映画『秒速5センチメートル(2007)』の口コミ・レビュー

秒速5センチメートル(2007)

[ビョウソクゴセンチメートル]
A Chain of Short Stories About Their Distance.
2007年上映時間:63分
平均点:6.19 / 10(Review 108人) (点数分布表示)
公開開始日(2007-03-03)
ドラマラブストーリーアニメオムニバス青春もの学園ものロマンス
新規登録(2006-07-19)【.】さん
タイトル情報更新(2024-09-24)【イニシャルK】さん
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監督新海誠
演出新海誠
水橋研二遠野貴樹
近藤好美篠原明里(第1話「桜花抄」)
花村怜美澄田花苗(第2話「コスモナウト」)
水野理紗花苗の姉(第2話「コスモナウト」)
尾上綾華篠原明里(第3話「秒速5センチメートル」)
岩崎征実
内藤玲
原作新海誠
脚本新海誠
音楽天門
作詞山崎まさよし「One more time, One more chance」
Low「あなたのための世界」(名義「みずさわゆうき」)
作曲山崎まさよし「One more time, One more chance」
主題歌山崎まさよし「One more time, One more chance」
挿入曲Low「あなたのための世界」(名義「みずさわゆうき」)
撮影新海誠
製作コミックス・ウェーブ・フィルム
制作新海誠
コミックス・ウェーブ・フィルム
配給コミックス・ウェーブ・フィルム
東宝(2022年リバイバル)
作画西村貴世(キャラクターデザイン・作画監督・原画)
新海誠(キャラクター原案・絵コンテ・3DCGワーク)
田澤潮(原画)
美術新海誠(美術監督・美術背景・色彩設計)
丹治匠(美術背景)
馬島亮子(美術背景)
編集新海誠
録音新海誠(音響監督)
三ツ矢雄二(アフレコ演出)
その他コミックス・ウェーブ・フィルム(宣伝)
あらすじ
春。青空に散る桜を見て、タカキはアカリの言葉を思い出した。「ねえ秒速5センチメートルだって知ってる? 桜の花びらが落ちるスピード」…精緻に描き込まれた自然、力まない静かな演出によって綴られる、13歳、17歳、そして大人になった主人公の、魂の定点観測。
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💬口コミ一覧

108.ネタバレ まず、形式の話から。繋がりのある三つの短編を合わせて合計1時間の作品としてまとめてあるのですが、新海監督は、やはり短編がうまいと思います。最初から、一気に見ている人の心をつかみ、一話だけで一本の映画を見たような感じになります。そして物語の中で時間をおいた連作を見ることによって、あたかも長い長いストーリーを鑑賞したかのような印象が残ります。逆に長いストーリーの山場をまとめたダイジェスト版とも言えるのですが、語らないことにより、鑑賞者の経験による補完が作用して、見ている人それぞれの物語に変容するような仕掛けにもなっているのでしょう。モノローグを主体とした展開は、もはや新海節と言ってよく、一つのスタイルとして確立しています。
物語は、淡い恋心や郷愁、孤独といったこれまでの作品に通じるもので、それが完成度高くまとまっている作品です。見た後に、誰かと感想を話し合いたいような、それぞれが思うところを持ちそうな作品で、観賞後さわやかな人恋しい気持ちになりました。
実力に敬服した上で、苦言を言わせてもらうと、コンピューターでモデリングしにくそうな、風に揺れる草や浜辺に打ち寄せる波などの描写で弱いところがありました。そして最後は、山崎まさよしの名曲の力に頼りすぎていないでしょうか。補完の関係を意図したのだろうけども、「One More Time,One More Chance」は、既存の名曲中の名曲で、既にこの曲を聞いた人はそれぞれの思いを持っているから、それを超えるとなると並大抵では太刀打ちできないのではないだろうかと思いました。
アマチュアの自主制作「ほしのこえ」から広く知られるようになった監督なので、アマ・プロの範疇で語られることが多々ありましたが、ここに来て、まさにアニメーション作家と呼んでいい実績をあげていると思います。
これまで「ほしのこえ」「雲のむこう、約束の場所」と、アニメ好きやSFの素養がある人向きと行った、良質ながらも見る人を選ぶものでしたが、今回はだれでも共感を覚えるような作品です。惜しむらくは、タイトルがひねり過ぎでは!宮崎アニメの「ナウシカ」「ラピュタ」ときて「トトロ」に当たるような感じで、世界中の人に見てもらいたい作品です。
ペンギンさん [映画館(邦画)] 9点(2007-03-23 21:14:16)
👍 1
107.3話構成の第1話をyahooが無料で放映してましたよね。アレを観たんですが、ちょっと泣きそうになりまして。『ああ、僕もオッサンになってしまったなぁ…』なんて思っていたわけです。続きが観たい、観たいということで、本日やっと観てきました。映画は『ここで終われ!ここで終われ!』と思ったところで終わりました。なんかもう『ヒャッホウ!!』って感じです。うん、それだけ
ようすけさん [映画館(字幕)] 5点(2007-04-14 21:10:13)
👍 1
106.いい。
絵のセンスは素晴らしい(あの空の描き方は、世界のアニメ監督の誰も、一人たりと気付いていないんじゃないか?)。モンタージュの乱舞するエンディングには拳を握った。そこまでは心をうごかされたという事だ。
何はともあれ、一度きりの、空の表情の映画。日本は広い。『エル・スール』じゃないが、人は自分の住む土地の風景によって、空と雲によって、「思考させられている」と感じる瞬間がある。本作では南島独特の多層で多彩な雲、北関東特有のノッペリした無辺の青、東京ならではの息苦しい明るさが、人物なんかそっちのけで力を込めて描出されている。故に、これは「空の話」だったと断言したい。
だから極端に言えば人物が描かれなくてもいいんだが、そこはそれ、監督はまだ若い。話を進めるためにも人間は必要だ。
監督。10年後にもうひとつ、20年後にまたもうひとつエピソードを作りたくなるだろうよ。心にそのスペースを用意して、しっかり待ってるぞ(挑戦状)。

