映画『嫌われ松子の一生』の口コミ・レビュー

嫌われ松子の一生

[キラワレマツコノイッショウ]
MEMORIES OF MATSUKO
2006年上映時間:130分
平均点:7.01 / 10(Review 208人) (点数分布表示)
公開開始日(2006-05-27)
ドラマコメディファンタジーミュージカルロマンス小説の映画化
新規登録(2005-11-03)【ボビー】さん
タイトル情報更新(2024-02-27)【イニシャルK】さん
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監督中島哲也
助監督武正晴
滝本憲吾
演出山田一善(アクションコーディネーター)
キャスト中谷美紀(女優)川尻松子
瑛太(男優)松子の甥・川尻笙
伊勢谷友介(男優)龍洋一
黒沢あすか(女優)沢村めぐみ(水沢葵)
香川照之(男優)松子の弟・川尻紀夫
市川実日子(女優)松子の妹・川尻久美
柄本明(男優)松子の父・川尻恒造
キムラ緑子(女優)松子の母・川尻多恵
柴咲コウ(女優)明日香
片平なぎさ(女優)片平なぎさ本人役
ゴリ(男優)大倉修二
竹山隆範(男優)教頭
谷原章介(男優)佐伯俊二
宮藤官九郎(男優)八女川徹也
劇団ひとり(男優)岡野健夫
武田真治(男優)小野寺
荒川良々(男優)島津賢治
BONNIE PINK(女優)綾乃
谷中敦(男優)「白夜」マネージャー・赤木
AI(女優)女囚A:唄
山下容莉枝(女優)女囚B:家族
土屋アンナ(女優)女囚C:プライド
山田花子〔女優〕(女優)女囚D:思い出
本田博太郎(男優)『女弁護士篇』の犯人
榊英雄(男優)めぐみのボディガード・リーダー
マギー(男優)(男優)刑事(松子殺害事件の捜査員)
甲本雅裕(男優)修学旅行先の売店の男
木村カエラ(女優)超人気シンガー
角野卓造(男優)校長
大久保佳代子(女優)岡野の妻
木野花(女優)婦警
濱田マリ(女優)紀夫の妻
渡辺哲(男優)刑事A(小野寺殺害事件の捜査員)
山本浩司(俳優)(男優)刑事B(小野寺殺害事件の捜査員)
蒼井そら(女優)スカウトされた女の子
あき竹城(女優)係官
嶋田久作(男優)牧師
木下ほうか(男優)ひかり荘一階の住人
奥ノ矢佳奈(女優)子供時代の松子
江口のりこ(女優)
土平ドンペイ(男優)
浅野麻衣子(女優)
田中要次(男優)サスペンスドラマの刑事
阿井莉沙(女優)アイドル歌手
笠菜月(女優)子供時代の久美
今井悠貴(男優)子供
舟山弘一(男優)
田村泰二郎(男優)
出演ユリ・ゲラー(劇中テレビ映像【ノンクレジット】)
長嶋茂雄(劇中テレビ映像【ノンクレジット】)
光GENJI(劇中テレビ映像【ノンクレジット】)
原作山田宗樹「嫌われ松子の一生」(幻冬舎文庫刊)
脚本中島哲也
音楽ガブリエル・ロベルト
渋谷毅
作詞BONNIE PINK『LOVE IS BUBBLE』
中山千夏『あなたのこころに』
AI『What Is A Life』
五輪真弓『恋人よ』
作曲BONNIE PINK『LOVE IS BUBBLE』
馬飼野康二『古い日記』
都倉俊一『あなたのこころに』
五輪真弓『恋人よ』
木森敏之「火曜サスペンス劇場フラッシュバックテーマ」
編曲佐藤準『パラダイス銀河』
木森敏之「火曜サスペンス劇場フラッシュバックテーマ」
主題歌BONNIE PINK『LOVE IS BUBBLE』
挿入曲和田アキ子『古い日記』
中山千夏『あなたのこころに』
中谷美紀『Happy Wednesday』/『まげてのばして』/『恋人よ』/『水色の恋』
AI『What Is A Life』
阿井莉沙『USO』
光GENJI『パラダイス銀河』
撮影阿藤正一
製作島谷能成(製作総括)
細野義朗(製作総括)
近藤邦勝(製作総括)
東宝(「嫌われ松子の一生」製作委員会)
TBSテレビ(「嫌われ松子の一生」製作委員会)
ホリプロ(「嫌われ松子の一生」製作委員会)
S・D・P(スターダストピクチャーズ)(「嫌われ松子の一生」製作委員会)
博報堂DYメディアパートナーズ(「嫌われ松子の一生」製作委員会)
パルコ(「嫌われ松子の一生」製作委員会)
配給東宝
特殊メイク原口智生(特殊メイクコーディネート)
美術桑島十和子
編集小池義幸
録音志満順一
照明木村太朗
その他TBSテレビ(映像提供)
日本テレビ(映像提供)
NHK(映像提供)
あらすじ
子供のころ病弱な妹に父親の愛情が偏りすぎて、あまり愛情を受けずに育った川尻松子はそれでも美しく育ち、やがて教師になるが、ちょっとしたことがきっかけで辞職させられる。ここから松子の転落人生がはじまる。 愛情を受けずに育ったがゆえに強く愛情を求め、どうしようもない男たちばかりにひっかかり、傷つき、ついに53歳になってしまった松子は・・・。原作小説の松子の一生を、哀しくも明るいミュージカル風に仕上げた異色作。
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💬口コミ一覧

