2.おそらくはテーマだと思われる「時間」と「距離」を、これ以上なく丁寧に描ききっているアニメ作品。近年のアニメーション作品ではトンと見られない(というのも悲しい現実だが)美術センスの素晴らしさが、鳥肌が立つほどに際立っていて、それらに絡み合うように語られる繊細のようで力強い脚本も、切ないくらいにマッチしている。第三話で畳み掛けるように流れる山崎まさよしの「one more time one more chance」も、憎いくらいのタイミング。ラストシーンの諦観さも秀逸で、無駄な力を一切使わずに打たれるピリオド。新海誠は、やっぱりスゴイ。いい加減、このカテゴライズもダサいとは思うのだが、「堂々たるジャパニメーション監督(作家)」と、認識しておく必要があると、思う。うん。
1.とりあえず背景が素晴らしい。 ただ綺麗な背景というだけなら、他にもクオリティの高い作品はあるけど、この作品は背景を含めた構図が素晴らしい。 これが単なる感性の良さなのか、レイアウトの時点で構想を練って作り上げられたものなのか、ちょっと気になる。 あと、選曲もいい。 というか、『One more time, One more chance』の為に作った長いPVといった感じ。 この曲が嫌いでなければ、1回は見ておいて損はないでしょう。 物語に関しては短編ということもあって、描かれてない部分は想像で補うしかないけど、僕の想像によると名作としか言いようがない。 飽くまでも僕視点での評価だけどね。 とりあえず1話目はピュアで心洗われるような話。 2話目は切なくて泣きそうになる話。まあ、僕は泣きましたが・・・。 3話目は現実的な女と妄想的な男の対比が残酷な話。 まあ、人生なんてそんなもんです。 高校時代に戻ってやり直したいとか思っても、もう遅いわけです。 あんまり好きじゃなくても、妥協して食べられる時に食べておかないといけないというあり難い教訓を活かして、好き嫌い言わずに生きていきたいと思いました。