映画『パフューム/ある人殺しの物語』の口コミ・レビュー(5ページ目)

パフューム/ある人殺しの物語

[パフュームアルヒトノゴロシノモノガタリ]
Perfume: The Story of a Murderer
2006年スペイン上映時間:147分
平均点:6.17 / 10(Review 87人) (点数分布表示)
公開開始日(2007-03-03)
ドラマサスペンス歴史もの小説の映画化
新規登録(2006-11-02)【マーク・ハント】さん
タイトル情報更新(2022-11-28)【イニシャルK】さん
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監督トム・ティクヴァ
キャストベン・ウィショー(男優)ジャン=バティスト・グルヌイユ
ダスティン・ホフマン(男優)ジュゼッペ・バルディーニ
レイチェル・ハード=ウッド(女優)ローラ
アラン・リックマン(男優)ローラの父
カロリーネ・ヘルフルト(女優)プラムを売っている女性
サイモン・チャンドラー(男優)市長
サム・ダグラス(男優)グリマル親方
デヴィッド・コールダー(男優)司教
コリンナ・ハルフォーフ(女優)マダム・アルニュフィ
ジョン・ハートナレーター
谷口節ジュゼッペ・バルディーニ(日本語吹き替え版)
納谷六朗ナレーター(日本語吹き替え版)
原作パトリック・ジュースキント「香水 ある人殺しの物語」(文藝春秋刊)
脚本トム・ティクヴァ
アンドリュー・バーキン
ベルント・アイヒンガー
音楽トム・ティクヴァ
ラインホルト・ハイル
ジョニー・クリメック
撮影フランク・グリーベ
マーティン・フューラー(第二班の撮影)
製作ベルント・アイヒンガー
製作総指揮アンドレアス・グロッシュ
サミュエル・ハディダ
フリオ・フェルナンデス〔製作・1947年生〕
配給ギャガ・コミュニケーションズ
特殊メイクウォルド・メイソン
美術ウリ・ハニッシュ(プロダクション・デザイン)
編集アレクサンダー・バーナー
字幕翻訳戸田奈津子
その他スティーヴン・スピルバーグ(special thanks)
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💬口コミ一覧

7.ネタバレ あの急転直下摩訶不思議な処刑場のシーンになるまでは、絶対嗅覚シリアルキラーの変態人生物語だと思っていた。
違うんだ・・。
つまり彼は本当のところ人外の者(作中では天使だと言われていた)だったのですね。そう考えると、彼が去ると災いがふりかかるという座敷童的な現象や、体臭が全く無いこと、子供たちだけは彼の特殊性に気付いていた、というエピソードもすとん、と落ちるのです。
彼は愛を与えにやってきた天使。彼を糾弾していた最右翼のA・リックマンすら心溶かされてしまった。天の者にとっては死は単に生まれる前に戻るということでしょうから、人間規範での罪悪感など無いのです。
愛のかけらも無い生まれ場所へと戻り、自ら撒いた愛に包まれながらこの世を去った。食すという行為は愛の究極型といいますし。
まさか猟奇的な殺人行為が愛の話になるとは。こりゃもう常人では考えつかないトンデモな原作&脚本。
けれど、打ち捨てられた死体が妙に美しく撮られていたり、ローラが最後に見せる表情が全く怯えの無いものであったりと、伏線はたくさん張られていたような気もします。
美術は本当に見事で、18世紀のフランスの風俗そのもの。(いや知らないので多分だけど)話もびっくりだけど、眼でも楽しめる一品であります。
tottokoさん [DVD(字幕)] 8点(2016-09-16 23:48:16)
👍 1
6.ネタバレ 公開時見に行こうか迷った作品だが結局観ないまま今まで来てしまった。ずば抜けた嗅覚の持ち主のかなり変な物語で興味がわく題材だ。

前レビューの方も言及されている通り人外のものと見た方がしっくりくる程の異様な主人公。彼の生い立ちから香水作りを始めるくらいまではテンポよく語られ面白い。中盤は少し中だるみを感じた。だが全体的にはきれいにまとまった作品だと思う。終盤は驚かせる展開だが大乱交が行われていても少しもやらしさを感じないのは監督の感覚なのだろうか。女性の裸は殺される娘たちを含めて多く出てくるがきれいではあっても官能的とは感じなかった。題材のわりに意外とまともに作られすぎている感もあり違う監督で観たかった気がしないでもない。

ベン・ウィショーのナイーブそうな顔。変態性、罪の意識の無さ、汚いなりをしていてもどこか浮世ばなれしている感覚はとても良かった。楽しめたがちょっと尺が長いとは思う。
さん [インターネット(字幕)] 7点(2016-09-21 03:08:08)
5.ネタバレ 映像は深い色合いが美しく、 音楽も映像にぴったりで素晴らしい。
特に色は、ラベンダー畑や山など自然の景色はもちろん、
美女たちの肌や髪の色も綺麗で、横たわる死体さえ一枚の絵葉書のような美しさ。
反対に、市場やゴミ溜は思わず鼻をつまみたくなるような汚さ。
公開当時さかんに宣伝してたように、映像から臭い、匂い、香り、が感じられる(ような気がする)