208.とにかくクリエイティブ。
今まで見たこともなかったハイセンスな映像と音楽がシャワーのように
途切れることなく降り注いできます。
そこらのハリウッド映画なんて目じゃありません。
それも、ただ勢いがあるだけではなく、心に訴えることも忘れない。
何度も鳥肌が立ち、泣きそうになってしまいました。
時間軸がテクニカルすぎて映画のリズムを崩してしまったのと、
「不幸な人生なのに、彼女にとってはすっごくハッピー!」
という宣伝のわりには松子がハッピーに見えなかったのが
難点ですが、そんなことはどうでもよいと思わせるほどの
圧倒的なパワーがこの映画にはあります。
中島哲也監督にはこれからも日本映画界を引っ張っていって欲しいですね。
Rubyさん [映画館(邦画)] 9点(2006-05-27 16:49:45)
👍 1
207.ネタバレ たまたま舞台挨拶の回のチケットが取れたので行ってきましたが(市川実日子嬢@少し酔っ払いがステキだったぁ)、ホントは「ポセイドン」見るつもりで、これはそんなには食指が動いてませんでした。最近の邦画にありがちな、チャラチャラやかましいスタイルばかりの映画かな?って。で。「松子」は正真正銘、映画でした。お金の価値が人の価値、いっぱい稼いだから素晴らしい人生、そんな価値観を松子は根底からひっくり返してみせます。松子の転落人生が不幸だ、無価値だと捉える事は容易いでしょう。しかし、映画のマジックを駆使して描かれる松子の人生は、実はそれなりに幸せに見えて、それなりに魅力的だったりします。何をもって幸福と考えるのか、何に価値を見出すのか。それを他者が決め付けるのは大きなお世話だったりする、そんな事をこの映画は考えさせてくれました。【ここよりしばし追記・激しくネタバレ】で、この映画、創作・映画のルール上3箇所大きなミスを犯しているように見えます。1つは死人のモノローグ。1つは二人のモノローグによる人称の混乱。1つは回想シーン内での回想。しかし、これらが全てミスではなくて正当なものだった事が明らかになるのが「内海くんへの長大なファンレター」。人々の記憶や思いとは関係なく、松子部分はファンレターとして1つの作品だったワケです(だからファンレターを出して以降の松子は語りません)。多分、この監督は映画ってモノを判ってて挑発してます。非常に挑戦的態度な映画です。映画は送り手と観客の戦いなのですなぁ。【ココマデ】毒々しい色彩からテクニカラー調、モノトーン、8mmまでを駆使して、様々なジャンルを内包してみせるのも映画ならば、一人の人生にじっくり向き合わせてくれたのもまた映画なのでした。ただ、点と点を結ぶ線の上から更にキュッキュとマジックで太く塗って強調するような説明過剰、サービス過剰な部分が、映画の流れを悪くしてしまっていたので、そこが減点対象。何はともあれ、意外にも『映画を見た』という充実感は、この数年の中でもいちばんと言える作品でした。
あにやん‍🌈さん [映画館(邦画)] 9点(2006-05-27 18:29:07)
👍 1