他方、ストーリーテラーとしては新人にありがちな背伸びが目立つのが致命的な欠点。点描によって大きなモノをスケッチするのは、緻密に描かれる部分があってこそ対比の力で受け手に迫るもの。1話目の電車・2話目のサーフィンを、あの程度の描写で終らせたのは罪が深い。というかインパクトが成立する以前に、映像が網膜から逃げて行った。せいいっぱいの限界点でやってる青い部分がたまらない芳香を漂わせているのも確かだが、一箇所でもいい、描きたい絵をとことんまでゴリゴリ描く事から逃げている現状は、決してアートとして成立しているわけじゃない。
ここは冷淡に突き放し4点にする。「悪い」「駄作」という意味ではない。物語世界に大化けする可能性を見出せないが故の低得点だ。このアニメはおそらく、もともとが5点満点の作品世界なのだ。バラバラの点描ゆえ、そこも突き抜けはしなかったが、素晴らしいモノがいっぱい詰まっている。それは間違いない。
DVDが出たら誰にも言わずにコッソリ買ってきて、毎夜コソッと一話づつ観ては泣き濡れる…オイラ案外そんな事をしそうな感じで、今から不安だすよ(笑)。

●追記:
いやしっかし、2話目のあそこで『ヴェルクマイスター・ハーモニー』の「アレ」登場シーンをパクるとは思わなかったけどな(客席で声を上げて密かにのけぞった (^^;)。その記号的な意味や、使い方まで「アレ」だし。
エスねこさん [DVD(字幕)] 4点(2007-04-23 00:46:12)
👍 2
105.こういう作品に出会えると日本人に生まれて良かったと誇りを持てる。

背景美術や光、空気感の表現は極上・絶品。
東京、栃木、種子島が情緒たっぷりに描かれており、
絵の美しいアニメは数あれど、
これほどまでに描ける人を私は知らない。
各話ごとの色彩も素晴らしい。
これを実写でやるのはかなり難しいでしょうね。

作画のクオリティは前作「雲のむこう~」から格段に
跳ね上がっており、とてもなめらかに動いております。
人物の作画に不満があった人もこれで解消でしょう。

山崎まさよし氏の主題歌も天門氏の音楽と
絶妙にマッチしており全く違和感なし。
第三話の構成は反則ですよ(褒め言葉)

声優のキャスティングも前作同様
見事なハマリ役。バランスが取れています。

ストーリーに関してはこの現実世界が舞台なので
世界観のリアリティーが格段にアップしています。
また、これまでの作品と同様に現実のシビアな一面も逃げずに描いてますが、
それでいてラストシーンは清々しいのが良いですね。
最近のアニメ映画には少なくなってきた食事シーンがあるのもこれまた良い。

「月とキャベツ」が好きな人、
切ない過去を引きずっている(引きずっていた)人、
新海作品のテーマや語り口は好みだけど、
SF要素がどうも…という人にも自身を持っておすすめできる(私はどっちも好きです)

