映画『LOFT ロフト(2005)』の口コミ・レビュー

LOFT ロフト(2005)

[ロフト]
LOFT
2005年上映時間:115分
平均点:5.04 / 10(Review 24人) (点数分布表示)
公開開始日(2006-09-09)
公開終了日(2006-12-22)
ホラー
新規登録(2006-05-25)【rothschild】さん
タイトル情報更新(2020-09-19)【イニシャルK】さん
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監督黒沢清
キャスト中谷美紀(女優)春名礼子
豊川悦司(男優)吉岡誠
西島秀俊(男優)木島幸一
安達祐実(女優)亜矢
鈴木砂羽(女優)野々村めぐみ
加藤晴彦(男優)村上
大杉漣(男優)日野
アル北郷(男優)
脚本黒沢清
音楽ゲイリー芦屋
撮影芦澤明子
製作細野義朗
日本テレビ
ジェネオンエンタテインメント
日活
企画奥田誠治
配給ファントム・フィルム
特撮浅野秀二(VFXスーパーバイザー)
美術松本知恵
赤松陽構造(タイトルデザイン)
録音深田晃
照明長田達也
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💬口コミ一覧

24.なんだこれは。ホラーなのかと思ったら気がつくとサスペンスに、そして仕舞いにはラブストーリーなってる。しかも時間が経つごとに映画は逸脱の度合いをどんどん大きくしていくし。破綻というスケールに当てはめられないこの逸脱はオリヴェイラ級。役者も凄い。中谷美紀はメチャクチャきれいだし、西島秀俊の最低人間振りには言葉も失う程で、安達祐実なんかは2人の男を破滅に導く役を演じちゃってる。トヨエツに至ってはもはや意味不明。映画ってこんなに面白くていいの?と思わず自問自答してしまうような妖しい艶で画面一杯張り巡らされています。
Qfwfqさん [映画館(字幕)] 9点(2006-09-10 00:46:54)
23.ネタバレ ホラーにサスペンス、恋愛と盛り沢山ですが結局のところ本作の焦点が何なのかよく分りません。煙草は吸いつつも肌を気にする美しい女性が泥を吐くという興味を引く異様な冒頭。泥=永遠の美、ミイラなどの説明がなされて飽くなき美への追求がテーマかと思いきや、進むにつれそんなことはお構い無しになってくる。冒頭以降の礼子は美に固執するどころか気にかける様子も無い。すると何故に彼女は泥を吐いたのか疑問が残る。また、戦前のミイラ観察記録映画は何なのか、吉岡の妄想によるミイラと殺された女子大生との関連性も掴み難い。そして礼子と吉岡の関係も掘り返す場面で突如として吉岡が「礼子」と下の名前で呼び出すが、いつの間に関係が深まったのか不明である。私の理解力の乏しさも手伝って様々意味不明でした。ホラーとしても怖さはなく、ラストの〝洒落〟も使い古された感があります。それでもワンピース姿の中谷美紀さんがおキレイなのでちょっぴり加点。
ミスター・グレイさん [映画館(邦画)] 5点(2006-09-12 17:40:05)
👍 2
22.持続した画面に出入りする豊川と西島の緊迫感、窓から差し込む光と手前の闇のコントラスト。黒沢清が冴え渡る。
彦馬さん [映画館(邦画)] 9点(2006-09-30 09:48:40)
21.ホラー作品に於ける様々な怪現象や超常現象には説明がつかない或いは理由の解らないからこそ、人々はそこに底知れぬ恐怖を感じとるのである。過去にこう言った点を独自の視点でクリアしていった傑作ホラーと呼ばれる作品群がある一方で、物語が進行するにつれそれらの大半が、所謂「怨念話」によるものだと解明された途端に、興醒めしてしまうといった作品が多いのも事実である。それは状況においての辻褄合わせの為の説明過多、つまりは余りにも理屈で語ろうとし過ぎるからに他ならない。見えない、そして説明がつかない「何か」が纏わりついてくるような恐怖。その「何か」の後を追うような視線と、やがてくる覗き見という「禁断の世界」への好奇の眼。