映画『題名のない子守唄』の口コミ・レビュー

題名のない子守唄

[ダイメイノナイコモリウタ]
The Unknown/The Unknown Woman
(La Sconosciuta)
2006年上映時間:118分
平均点:6.86 / 10(Review 29人) (点数分布表示)
公開開始日(2007-09-15)
ドラマサスペンスミステリー
新規登録(2007-09-18)【ミスター・グレイ】さん
タイトル情報更新(2012-11-30)【ESPERANZA】さん
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監督ジュゼッペ・トルナトーレ
キャストクセニア・ラパポルト(女優)イレーナ
ミケーレ・プラチド(男優)ムッファ“黒カビ”
クラウディア・ジェリーニ(女優)ヴァレリア・アダケル
ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ(男優)ドナート・アダケル
アンヘラ・モリーナ(女優)ルクレッツァ
脚本ジュゼッペ・トルナトーレ
音楽エンニオ・モリコーネ
配給ハピネット・ピクチャーズ
字幕翻訳吉岡芳子
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💬口コミ一覧

29.一言では言い表せない妙な後味。
もしもDVDが出てから家で初見していたら間違いなく
途中で鑑賞を止めてしまいそうな映画。
njldさん [映画館(字幕)] 8点(2007-09-20 21:46:57)
28.バラバラなシーン同士の辻褄が徐々に繋がっていく手法ですが,編集がよくできているせいか観賞する上で難しさはさほど感じません。随所にいいシーン,ハラハラするシーン,胸にグサッとくるシーンが散りばめられているので,飽きずに見ることができました。運命を翻弄され続けた女性の哀しさが全面に溢れていますが,その哀しさに負けんとする姿がまた切なかったです。子を思う母は強し,といったところでしょうか。相変わらず音楽は素敵です。
Thankyouさん [映画館(字幕)] 7点(2007-09-24 23:43:56)
27.ネタバレ トルナトーレ監督、六年ぶりの新作なのですが今までの心温まる寓話的作風とは無縁のとにかく辛い辛い現実的な裏社会の映画。これまでの囚われが夢であるとしたら今回は悪夢。このブランクの間にトルナトーレは一体?と思うほど題材も異なれば撮り方も若干今風になっています。何と言いますか物語やメッセージを伝えようとするあまり繊細さの欠けたような作りになった印象です。記憶をたどるように回想シーンを挿入するフラッシュバックは少々乱暴で、どうしてわざわざサスペンスタッチにするのか疑問に思いますし、たびたび使われる覗きという行為や階段という装置は好ましいのですが、どちらも昇華し切れているとは思えません。さらに主人公イレーナ視点で進みますが、過不足無く等身大の女を描写しようとしたためか悪の部分も大きく、イレーナ目線では物語に付き合い難い作りになっています。
・・・それでも心情のような冷めた画面や残酷な描写による暴力の普遍的支配力、過酷な状況下にある悲劇性、強烈過ぎる愛は徹底していますしモリコーネの音楽は言語並の力を有しているので、子どものいる女性の視点から観たらもっと違う印象になるのかもしれません。例えば、自由の喪失を意味するように縛り上げられた自身の体験をなぞらえテアを縛り何度も押し倒す場面など鬼気迫るもので、愛があるとはいえ男親は娘に対してこんなこと絶対出来ないと思います。
・・・それからもう一つ、ラストになってロマンチスト・トルナトーレが顔を覗かせます。イレーナとテアの再会シーンは両者満足げな表情で幕を閉じます。しかし現実としては、いくら濃い時間を過ごしても幼い頃の短期間、まして刑務所の壁に隔たれればいつしか疎遠になるというのが世の常でしょう?私はてっきりあの後ベッドで夢見るイレーナの姿が映るのかと思いましたよ。彼女に救いを用意したあたりが夢追い人トルナトーレらしいですね。
・・・で、結局のところトルナトーレならば〝もっともっと〟ということでちょっと辛目に6点で。
ミスター・グレイさん [映画館(字幕)] 6点(2007-09-28 18:27:47)
26.ネタバレ よくまとめたなあ、と思いました(謎?や解釈の多様性の余地があるなど詰めの議論はありうべしでしょうが・・・完全版?とか出たりして)。