どちらかというとテーマ的にも大人向けですが、
ここはやはり国内外問わず色んな人に見てもらいたい作品です。
.さん [DVD(邦画)] 10点(2007-07-21 08:15:15)
104.切ない。なんといってもその美術が美しい。綺麗とかリアリティではなく、感情に訴えかけてくるようなその風景が、登場人物たちの心とともに流れ込んでくるような気がした。切ないんだけど見入ってしまい、そして少し歳をとってしまった自分にとっても、時間の「速度」を感じさせられた。日常を忘れるのではなく、日常に埋もれていってしまった何か・・・を思い出すような作品でした。良かったです。
TKS_0C7さん [DVD(邦画)] 8点(2007-08-05 00:10:42)
👍 1
103.ネタバレ 見る人により評価は分かれる作品ではないでしょうか。
空の描写などはすばらしいの一言に尽きるが、
映画としてというか ストーリーに共感できる人
にはたまらない作品だ。
ラストの歌と映像は もはや反則である。笑
しろタマネギさん [DVD(邦画)] 6点(2007-08-19 09:49:02)
👍 1
102.ネタバレ 人を想うこと、想われること。想い続けること、忘れること。今に満足しているかどうかは別にして、生きると言うことは切ないコトですね。3話目で一気にやられました。
ParaPさん [映画館(邦画)] 8点(2007-08-26 02:29:38)
101.ネタバレ 映像美がすばらしい。実像ばりにディティールにこっていて作り込みの丁寧さが感じられる。内容は1話目が特に秀作で際立っている。しかし主人公の優柔不断さが2話3話と顕著にあらわる形で展開していく。人生時間軸的には夢から現実ということになろう。
K2N2M2さん [DVD(字幕)] 9点(2007-09-09 13:21:05)
100.とりあえず背景が素晴らしい。
ただ綺麗な背景というだけなら、他にもクオリティの高い作品はあるけど、この作品は背景を含めた構図が素晴らしい。
これが単なる感性の良さなのか、レイアウトの時点で構想を練って作り上げられたものなのか、ちょっと気になる。
あと、選曲もいい。
というか、『One more time, One more chance』の為に作った長いPVといった感じ。
この曲が嫌いでなければ、1回は見ておいて損はないでしょう。
物語に関しては短編ということもあって、描かれてない部分は想像で補うしかないけど、僕の想像によると名作としか言いようがない。
飽くまでも僕視点での評価だけどね。
とりあえず1話目はピュアで心洗われるような話。
2話目は切なくて泣きそうになる話。まあ、僕は泣きましたが・・・。
3話目は現実的な女と妄想的な男の対比が残酷な話。
まあ、人生なんてそんなもんです。
高校時代に戻ってやり直したいとか思っても、もう遅いわけです。
あんまり好きじゃなくても、妥協して食べられる時に食べておかないといけないというあり難い教訓を活かして、好き嫌い言わずに生きていきたいと思いました。
もとやさん [DVD(邦画)] 9点(2007-10-02 21:05:49)
99.おそらくはテーマだと思われる「時間」と「距離」を、これ以上なく丁寧に描ききっているアニメ作品。近年のアニメーション作品ではトンと見られない(というのも悲しい現実だが)美術センスの素晴らしさが、鳥肌が立つほどに際立っていて、それらに絡み合うように語られる繊細のようで力強い脚本も、切ないくらいにマッチしている。第三話で畳み掛けるように流れる山崎まさよしの「one more time one more chance」も、憎いくらいのタイミング。ラストシーンの諦観さも秀逸で、無駄な力を一切使わずに打たれるピリオド。新海誠は、やっぱりスゴイ。いい加減、このカテゴライズもダサいとは思うのだが、「堂々たるジャパニメーション監督(作家)」と、認識しておく必要があると、思う。うん。
aksweetさん [DVD(邦画)] 9点(2007-10-08 00:15:44)
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98.数年前、ケーブルテレビのCMか何かで、アニメのワンシーンが目に留まった。信号だったか踏切りだったか一瞬なのに、その風景が脳裏に焼きついた。調べようにも手段もなく、あきらめたのだが、今想えば新海作品だったのかも知れない。その画は、どうしようもなく切なかった。そして今、この作品を見終え、切なすぎる感動を噛み締めています。彼女の気持ちをおもいやれなかった14才の頃が頭を過ぎりました。
カリプソさん [DVD(邦画)] 8点(2007-10-21 03:51:24)
97.ネタバレ 連作短編という意味を理解しないで観てしまったせいで、3話の途中で意味を理解した時には、ちょっと驚いて、鳥肌..物語の内容は、それぞれ良かったのでは..待ち合わせた駅での再会シーン、感動~でした(涙).. 少しツッコましていただくと、あそこは一晩明かしちゃ~いけないでしょ~(親がどれだけ心配するか..) それから、チューブくぐっちゃって、、あんなに波がデカい?(サーフィンをナメちゃ~いけません) 作画については、電車がとても上手、背景も相変わらずリアルで綺麗..人物は×..鳥が下手、ちゃんと大空を羽ばたいていません(作画の力不足です).. 最後に、1話と2話は、むず痒くなるくらいの恋愛もの..苦手な方は、まったく受け付けないのでは..と思います...
コナンが一番さん [DVD(邦画)] 7点(2007-10-23 16:57:47)
96.ネタバレ 「桜花抄」
単なる文芸なのかと思って観賞しているとそれですらなく、単にシチュエーションをみせているだけ。
「コスモナウト」
自分のことなど気にしていない、と気付くなんて説明はどこにあったんだ。随分と身勝手な文芸気取り。
「秒速5センチメートル」
新海誠にはそれまでの作品を観ていたので全く期待するところはなかったのですが、音楽番組で本作の映像をつないで作った「One more time,One more chance」のPVが流れていて好印象を持ったのが観賞に至る経緯。
しかし、内容を見るとその印象止まり、というか中身のない物語気取りなものがくっついたおかげで印象ですらマイナスになる。
この人は一向に物書きとして成長しないな~。