206.ネタバレ うう、個人的にはこの点数が限界…。要するにこの映画、ただ嫌われ松子の一生を描くだけでなく、甥の笙が松子と関わった人物の証言をもとに彼女の過去を辿っていく話が並行して進むわけだが、この「二部構成」が逆に物語のテンポを悪くしていたようにも思います。笙が松子の人生を辿ることが映画の中でどう活きていたのかイマイチ僕にはピンと来ないし、ラスト近くの笙の言葉も意味が分からん。夢に生きることを諦めた笙と死ぬまで夢に生きた松子という対比は分かるけど、なんかまたもう少しパンチが欲しかった。あと『下妻物語』以上に過剰な演出の数々(やたらとCGやアニメ使ったり等々)もちょっとハナにつくし、片平なぎさもしつこ過ぎ。逆に、個人的に一番注目していたBonnie Pinkの出番が随分少なくてガッカリです。
とかげ12号さん [映画館(邦画)] 6点(2006-05-27 19:32:34)
205.「人生終わった」が口癖の人間が、その人生が終わる瞬間まで“希望”を捨てていなかったという点がなんとも印象深い。完全に終わったような人生を送っていたとしても、「まだ、まだ行ける」と立ち上がろうとする姿には感動を覚える(階段から転げ落ちても、バットで殴られようと、なお立ち上がろうとする姿も印象的だ)。そのような彼女の姿を見続けると、“自分もまだまだ終わらんよ”とチカラが沸いてくるようだ。
また、「留まるも地獄、行くも地獄ならば、一人じゃない方を選ぶ」という生き方はなかなか共感しにくいところはあるが、彼女としては“孤独”からどうしても逃れたかったのだろうと強く感じさせる。“家族”という帰る場所を失い、自分の居場所を求めて彷徨った遍歴は、正しいか間違っているかは分からないが、決して悪くはない。
何かをしてもらうのではなくて何かをしたい、愛されるよりも愛したい、現代の“受動的”な人間行動を否定して、“能動的”に行動し続ける姿が心を打つ。
その他にも故郷を想起させる“川”なども、セリフは喋られないが、松子の気持ちを深く代弁している。父親に愛されたかったという強い思いから思いついた“変顔”も印象的に使われている。原作には盛り込まれておらず、監督のオリジナルアイディアと聞いたことがあったが、非常に高い効果を生んでいると感じる。さらに、人生の最後を迎えて、天国のような階段を登り、家族や妹の元へ帰っていく姿も非常に美しく描かれている。“嫌われ松子”は監督には非常に愛されていたと感じさせるシーンだ。
監督と中谷美紀の仲が非常に悪かったという噂だが、監督は松子というキャラクターに対して深く深く気持ちを込めていたのではないか。
女優に対してそれだけ多くの注文を付けることは、それだけこの作品に対して深く入り込んで、作品の質をより深めようとする努力みたいなものなのだろう。この作品を観ると、監督の強い意気込みを感じられる。
松子という女性の一生を描くために、“ミュージカル”形式を採用したことも監督の狙い通りに完全にハマっている。だらだらと断片的に人生を描くよりも、ストーリーがぐっと引き締まる。その時々の松子の内面を印象的に描き出すとともに、歌詞を通してもダイレクトにメッセージを伝えることができるような仕組みになっている。残酷なストーリーだが、これによって笑って明るく見られるような効果もあるだろう。
六本木ソルジャーさん [映画館(邦画)] 8点(2006-05-27 19:59:08)
👍 2
204.ネタバレ 中島監督、素晴らしいです