黒沢清はD・リンチを意識しているのではないかと、私などは常々感じていて、無理矢理共通項を模索すると前述のようになるが、映画が進むにつれ、リンチ作品は物語性が後退し、迷宮の世界へと入り込み、常識としての話の筋そのものが殆ど意味を持たなくなる。 それに対し黒沢の新作は、「現実」と「非現実」の描写が混沌もしくは逆転し、「曖昧な現実」と「具体的な非現実」として、極めて通俗的に物語れていく。ひたすら意味の解らない独自の世界を映像で語り続け、意味の解らないからこその面白さを探求しているリンチに対し、本作の後半から終盤にかけての説明過多とも思われる回想シーン(主人公たちの悪夢ともとれるが・・・)が具体的に過ぎる反面、未消化に終わっている為、大部分の不可解な謎との均衡を阻んでしまっている。そこにはリンチのような、意味の解らないなりに魅惑的な面白さなど存在する筈もなく、かと言って多くの謎(矛盾と言ってもいい)が解明されるカタルシスも生じない。まるで散りばめられたパズルがいつまでたっても組み合わされないもどかしさを覚えるばかりだ。それを良しとする向きもあるようだが、一般の観客はやはり納得するまい。それでいいのか。
ドラえもんさん [映画館(邦画)] 6点(2006-10-22 17:22:46)
👍 1
20.唖然とした観客にまばらな拍手…。『ロフト』上映終了後、それはまさにカオスの世界であった。例えば知人の子供がどんなに不細工でも、綺麗可愛いだのお世辞を言うのはある種の礼儀。ましてそれが子供初お披露目なら尚更な話し。だが今日、黒沢Jr.は余りにもな仕打を受ける。確かに上映前からその危惧はあった。劇場には20代後半~40代後半のマダム風情が大方を占めており、おおよそ黒沢清映画を好む層とは別の族。しかもその族はトヨエツ目当てであり、映画の内容は二の次三の次なのだ。彼女達と黒沢映画は水と油、長渕に桑田であり、確かに大衆受けとは程遠い黒沢映画は、分かる者だけが楽しむ一見さんお断りの店構えだ。極端に説明を省いた演出やキャラクターの不可解な言動(『人は突如として突飛な事をする生き物』という黒沢清の発言アリ)は、黒沢映画の重要な要素。トヨエツの長い足目当ての客がそれを感じ取る事は難しい。上映終了後のまばらな拍手にそれが凝縮されている。しかし本来なら交わらない二つの点が重なったのだから、それを機に黒沢清の世界に入ってくれる人が一人でもいてくれたら幸いである。
カイル・枕クランさん [映画館(字幕)] 5点(2006-11-05 22:28:05)
😂 1
19.ネタバレ 公開初日の3回目だっつうのに、なんと貸切!相方と私しかおらん!どういうことじゃ~~って思っていたら、内容見て納得。終わった瞬間の第一声「何これ?」。だってねぇ。泥吐いてたと思ったら、お化け騒ぎで、(それでも住み続けるあんたは、すげーよ)、殺人事件になったと思ったら、隣の教授とラブラブですかい?いつの間に?へ???ほいでもって教授は沼でどうなったの??誰かおしえて~~~!!(笑)
ゆみっきぃ♪さん [映画館(吹替)] 3点(2006-11-18 22:07:27)
18.ネタバレ 泥を吐く作家の中谷美紀、怪しげなミイラを持つ隣人教授の豊川悦司。気味悪さは出てるのにあんまり怖くない・・・やっぱり安達祐実が幽霊じゃ・・・ラストも不可解です(;・ω・A```
うさぎ大福さん [DVD(邦画)] 4点(2007-04-23 22:39:25)
17.この監督は、一見不自然に思える行動や展開を、さらっと自然に見せることが巧い監督だと思っていたのですが…この作品については全ての登場人物の行動・台詞・設定の一切が理解不能でした。…愛を故とする人の行動は、1000年前も現代も変わらないということを言いたかったのかなぁ…??
彬彬さん [DVD(字幕)] 3点(2007-05-03 11:54:35)
16.ネタバレ う~ん、私もこの監督さんは「CURE」以降、注目してきたし、事実、ホラーやサスペンスのようなジャンルを撮らせたら、今のところ日本では一番上手いと思うけど、残念ながら今作は期待ハズレ。