孤独で誰からも愛されず愛さず、香りの追求しか関心の無いグルヌイユが
狂ったように追い求める究極の香り。
香りのために女性たちを殺すことに何の躊躇もない。
彼にとって女性たちは人間ではなく、香りを抽出する花のように、ただの材料なのだから。

香りを作り出す過程の求道者のような顔。
ベン・ウィシューの、ちょっと困ったような純朴そうに見える外見がハマリ役だったと思います。

彼に関り彼を手放した途端死んでゆく人たち。
産み落として捨てようとした母親、お金目当てで子どもたちを引き取っている孤児院の院長、
残忍な皮職人の親方、調合師のマスター(ダスティン・ホフマン)

最後は、究極の香りを完成させた後、それを使って大金持ちになることもなく
貧民たちに身を投げ出して消えてしまいます。文字通り肉体が消滅する。
香りによって存在価値を見出したかったのに、結局誰も彼自身を認めなかった。
現在だけでなく過去の彼のことを知る人も誰もいないという、
つまり彼は最初から存在しなかったも同然になります。
こんなに終始一貫して孤独な主人公のお話は初めてです。

せめて、この映画を見た人は覚えておいてあげましょうかグルヌイユのことを。
そんな気にもさせられる作品でした。
nanapinoさん [インターネット(字幕)] 7点(2018-06-10 17:50:12)
4.ネタバレ 原題しか見ておらず、邦題の「ある人殺しの物語り」という部分を知らずに鑑賞。
良い香りを振り撒くおしゃれな映画だと思って見たのでギャップに度肝を抜かれた事は言うまでもない。
冒頭で主人公が死刑を宣告されてからはじまり、物語は遡ってはじまる。私がこれまでみてきたこういったパターンだと、主人公に同情できるところがあり、死刑なんて可哀想悲しい、という事が多い。
しかしこちらの主人公はどんどん女性を殺すので死刑も当然で、本当に屑だと思った。
1つの猛烈な性癖のせいでそうなったのかもしれないが。
最後のローラは助かると思っていたので殺されて残念だ。
そして、死刑執行の時、まさかの死刑執行されない。そしてカオスな状態。
最後には主人公は生まれ故郷のひとたちに食べられて死ぬ。
異様な世界観で、他に類をみない。
終始グロテスクで女性はたくさん死ぬし、暗くて、爽やかさもなく、嫌いなタイプの映画であることに間違いない。ただ、似たような作品は観たことがなく、特異で唯一の映画であるため7点にしました。
ブリーバンデカンプさん [インターネット(字幕)] 7点(2020-08-18 02:10:42)
3.ネタバレ ナレーションとともに描かれる主人公グルヌイユと周辺人物の人間模様はちょっと『フォレストガンプ』的な寓話性。調香師版『おしん』あるいは『ザ・プロフェッショナル』とも言うべき香水職人の物語だったはずが、あれよあれよという間にサイコホラーものへと変貌していく。最初はグルヌイユを応援していたはずなのに、気付けばジェイソンやレクター博士のようにグルヌイユを見ている自分にニヤニヤしてしまう。

賛否両論ある【処刑場でのパフューム無双】(からのパイパニック)については、主人公が秘密兵器で無敵モードになるクライッマックス(『タクシードライバー』とかね)が大好物の俺としては大喝采!しかもそこから一転して『市民ケーン』的な【ローズバッド】に涙する主人公に共感しまくるしかないのです!思春期のあの強烈なリビドーを【匂いをクンカクンカ】するコトでしか体感できなかった彼は…そりゃあイカレてしまうしかないよなぁ…。

オープニングとエンディングが円環的につながる終わり方は良かったです。

ちなみに…ダスティン・ホフマン師匠がグルヌイユの調合した香水を嗅いでうっとり桃源郷にワープする場面では、思わず「ミスター味っ子か!!」とツッコんでしまいました(笑)
幻覚@蛇プニョさん [インターネット(字幕)] 8点(2021-06-24 01:38:18)
2.ネタバレ ベン・ウィショーの存在感にやられました。

悲しい物語でもある、彼を手放した人々は皆、同じようにこの世を去る。それがわかってから最後にどうなるかと2時間半以上の映画でしたが時間をあまり感じることはありませんでした。

皮肉なことに映画で伝えられない香り、、、あんな反応になるものとは、と想像するしかないですね
HRM36さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2022-06-11 23:21:05)
1.香りよりも街並みやグルヌイユ自身の汚臭に吐き気を堪えながらの鑑賞でした。
ただの一度も愛情を受けず、育児放棄されたライオンのような彼が行く畜生道はなかなかのものでしたが、あの結末はワケワカメで唖然とするところでした。ダスティン・ホフマン、アラン・リックマンの確かな存在感に+2点。
The Grey Heronさん [DVD(字幕)] 4点(2024-06-24 08:25:07)
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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 87人
平均点数 6.17点
022.30%
100.00%
278.05%
311.15%
433.45%
51011.49%
62225.29%
72022.99%
81618.39%
922.30%
1044.60%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 5.75点 Review16人
2 ストーリー評価 6.58点 Review17人
3 鑑賞後の後味 5.58点 Review17人
4 音楽評価 7.18点 Review16人
5 感泣評価 3.41点 Review12人

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