映画『インランド・エンパイア』の口コミ・レビュー

インランド・エンパイア

[インランドエンパイア]
Inland Empire
2006年ポーランド上映時間:180分
平均点:6.11 / 10(Review 27人) (点数分布表示)
公開開始日(2007-07-21)
サスペンスファンタジーミステリー
新規登録(2007-07-24)【★ピカリン★】さん
タイトル情報更新(2022-03-31)【イニシャルK】さん
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監督デヴィッド・リンチ
キャストローラ・ダーン(女優)ニッキー/スーザン
ジェレミー・アイアンズ(男優)キングスリー・スチュワート監督
ハリー・ディーン・スタントン(男優)フレディー
ジャスティン・セロー(男優)デヴォン/ビリー
スコット・コフィ〔1964年生〕(男優)
ダイアン・ラッド(女優)
ジュリア・オーモンド(女優)ドリス
ジョーダン・ラッド(女優)
メアリー・スティーンバージェン(女優)
ローラ・ハリング(女優)
ナスターシャ・キンスキー(女優)
マイケル・パレ(男優)
ウィリアム・H・メイシー(男優)
裕木奈江(女優)
ナオミ・ワッツ
脚本デヴィッド・リンチ
撮影デヴィッド・リンチ
製作デヴィッド・リンチ
あらすじ
豪邸に夫と暮らし、しばらく女優業から遠ざかっていたニッキーは、映画監督のスチュワートに請われ、あるいわくつきの映画の主演を勤めることに。作品の中で、ニッキーは共演のデヴォンと不倫の恋におちる役だったが、いつしか現実の生活でも関係を持つようになっていく。しかし、彼女の周囲に奇妙な出来事が起き始め、次第次第に現実と映画の世界の境界が不確かになっていき… 鬼才デヴィッド・リンチ監督が放つ、新たなる映像の世界。
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💬口コミ一覧