原作未読ですが、漫画で読んでたのでシークエンスに戸惑うことはありませんでした


“彼女にとってはすっごくハッピー♪”(あんたが決めるなよ!って思う)とは到底思えない物語ですが、ただただひたむきに幸せをつかみたい、でも不器用な女性を描いてます

ミュージカル風、毒々しいされど嫌味のない色使い、ユーモア、色気っちゅーかエロ気など、様々な仕掛けで不幸でバカな女の一生を明るく…いや明るめに綴ってる

それらがなかったらただの“昭和枯れすすき”になっちゃうんだけれども…

松子は現代にそぐわない純な大和撫子、いい女にみえましたよ…とってもいとしいです


二時間(半)ドラマ的なんだけど映画館で観て欲しいです(な~んか脳裏に焼きつきます)

最後に…PG12というよりも18禁ですな♪(笑)

六本木ソルジャー様:鑑賞後、速攻でサントラ買ってました(^^;
栗頭豆蔵さん [映画館(字幕)] 10点(2006-05-27 22:47:29)
👍 1
203.ネタバレ 技巧にすぎるかもしれない。しかし私は思いっきり感情移入してしまいました。松子の夢ってなんだったんでしょう。「ただいま」「おかえりなさい」
たったこれだけの単純なことだったんです。
それがわかったとたんに号泣してしまいました。
もう人に傷つけられるのはいやだ。人と関わりをもつのはやめようと引きこもる彼女。
しかし、それでも幸せにはなれなかった。そして最後にもう一度再起しようと人と関わってしまった直後にデブで臭くて汚い足の悪いババアに成り果てた彼女は意味もなく殺されます。世間は誰も同情しないでしょうね。殺したあいつらを弁護するかも。現実はそうでしょう。しかし、どんな人間にだって、その人だけの人生があるんです。幸か不幸かなんて関係ない。それはとっても大事なもの、かけがえのないもの・・それをこの映画は衝撃的にわからせてくれました。久々に素晴らしい映画に巡り合えました。中谷美紀の代表作となるでしょう。
うさぎさん [映画館(吹替)] 10点(2006-05-28 01:58:47)
👍 5
202.「不幸」。とにかく「不幸」。映画の90%以上は、松子という“運命”に嫌われ続けた女の「不幸話」である。独特の美しいビジュアルと、特異でユーモラスな演出に彩られてはいるが、時に胸クソが悪くなるほどに、この物語は“不幸せ”に溢れている。あとほんの少しアプローチが間違っていれば、「大嫌い」な映画になっていたかもしれない。だが、ラストの描写では涙がにじんだ。
松子がどうしてこんなにも「不幸」であると同時に、「美しく」見えるのか。それは彼女が誰よりも、小さな小さな「幸せ」を望み続けたからだと思う。
主人公の女の「不幸」と、それを彩るミュージカル。そして、主演女優と鬼才監督の確執。映画のテンションとテーマ性はまるで違うが、この映画は日本版「ダンサー・イン・ザ・ダーク」だ。
これほどまでに、美しさを携えて、「不幸」に汚れられる女優は中谷美紀しかいない。「ダンサー・イン・ザ・ダーク」のビョークと同様に、彼女が途中降板しなかったことが、最大の「幸福」かもしれない。
鉄腕麗人さん [映画館(字幕)] 8点(2006-05-29 19:07:15)
201.いやあ、すんげえ面白かったです!もう今年のNo.1作品と断言してもいいくらい最高な映画でした。
 とにかく、誰かのせりふじゃないですが、「映画って本当にいいものですね~」と言いたくなりますね。魅力的なキャスト(中谷美紀が本当に良かったし、とにかく豪華です。)、美しい映像、すばらしい音楽と面白いストーリーが見事に融合して、本当に笑えて泣けて・・・至福の時間を過ごす事が出来ました。

