映画『ブレードランナー/ファイナル・カット』の口コミ・レビュー(2ページ目)

ブレードランナー/ファイナル・カット

[ブレードランナー ファイナルカット]
Blade Runner - The Final Cut
2007年上映時間:117分
平均点:7.62 / 10(Review 90人) (点数分布表示)
公開開始日(2007-11-17)
公開終了日(2007-12-14)
アクションサスペンスSFシリーズもの犯罪もの刑事もの小説の映画化
新規登録(2007-11-21)【カオナシ3号】さん
タイトル情報更新(2025-05-27)【イニシャルK】さん
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監督リドリー・スコット
助監督ニュート・アーノルド
演出伊達康将(日本語吹き替え版)
キャストハリソン・フォード〔1942年生〕(男優)リック・デッカード
ルトガー・ハウアー(男優)ロイ・バッティ
ショーン・ヤング(女優)レイチェル
エドワード・ジェームズ・オルモス(男優)ガフィ
ダリル・ハンナ(女優)プリス
ブライオン・ジェームズ(男優)レオン
M・エメット・ウォルシュ(男優)ブライアント
ジョアンナ・キャシディ(女優)ゾーラ
ウィリアム・サンダーソン(男優)J・F・セバスチャン
ジョセフ・ターケル(男優)エルドン・タイレル
ジェームズ・ホン(男優)ハンニバル・チュウ(眼球製作者)
磯部勉リック・デッカード(日本語吹き替え版)
谷口節ロイ・バッティ(日本語吹き替え版)
岡寛恵レイチェル(日本語吹き替え版)
小島幸子プリス(日本語吹き替え版)
小島敏彦エルドン・タイレル(日本語吹き替え版)
村治学J・F・セバスチャン(日本語吹き替え版)
浦山迅ブライアント/ハンニバル・チュウ(眼球製作者)(日本語吹き替え版)
原作フィリップ・K・ディック「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」
脚本デヴィッド・ウェッブ・ピープルズ
音楽ヴァンゲリス
編曲ヴァンゲリス
撮影ジョーダン・クローネンウェス
スティーヴン・ポスター(追加撮影)
ハスケル・ウェクスラー(ノンクレジット)
配給ワーナー・ブラザース
特撮ダグラス・トランブル(特殊撮影効果スーパーバイザー)
ドリーム・クエスト・イメージズ(視覚効果)
美術シド・ミード(舞台設計)
ローレンス・G・ポール(プロダクション・デザイン)
リンダ・デシェーナ(セット装飾)
デヴィッド・L・スナイダー〔美術〕
衣装マイケル・カプラン〔衣装〕
編集リドリー・スコット
録音ジェリー・ハンフリーズ〔録音〕
グラハム・V・ハートストーン
ゴードン・K・マッカラム(ノン・クレジット)
マイク・ホプキンス[録音]
ダグ・ヘンフィル
日本語翻訳岸田恵子
その他C・O・エリクソン(ユニット・プロダクション・マネージャー)
あらすじ
2019年、人類の大半は宇宙に移住し、地球に残った人々は高層ビルが立ち並ぶ、環境の悪化した都市部で生活していた。宇宙開拓用人造人間「レプリカント」は奴隷として過酷な労働に従事していたが、しばしば反乱を起こし人間社会に紛れ込んでいた。そんな彼等を処刑するために結成された「ブレードランナー」である主人公は、脱走した最新レプリカントたちを処刑してゆくが、グループのリーダーとの対決の中で、彼らが地球に来た真の目的を知る事になる。2007年、公開25周年を記念し、再び監督自身の総指揮で編集された最終バージョン。
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💬口コミ一覧

70.本日観て参りました。
スタッフロールを最後まで、この映画が大好きな皆でじっくり鑑賞したという感じでした。こんなに観客に一体感があった映画は始めて。若干2名ほどが席を立った以外、誰もスタッフロールで動かないのは感動でした!
