映画『白バラの祈り/ゾフィー・ショル、最期の日々』の口コミ・レビュー(2ページ目)

白バラの祈り/ゾフィー・ショル、最期の日々

[シロバラノイノリゾフィーショルサイゴノヒビ]
Sophie Scholl: The Final Days
(Sophie Scholl - Die letzten Tage)
2005年上映時間:121分
平均点:7.00 / 10(Review 31人) (点数分布表示)
公開開始日(2005-01-14)
ドラマ戦争もの実話もの
新規登録(2005-11-25)【rothschild】さん
タイトル情報更新(2011-09-06)【ESPERANZA】さん
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監督マルク・ローテムント
キャストユリア・イェンチ(女優)ゾフィー・ショル
ファビアン・ヒンリヒス(男優)ハンス・ショル
ジェラルド・アレクサンダー・ヘルト(男優)ロベルト・モーア尋問官
ヨハンナ・ガストドロフ(男優)エルゼ・ゲーベル
アンドレ・ヘンニック(男優)ローラント・フライスラー裁判官
音楽ラインホルト・ハイル
ジョニー・クリメック
挿入曲エラ・フィッツジェラルド"I'm Making Believe"
製作マルク・ローテムント
編集ハンス・フンク
あらすじ
反ナチス運動のリーダー格でミュンヘン大学の学生ハンスとその妹ゾフィーは、命がけの思いをして大学構内でヒットラーを中傷するビラを撒いた。しかしすぐにその行いは露見してしまいゲシュタポに逮捕される。ゾフィーは取り調べの席で尋問官モーアから恫喝されながらも己の信念を貫こうとする。そんな彼女に待ち受ける運命とは・・。実話の映画化。ミュンヘン大学では今でもゾフィーの勇気の証が残されている。 
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💬口コミ一覧