物語として評価するなら勿論ゼロ。
ただ、「One more time,One more chance」のPVとしてなら大いに成功していると思います。
カラバ侯爵さん [DVD(邦画)] 0点(2007-10-25 11:54:59)
95.詰まる。胸が詰まる。
小さな恋心が、“生まれ”、“深まり”、“離れ”、次第に果てしなく遠いところへ“消えて”いく「時間」の切ない流れに。

画面の中に映し出される「映像」も「音」も「言葉」もすべてが美し過ぎる。
美し過ぎることが、殊更に切なく、どうしようもない喪失感に拍車をかける。

もし、この作品を同等の“美しさ”で実写化しても、そこには現実に対する違和感が生じてしまうだろうが、アニメーションであることがこの世界観をまかり通している。

透明感に溢れた映像世界は、新しくはあるがこの国の原風景的な情感を感じさせ、どこか懐かしく、安心感を覚える。
この新しい「才能」は、生み出される映像世界と同様に、無限の可能性を感じさせる。

いい映画だと思う。
種子島の吹き抜ける風の中で、無限の世界に飛び立っていくロケットを見たい。
鉄腕麗人さん [DVD(邦画)] 9点(2007-11-09 00:17:48)
👍 1
94.本当に秒速五センチメートルぐらいのゆっくりとした映画。
二話目は私も体験がある。片思いの人だったが、ずっと友達のままであった。
すぐそばにいるのに二人の間の何かはゆっくりと、本当に一日五センチぐらいの速さで遠ざかっていく。やがて、途方もない距離になってしまう。どんなにあがいても頑張っても、無情にも巨大なる現実には勝てない。その人は空回りしている私に気づかずに遠くを見ている。遠くに駆け出していく。やがて、見えなくなってしまった。すぐそばにいるのに・・・。でも諦め切れない。諦め切れないまま終わってしまう。また、自分もほかの人から遠ざかっているのかもしれない。それはわからない。わからないけど、やはり自分の道を駆けていくしかない。毎秒五センチぐらいの、ゆっくりと、しかししっかりとした足取りで・・・。そのように回想していると自然と涙が2,3滴ゆっくりと頬をつたった。秒速五センチぐらいの速さの涙なんて初めてだった。
板橋島野&綿貫さん [DVD(邦画)] 8点(2007-11-11 15:32:38)
93.ネタバレ 良い意味で空間がある映画でした。テーマを一点に絞っているからもの凄く入りこめるなぁと思いました。多感な時期の揺れ動く気持ちを空間で表して、でもテーマは時間。
日本人独特の間を大事にしてる所に心が揺さぶられました。ストーリーは、見終わった後よくよく考えると切ないよりも、「男の方が女々しいし、弱いね」とかなり厳しい現実感タップリなお話。最初に切なく泣かせて、最後に現実を見せ付ける。このオチにはやられました(笑)残念なのは美術は凄いけれども人物が‥‥。美術が凄い分人物が浮いてしまって見える所があるのがおしいです。あっ。声がやばいくらいぴったりハマっていたので関心しました。
じゅっこさん [DVD(邦画)] 8点(2007-11-13 04:10:49)
92.絵がとてもきれいなんだけど、ストーリーがあまりに甘ったるすぎて、ちょっと食傷気味になってしまった。でも、たぶん中学高校の頃の自分だったら10点とかつけてたおそれがある。現在中高生の方は、きっと面白く見ることができると思います。ジュブナイルが読めなくなるように、多くの人は、大人になったらこういう映画が見れなくなるのだと思う。
コダマさん [DVD(邦画)] 4点(2007-12-16 23:33:54)
91.とにかく空の色が高くて深くて、驚嘆。インタビューを拝見したところ、新海さんは「人の手で書いた絵はどんなに写実性を心がけても所詮主観が混ざるのだから、いっそのこと主観に沿った風景を」といった旨のことをおっしゃっていた。当たり前といえば当たり前のことではあるけれど、映像表現の世界ではそうした方向にまだまだ開拓されていない可能性がたくさんあるのだと思わされた。脚本に賛否両論があるのは理解できるが、彼がアニメーションにしかできない方法を模索し続けていることは確かだ。ただし、膨大なロケハンによって支えられた背景に比べて、あんまり人物の画には執着が感じられないのはやや残念だった(好みもあるかな)。

