるまでのプロセスを丸々欠落させ、成熟を拒否し、子供の持つ無垢と幼児性と残酷さを手放さないまま老いてしまったような激しく痛々しい女性だった。そんな彼女の1番の理解者は姉のヒラリー。ヒラリーもまた、何かを欠落させている。そしてジャッキーを包み込み救済することで、自らも救済されている。邦題に惑わされてしまうけれど、原題は「ヒラリーとジャッキー」。観進むにつれ、つまりはこれは2人の女性の支え合いと共依存の物語、2人の女性の壮絶な魂の遍歴であり、戦歴であることに気付いた。痛々しく、どこか身につまされるものがある物語。これもまた、特に女性に観て欲しい映画の1つです。
ひのとさん 8点(2004-03-15 13:08:22)
👍 1
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24.ネタバレ 全体に漂う作為の匂い、作り物感には最後まで馴染めなかったが、その他は悪くなかった。構成も面白かった。ただ、ジャッキーの最後の台詞は、チェロ弾きの端くれとしてチェロを奪われたことの悲惨さのほうが感じられてしまって、あまり救いを感じられなかった。全編を取り巻く感情の描き方は見事。天才の孤独と、愛を求める気持ちが痛々しい。
アイカワさん 8点(2004-03-12 20:15:53)
23.音楽が聞きたくて借りてきた映画だけど、なかなかよかった。ジャッキーとヒラリーの姉妹愛にはちょっとびっくりするけど、楽しめました。それだけ!あ、あと最後のジャッキーの笑顔にわたしもなんだかほっとしました~
お抹茶プリンさん 8点(2003-01-12 21:34:07)
22.音楽、仕事にしてます。なので、個人的にはヒラリーの方が幸せなんだと思うけど、ジャッキーの方が音楽家としたら極めてるんだよね。あの辛さが音楽には反映されるんだよね。でも、辛すぎるね。
miekoさん 8点(2000-12-12 01:35:51)
21.エミリー・ワトソン・・・。狂気を持つ純真無垢な女、恐るべし。芸術的天才が精神的に破綻をきたす話というのは他にも「シャイン」があるけれど、(シャインも実話でしたねぇ。)こちらの話はジャクリーヌをとりまく家族、とりわけ作者でもある姉とその家族の痛みに胸をしめつけられました。ジャクリーヌは愛を求めるあまり、精神的にも追いつめられ、最後には肉体的にも病魔に蝕まれ、観ていて本当につらい息苦しい映画でした。
longsleeper21さん [DVD(字幕)] 7点(2007-03-20 16:42:15)
20.「心配しなくていいのよ」と幼い頃のジャッキーにもっと声をかけてあげれる人が多くいればジャッキーの人生は違う方向へ向かっていたかもしれませんね。最期にジャッキー自身からジャッキーへかけてあげる「心配しなくていいのよ」は切なすぎます・・・
MINI1000さん [地上波(字幕)] 7点(2007-01-09 23:00:33)
19.人に好かれようとするためにはじめたチェロによって縛られてしまう人生。妹のほうが才能があるという皮肉。どうしても平凡な人生を歩めずにチェロから逃れられないという暗喩で、タクシーに置き忘れた非常に高価なチェロが戻ってきてしまうシーンがうまいと思いました。普通だったら戻ってこないでしょう。天才だからこそ味わう孤独と悲惨。なかなか。
バチケンさん [DVD(字幕)] 7点(2005-05-28 01:53:26)
18.エミリー・ワトソンはいつもどーり実力を発揮している感があります。ストーリーは終盤「ん?」って思う箇所がいくつかあって、それは妹の体が病気に蝕まれていくところだったり(妹の苦悩も十分描かれていないし、次のシーンでいきなり病状が進行していたりする)夫の浮気だったり(家にひとりでいるから別れたのかと思ったら次のシーンで夫と一緒にいたり)どーなん?そこはつっこまずに黙って見ろってこと?なんて思っていました。前半は素晴らしかったです。たまにこういう、前半は素晴らしいけど後半までそのパワーが続かない映画に出会うけれど、それは何が原因なんだろう?
キュウリと蜂蜜さん 7点(2004-11-18 22:24:13)
17.姉妹にとっての「ターニング・ポイント」を、それぞれがロンドンへの「帰宅」とドイツへの「演奏旅行」に別れる朝に定めた、「ほんとうの愛と喝采の日々」。まず姉の視点で物語を進め、そこに欠落した「ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレ」という謎で引っ張る巧みな構成で、愛を得る為に才能を開花させ、才能の為に愛を得られなかった女の、哀しく皮肉な生涯が描かれていく。動きの少ない題材だからか、カメラの方が動き(回り)過ぎるのが玉に瑕ですけど、ジャクリーヌの主観映像・音響等も凝っていて、彼女の孤独は充分伝わってきます。それにしても時代が違うんでしょうか、既に一流の音楽家だったジャクリーヌに付き人もつかず、言葉も通じない外国での演奏に一人で出されて、孤独に苛まれていたというのには大変驚きました。という訳で、7点献上。
sayzinさん 7点(2004-10-05 00:16:10)
16.ネタバレ 後で聞いたら、一種のスキャンダル映画というか、お昼のワイドショー的な内容(少なくともイギリスでは)ということですが、そんなことはまったく感じさせない真面目なつくりになってます。ラストには感動しました。例え、あんな人生が待っているとしても、それでも「心配することはない」という台詞に救われます。
かもすけさん 7点(2004-01-03 12:36:51)
15.映画としては色々不満もあるけれど、本物のジャクリーヌ・デュプレのチェロの演奏にすっかりハマってしまった。結果、山のようにCDを買い毎晩デュプレ漬け。しかし、聴けば聴くほど魂を吸い取られるように素晴らしい。いくら天才といっても彼女のように10代の頃にあんな高価な由緒ある楽器を2つもプレゼントされた演奏家なんて、彼女以外にどの位いる?そういう意味で必見の映画です。天才の孤独感なんて、所詮凡人にはわからないでしょう。だって天才である苦しみなんて、天才しかわからないんだから。この世のものとも思えないような音楽を奏でるために生まれてきて、それ以外はとてつもなく辛い人生を送った女性に合掌するしかない。彼女の存在を知らずに死ななくて良かったと思うので、この映画に感謝。
大木眠魚さん 7点(2003-08-29 00:58:35)
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マーク説明
★《新規》★:2日以内に新規投稿
《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 34人
平均点数 7.00点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
412.94%
5514.71%
6617.65%
7926.47%
8823.53%
9411.76%
1012.94%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 Review0人
2 ストーリー評価 6.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 3.00点 Review1人
4 音楽評価 Review0人
5 感泣評価 Review0人

【アカデミー賞 情報】

1998年 71回
主演女優賞エミリー・ワトソン候補(ノミネート) 
助演女優賞レイチェル・グリフィス候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

1998年 56回
主演女優賞(ドラマ部門)エミリー・ワトソン候補(ノミネート) 

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