大きな変更点はなく細かい手直しだったのは、昨今のリメイク作で感じる違和感がゼロで嬉しかったです。
リドリー・スコット大好き。
kiryuさん [映画館(字幕)] 10点(2007-11-24 23:31:32)
69.今までにビデオ、DVDで何度も観てきた映画なので、内容については何も言う事はありません。この映画を劇場で観るチャンスが出来た事にただただ感謝致します。DLPでしたので、音響や映像も素晴らしく、この映画に秘められた重く悲しいテーマと共に体に響いてきて、映画終了後しばらく席を立つことが出来ませんでした。他の観客の皆さんもおそらく同じ思いだったのでは?3連休の真っ只中で劇場も大変混んでいたのですが、エンドロールで帰る人がまったくいませんでしたね。これも初めての体験でした。ロイの最期のセリフが頭から離れないです。25年前に作られたことが本当にスゴイとしか言いようが無いですね。
三毛たまさん [映画館(字幕)] 10点(2007-11-24 21:35:16)
👍 2
68.オリジナルを観た時の心の震えは色褪せる事無く。今また新しい技術を施された鮮やかな未来世界に再び陶然となりました。
いつも暗くて猥雑な下界に降りしきる酸性雨。
巨大な広告船に映る日本髪の女、奇妙な文字。
内も外もメタリックに輝くタイレル社。
からくり人形が占める技術者の部屋。白いダリル・ハンナ。
髪形も肩パットも押しの強いショーン・ヤング。
もう少し色気の欲しいハリソン・フォード。
レプリカントの哀切、悲恋。音楽の残す余韻。
全てが濃く強く、あの紺色の世界の中に刻印されていて美しい。
何度観ても心惹かれる名作、監督の意匠が一番反映されているこの‶ファイナル・カット”が一番好き。
tottokoさん [CS・衛星(字幕)] 9点(2021-03-08 23:52:19)
67.作品の出来は素晴らしい、文句なしです。
ただ↓の方のように自分の好きな映画を悪く言われたからってその人達を貶す様なレビューは不快ですね。
色んなセンス、価値観があっていいじゃないですか。
pillowsさん [DVD(字幕)] 9点(2014-04-18 02:57:46)
66.『ブレードランナー』と『地獄の黙示録』。・どちらも有名な小説を元にしながら、小説とはかけ離れており(違いを探すより共通点を探す方が…)、・どちらも観かける度にバージョンが異なり(笑)、・どちらもあまり中身があるような気がしない作品だけど、・どちらも逆らい難い禁断の魅力がある。 と、自分の中では独特の位置を占める2作品なのですが。むかしある知り合いが、「サイバーパンクってのは“間違ったニッポンが出てくるSF”のことでしょ」と、勿論これは冗談で言ってたのですが、この元にあるのは要するに、『ブレードランナー』という映画の持つ「イメージ」とその影響力、なのですな。本当にイメージ力の強い映画だと思う。内容(物語)はむしろ、小説よりも平凡だとは思いますが。しかし、ハリソン・フォード演じる主人公デッカードのボンクラぶりと対照的に、無表情ながら悲哀と存在感を示す4人のレプリカント(この言葉を創造しただけでも本作は不滅だと思う)。ラストのルトガー・ハウアーとの死闘は、とにかく出色。およそ何も生み出さず何も解決することのない絶望的な闘いが、最後に「何か」を生み出してひっそりと終わる。全体的にはかなり“ビョーキ”な作品ですけれど、やっぱりイイなあ、と思うのです。
鱗歌さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2012-02-26 08:50:36)
65.ネタバレ 暗く湿って猥雑な近未来都市の造形が良い。多情でけだるく、時に無機質に音を刻む音楽が良い。未来や過去を持つことができないロイが限りある記憶を語るのが良い。そのメッセージを引き取ったリックが、自分の人生への覚悟を決めるかのように、さりげなく折り紙を握りつぶすラストが良い。
ねこひばちさん [DVD(字幕)] 9点(2011-07-13 22:10:21)
64.なんだろう、この気だるささえ感じさせる退廃的な映像は。素晴らしい。限られた命という提案は示唆深い。30年前の作品ということを考えると驚異的でもある。レプリの逝ってしまう場面は映画史に残ると思う。
タッチッチさん [DVD(字幕)] 9点(2011-02-05 14:57:48)
👍 1