モノローグの多用は拙いとみるべきなのか作風ととるべきなのか未だにつかみかねるところがあるけれど、正直涙腺が緩んだりもした。共感を抱いてしまうとけっこうきつい(そして山崎まさよしはマジで反則)。でも次回作はそろそろ違った方向のお話を見せてもらいたいなあ。

余談:監督インタビュー中、普通に入ってくる猫に和んだ。
no oneさん [DVD(邦画)] 8点(2007-12-23 01:22:25)
90.ネタバレ とても切なくて感動しました。一人の男の青春を1時間で見た気分です。親の都合で引き離された二人の『距離』と大人になるまでの『時間』を上手に表現した美しい映画でした。
あの雪の日、二人の気持は確かに一つになれたんだと思います。言葉を交わさなくても二人の気持は同じだった。ただ、お互いに手紙を渡せなかった事を除けば・・・。
この手紙の渡し損ねが後々の文通の減少に繋がっていたのかもしれません。初めはやり取りできていた手紙も、いつしか回数が減り、次第にポストの中を確認するだけになり、
最後にはポストを眺めるだけになってしまった。
女と別れたあの日、夢と希望を持った少年は他の男の子達よりもきっと少し大人びて見えたはずです。そんな彼を見続けた2話も素晴らしかった。1話の冬のストーリーとは
一変して夏の、のどかな風景も見れました。
男は初恋の思いをずっと引きずったまま大人になります。いつか、どこかで出会ったときに恥ずかしくない大人で居たいから。大人になる事が男の希望だったのでしょう。
だが、そんな奇跡は現実で起こる事は無い。男は何を目指して頑張って行くのか。大人になり、現実を知り、限界を悟る。
多くを語らないから余計に考えさせられる。初恋や青春は誰しも何か思い出があるはず。
あえて総合すると男の視点で描かれている部分が多い。女はちょっと現実に居ないような純情美少女だからだ。外伝として女の視点で見た秒速5センチメートルも見たい。
昔を思い出してして目頭が熱くなった。そんな切なくて良い映画でした。
xxxsiroさん [DVD(邦画)] 10点(2008-01-16 20:32:27)
89.ネタバレ 映像が実写並みに美しく、ストーリーは最高にせつない。山崎まさよしの曲が流れ始めてからあのラストはいい意味で反則的な演出。
声優もいい意味で声優っぽい声ではなく、とてもよかった。
誰もが共感してしまうところが必ずあるはず。
eurekaさん [DVD(邦画)] 8点(2008-01-25 00:54:15)
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【点数情報】

Review人数 108人
平均点数 6.19点
021.85%
100.00%
221.85%
376.48%
41412.96%
52018.52%
61110.19%
71312.04%
82422.22%
91211.11%
1032.78%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.53点 Review15人
2 ストーリー評価 6.04点 Review21人
3 鑑賞後の後味 6.72点 Review22人
4 音楽評価 7.80点 Review21人
5 感泣評価 6.30点 Review20人

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