まだうまく消化できたと思えない節もありますがしかし、主題として、

○絆

がぎりぎりの線で描かれているのかなあ、と感じています。

かなり評価は分かれるだろうというか、駄作との評もありうべしとは思います。

が、個人的には、5本に入るかな、というところで位置づけたいと思いました。
itsさん [映画館(字幕)] 10点(2007-10-03 02:41:42)
👍 1
25.ネタバレ よくできた映画だと思います。手段を選ばずに、自分の子だと思い込んだ娘の側にいようとする主人公の女性に共感はできませんが、その行動は理解できます。せつない映画ですが、印象深い映画の一本になりました。ラストはトルナトーレの優しさでしょうか、やられてしまいました。
カワウソの聞耳さん [映画館(字幕)] 9点(2007-10-29 11:29:08)
24.ネタバレ まずトルナトーレ監督の変わりようにびっくり。
何が彼をこんな映画を撮る人間に変えたのか。

映画自体のできはかなりのもの。
難しすぎず、しかし考えることをやめさせない適度な伏線づかいは、
やはり上手いな、と思わざるを得ない。

しかしながら途中で主人公がしでかしてしまう行為は、
いくらわが子を思う気持ちからでも酷すぎる。
あそこで、主人公への感情移入ができなくなった観客もいるのではないだろうか。
それすらも伏線に使っていることに恐ろしさも感じる。

とにもかくにも、これは子供がいる親が見るべき映画だと思う。

個人的には最後に残る謎は映画ではっきりと明かされてたのかが非常に気になります。
ご乱心 jet cityさん [映画館(字幕)] 7点(2007-11-02 01:34:33)
23.おそらく、ほとんどの人がトルナトーレに求める内容の映画ではないだろう。しかし、良い意味でほとんどの人が裏切られることになるだろう。個人的には、どこか突き放したような主人公の設定が、意図的に感情移入させまいとする演出に思える。そのせいかラストが今ひとつしっくり来ない。ただ、深入りさせない分ミステリーとしては成功しているのではないか。この女優の使い分けた演技は見事。
monteprinceさん [映画館(字幕)] 7点(2007-12-12 00:10:07)
22.この女性は、全て裏目に出ますが、最後ちょっと嬉しい事があります。
Yoshiさん [映画館(字幕)] 5点(2008-03-18 19:12:22)
21.「トルナトーレ監督の映画」以外の情報を持たずに「おー!この監督の作品は観たい!」と思って観てみました。作風、違いますね~!でもどんどんと引き込まれて最後まで堪能できました。すごい才能ですね。
グレースさん [DVD(吹替)] 8点(2008-06-12 08:12:53)
20.ネタバレ 映画館の予告編を観た時から気になっていましたが、こんな深い内容になっていたとは・・・。イタリアの抱えてる問題が、根底にあります。ところで最後のシーンはどこかの映画で見たような記憶があるのですが?気のせいですかねぇ・・・。
さらさん [DVD(字幕)] 8点(2008-09-04 15:47:16)
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19.ネタバレ 主人公イレーナにはまったく共感も同情もできない。根底にはウクライナの社会情勢とか「貧しさ」があるのだと思うけれど。

これが母性ですか?娘を想う気持ちではなく彼女の執着でしょう。何もかも無くした彼女が自分で産んだはずであろう娘を探し出し、近づくことを最後の生きる糧としたように感じた。これを母性とは私は認められません、イレーナのとった行動、手段はとにかく強引で乱暴であり、そのとばっちりを受けた罪のない人々のことはどうするのよ。
運命とは自分で招くことでもあるということもいえる。
そして合法でも非合法でも、いわゆる代理出産というものはその後がなにかと危惧されるものかもしれないとも思いました。
共感も感慨に浸ることもなかったけど、映画としては完成度は高いとは思います。
でもこの重いテーマ、しかしそのわりにはラストが甘いな~。

