映画『歓びを歌にのせて』の口コミ・レビュー

歓びを歌にのせて

[ヨロコビヲウタニノセテ]
As It Is in Heaven/As in Heaven[米]
(Så som i himmelen)
2004年スウェーデン上映時間:132分
平均点:6.75 / 10(Review 28人) (点数分布表示)
公開開始日(2005-12-17)
公開終了日(2006-05-12)
ドラマ音楽ものロマンス
新規登録(2006-01-30)【こばやん】さん
タイトル情報更新(2012-09-07)【ESPERANZA】さん
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監督ケイ・ポラック
キャストミカエル・ニクヴィスト(男優)ダニエル・ダレウス
フリーダ・ハルグレン(女優)レナ
ヘレン・ヒョホルム(女優)ガブリエラ
小杉十郎太ダニエル(日本語吹替)
伊倉一恵ガブリエラ(日本語吹替)
脚本ケイ・ポラック
音楽ステファン・ニルソン
配給エレファント・ピクチャー
字幕翻訳戸田奈津子
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💬口コミ一覧

28.空気の分子が動くことで、なぜか僕らの耳には「音」が知覚される。それは「奇跡」とかたいそうなことではなく、単に事実としてある。しかも、この音というのは違う波長同士の重なりによって立体的な空気の振動空間を作り出せる。この映画は、そうしたフィジックスを「体感」できる映画として貴重だ。純和声だけではない。たとえぶつかり合う波長同士であっても、空間を振るわせる動力として一つになれる。比喩かもしれないが、これこそ世界の成り立ち方ではないかと思う。それに比べてキリスト教の狭量さはどうか。理論的な根拠は究極のところまでいかないともろい。人間は考え抜いたものしか信じれない。いやむしろ、感性的なよりどころしか信じれないのかもしれない。ヨーロッパが抱える「神という光が闇として機能している」という矛盾を抉っている点でも、この映画の視線は深い。
wunderlichさん [映画館(字幕)] 7点(2006-02-02 22:46:02)
27.ネタバレ 合唱を通してバラバラだった人々が一つになっていくという作品は数多くある。この作品は2004年度アカデミー賞外国語映画賞ノミネート作品であったが、同部門にノミネートされていた「コーラス」も同じようなテーマの作品だった。ただ、本作が他と少し違うところは、学園ものでないという点。多くの世代を超え、老若男女、様々な問題を抱えた人々が理解し合い、助け合うというのが観ていてとても良い気分にさせてくれる。その感動的なラストは大変新鮮で、圧巻。自分の世界観で右にも左にも転べるが、それがたとえ悲しいものだとしても、どこか優しくて温かい。エンドロールが終わってからも、しばらく席を立たずに余韻に浸っていたかった。歌は世代を超え、人種を超え、文化を超えることができる。この作品は、そんな熱い熱い作品だった。
こばやんさん [映画館(字幕)] 8点(2006-02-07 15:54:54)
26.主人公の理想とする音楽演奏のあり方を具現化したラストシーンは素晴らしい物でしたし、演奏を通じて自己表現に目覚め思いの丈を語る人々、作品の語りたいテーマは十分伝わってきました。このテーマのもと、感性がこの作品と響き合い一体化できた人には素晴らしい作品となったことでしょう。ですが、私の心の固有振動数がこの作品とは共振できない物だったようです。質の高い作品だと思いつつも全くのめり込むことができずに終わってしまいました。ということで私の採点は5点ですが、未見の方へはご自分の感性と響き合えるかどうかを試してみる価値のある作品です。
はやぶささん [映画館(字幕)] 5点(2006-03-02 20:55:17)
25.今年の1月上旬に見ました。自分の今年の洋画ベスト1になるのではと予感がありました。4月になった現在もその評価は変わりません。北海道人の私にとって、どこか懐かしさを感じさせる北欧の風景の中で繰り広げられる人間模様。音楽を心から楽しむ人たち。エンディングのホールが一体となったハーモニーには不覚にも号泣してしまいました。
くらけんさん [映画館(字幕)] 10点(2006-04-16 09:32:34)
24.ネタバレ 歌がとても良かった。感動した。聖歌隊の活動を通して、人々が反発しあったり、協力し合ったりして変化していく様が見て取れたが、暴力コニーがなぜあんなに暴力を振るうようになったのかとか、レナは最初なぜ泣いていたのかとか、わからないことがいくつかあったのと、場面の繋ぎがイマイチだったように思う。
にゃ~さん [映画館(字幕)] 6点(2006-05-24 22:32:35)
23.何かが革新的に変わっていくときには、強烈な触媒が必要だ。この映画は、その強烈な触媒となるアートの本質を描いたものと捉えました。 優れたアートとは、鑑賞者が独自に持つ知覚の糸を、意味という束に組織化する力、何かを気づかせ、目覚めさせるものだろうと考えます。 本作は、激しくアートを体現している一人の音楽家がそれぞれ固有の痛みと悲しさを抱える聖歌隊メンバの心に何かを目覚めさせ、いきいきと生きていくことへの欲望を喚起させる物語です。
ヒロポンさん [映画館(字幕)] 7点(2006-07-24 13:00:01)
22.ネタバレ もうちょっと違う展開を期待して見たのだった。
ダニエルは音楽のプロだ。