27.映画というものは観客に分かりやすいように作る努力をするものだと思います。でもこの映画は微塵もそんな印象は受けない。監督が好きなようにとって繋ぎあわせただけの映画と言っても過言ではありません。
でもめちゃくちゃ面白い。悪夢の中をさまようような感覚は「マルホランド・ドライブ」を完全に越えていました。重低音に身を任すだけで軽くトリップできそう。
パンフレットに入っていた世界観のマップもとても面白い。監督自身にも(たぶん)理解できていない世界を上手く解説してくれています。
ついでにサントラはいい睡眠導入剤になっています。
音響の整った環境で観るべき傑作。だけど人によっては0点でもおかしくないような。勧めたいけど勧められない、そんな映画です。
ヒナタカさん [映画館(字幕)] 10点(2010-08-24 19:23:28)
26.ネタバレ 2001年に「マルホランドドライブ」を観て衝撃を受けてから、この5年間はリンチ作品の後追いDVD鑑賞に費やしました。そして待望の新作。陶酔の3時間。「マルホ」よりストーリーが明確でない(複雑なので理解できない?)ので変に謎解きや伏線を意識することなく、リンチが言う「直感を信じて」見ることができました。リンチファンにはありがたい作品です。特にエンディングのカッコ良さは陶酔の世界の締めくくりには最高でした。文句なし!スバラシイ!
marbles_2000さん [映画館(字幕)] 10点(2007-07-28 01:37:31)
👍 1
25.ダウナー系ドラッグというのはこういうものかしらー。
体が浮遊する感じと、どこにも出口がない、映画が終わったときに、やっと出てこれたことが嬉しくもあり安心したとともに、もう一度扉を開いて浸っていたい気がしたのでした。
DVDで見る方は、映画の途中でトイレに行ったりお茶を入れたり、携帯を見てみたりしないでよいように、準備を整えて取り掛かりましょう。中断すると効果激減すると思います。
しゃっくりさん [映画館(字幕)] 9点(2007-10-13 01:28:54)
👍 1
24.劇場公開期間が思いの他短く、観損ねていた作品。何としても観たかったのでDVD予約購入!と、まぁここまでは気合が入っていたのですが、何とも難解な3時間のリンチ・ワールド。まだ1回しか観ていないので消化不良です。
初めから何が現実で何が非現実なのかが不明瞭。でも、そこの整理に腐心してしまうと全体の世界観が把握できなくなってしまう。だから、まずは感性で観賞するしかないのではないかと。そして、2回3回と観ていくうちに絡まっている糸が解れていくのではないか…と、期待というか切望というか、とにかく何回か観てから再度投稿したい作品です。
それにしてもこの監督、まさに「鬼才」ですね。
タコ太(ぺいぺい)さん [DVD(字幕)] 8点(2009-01-03 15:32:35)
23.正に「三時間の陶酔」。リンチ作品では毎回のことですが、理解しようと思ってもすぐにそんなことが無意味だと分かります。三回くらい観ないとだめですね。観るのではなく感じる作品です。
いやーすごいわ。秩序と無秩序の間というか、混沌。
Balrogさん [DVD(字幕)] 8点(2008-07-03 18:51:08)
22.ネタバレ 超難解で理解不能でした。リンチなので理解不能なのはいいのですが。正直、楽しみにしてた3時間が長かった。リンチの作品を観るときは、事前情報は全てシャットアウトして、映画内容に陶酔するのが自分なりのリンチ作品鑑賞法なのですが、今回は混乱しすぎてあまり酔えませんでした。リンチの過去作、ロスト・ハイウェイと同じ感覚が残りました。リンチは「映画は音楽」と言いますが、今作は自分の感性に合わなかったのかなぁ。でも、やっぱり好きなんだよなぁ。また何回か観てみます。それにしてもローラ・ダーンが昔と変わらず綺麗でした。
ぶるぅす・りぃ。2さん [DVD(邦画)] 8点(2008-02-23 18:43:00)
21.リンチワールド大全開。わかっちゃいたけどやっぱりわけわからんまま終わっちゃいました。現実なのか妄想なのかよくわからん場面(世界)がちょこちょこすぐ変わるんで、まったく話についていけませんでしたね。「ロストハイウェイ」を見終わった時もこんな感じだったなあ。まあ兎にも角にもリンチ独特の雰囲気は顕在だったので良かったです。
すたーちゃいるどさん [映画館(字幕)] 8点(2007-08-27 16:46:52)
20.ネタバレ 始まって1時間はついていけます。世界観の定義付けを隅々まで行います。そのあと1時間はデビッドリンチの頭の中をさまよい歩くかのように映画がブラウン運動を始めます。観客は常に解や手がかりを模索しますが、観客の思った通りの展開とは逆方向を選んでいきます。最後の1時間は脱出にやけになります。全く無関係っぽい伏線たちが、なんとなく何度かリフレインされ、この現象は何かの解なのかもしれないと必死に思考しますが、なかばどうでもよくなります。「好きにしろよ」と思う頃にはなんだかハッピーエンドです。
デビッドリンチなりにそれぞれの要素には隠喩を入れているだろうなという予感と、想定外の展開とで、不思議と寝ないで3時間見れます。眠くはなりますよ。常に重低音のノイズが流れていて、だんだん慣れてくるといい子守歌になってきます。1時間に1回くらいびっくりするシーンがあるので起こされます。
どこかしらにデビッドリンチの一貫したシナリオがあり、それを不器用に不器用に、婉曲に実に婉曲に、一切説明を排除し、表現してるんだろう。そして前向きに積極的に映画を受け止め続ければ、ひっくり返した宝石箱のように散りばめられた妖しい魅力にあふれる伏線が、だんだん方向ベクトルをそろえ始め、実は全て意味のあるシーンに思えてきます。
今回の場合は何か巨大な悩みか呪いから解放されたよろこびが浮かび上がってきました。そこに自信が持てないのが不安ですが、デビッドリンチはそれでよいんだと思います。

なお、めでたく400レビュー達成いたしました。記念すべき400記事。
no_the_warさん [映画館(字幕)] 8点(2007-07-30 23:30:15)
👍 1
19.期待通り、難解な映画だった。しかしヴィジュアル面では素晴らしい。一度だけでなく何度も見たい映画だ。うさぎの人形のシーンが奇妙で好きだ。
ホットチョコレートさん [DVD(字幕)] 7点(2013-09-08 08:11:05)
18.前作「マルホランド・ドライブ」でも夢と現実を対比に展開されてましたが、今回の現実と非現実は更にごっちゃごちゃに感じます。3時間なんですが、結局何を見せられてたのか全然理解できないまま終わります。友人に「どんな内容の映画?」と質問されて最も困るパターンの作品ですね。(もしかしてここはこういう意味なの?)と自問自答しつつ観ました。