 悲惨な人生を描いているんですが、何故か見終わった後「人生って素晴らしい!」と思えたし、何かパワーをもらえたような気がしました。

 まだ見ていない人は騙されたと思って是非映画館で見てみて下さい。本当に面白いです!(騙す結果になったら申し訳ないですが・・・・・。)
TMさん [映画館(邦画)] 10点(2006-05-31 00:29:20)
👍 2
200.ネタバレ 原作を読んでその映画化を聞いたとき、「どうせ某テレビ局の悪趣味なドロドロ系の昼メロみたいになるんだろう。私には縁がないわ。」と思っていました。実際、原作はとってもしつこくてドロドロしていて安っぽい・・・。ところがキャストを見て「!?」劇場予告を見て「!!!」、これは見ないわけには行かないと劇場に足を運んで正解。このドロドロ不幸話を徹底的にちゃかしたハッピー?コメディに仕立てた中島監督に拍手!どぎつい色の洪水、胡散臭い花たち、そして取り巻く男達の豪華さ、中でもクドカンと武田真治は秀逸。中谷美紀、美人は鼻血を出しても美しい・・・。よく最後まで降板せずやってくれました。今まであまり注目したことがなかったけれど、大好きになりました。片平なぎさネタの繰り返しがちょっと多くてしつこかったのと、ゴリもちょっとしつこかったため食傷気味で-2。
longsleeper21さん [映画館(字幕)] 8点(2006-06-01 07:25:19)
👍 1
199.素晴らしい映画でした。あまりに純粋で不器用で、極彩色の地獄の底でも決して汚れることの無い、松子という人に出会えて良かった。
さん [映画館(字幕)] 9点(2006-06-01 22:07:00)
👍 1
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198.中谷美紀は好きじゃないが、この映画は素晴らしかった。役者の誰もがはまり役だったし上手く引き出していた監督もいい仕事している。映像面ではあまりにも狙いすぎていて好き嫌いはあるが、優秀な音楽が上手くカバーしていてあまり気にはならないはず。後半の中谷美紀の演技がすでに限界を超えてる感じがして「よく最後までやれたな~」と思ってしまう。最後の「まげてのばして」の曲でうかつにもウルってきてしました。やはり中谷美紀は好きじゃないが、彼女の頑張りに9点献上。
オパオパさん [映画館(字幕)] 9点(2006-06-03 16:11:09)
👍 2
197.ネタバレ うわあ~何か物凄いものを観てしまった気がする。この映画、内容はとんでもなく悲惨な話なのに、何故だ?最後の方なんて感動してしまった。松子の妹(市川実日子)の「お帰りなさい!」と松子(中谷美紀)の「ただいま!」には完全にやられました。不覚にも涙してしまった。まさかこんな暗くて悲惨な物語に感動するなんて、予想もしませんでした。松子の女性としての愚かさ、したたかさはまるでどこか「風と共に去りぬ」のスカーレットの様だ。本当は物凄く心の弱い人間なのに強そうにふるまうその姿は正しくスカーレットそのもの!そして、そんな松子の不幸な人生を演じた中谷美紀のあまりのぶっ飛んだ演技に、私の脳裏はがつんとやられました。これだけの不幸な物語を監督の中島哲也監督は素晴らしい映像の数々、あまりの不幸な物語をまるで一種のファンタジー映画の様に描く辺り、本当にお見事としか言いようがありません。早くも今年の洋画も含めてのナンバーワン候補に会った気がする。10点でも良いぐらいの本当に凄い映画ではあるけど、「火曜サスペンス劇場」の片平なぎさはちょっとやり過ぎの気がするので、マイナス1点!しかし、間違いなく私の中では2006年を代表する傑作の一つであることだけは変わりません。
青観さん [映画館(邦画)] 9点(2006-06-03 19:20:20)
👍 4
196.まぁ~げて~伸ばして~(この歌も好き)