しかしトルナトーレ監督はいったいどうしたのでしょうか、こんな映画を手掛ける「何か」が身近であったんでしょうか、そっちのほうが気になってしまいました。
envyさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-09-19 16:02:51)
18.ネタバレ ほのぼのタイトルからは想像がつかない程の内容。彼女の行動にハラハラしながら最後まで釘付け状態。後半のやりきれなさ、悲惨さがものすごい強烈パンチ。少女に対するサリヴァン先生並みの行動に強い愛情を感じ、相手もそれに応え、それがまた後半の悲しさにつながる。持ち上げといて思いっきり叩き落とされた気分だった。なのでラスト救いはあったものの、負の部分が勝ってしまい、自分が流した涙は安堵とは程遠いものだった。全体通じて彼女の器用だか不器用だかわからない必死さ、音楽や寒々しい街並み。どれをとっても素晴らしかったと思う。ただもう一度見るかと聞かれたら、答えはNO。
オニール大佐さん [DVD(字幕)] 9点(2008-09-22 22:17:06)
17.ネタバレ 「明日を夢みて」「マレーナ」など、トルナトーレの作品の中には、女性がどん底まで不幸になっていく傾向の話があるけれど、不幸ランキングとしてはこれはダントツ。どうしようもない不幸の中で、でも生きている。ほんとにほんとに最後に見えた一条の光。あー映画って人生だ、としみじみしていまいました。涙。
映画と関係ない自分のことですけれど、最近、家族もすごく大事だけれど血のつながらない人でも無償の深い愛情はあるかも(男女の愛情関係とはべつに)・・・それって素敵な奇跡だよね・・・なんて思うことがあったりして、ラストが胸にしみました。
トルナトーレのちょっと鼻につくノスタルジーな感じが苦手な人にもおすすめしたいです。
ETNAさん [DVD(字幕)] 7点(2008-10-30 19:17:28)
16.ネタバレ 何の予備知識も持たずに見た。
心理サスペンスものかと思って見始め、えらい重苦しい話になったなーと思っていたら、ラスト1分で号泣。エンドクレジットの間涙が止まらなかった。

取り返しのつかない人生を送ってしまった主人公。
そして彼女に救いの手を差し伸べるかのような女の子の笑顔。あのシーンを思い浮かべただけでまた泣きそうになる。

さすが泣かせどころを心得ている。

確かに細かいつっこみどころもあるかもしれない。でもこれだけ感動させてくれれば十分。それが映画じゃないかと思うのだ。
Twitter: U1_Japanさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2008-11-24 16:31:07)
15.ネタバレ 前の家政婦の足をすくって階段から落としたシーンを見て、誰かに復讐するためにあの家庭に潜り込んだと思い込んだ。その思い込みからか、何を捜しているのか分からず、鍛えているのか苛めているのか分からず、なぜボコボコニされているのかも分からず、イライラした。後半になって、やっぱり主人公はあの子の母親なんだろうかと思い始めたけど、そうだとしたら随分と遠回りだし、特に例の階段から落とすシーンはやり過ぎだし…、って感じで不可解なままエンディングまで行ってしまった。主人公の動機と行動のバランスに自分の常識が追従できず、違和感に終始した映画でした。テーマ的にはサスペンスタッチにする必要もないはずで、もう少し解りやすくても良かったのではないかと思う。
アンドレ・タカシさん [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-11-25 04:25:53)
👍 1
14.ネタバレ 結局力と恐怖で作った関係というのはもろくも崩れ去るものだ。だからこそ本当の関係を求めていて、だが何か空回りしている気がしてならない。