11.ネタバレ ただビラを撒くだけで、命がけであった時代と場所がある。そのことを誠実に明快に伝えているという一点において、この作品は後世に残る価値がある。取調官の尋問の丁寧に時間をとったやりとり、ほかにぶれずに身柄拘束下の主人公を淡々と追い続ける描写に、この崇高で神聖な意志に対する制作者の真摯な鎮魂の念が表れている。
Oliasさん [DVD(字幕)] 7点(2009-11-19 02:41:27)
10.最初から最後まで観る者に目を離させない、全く途切れることのない緊張感。非常に重厚で丁寧に作られている映画でした。「白バラ」の活動を伝えるよりも、その中にいたゾフィー・ショルという一人の高潔な人間を伝えることに集中した映画ですが、ゾフィー役の女優さんの演技は本当に素晴らしかった。また、尋問を担当したモーアがゾフィーを見つめる様々な感情の入り混じった表情も印象に残る。特に2月20日の尋問の際に発する一つ一つの言葉には非常に重みがあり、演じる二人も見事な演技でした。事実に忠実に作られたというこの映画。実に立派な映画でした。
とらやさん [DVD(字幕)] 9点(2010-09-09 23:23:53)
9.理屈っぽくて議論好きなドイツ人の取調官と収監された政治犯の迫真のやりとりには目を見張らされるものがあります。そして主人公ゾフィー・ショルの容疑者としての弱みを決して見せない堂々たる態度と取調官に代表されるヒトラー政権を相手取った理路整然とした議論が素晴らしかったです。どうせ死ぬなら戦場で敵の弾に撃たれるよりも、空襲で焼け死ぬよりも、正義と真実の主張によって断罪されるほうがいいというゾフィーとハンス兄妹の信念と二人を誇りに思うという年老いた両親の姿も感動的でした。翻って、日本について考えてみると、ショル兄妹のような良心の囚人はいたでしょうが、本作品の取調官のように冷静に論陣を張れる取調官はいたのかどうか・・・。同じような作品(例えば小林多喜二を描いたもの)なんて陰惨極まりない、バイオレンス映画か蟹工船を上回るホラー映画になってしまうでしょう。でも、野心のある脚本化と監督に是非挑戦してもらいたいと思います。検察特捜の失態が明らかになり、取調べの可視化が取りざたされている今、そういう観点からもこの作品を鑑賞することができます。
かわまりさん [DVD(字幕)] 9点(2010-10-15 13:39:34)
8.ネタバレ ドイツは戦争映画で常に悪役にされるのに辟易して、当時の「内側」の状況を知ってもらいたい気持ちもあって、この映画を作ったのではないでしょうか。 美しく散った白バラの闘士ゾフィー・ショルはそのための触媒、彼女の真摯な言動に触れたナチスに迎合する人間たちの心の揺れが見所。 審問官モーアの厳しい尋問がしだいに「問答」へと変化していくように見え、彼が気圧され迷いが生じてくる有り様が映し出されていく。 また彼にも守るべき家族があり、容易に自分の立場を崩せないことも。 法廷で傍聴する将校たちも彼女の答弁に躊躇いがちに人間らしさを覗かせ、叫ばれる「ハイル・ヒットラー」にも心なしか精気がない。 現代の人間による理想主義的な描き方ではあるにせよ、ナチスドイツの在り方に疑問を持っていたドイツ人も少なくはなかった、そう訴えかけてくる作品。 処刑台に向かうゾフィーを見送りうなだれるモーアの姿が象徴的で、ゾフィーがまとう赤いカーディガンが白皙の彼女の内に流れる血の熱さを物語っているようでした。
レインさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2010-12-08 00:00:06)
7.真実の物語だから強い説得力を持つのは当然だが、それにしてもゾフィーの信念は凄い。己の良心に従って行動したという自信は、どんな取り調べを受けても決して揺るぐことはなかった。それどころか、裁判においては裁判官の方が興奮し冷静さを失っている。
ヒトラー最後の12日間を見て知った映画であったが、本当に見て良かった。いや多くの人が見るべき映画である。
ESPERANZAさん [DVD(字幕)] 9点(2011-07-17 10:01:42)
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6.私も20番目のレビューの方に同感です。日本でも、安保の時の女学生、そして藤村、高野、次元は違うかもしれないけれど似たような形で、ある意味、本人の意思意向とは別に神格化、象徴化された存在がいます。後付けのようで、イマイチ。ドイツの方にはなじみがあるのかもしれないし、かの国の反応がすべてだと思います。それにしても、日本で観るにはあまりにも説明不足で、外国で配給も考えるなら、白バラについて、ドイツを巡る当時の戦況について、もう少し序盤で描かないと!もう寸分の余談も許さない展開で、事実を描いているからわずかの隙もなく作られているのでちょっとエンターテインメントには欠ける印象です。 私にはこの作品を観た限りでは序盤それほど強いブレないものを持っていたように思えませんでした。むしろこの数日の間、逮捕以降に思いを強めて死に急いだように思えて残念に思います。
たかちゃんさん [CS・衛星(字幕)] 4点(2013-04-06 11:55:34)
5.常軌を逸して喚きまくる裁判長が下す判決は予想通りで、この理不尽さはナチスものの定番。本作で特筆すべきはモーア取調官。酷薄さを漂わせながら理詰めで追いつめてゆきながらも、じわじわと追い込まれてゆく葛藤が滲む姿。ゾフィーとの対決は圧巻でした。実話とはいえ、犯行の計画と実行と発覚が全く物足りないのが残念です。

The Grey Heronさん [DVD(字幕)] 7点(2013-04-28 00:37:53)
4.悪い映画ではないんだけど、少し説明的過ぎたのかな。
aimihcimuimさん [DVD(字幕)] 5点(2014-08-24 01:13:34)
3.淡々としすぎだし、説教臭いのがね。赤と緑のカラーコーディネートはいろんな解釈ができると思う。赤の意味を考えながらずっと見ていました。狂気、頑固の象徴だったのかも。
カニばさみさん [DVD(字幕)] 5点(2017-01-19 00:27:48)
2.平和ボケの学生運動とは一線を画した命がけの非暴力レジスタンス、脚色はされていても実話だからこその緊張感とやるせなさは痛いほど伝わってきます。
ProPaceさん [地上波(字幕)] 7点(2018-02-15 20:24:04)
👍 1
1.歴史の事実を残すために作られた作品、という感じで内容は重い。
ただし、映画としての価値はどうか。戦争のどこかのある一部分を切り取ったところを評価できるかどうか、だろう。
simpleさん [地上波(字幕)] 6点(2018-04-30 16:28:08)
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【点数情報】

Review人数 31人
平均点数 7.00点
000.00%
100.00%
200.00%
313.23%
426.45%
539.68%
639.68%
71135.48%
8412.90%
9619.35%
1013.23%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.00点 Review2人
2 ストーリー評価 10.00点 Review2人
3 鑑賞後の後味 9.50点 Review2人
4 音楽評価 6.00点 Review2人
5 感泣評価 8.50点 Review2人

【アカデミー賞 情報】

2005年 78回
外国語映画賞 候補(ノミネート) 

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