この作品をリンチ以外の人が作ったとしたら、おそらく駄作とかってレッテル貼られそうな感じなんですけど、リンチの場合は全体がまったく不明でも何となく理解できる画面や瞬間にパワーを感じますし、確実に脳内に快感を与える瞬間があるので、見終わった後は「なるほど、リンチらしい」とか納得してしまいます。あのエンディングだって、それまでクッチャクチャだったはずなのに大団円のように思えますし。

しかし過去のどのリンチ作品よりも役者が振り回されてますね。「マルホ」のナオミ・ワッツなんか与えられた役を完璧に自分のものにしてこなしていましたが、今回は製作も兼ねている主演のローラ・ダーンですら、リンチの掌で踊らされててよく理解できていないまま演じてるんじゃないかと感じました。

それとデジタルで撮影したようですが、それによってリンチ独特の「闇の美」の魅力は薄れたのは残念でした。真夜中の場末のクラブも赤いカーテンも電気スタンドも、ビカビカ照らされる役者もウサギの部屋もリンチらしくていいんですけど、映像の綺麗さではフィルムに軍配でしょうか。カメラワークも役者の顔アップがほとんどで、俯瞰の美しさや景色に酔えたシーンは多くなかったのも残念でした。

あと今回は音楽が盟友アンジェロ・バダラメンティではないので、ダークで独特のリンチ・ワールドとして一抹の物足りなさを感じました。「ブルー・ベルベット」「ツイン・ピークス」「ロスト・ハイウェイ」「マルホランド・ドライブ」ら傑作と比較して最も違和感を覚えたのは音楽。是非次作はバダラメンティとコンビ復活でお願いしたいです。
まさかずきゅーぶりっくさん [DVD(字幕)] 7点(2010-02-22 00:50:59)
👍 1
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17.ネタバレ リンチファンですが、これは期待しすぎたせいもあって微妙です。なんと言ってもDVカメラで撮影したことによる(そしてその映像を後加工で拡大していたりすることによる)映像の画質の悪さが耐えられない。ストーリーは悪くはないけど、ちょっと意地になって破綻させているようなフシが散見されるのも気になる。とはいえこの世界観がまた味わえたことには素直に感謝してます。裕木奈江最高だし。
HAMEOさん [映画館(字幕)] 7点(2009-09-02 15:32:09)
16.ネタバレ 熱にうなされているときの、長く不快な夢のような時間だった。とにかく意味不明。秩序だった物語なしに、断片的なイメージの集積だけで一人の女性を表現しようとしたのではないかと思う――たぶん。なんとなく『リング』に出てくる呪いのビデオを思い出した。

デヴィッド・リンチの暗い精神世界に際限なく沈み込んでいくようで、不安を掻き立てられる一方で不思議と惹きつけられるものもあった。気持ちの悪い、しかしある種の美しさも備えている、洗練された悪夢。リンチはこと人の神経を苛む技術にかけては天才的だ。