他の方も仰っているように、相変わらず「日常の中に潜む非日常」とか、「自然な行動の中の不自然さ」みたいな場面演出は巧みだけど、今作は肝心のストーリーや登場人物の描き方が曖昧すぎる。この監督特有の「想像させよう」という狙いが裏目に出ている。

ミイラの存在が顕著だけど、「不可解な謎」の提示と「現実的解釈」のバランスが取れていない。どういう素性のミイラなのかの説明が無いのはともかく、「怨霊として甦っているのか、それとも妄想なのか」の描き方が中途半端なのが問題。それでいて編集者と考古学教授による「事件」の概要は説明過多なほどで、ミイラとの関係性が有りそうで無い、無さそうで有る、という微妙な扱い方。

他にも、泥を吐く冒頭やミイラの記録映画など、雰囲気だけとしか思えない伏線も多い。

その曖昧さが狙いなのかも知れないけど、やはり好意的に解釈するほど練られた脚本構成とは言い難い。何よりそれで「ホラーとして怖くなっていない」のが最大のネック。安達祐実も演技自体は悪くないけど、ホラー女優として出るにはメジャーすぎる。

吉岡の「動けるんだったら最初から動け!」というセリフや、死体に驚いて池に落ちる、お約束のような「落ちオチ」、しかも吉岡が落ちたままの終わり方など(中谷美紀がカメラの方を向いて「ダメだこりゃ」と言いそうw)、コントみたいなシーンもあり、より今作の微妙さを増している。
FSSさん [DVD(邦画)] 5点(2007-06-01 00:46:43)
👍 2 😂 1
15.ネタバレ 黒沢作品恒例“自分はこう読んだ”から。主人公はミイラ。彼女の恋物語と捉えてみます。彼女は、トヨエツ(自分を湖から救い出してくれた恩人)と愛し合いたかった。でも今の姿ではその想いは叶わない。そもそも彼女は自身の美貌を永遠に残そうとするほど、美への欲求が強かった。自分に相応しい生ける肉体を求めます。最初に求めたのは安達の体。その美貌、スタイル(同じ身長)は生前の彼女と酷似していたものと推測されます。安達にとり憑くミイラ。しかしすぐにその肉体を失い,再び相応しい体を捜すことに。安達にゆかりのある西島経由で、中谷を見つけたミイラは、中谷を操り安達の後釜としてあの家に住まわせることに成功します。(冒頭、中谷は泥を吐いていることから、この時点でミイラの関与が伺えます。)トヨエツにお姫様抱っこをされる中谷の姿は、移動の際に抱っこされるミイラの姿と重なります。ミイラは死後の世界の住人。トヨエツと添い遂げるにはあの世でなくてはなりません。トヨエツを湖底に引きずり込み、万事OK。本体を焼かれたミイラは、安達の死体を新たな魂の器に。トヨエツとミイラは湖底で永遠の愛を成就させましたとさ。そういえばトヨエツの貴族顔は、ミイラ世代にモテそう。LOFT=屋根裏部屋(物置)は、魂の置き場所(肉体)を意味しているのかなと思いました。いつもの黒沢テイストは感じられます。でも惹き付けられるものがありません。多分、画に問題がある。上手い画は随所にあります。でもオハコの怖い画に力が足りません。そういう画を撮るのが抜群に上手い監督なのに、どうしてしまったのか。幽霊が普通の人間にしか見えません。ミイラにしてもそう。ホラー上手の監督とは思えません。結果的に淡白な印象に。難解でも“もう一度みたい”と思わせるのが黒沢作品の魅力。その魅力に欠けていたのは残念でした。
目隠シストさん [DVD(邦画)] 6点(2007-06-06 19:39:08)
👍 3
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14.ネタバレ 黒いワンピースを着て、ダラリと腕をたらした髪の長い女。怖い…と思う前に、「あっ安達祐実じゃん」。
台無し。
や、台無しの理由はそれだけでもないのだが、やっぱりこれに尽きるなあ。
なぜここに安達を使うかなあ。ダメじゃん。まあ、あんまり怖がらせよう、と思ってないってことだな。
全編通じて、セリフが聞き取りづらく、トヨエツなどは何を言っているかわからない。ヘッドフォンを装着して、聞きなおしてみる。重要なセリフを、小さな声でつぶやいていた。こんなことでいいのか。
邦画の苦手なところは、字幕がないので聴覚に集中しなければならないところ。舞台じゃないんだから、全部の日本語が聞き取れるとは限らん。字幕つけてくれないかなあ(私は聴覚より視覚が優性なので)。