63.ネタバレ 何人かの方が「青春」と書いていますが、私にとってもこの映画は青春ですね。
若い頃は美しく優れていて生の短い物に憧れていて、レプリカントはまさにそのもの
でした。友人達とルドガーハウアーがどれだけ渋いかという事をうっとりしながら
話し合ったものです(笑)。若かったですね~。いや今みてもかっこ良いのですが
残忍です。若い頃の、刹那的で精神的にいっぱいいっぱいな感じが映像で良く表現されて
いると思います。
思い出は、時と共に消え去る・・・・・雨の中の涙のように。
良い年をしてじーんときました。
耽美派映画です。リドリースコットは本当に美しい映画を撮ります。
梅干御飯さん [CS・衛星(字幕なし「原語」)] 9点(2009-12-20 21:05:25)
👍 1
62.ネタバレ この映画は深夜明かりを消して「漂う」感じに身を任せながら観るのが最高です。また音を絞ってぼーっと眺めているだけでも、映画には無い良さを感じられるような気もします。それほど映像・情景が美しい。雨と霧に霞む夜の都市、空に浮かぶ船、夜間照明と光と闇のコントラストは、なんと表現したら良いかわからない程、息をのむようなすばらしさに圧倒されます。音楽も情景にマッチしていますし、ラストーシーンからテーマ音楽が流れてテロップに切り替わるその「間」が絶妙で痺れます。ストーリーやそれぞれの象徴的な場面にはいろいろな解釈があるようですが、自分はレプリカントが恐れる「死」と求める「生」、そして死んでしまった時に「空に放たれる鳩(自分は「すべてのものからの開放」を象徴したものだと捉えました。)」が大きなテーマだと思っていますし、単にSFというジャンルにはめることはできない、ハードボイルド、フィルムノワールという臭いも十分感じることができて、それだけでも素晴らしく、自分の「ツボ」にはまった映画でした。
たくみさん [ブルーレイ(字幕)] 9点(2009-11-29 11:58:44)
👍 1
61.雰囲気が大好きな映画。
CG技術が全然発達していない時代の作品にも関わらず、今の作品より造形物の生生しさを感じてしまう。

物語の序盤では、トラウマ映画になる不安があったが、終わってみると、むしろ思い出深い映画になっていた。
タックスマン4さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2009-10-22 00:52:07)
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60.25周年を機にお色直しをされたデジタル・リマスター版は、グラデーションが多くディテールに凝るBRでは絵画修復なみの威力を発揮する。 くすんでいた画面も彩度が上がって生気を取戻し、蔵出し映像や完全版のシーンも加えられながら時間は短縮され、音質もレンジが広がった。 見苦しかった箇所(初登場時のロイ・バティ(タイレルとのシーンのアウトテイクを流用?)の背景、アブドゥル・ハサンを詰問するデッカードの口の動き、ガラスを突き破るゾーラのスタントの頭部、スピナーを吊り下げるワイヤーなど)をいずれも抜かりなく修正してきているのも、納得のいくものを作りたいスコットの執念を感じさせる。 鳩のシーンだけは元の方がよく思え、雲の切れ目からのぞく青空に羽ばたく鳩が昇天するバティと感じられるのだ。 ディレクターズ・カットと同じく、ボイス・オーバーと旧エンディングがないことでピアノの上に飾られた写真の異質さが際立ち、スコットの意図どおり白いユニコーンとともにデッカードの出自の不確かさをほのめかすものとなった。 ドリュー・ストルーザンによるブルーを基調とした新しいポスターも新鮮な趣きをそえる。
レインさん [DVD(字幕)] 9点(2009-07-21 03:41:52)
👍 1
59.ネタバレ ファイナルカット版がCSに登場。
やたらな日本語の看板が前にも増して強烈。
「コルフ月品」はいつ見ても笑ってしまうけどCGでなんとかしないのだろうか。
以前ここのレビュワーさんが「銀シャリ映像」と表現していたのに感心したことがあるが、今回、その銀シャリ感は低下しているように感じた。
キレイな映像で見ているうちに、ある妄想がめばえた。神は自分に似せて人間を作ったというが、それが事実かどうかは置いて、もしかして神は人間よりショボくてダサかったりするのではないだろうか?