究極のプロと素人以下の村人合唱団。この二つが出会った時の驚きとか、ダニエルの力によって有り得ないほど底上げがされるとか。
ところが話はほとんどどうでもいいような村人のプライベートなもめ事で埋め尽くされ、音楽に力が割かれていない。ダニエルの音楽家としての素晴らしさが描かれない。それじゃつまらない。
そんで一番若くてきれいな女の子とエッチまでして、あーあ、指導者としての矜持はどこへ。
結局一番描きたかったのはなんなのかよくわからない。興ざめ。
パブロン中毒さん [DVD(字幕)] 4点(2006-09-23 16:38:30)
21.抑圧されていた感情を吐露する場面には、いつも開放感と妙な爽快感を共感をもって意識するものだ。自己をはっきりと主張して表現するというのはいいことだ。だが、それが行きすぎると困ったことになる。コニーはその例としてあげられるだろう。ガブリエルを自分だけのものにしたいという「主張」が彼女を傷つけ、彼自身さえ破滅に追いやることになる。主張はわがままと紙一重で、安易にはよしとできないかもしれない。それでも、必要なものだとは思う。主張は衝突を生む。衝突は亀裂を作り、溝を作るかもしれないが、新しいものもまた作る。そして後の努力次第でそれらは大きくもなり小さくもなるんじゃないか。彼らはどうだったのだろうか。その後、良い方向へ向かったろうか。
透き通るBlueさん [DVD(字幕)] 7点(2006-10-31 17:33:23)
20.この映画は公開初日と知らずにおもしろソーダなァと観た。そして、裏切られた。勿論イイ意味で。素朴な村の中に葛藤ややりきれない思いが一杯で、それを歌で昇華、文字通り歌にのせるわけで・・・。歌というのはどうしてこうも人の心を揺さぶるのだろう。皆の心がひとつになって、ダニエルもまた救われてゆく・・・私もまた救われましたこの映画で。単純といわれても構わない、歌は素晴らしい!感動した!余談だが、終了とともに隣の外国人が拍手してた。ズルいっ!オレもやればよかったっ!
よーこさん [映画館(字幕)] 9点(2007-02-08 16:38:03)
19.悲しいけど、幸せなんだなって…複雑。いろいろ考えさせられる。
misoさん [DVD(字幕)] 8点(2007-03-12 22:45:43)
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18.ネタバレ 指揮者の動機がどうみても下心にしか見えないというのがまずい。実際結ばれてしまうという流れも気に入らない。描いてきた全てを台無しにされた感じがする。幼少期に過ごした村という設定もいまひとつ生きていないし、ラストも象徴的ではあってもやや強引。感動作と聞いて観たが、自分の感性には響くものがあまりなかった。
MARK25さん [DVD(字幕)] 5点(2007-09-29 22:42:16)
17.ネタバレ 主人公はどうも体調がよくないようだが、それ以外に特に悩んでいるとか葛藤があるとも思えず(幼少時に多少イジメられた?といってもたいした事ないような)、なんか病気&過労で疲れちゃって故郷帰ったら、たまたま聖歌隊があってちょっと指導してみたという程度の話。聖歌隊のメンバにそれぞれ問題があるものの、なんかありきたりというか、どうでもいい話が多い。良くも悪くも小市民的。かつ、彼らの人間性に特に変化があったも思えず中途半端。強いて言えば変わったのは牧師なんだが、小さな町の牧師がエロ本好きで、権力志向だったってのがちょっと笑える程度かな。ラストもあんな風にして舞台に立てなくするのも、わからなくはないけど、「なんだかなあ」という感じ。
東京50km圏道路地図さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-04-14 03:57:50)
16.ネタバレ 正直主人公がモテ過ぎな気もするが、この小さな村にろくな男がいないところや、あの溢れる情熱を見ればまぁ許せる。テーマは心の解放。主人公を含め色んな問題を持つ人達がいるが、あの小さな村ではちょっとやそっとじゃ変わらない。ただ心が伴えば別の話。彼らの歌声はまさしく魂の解放といえる。ストーリーは音楽ものの王道だけど、それもまたいい。映画のメインである歌については、中盤のガブリエラの歌が最高に素晴らしく、自分でも不思議なほど涙ボロボロ流しました。ただ聞いてるじゃなく、心に響いてくる。そんな感覚でした。そしてこの歌を中盤に持ってきた事によって、ラストどうするんだろうと不安感に襲われましたが、なかなかうまくやってくれました。半端な色気サービスや、真新しくない話ではあるけど、これだけ自然に、心の奥底から涙したのは久し振りなので10点で。
オニール大佐さん [DVD(字幕)] 10点(2008-09-07 14:43:35)
👍 1
15.大方予想通りの展開をなぞってしまった感はありましたが、結構よかったと思います。ラストは若干興ざめな感じでした。
色鉛筆さん [地上波(字幕)] 6点(2009-02-23 21:15:01)
14.スウェーデン、アメリカ映画。小学校に暮らす元有名指揮者の素朴な日々。
HRM36さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-03-06 12:39:06)
13.泥臭く いい映画だった
年を取らないと撮れない映画だと思った
楽しそうにする老若男女はそれぞれに悩みを抱えていて 小さなことも人にとっては一大事で そうした感情は小学校の頃にあったように感じる
歳を取って原点回帰する そういうことなのかもしれない
 