正直集中力を保つのに苦労することもあったが、ひとつひとつの映像のクオリティが高いのでなんとか観ていられた。割と眠かったのに、観終えると妙な満足感がある。強烈な個性を持った作品で、はっきり言って楽しめる人の方が少ないだろう。こんな実験作を作って許されるのは大学の映画サークルの一年生か、巨匠だけだ。気安くおすすめはできないけれど、個人的にはそこそこ面白かった。
no oneさん [DVD(字幕)] 7点(2008-12-10 09:13:12)
👍 1
15.あ~あ、とうとう行っちゃったなあ、って感じ。この人の映画は、意味が無意味に引きずりこまれかけ、意識が無意識に飲みこまれかけ、それでもかろうじて踏んばってる、っていうスリリングな面白さがあったんだけど、ついに無意味・無意識が勝利をおさめたみたい。最初のうちはなんとか意味を取れないことはないの。久しぶりに大役が回ってきた女優の話ということで、女優の卵で描いた『マルホランド・ドライブ』の逆サイドから,ハリウッドの魔を描く、って意図か、とか。でもそうねえ、女たちが出てくるあたりからか、もう無意識が暴走しちゃって、わけ分かんなくなる。ま、あの女たちだって無理すれば、ヒロインを嘲笑する“若さ”って意味を取れないこともないんだけど、あの東欧(ポーランド?)の部分になるとお手上げ。これはどういう意味だろう、って考えること自体が、もう後半は無意味に思えてくる。ただ名所旧跡を観光で回ってる感じに近い。極端な顔のアップが表情の意味をなくし、グロテスクな物質に還元してしまい、かえって無人の部屋のたたずまいに何やら意味が隠され詰まって感じられた。今ここまで好き勝手させてもらえる監督はそうはなく、思えば3時間、私はこのわけの分からなさ、無意味の国の観光ツアーをけっこう楽しませてもらった。
なんのかんのさん [DVD(字幕)] 7点(2008-05-09 12:18:48)
14.鑑賞・・・。めまぐるしい展開に混乱しつつ、陰と陽、絶望と希望、無念と執念などを漠然と感じました。5重構造と言う意見が多い。ちょっとパズルを広げすぎかなとも思う。私の頭にゃ、辛いです。疲れるぞ。しかし、解いてみたいとも思わせるのが、「マルホ」で受け入れてしまったリンチ世界の魅力。惚れた女にゃ弱いんだという形だ。シーンごとに面白いもの(でもマルホのほうが上) 。さあ、いろいろな参考文献を読んで楽しもう。
チューンさん [映画館(字幕)] 7点(2007-10-04 22:58:45)
13.ネタバレ でたーーーリンチワールドーーー! 強烈な訳わかんなさは、ま・さ・に リンチ節。実験的な映像が延々続く映画ですが、フェリーニの映画もこんな雰囲気ない? って思ったのは俺だけ?(苦笑)。 3時間というこんな展開の割には長い時間だけど、なぜか観れてしまう不思議さもまたリンチさんならではなものでゴザイマシタ
Kanameさん [DVD(字幕)] 6点(2016-05-15 16:33:26)
12.ネタバレ 裕木奈江のシーンだけがオーラを放ち輝いてる。
このシーンだけ猛烈に推奨します。彼女がいなければ3点程度。
リンチさん、彼女を主演で撮ればよかったのに。
裕木奈江はもっともっと評価されていい女優さんです。
映画は1時間半くらいにまとめあげ、カミソリで切るような鋭い演出にすべきだった。
監督主導すぎると、カットできずにのんべんだらりとなってダメになる見本。
うさぎさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-03-26 18:44:16)
11.次の日の朝、見たことも忘れてしまった悪い夢。たくさんのそんな夢の断片が、ある時、一度に記憶に甦る・・・そんな感じの映画だ。現実の記憶なのか、夢の記憶なのか区別もつかない恐怖。そして、そこから見えるのは、本来の?自分の断片。失われた愛の断片。・・・なぜかそこには、かすかだけど美しい希望の光がある。
ETNAさん [DVD(字幕)] 6点(2008-06-10 14:41:25)
10.当レビューサイトにデヴィッド・リンチというジャンルを追加いただきたい。
タケノコさん [DVD(字幕)] 5点(2015-05-24 00:49:59)
9.ネタバレ 前作『マルホランド・ドライブ』で、それまでずっと合わない監督と思っていたデビット・リンチの新たな魅力を発見して「彼はもしかしたら天才なのかもしれない」と思いながら、この作品も鑑賞。うーん、前作が奇跡だったのですかね。またいつもの雰囲気ごり押しの単なる思わせ振り映画に戻ってしまいました。それでも三時間もある長い映画を最後まで飽きさせずに見せる監督の手腕は見事ですけど。
かたゆきさん [DVD(字幕)] 5点(2013-04-21 19:08:44)
8.もうお手上げです。平均点下げてごめんなさい。
フライボーイさん [DVD(字幕)] 5点(2008-09-24 00:37:37)
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マーク説明
★《新規》★:2日以内に新規投稿
《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 27人
平均点数 6.11点
013.70%
100.00%
200.00%
3311.11%
4311.11%
5311.11%
6311.11%
7622.22%
8518.52%
913.70%
1027.41%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.75点 Review4人
2 ストーリー評価 3.75点 Review4人
3 鑑賞後の後味 6.20点 Review5人
4 音楽評価 5.20点 Review5人
5 感泣評価 4.66点 Review3人

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