わずかに見えた光が土壇場で消されて刑務所行。最後の笑顔は唯一の救いだが、あんな簡単に行くかねえ。

あと、音楽が時々ミスマッチな気がした。
θさん [DVD(吹替)] 6点(2009-01-06 01:24:50)
13.ネタバレ 評価の難しい作品ですね。冒頭から雰囲気も音楽もサスペンス調。トルナトーレ監督は過去に「記憶の扉」というサスペンスの傑作と言っていい作品を撮っています。サスペンスの描き方の手法としては「記憶の扉」を彷彿とさせるところもありました。ただ本作ではそのサスペンスタッチが良かったかどうかは評価が分かれるところでしょうね。非常に辛い人生を送ってきた主人公。その物語には好きになれない暴力的な描写も含まれ、主人公の行動には共感しかねる部分もありました。そして最後は逮捕され、救いの無いストーリーかとも思われましたが、最後の最後で主人公の人生に希望を見せてくれたことが嬉しかったです。
とらやさん [DVD(字幕)] 5点(2009-01-12 00:56:14)
12.同監督の「マレーナ」がよかったという理由だけで予備知識なしで鑑賞しました。
トップシーン、仮面を被った全裸女が三人並ぶという、異様な世界に驚きましたが、現在と過去(回想)が同時進行する展開。
散りばめられた伏線は一度鑑賞しただけで理解するのは難しいかと思います。
「マレーナ」もそうでしたが、本当は3,4時間くらいの長尺に編集したかったのではないでしょうか?話しが飛び過ぎています。
「マレーナ」や「アレックス」以上に男尊女卑を訴えられそうな、えげつないシーンがテンコ盛りですが、しっかりと母性愛のテーマが伝わってきます。
あまり話題にならなかったようですが、是非「完全版」の再発を希望します。

クロエさん [DVD(吹替)] 7点(2009-06-14 03:26:27)
11.ネタバレ  何というか過酷で重苦しいテーマを、謎めいた雰囲気で緊張感たっぷりに描いていて最初から最後まで気が抜けませんでしたね。まあ、面白かったんですけど、ちょっと腑に落ちない部分もありましたね。主人公の思い込みに巻き込まれた人たちが可哀そうで・・・・・。
TMさん [DVD(吹替)] 7点(2009-07-11 23:02:47)
10.ネタバレ 鑑賞後、こういう感覚を抱く作品は、初めてのような気がする。作品に入っていけない、のではなくて、良いにしろ悪いにしろ作品が心に入ってこない。とにかく「分からない」映画。細かいところもそうなんだけどそれは大して気にならない。一番分からないのは、主人公のイレーナその人。おそらく、ただ一人、好きな男との子どもだからテアに執着したんだろうけれど、何の確証もなかったことがビックリ。隠し金庫からなにやら書類を見つけた時点で確証を得たのだと思ったのに・・・。どうしてそこまで状況証拠だけで突っ走れたのかがどうしても理解できない。こういうのを「母性」といういい加減な言葉で片付けては欲しくない。「我が子」を求める思いって「たぶんあの子に違いない」くらいなもので充足できるものではない気がするのだ。ラスト近くで血縁関係がないことが明らかにされるのだが、そこまでずっとこの点が曖昧なまま進行して行くため、この点が私にとってシールドになってしまったみたいな感じ。電話で子守唄を聞かせるところなどは、ある種感動シーンなのだろうが、何も感じなかった。ラストもそう。少女は可愛いのだが・・・。
すねこすりさん [DVD(字幕)] 5点(2009-07-29 14:14:43)
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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 29人
平均点数 6.86点
000.00%
100.00%
200.00%
313.45%
400.00%
5413.79%
6517.24%
71034.48%
8620.69%
926.90%
1013.45%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.20点 Review5人
2 ストーリー評価 7.16点 Review6人
3 鑑賞後の後味 7.83点 Review6人
4 音楽評価 8.80点 Review5人
5 感泣評価 7.25点 Review4人

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