映画『街のあかり』の口コミ・レビュー(2ページ目)

街のあかり

[マチノアカリ]
Lights in the Dusk
(Laitakaupungin valot)
2006年フィンランド上映時間:78分
平均点:6.44 / 10(Review 27人) (点数分布表示)
公開開始日(2007-07-07)
ドラマ
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監督アキ・カウリスマキ
キャストカティ・オウティネン(女優)
脚本アキ・カウリスマキ
撮影ティモ・サルミネン
製作アキ・カウリスマキ
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💬口コミ一覧

7.ネタバレ 負け犬を描いたらフィンランド一のアキ・カウリスマキ監督。本作も負け犬主人公の悲しーい人生を俯瞰したショットを多用して描いている。「いつか俺はデッカイことやってのし上がってやるんだ!」と言いつつも、友達は居らず、彼女も居らず、金も無い。日課は河の畔のホットドッグ屋で愚痴をこぼすこと。余りにも惨めで笑えるのだけれど、同時に悲しくもなってしまいます。誰だって少なからず彼に感情移入する部分はあるだろうから(内向的な人なら尚更に)。仕舞いには強盗事件の犯人に仕立て上げられて、出所後も徹底的に追い詰められて正に人生の敗北者。しかしそれでも最後にポッと一輪の希望の花が咲く。どんなに惨めでも死ぬほど価値が無い訳じゃない。まだまだやっていける。そんな映画です。
民朗さん [DVD(字幕)] 7点(2012-04-28 21:10:17)
6.ネタバレ アキカウリスマキのような作品って、なんで今の日本でできないんだろう?ここまでのワルっていないからかな?日本は女性がしっかりしてるからね。それにしても、どこの国も最後のセーフティネットは女性なんだね。もうラストは涙が出ちゃった。
トントさん [DVD(字幕)] 8点(2014-09-20 13:16:52)
5.ネタバレ カップでナイフを砥ぐコイスティネンに、返り討ちにあって海にボロ雑巾のように浮かんでいる、或いは刺し殺して自首する、ラストが思い浮かんだのですが。打ちのめされて「ここでは死ねない」と呟いた負け組であっても負け犬ではない姿に、同様に踏みにじられて自壊しそうな私がどれだけ力づけられたかことか。女性が何の魅力もないのは彼にとっては一途に思う大切な存在だったという点で良かったと思います。
The Grey Heronさん [DVD(字幕)] 7点(2016-02-14 16:20:22)
4.ネタバレ 無表情で寡黙な登場人物、踏みつけにされ底辺に生きる主人公。
本作も監督名を伏せられて見てもカウリスマキの映画だなあと思わされる世界観。
その不器用さを利用され、強盗の共犯にされ1人で罪をかぶらされ服役し出所後も過酷な展開が。
しかし控え目に挿入されるユーモアが効いている。そして最後に彼は差し伸べられた手を握り返す。
そこには確かなぬくもり、カウリスマキの優しさが感じられました。
とらやさん [DVD(字幕)] 7点(2016-02-25 18:33:43)
3.ネタバレ 女に騙され罪をかぶって刑務所行きを選択しておきながら、やっぱ復讐するという展開が全く理解できない。女優にも魅力がなくなんで惹かれるのかも理解できない。ただ只管イタイだけの主人公、そしてラストにちょっと希望があるという作品として見れば、それなりに評価できるのかもしれないが、自分にはダメだった。
東京50km圏道路地図さん [CS・衛星(字幕)] 3点(2016-07-09 11:13:21)
2.ネタバレ 「浮き雲」「過去のない男」ときて、本作は映像が格段によくなったなと感じました。
フィルムが違うのかなんなのかよくわからないんですが、画質もくっきりしていて艶っぽい。相変わらず色彩もいいですね、特にオレンジの色がいい。
レトロな色彩も小道具もきっちり拘りを感じます、電気スタンド・ソファに無造作に置かれているクッション・・・雑貨類が私の好きな物で溢れている。
そしてやっぱり健気なワンちゃんが登場、このワンちゃんのために闘おうとするも返り討ち、コイスティネンはいつも返り討ちになるという哀しさ。
でも見た目はニヒルな男前ですしマフィアやギャング役もサマになりそうなルックスというギャップにユーモアを感じてしまいます。
コイスティネンは何をどう考えて感じてるのか、そういうとこはよくわからないんですがラストで遂に信頼できる人は誰かということに気付けたのかしらね。どん底でも希望は必ずあるんだと思えてそこが良いです。
焼きたてのベーグルを用意してもてなすっていうのがとても意外でして、私としてはコイスティネンの人柄が唯一わかるようなシーンでした、なぜかベーグルがアップになるカットも印象的。フィンランドでベーグルっていうのがまず意外だったんです。
カウリスマキ監督の作品は私の秋の夜長映画に決定です。
envyさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2022-11-11 14:35:29)
1.カウリスマキの“敗者三部作”の掉尾を飾るわけですけど、作を重ねるたびに悲惨になってきた主人公も、ついにここまでの境遇になってしまったかと嘆息してしまいます。三作の主人公の中でも本作のコイスティネンが最も無表情というか無感情の様に思えます。時は21世紀に入りフィンランドもEUに加盟していて通貨もとうぜんユーロになっています。それなのに10年前の第一作当時から時が止まってしまっていたような社会の状況、銀行は相変わらずゲス対応だしノキアの国なのにスマホどころかガラケーすら誰も使っていない。コスティネンは家族も友人もいなけりゃ職場の同僚からも嫌われている。挙句の果てには女に騙され宝石店泥棒の片棒を担がされて刑務所行き。出所して女と黒幕ギャングを見つけて復讐しようとするが、哀れ返り討ち。こんだけひどい目にあってようやく自分を理解して救ってくれそうな女性が身近にいたことに気が付いて呟くのは、「ここじゃ、死なない」、なんか最後にようやく希望が湧いてくる一言でした。 描き方によってはいくらでもダウナーになるストーリーなんだけど、カウリスマキ・マジックにかかると不思議とほんわかした映画になるのは不思議です。
S&Sさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2023-08-12 23:09:33)
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【点数情報】

Review人数 27人
平均点数 6.44点
000.00%
100.00%
200.00%
313.70%
4311.11%
513.70%
6518.52%
71348.15%
8311.11%
913.70%
1000.00%

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