噛み締めるほどに味わい深い映画だと思う
おでんの卵さん [DVD(字幕)] 8点(2011-03-16 17:54:07)
12.音楽を通して、人の心がオープンになり皆がつながっていく。という、ベタな話。
主人公ダニエルが村人達に変化を起こす過程とダニエルが村人達によって変化していく様子がすごくいい感じで描写されている。
観ていると「自分も幸せになれる」と思えてくる作品。
MSさん [DVD(吹替)] 10点(2011-05-08 21:20:09)
11.ネタバレ 人とは皆、それぞれ違う考え方を持つ、別々の生命体である。故に他人を解ろうとするが、その考えもその人個人の考えの範疇を絶対に超えられない。人間とはなんと寂しい生き物か。だから人は人とつながりたいと思い、その方法を探し、自分の存在意義を確かめたいのだ。この作品は、歌うという目的を持ったコミュニティーが、歌によって繋がり、そこに皆救いを感じ、人間として生きることの「歓びを歌にのせて」いるのだ。ダニエルがラストに昔のマネージャーへ「夢を実現したと思う」と言う。彼の夢は冒頭で「歌によって人を救う」事だったが、自分も歌によって救われていた事に気付く。そして、人と交わることを恐れていたダニエルはレナを心から愛し救われる。
圧巻のラストは歌っている人々が間違いなく繋がっていた。それこそ天国なのだろう。
作中ダニエルはあまり台詞をしゃべらないが、すべてを俯瞰し許した神の様だった。
tomatojunkyさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-07-10 00:47:18)
10.まず言えるのはオーケストラ指揮と合唱指揮はまったく別物だということ。いかにプロの世界的指揮者であっても合唱指導においては素人だということである。発声指導や歌唱指導などそれなりの知識と実践経験が必要なことは言うまでもなく、あの忙しい演奏スケジュールの中ではまず考えられないことだ。
映画だからそういう音楽の専門的要素は目をつぶるにしても、ドラマ自体大変嘘っぽく感動しづらい。ただ北欧の自然や本物の音楽(吹替用)は良かったと思う。
ESPERANZAさん [DVD(字幕)] 4点(2012-08-14 20:42:27)
9.ネタバレ  リリコおすすめの映画だというので観てみたが、ありがちな単館系の感動映画。それでも、ちょっと盛り上がりに欠ける感じ。
 歌を歌うということに、"人の生き方"を絡めてくるようなタイプの、そういうコーラスを望んでいたわけではないだろうに、主人公は、そういう精神論から始めちゃう。映画もそうであろうとしているのか、物語はちょっとは彼らにも変化があるが、それほど劇的に変えたようには描かれない。
 そんな彼らの、生き方としての歌を聴かせてくれると思った、最後のコンサートはクライマックスを期待させるが、タイトルの割にはそこでは実際の歌はなし。ここは歌でしょ!会場中の大ハーモニーってのはちょっと感動的ではあるが。…あ、原題には「歌」は入ってないのか。
 しかし、最後にあそこで主人公が来れない展開は、悲しい。主人公は、自分の心因性の発作を知っていて、なお、コンクールに参加することを選んだのだろうが、そこの所の葛藤やら、決意やらがあまり見られないので、もう大丈夫なのかと思ってしった。でも、「あれ?やっぱりダメなの?」という感じで、ビックリさせられる。と同時に、「え?この人自身が変わる話じゃないの?」
Tolbieさん [DVD(字幕)] 5点(2012-09-02 11:23:45)
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【点数情報】

Review人数 28人
平均点数 6.75点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
4310.71%
5517.86%
6310.71%
7932.14%
8414.29%
913.57%
10310.71%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.50点 Review2人
2 ストーリー評価 7.50点 Review4人
3 鑑賞後の後味 8.75点 Review4人
4 音楽評価 9.33点 Review3人
5 感泣評価 8.33点 Review3人

【アカデミー賞 情報】

2004年 77回
外国語映画賞 候補(ノミネート) 

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