不幸が不幸を呼ぶ不幸スパイラルの松ちゃんの人生が
華麗なエンターテイメント映画になりました。
原作もあっという間に読んでしまうくらい面白かったので
どう映像化されるのかな~と楽しみでした。
お見事です。下妻物語も好きだったし、。この映画も私好み。
中谷美紀ももちろんイイし キャスティング、音楽、映像 全て好きです。
Jガーランドの「オズの魔法使い」を ちょいと思い出しました。
しろっぷさん [映画館(邦画)] 10点(2006-06-03 20:36:32)
👍 1
195.ネタバレ 「パッション」より、よっぽど感情移入できる“神(菩薩)”の話だったね。監督が中谷をしごきにしごいたらしいけど、それによって中谷の演技も神の領域に達しています。父親との喧嘩@食卓での松子のキレっぷり、あれはもう演技じゃないでしょ。幸か不幸かというのは、ものすごく相対的なものであって、ハタから見たら不幸に見えても、本人にとっちゃぁそうでもなかったりする。理不尽な殺され方をしたにも関わらず、幸せな顔をして天国の階段を登りきった松子が、自ら十字架を背負いゴルゴダの丘を登りきったキリストとカブった。邦画の中では傑作の部類に入るのに、キャッチーさを狙ったのか説明過剰な点が鼻についた。正直、ストーリーテラーとなる瑛太はいらなかったかも・・・。
ダブルエイチさん [映画館(字幕)] 8点(2006-06-04 01:43:52)
194.最後は涙してしまいました。終わった後、彼女に少しだけやさしくなれました。なぜかパンフレットをプレゼントしました。
シネマパラダイスさん [映画館(字幕)] 7点(2006-06-05 21:01:58)
193.うーん、これはスゴイ!これこそ時代が求めていた作品でしょう!今日の邦画界は金儲けのための商業映画か、監督の自己満足映画しか作られなくなってしまった。けれど、どんなに良い映画だとしても、万人に受け入れられて初めて評価されるものだと思うわけです。だからこそ、商業主義を味方につけて濃い味付けに仕上げるというのは、とても良い姿勢。故に、好き嫌いがキッパリ分かれそうな作品でもあるのですが。勿論、中身もとても深い。誰につまらん人生と言われようが、そこにはしっかりと生きた強い松子の姿があるわけで。同時に、弱さも描かれていて、その点で、実に巧いなぁと思わせてくれる描写がたくさんあります。たくさんありすぎて、語り尽せないデス。なので、ここでは「光GENJI」について取り上げてみます。人は弱いから人を求め、宗教を信仰し、過去にすがりつく。常に何かよりかかるものがないと、もう死んでしまうしかない。その極みが「光GENJI」なんじゃないかなぁ。「私の人生にもう誰も立ち入らせない」と誓った松子が、同じ人間だけど、結局のところはバーチャルであるアイドルにハマっていく。そして、今までの男にしたように、自分の過去を伝えようとする。ここに松子の弱さと不器用さが色濃く出ていると思います。だけど、そんな松子の姿に涙が止まらないのです。それは、少しでも共感できる弱さがあるからなんでしょうね。まさに、「人間」を真正面から描いた作品だと思います。
こばやんさん [映画館(邦画)] 10点(2006-06-06 17:49:51)
👍 2
192.ネタバレ ふ~ん、中島哲也って福岡県出身で1959年生まれだったんだ。いや、あまりにも外観が以前の天神岩田屋だし、むかしの西鉄大牟田線の色だし。筑後川と荒川オーバーラップさせるってすごいな。歌謡曲の使いかたもうまいっ!中山千夏「あなたの心に」天地真理「水色の恋」と松子のピュアハートを表現させる楽曲をうまいこと盛り込んでますな。「恋人よ」が五輪真弓本人じゃなかったのが惜しいけど… CF出身で「下妻」で好評取ったから映像がますますPVっぽくなってますけど、それに嫌悪感なかったらみなさまにお薦めできます。豪華助演陣の使いかたも最高、みなさま片平なぎさの登場回数が多すぎるとご批判のようですが、くどさも時には必要ですよ。日石のワーキレイガソリンCFで認知された中谷美紀が「ケイゾク」でひと皮むけて、ついにこの高みに登ってきたって感じですかね。ちょっと気になったのは、すれちがった車がHONDA LOGOだったり、駅の電飾看板が「代ゼミサテライン予備校」とはっきり読めたりしたとこです。これ、最後付近の「一度出会った」シーンのあとの、車(初代カローラ)で駅まで送る流れのとこ。