そう、タイレルとロイのご対面シーンでまさにひらめいたのだった。タイレルはロイの20倍の寿命があるというだけで、見た目も頭脳(チェスに象徴されている)も己の創造物よりはるかにショボいのである。
神は人間を自分よりも上等に作ったのではないだろうか?けれども儚い寿命で。
キレイな映像はそんなことを思わせました。
また、俳優たちがいかに自由にやらせてもらっていなかったか、つまり細部にいたるまで監督の思い通りに動かされていたかもよくわかる。「何をしているかもわからず駒のように動かされていた」と怒っているハリソン・フォードや「暴力的で屈辱的なラブシーンだった」と憤懣やるかたないショーン・ヤングの言葉が実感として感じられる。
ガフがデッカードたちを黙認して逃がした理由は、デッカードの寿命がもう長くないためではないだろうかと思った。そうすると、レオンやロイが死の恐怖を繰り返しデッカードに迫ったシーンが生きてくる。
タイレルは「人間を超えるスーパーレプリ」を目指してレイチェルを作り、デッカードはたぶんそれより前に開発された「退治用レプリ」のはずで、それにしても弱っちくみえるけれど全体で考えるとデッカード型のレプリは「まず射撃能力(逃げるゾーラや回転するプリスを確実に撃つ)」「細部の認識能力と因果関係類推能力」などを優先して設計されているみたいだ。
鳩のシーンは何気なく見逃しがちだが、人造物たるロイに魂が宿っていたこと+魂が不滅であることを作り手が肯定していることになるから本当はもっと驚くべきなのだろう。
最後に、ロイとの対面シーンでタイレルがしゃべっている内容は、最近話題の「動的平衡」概念にかなり近いです。福岡伸一が本を書き出したのは最近ですから、ブレードランナーの場合はシェーンハイマーの影響によるものだと推測されます。
パブロン中毒さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2009-04-04 13:48:26)
👍 2
58.ネタバレ 映像が脅威的に美しくなったことや細部の微調整を除けばほぼ「ディレクターズ・カット」と同じ内容で、ハッキリと分かる変更箇所はラストの鳩のシーンぐらい(この変更は賛否が分かれそう)。前に見た「ディレクターズ・カット」も十分に楽しめましたが、「14インチブラウン管TV×DVD」と「37インチフルHD液晶×ブルーレイ」ではまさに全くの別物。ソースが変わるだけでここまで違って見えるものかとただただ驚嘆しました。これでようやく私は真の『ブレラン』を体験できたのかもしれません。
とかげ12号さん [ブルーレイ(字幕)] 9点(2008-08-20 21:40:24)
57.ネタバレ 昔から大好きな映画なのでブルーレイで超高画質・高音質になってひたすら感動です。コアなファンではないので、今回のバージョンが今までのとどう違うのかよく判りませんでしたが、デッカードの夢をあの殺し屋が知っていたということはどうやら彼はレプリだったんですね。ふーむ。なるほど。
ぽじっこさん [ブルーレイ(字幕)] 9点(2008-06-29 11:22:26)
56.ネタバレ 今更ながら思うが、初めのラドカンパニーの緑色のロゴから、エンドロールでヴァンゲリスのテーマが終わるまで117分が全てパーフェクトな作品。これを見返すと最近のSFがいかに頑張ってないかが分かる。レプリ側の心情で観ると本当にやるせないし、彼等の反乱は同情にも値すると思うし、命の恩人でもあるレーチェルに恋するデッカードもまた、ブレードランナーという職業に反乱を起こした事実を仕方ないと思えてしまう。タイレル社長の殺される時の流血、夢の中のユニコーン等、残して欲しい所は全てあったし、25年経って名作は伝説になったのだなと実感した。何より映像が物凄く綺麗になっていて、美術や特撮を行ったスタッフも本当に報われている。どことなく機械的な動きをするハリソン・フォードも実はレプリだったデッカードを熱演。その他ルドガー・ハウアー、ショーン・ヤング、ダリル・ハンナも素晴らしい。スシマスターのロバート岡崎の「分かってくださいよー」の逆ギレ具合も何度観てもご愛嬌。ワークプリントで観る事ができる盛り付けの黒海老は、ボリュームがあって確かに2つで十分だが「ブレードランナー」という壮大なSFオペラは何百回見返しても新たな感動があり、これで十分という天井が無い。15,000円出す価値はあります。