中谷美紀。ほとんど浅野温子のコピーと化してきた。花柄のノースリーブを着て、髪の毛ワンレン(死語か)でさあ。しかし、私は浅野に比べたら彼女が結構好き。
中谷は、なんていうか、男に媚びないことを全身で表現している。まあそれが、突如発生させられたトヨエツとの純愛にそぐわないわけでもあるが。
いつもながら西島のセリフまわしの異様さには驚く。「大奥」でもヘンだったが、最初っから「怪しいものです」と主張しているかのようだ。西島一人が、何を言っているかはっきりききとれるという、ヘンさだ。しかも、セリフが全部キザである。脚本も書いたのだから、黒沢というのは、自分でもこういう会話をするのだろうか。だとしたら、かなりブキミな男性だ。会話はしたくないなあ。
この映画はさ、話がどうとかもうくだらないので、「都会の喧騒を離れてひなびた洋館で孤独を楽しむ妙齢のインテリ美女と、その周辺のヘンな男たち」を鑑賞するつもりになったほうが、楽しめる。あなたが女性なら、「長い休み」をとって、田舎にこもったつもりにでもなってみる。
実際、洋館のインテリアとか今風のユーズド感がとても味あるし、中谷はキレイだし、自然は美しいし、余計な人間があんまり出てこないし。たぶん、田舎に住んでる人が見たら、あんまり面白くないだろう。人はいつも、無いものを求める。
あと、トヨエツの足の長さを再確認できる。
それにしても、鈴木砂羽はいつでもどこでも「お友達キャラ」が定着。役には困らなくても、この先どうするのか。これでいいのか。
パブロン中毒さん [DVD(邦画)] 5点(2007-06-12 12:46:03)
👍 1
13.美しい、ただただ美しい。ほかに言葉が見当たらない。カメラがほんのちょっと動くだけでそれまで見えなかったものが見える。こんなの黒沢清は他の作品でもやってる。でもこの作品のそれは、本当に見えるはずのないものを映してしまったような錯覚を伴うほどに完璧。屋内はいつも暗い。しかしこんなにもはっきりとした「美」がこの暗い画面に残せるのかとひたすら感心。ただただ美しい画面を凝視する。けして目は疲れない。飽きることもない。たぶんこれが「映画」だから。
R&Aさん [DVD(邦画)] 9点(2007-06-15 11:35:43)
12.ネタバレ これをジャンル分けするなら、「黒沢映画」という他ないだろう。サスペンス、ホラー、恋愛、コメディ、すべての映画の要素が詰まっているのだから。意味ありげに泥を吐く前半部分は投げっぱなしで、木乃伊をめぐる暴走恋愛映画に発展。何回も殺される安達祐実、「虚無」そのものの西島秀俊。胡散臭いトヨエツは木乃伊に説教を垂れ、中谷美紀と永遠の愛を誓うが、水中から吊り上げられた死体にビックリしてドボン…。何じゃこりゃ?でもこの感覚は癖になる。恐怖を追及してきた黒沢清が、こんな凄いところに着地するとは。今後も彼から目が離せない。
フライボーイさん [映画館(邦画)] 7点(2007-07-27 10:47:08)
11.好きな監督ですがこの作品は駄目でした。皆さんのレビューを読むと今までの黒沢清ブランドへの信頼の上でのみ成り立つ評価なんでしょうね。深読みしてみたり、ホラーとコメディとラブストーリーのハイブリッドな展開を評価してみたりされてますが、冷静に考えると馬鹿馬鹿しくて鑑賞時間の無駄としか思えません。素人でももっとまともな脚本を書けますよ。客観的に観てみると駄目駄目です。駄目な点を一言で言うと、人物の心理の動きが唐突すぎてついていけず、恐らく役者さん達も「何じゃこりゃ」と思いながら演じてるんだろうなあと思ってしまいました。映画という映像作品の力を過信しすぎて、肝心のドラマ部分を軽視してしまった駄作。
Seanさん [CS・衛星(邦画)] 1点(2007-08-14 12:27:32)
👍 1
10.ネタバレ 自分は監督の黒沢清さんの事を何も知らずに見たけど、なんだかよく分かりませんでした。
けっこう有名な監督さんみたいやけどこういう世界観なのか? ダークさはいいけど。
話の筋は理解できたけど、展開もあやふやで場面も変わるし分かりにくかった。
ストーリーだけだとかなりイイ感じでした。
しかし最後の30秒いらんやろ……キスして終わっとけばよかったのに。一緒に見てた友達爆笑してた、「どこまで落ちんねん!!」って。どんでん返しはない方がよかった。