shintaxさん [映画館(邦画)] 8点(2006-06-06 18:17:12)
191.リュウが「自分がやりました!」と叫んで、警官に近寄っていき、警官をぶん殴ったとき、強い風が吹いた。あれはきっと松子だろう。
刑務所生活のモンタージュのシーンがチョーかっこいい。
no_the_warさん [映画館(字幕)] 9点(2006-06-06 22:15:23)
190.ネタバレ 何がよかったのかよく分からないのになんかよかったような気がするという、自分にとって少々煮え切らないような感じの映画だった。いろいろな感想が渦巻いて整理できないでもいる。もう一度見るべきなのかもしれない。主演の中谷さんは美しい方なので、引きこもり後の醜い姿をあれほどに大げさに作っても、顔をアップで撮ったときの瞳の輝きがどうしても美しいままのように見えた。あのような美人が役者をやるときの妙な限界なのだろうかと思った。美しくない人が美しい人を演じるより、美しい人が美しくない人を演じる方が実は難しいのだろうか。時代時代の流行歌や風俗を使って昭和から平成への時の流れをなんとはなしに描いているという点で、「日本版フォレストガンプ」のような印象も持った。下妻物語の監督が作った映画だということで見に行ったのだが、似た雰囲気だなと思うと同時に、自分は下妻物語の方がおもしろいと思った。
ishikawaさん [映画館(邦画)] 7点(2006-06-08 01:15:50)
189.あの原作をよくここまで巧みにまとめたと思う。本作で褒めるべきはポップな演出ではなく、脚本力と構成力です。その構成も、色々な関係者の回想シーンの中で更に松子が回想するという不自然さはありますが、怒涛の演出で押し切ってしまい、こちらが違和感を募らせない内に現在のシーンに戻ってくる力技。このテンションを続けるには少し時間が長すぎた様な気もしますが、鑑賞後の満足度は高いです。気になったのは映像のクォリティ。たぶん本作はDVDの方がクリアな映像で鑑賞できるでしょう。ところで中島哲也と中谷美紀の不仲ですけど、これは、あくまでも「記号」としての松子を求めた監督に対し、女優が人間・松子を「演じたがった」所から生じたんじゃないですかね。映画からはそんな印象でした、7点献上。
sayzinさん [映画館(邦画)] 7点(2006-06-09 00:03:29)
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《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 208人
平均点数 7.01点
000.00%
141.92%
273.37%
331.44%
4125.77%
52210.58%
6178.17%
74119.71%
85325.48%
92913.94%
10209.62%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.72点 Review25人
2 ストーリー評価 7.37点 Review35人
3 鑑賞後の後味 6.59点 Review37人
4 音楽評価 7.83点 Review42人
5 感泣評価 6.93点 Review33人

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