まさかずきゅーぶりっくさん [DVD(字幕)] 9点(2008-01-06 18:10:15)
👍 1
55.ネタバレ (バージョンの違いについては分かってません、たまたまTV放送を観ただけ)
ストーリーは今や新しさを感じないものの「AI/アンドロイドの自我/意識」という普遍的な問いを扱っている。個人的にAIをいじっているせいで、この問いは「世界五分前仮説」にからめて たまに考えることがある。AIがどんどん性能を上げていった時に、人間との根源的な違いはどのようなものなのか。それが分かってくると、人間というものへの理解も更に深まるように思う。
とはいえ この映画の魅力はなんといっても、映像と世界観だろう。同じテーマで作っても、並の監督なら凡作になる可能性も高いと思う。人間が出演しているのに、人間臭さが無いというか 無機質さを感じさせるのはスゴイとしかいいようがない。
あとヴァンゲリスの音楽がまた映画の質を高めている。大好きなミュージシャンであり、仕事のBGMとしてよく聴いている。
くろゆりさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2021-10-04 09:04:15)
54.ネタバレ 以前に鑑賞した際はまだ未熟だったせいか、映像美などは凄いなと思ったけれど実はそれほどピンとくるものがありませんでした。
しかし、機会がありこのファイナル・カット版を鑑賞しましたが、以前よりも琴線に触れるものが多くありました。
今ではすっかり、レトロフューチャー感が増してしまったシド・ミードの舞台造形や、ヴァンゲリスのスコア、退廃的な雰囲気を持つ未来都市、そしてレプリカントと人間とは?と、様々なことが交差し、とても見ごたえのある作品でした。
実際、以前に観たのが十数年前の一度きりなので、どこがどう変わった、とかはよくわからないのですが、それでも十分に楽しめました。
そして最初にこの形態を鑑賞したのが実はCSだったのですが、作中舞台と同じ2019年に劇場で公開されたのを機に再び鑑賞しなおし、やはり大スクリーンで見てこその映画だな、と思いました。
そして、同年に亡くなったルトガー・ハウアーの冥福をお祈りします。
クリムゾン・キングさん [映画館(字幕)] 8点(2021-08-06 13:14:32)
👍 1
53.ネタバレ 退屈だけど、凄く良い映画だと思う。
この「ブレードランナー」ほど観客の視覚に全てを委ねる映画は無いだろう。
公開当時からスゲエ綺麗なのに、回を増すごとにより画質が向上するんだから凄い。
冒頭の迫力ある近未来の情景。空からは燦然と輝く美しさがあるが、デッカードたち人間が住む地上は混沌とした街。言語と人種が混じり、食文化もごっちゃごちゃ。
酸性雨が降りしきる喧騒な街だが、そんな街に侵入者が見えない恐怖となって潜む。
危険を犯さなくなった人類は、自分たちの代わりに働くレプリカントという機械生命体を産んだ。
彼らは太古の奴隷がそうだったように、散々コキ使われ歯車のように捨てられる消耗品だ。労働、風俗・・・人間はどんどん堕落する。
だが「レプリカント」たちはただの「歯車」じゃない。
人間のように感情を持ち合わせ、人間以上に生きたいと必死に抗う生き物なのだ。
人間が忘れてしまったものが、彼らの心に宿っていく。