あとで解説などを読んで「ここはこうやったんか」って発見はあったけど、見直して確認することはない。「ロフト」ってタイトルもどうかな?

でも怖いところは怖かった。窓に手つけるところなんかかなりびびった。そういうのスゴクうまいなーって思いました。
ストーリーもいいし雰囲気も良かったけど、「極上の美」とか「永遠の愛」をテーマにするのは面白くない。そこまで入りこめないし。何を言いたいのかも分からない……感動させたいんか、ビビらせたいんか、謎を考えて欲しいのか。安達祐美カワイかった。でも乗り移られたり幽霊的な現われ方したりで、オリジナルの役柄は少なくわがままな感じとしか伝わらなくて、引き込まれない。2時間は長いしね。

まーでも、ダークな雰囲気はかなり良かった! 話も良かったよ。日本的な怖さは久しぶりで嬉しかったです。
ラジカルさん [DVD(邦画)] 4点(2007-09-22 04:21:36)
9.難しいのか単純に面白くないのか、最後まで見るのがつらかった。
フッと猿死体さん [CS・衛星(邦画)] 3点(2007-10-14 08:57:41)
8.ネタバレ 予告編だと結構面白そうに思えたんですが、そこは予告編マジックということで、実物はさして面白くありませんでした。
まあ、プロット自体はそれなりなんですが、見せ方と云うのがどうも。↓の方も言ってますが、ミイラと寝起きを共にするってなかなかできないんじゃないでしょうか。あの抑揚のない編集者も見ていてやる気あんのかと思ってしまいました。
黒い服を着た女性の幽霊も、はっきり出てくるまではまるで遊んでいるかのようにそこらをうろうろしてますし、出たら出たで「あ、安達祐実だ」としか思えませんでした。ここはやっぱり死国ねーちゃんこと栗山千明を使うべきですよッ!!
と判らんことをのたまっていました。
ラストもラストで、キスで終わりにするもよし、あの終わり方も良いけど、死体発見→ギャー→水に落ちる…ってコントじゃあるまいし…。
どこまでが本気でどこまでがふざけてるのか(多分全部本気でしょうが)判らなく内容でした。
クリムゾン・キングさん [DVD(邦画)] 5点(2007-11-02 09:58:40)
7.みんシネの自分の投稿一覧を見ていると、3点以下の作品が異常に少ない。なぜならそんな究極に面白くない作品の場合、語る気も起こらない内容であることが多いからだ。また往々にして寝てしまったり途中でDVDを止めてしまったりと、最後まで鑑賞できないというのもある。そういう観点で見るとこの映画は個人的には結構楽しめた…のだろうか(笑) そもそも『LOFT』って題名からして最後まで意味不明で、展開も明らかにワケわからないのに、何だろう、「面白くない」っていうのとはまた違うんだな~。しいて言えば、失笑で大笑いできる稀有な映画、か。ラストシーンも美味しくいただきました。
Mum,theSanChrysさん [DVD(邦画)] 6点(2008-03-01 06:55:26)
6.ネタバレ 黒沢清は常に死を撮り続けてきた。『回路』では「死は永遠の孤独だ」といい、見た者に底知れぬ不安感と恐怖感を滲み上がらせた。この『LOFT』という映画もまた、その死と孤独、そして永遠についての映画だ。
中谷美紀演じる女流作家春名礼子と豊川悦司演じる大学教授吉岡誠のふたりは周囲の人々との関係を保つものの、どこか孤立して生きている。
そんなふたりが風吹き荒ぶ嵐の晩に、何の前触れも無しに、突如破綻したように結ばれてしまう。この瞬間、物語は立ち上がり、そして物語が機能し、また消えていく。