そんなレプリたちに不満が溜まり限界が来れば、反乱が生じる。
6人のレプリは必死に生きようとする。
1人、また1人・・・それをあざ笑うかのようにレプリは追い詰められていく。
それを破壊するために追う「ブレードランナー」のデッカード。機械の脚で駆ける者を生身の脚で追う、それが彼らだ。デッカードの使命は同胞の仇か、街の平和のためか、それとも上司の命令に従う忠誠心からなのか。
そんなデッカードが目の当たりにする人間のエゴ。
人間と見分けが付かない感情を持ち合わせる彼らを追う内に「必死に生きるレプリを俺たちは消そうとする。人間の秩序を乱す彼らがおかしいのか、それとも人間の秩序で勝手に縛り付ける俺たちが間違っているのか」とデッカードを葛藤が襲う。
そしてデッカードを優しく包み込むレイチェル。
デッカードは走る。レイチェルたちを守るため、何より仕事として義務を果たすために。
最後の戦いにおけるレプリカント・ロイ・バッティの行動。
デッカードの人間の生命の尊さに気付いたからなのか、それともレプリカントと同じ何かを感じたからなのか、それは解らない。だが、ロイは鳩を殺さなかった。それは彼らが本当は命を思いやる生き物だからだ。だからこそ、人間であるデッカードの命を感じたのではないか。レイチェルを理解してやれる唯一の「人間」に。
すかあふえいすさん [DVD(字幕)] 8点(2014-11-30 00:11:31)
52.素晴らしい世界観でしたねそれに30年前とは思えない程画質が美しくブルーレイで鑑賞して良かったと思える作品でした。ただファンの方には怒られそうですが所々演出の間を外す場面が多くそれが意図的なのかそうでないのかは不明ですがそこが大変気になりました。後は80年代独特のダサさみたいなのも感じられましたね。もちろんカッコいい場面も多々ありますがプラマイ0といったところ。ただそうは言ってもラストのレプリカントが死ぬ場面がそういった細かい事を忘れさせてくれる程素晴らしかった。そこを見るためだけでも価値があります。
キリンさん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2012-12-25 22:05:15)
51.画面のつくりこみがスゴい! 照明や衣装、音楽、世界観など、リドリー・スコット節?が心地いいのか悪いのか、独特の緊張感がありますね。バージョンちがいはヒットと芸術性が天秤にかけられた結果だと思うし、そこから「ファイナルカット」として蘇ったわけで、監督の魂が詰め込まれた作品だと思います。
ようすけさん [DVD(字幕)] 8点(2012-12-02 23:00:05)
👍 1
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マーク説明
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★《更新》★:2日以内に更新
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【点数情報】

Review人数 90人
平均点数 7.62点
000.00%
100.00%
211.11%
300.00%
433.33%
51314.44%
688.89%
71820.00%
81213.33%
91314.44%
102224.44%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.14点 Review14人
2 ストーリー評価 8.21点 Review19人
3 鑑賞後の後味 8.00点 Review18人
4 音楽評価 8.21点 Review19人
5 感泣評価 7.28点 Review14人

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