その繰り返しがこの映画だ。ひとつの物語を語り続けるのではなく、その瞬間瞬間に物語が立ち上がり、そして消失していく。
礼子が柱陰に見る黒い服を纏った女の件などはほぼどこにも連鎖しているようには思えず、あの瞬間にサスペンスが沸き起っているだけだ。
そんな物語の集積でこの映画は形作られているのではないか。それがショット間の断絶にも繋がり、とてもちぐはぐなショットとショットの繋がりを見せている。これもまたショットの集積と言うべきか。
これらはひとつの物語を語っていくには、映画の限界に近い、際どい表現方法であると思う。しかし思いっきり大胆に言えば、映画の豊かさを最大限にまで活用した贅沢な表象なのではないだろうか。
ラストシーン、それは最高に美しく映画的な瞬間に溢れたものだと信じてならない。
礼子と吉岡は抱き合い、ふたりで「永遠に互いを離さない」と誓った瞬間、吉岡は死を遂げたもはや魂の篭ってはいない肉体によって、沼へと連れ去られる。ふたりの永遠は一瞬のうちに完全に放棄され、生きている限り、しかもふたりでなど永遠は迎えられるわけがないのだというごくごく当たり前のようで、実は大きく勘違いをしているその永遠ということの恐ろしさと孤独感がここで瞬時に解き放たれる。礼子を俯瞰で撮らえるクレーンショットは礼子の孤独の表象ではない。つまり彼女はまだ姿を残しているのだ。いつか滅びる肉体を保持している礼子は永遠ではなく、またその後ろにぶら下がる人間としての形だけを留めたミイラは未だに死にきることの出来ぬ切なさの塊だ。
永遠の孤独、それはもはやラスト、スクリーンには映し出されることすらなくなった、沼に沈んでいった、吉岡の死のことだ。あのクレーンショットは吉岡の孤独の表象だ。
すぺるまさん [映画館(邦画)] 9点(2008-11-03 04:46:53)
5.死生観に独自の理屈がある監督さんのようだ。常識的ではないことを分かりづらい文脈で表現しようとしていて、映像からは文学的な香りを感じる人もいるのだろうけど、自分には何も伝わって来なかった。確信犯で意味不明っぽくやってるように思えるので始末が悪い。このサイトでレビューを書いているくらいだから、映画に込められたメッセージを深読みして行く作業は好きな方だけど、そんな気持ちがちぃーっとも起こらない映画がたまにある。理由は簡単で何も感じられず、感想が浮かんで来ないから。この映画がまさにそれでした。
アンドレ・タカシさん [CS・衛星(字幕)] 2点(2009-03-17 14:34:57)
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【点数情報】

Review人数 24人
平均点数 5.04点
000.00%
114.17%
214.17%
3520.83%
4312.50%
5625.00%
6312.50%
714.17%
800.00%
9416.67%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 2.00点 Review2人
2 ストーリー評価 5.00点 Review2人
3 鑑賞後の後味 4.00点 Review2人
4 音楽評価 5.00点 Review1人
5 感泣評価 1.50点 Review2人

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