映画『ジェシー・ジェームズの暗殺』の口コミ・レビュー

ジェシー・ジェームズの暗殺

[ジェシージェームズノアンサツ]
The Assassination of Jesse James by the Coward Robert Ford
2007年上映時間:160分
平均点:5.11 / 10(Review 27人) (点数分布表示)
公開開始日(2008-01-12)
公開終了日(2008-07-09)
アクションドラマウエスタン犯罪もの伝記もの小説の映画化
新規登録(2007-12-25)【カラバ侯爵】さん
タイトル情報更新(2022-01-14)【イニシャルK】さん
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監督アンドリュー・ドミニク
キャストブラッド・ピット(男優)ジェシー・ジェームズ
ケイシー・アフレック(男優)ロバート(ボブ)・フォード
サム・ロックウェル(男優)ロバートの兄 チャーリー・フォード
サム・シェパード(男優)ジェシーの兄 フランク・ジェームズ
ジェレミー・レナー(男優)ジェームズ兄弟のいとこ ウッド・ハイト
ギャレット・ディラハント(男優)エド・ミラー
ポール・シュナイダー〔男優〕(男優)ディック・リディル
メアリー=ルイーズ・パーカー(女優)ジェシーの妻 ジー・ジェームズ
アリソン・エリオット〔1970年生〕(女優)フォード兄弟の姉 マーサ・ボルトン
マイケル・パークス〔男優・1940年生〕(男優)ヘンリー・クレイグ警部
テッド・レヴィン(男優)ティンバーレイク保安官
ゾーイ・デシャネル(女優)踊り子 ドロシー・エヴァンス
ニック・ケイヴ(男優)飲み屋の歌手(ギターの弾き語り)
咲野俊介ジェシー・ジェームズ(日本語吹き替え版)
安原義人ジェシーの兄 フランク・ジェームズ(日本語吹き替え版)
村治学ディック・リディル(日本語吹き替え版)
小林優子踊り子 ドロシー・エヴァンス(日本語吹き替え版)
音楽ニック・ケイヴ
挿入曲ニック・ケイヴ"The Ballad of Jesse James"
ジェレミー・レナー"Good Ol' Rebel Soldier"
撮影ロジャー・ディーキンス
製作ブラッド・ピット
リドリー・スコット
デヴィッド・ヴァルデス
ワーナー・ブラザース
製作総指揮トニー・スコット
ブラッド・グレイ
リサ・エルジー
配給ワーナー・ブラザース
特殊メイクデイヴ・スナイダー〔特殊メイク〕(ノンクレジット)
美術パトリシア・ノリス[衣装](プロダクション・デザイン)(ノンクレジット)
衣装パトリシア・ノリス[衣装]
編集ディラン・ティチェナー
ピーター・マクナルティ(共同編集)
録音リチャード・キング[録音]
その他デヴィッド・ヴァルデス(ユニット・プロダクション・マネージャー)
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💬口コミ一覧

27.ネタバレ ジェームズに憧れ、殺害するに至るロバート・フォードの視点から映画が描かれます。人からからかわれやすく、繊細な心を秘めながら、時に怒りや憎しみを突発的に表現するケーシー・アフレックがフォードを好演です。ブラッド・ピットも、人を惹きつける魅力と頭の良さがある反面、自分勝手で横暴なところがあるジェームズ役は適役です。しかし何よりも映画が長い。それも、画面に陶酔できる気持ちのいい長さではなく、強盗仲間が画面から出てきては消え、また出てくるという登場人物に感情移入しにくい形で進んでいきます。そのため、ジェームズの人間性もしっかりと伝わってこなかったです。長尺映画の見せ場となるはずの美しい景色も、人物のアップが多くて肩透かしでした。配役やロケもすばらしいので、少し残念な形でした。疲れた日にレイトで見ると寝てしまう映画です。
カワウソの聞耳さん [映画館(字幕)] 6点(2008-01-12 14:10:30)
26.ネタバレ テーマの確立が成されておらず、結局成り行きを延々と説明する内容になってしまった伝記物でありがちな失敗作。

「自分が想うようには想われない」という片想いの苛立ちが・・・というドラマでみせるのかと思いきや、あれやこれやと盛り込み散漫なものに仕上げた揚げ句に、ダラダラとナレーション進行でエピローグを披露する始末。もう、すっかり辟易。
カラバ侯爵さん [映画館(字幕)] 0点(2008-01-12 15:53:31)
25.ネタバレ 誰かがいつ撃たれてもおかしくない、そんな凄まじいまでの緊張感が保たれている。この緊張感を保ち続けた技量には感服する。視覚的な構図など、非常にセンスを感じさせるので、そういった視点からも相当楽しめた。工夫されて撮影されており、撮影者はただものではない。
本作に描かれているジェシー・ジェームズ自体は意外と大した男ではないのかもしれない。常に疑心暗鬼に襲われ、仲間を疑い、仲間を背後から撃ち殺す。そんなどうしようもない男だ。決して「伝説」になるような立派な男ではない。
「現実」とは異なり、「伝説」は一人歩きして大きく膨らんでいくものだ。ボブは、その「伝説」に魅了されていた一人の男だ。しかし、アイドルはしょせん偶像である。
憧れていた男が実は全然大したことがないと分かったら、どうするだろうかという点が劇的ではないが、きちんと描かれていたと思う。
尊敬に値しなければ、自らがその「伝説」に終止符を打ち、自らが「伝説」を継承しようと考えたのではないか。または、愛情が深い余りに、「伝説」が虚構だとバレる前に「伝説」のままで幕を閉じさせたかったのかもしれない。
影が光を憧れるという構図としては、少々「リプリー」にも通じるところがある。
しかし、「現実」というものは冷たいものだ。
自らもその虚構の「伝説」に憧れたように、人々もその「伝説」に憧れている。
ボブは賞賛されるべき立派な“英雄”ではなく、「伝説の英雄」を殺した“裏切り者”“卑怯者”扱いされるのが、実にアイロニカルで面白いと感じさせた。
ジェシー・ジェームズも仲間を背後から撃ち殺していたが、彼は英雄であり、同じようなことをしたボブは裏切り者と蔑まされるのである。
面白いと感じたのは、ジェシー・ジェームズの最後の行動だ。
疑心暗鬼の塊だった彼が最後にソファーに銃を置いたのは、最後に仲間を信じてみたくなったからではないか。裏切られると思う自分の心が嫌になり、仲間を信じる気持ちに賭けてみたくなったように感じられた。
ジェシー・ジェームズがこのように「裏切り」に絶えず怯えていたとするのならば、ボブもまた「裏切り者」というレッテルを貼られるのを恐れていたのではないか。
だからこそ、観客のヤジに過敏に反応したのだろう。
「伝説」と「現実」、「理想」と「現実」、このギャップの溝にジェシー・ジェームズもボブも嵌まりこんだような気がする。
六本木ソルジャーさん [映画館(字幕)] 8点(2008-01-15 00:34:45)
24.ネタバレ 見応えありました。
結末(ジェシーがボブに背中から撃たれる)が分かっていながら、時間の長さを感じなかった。
映画で描かれる時間はそれほど長い軸ではなく、その中から登場人物のカラーを知るのは演技のみ。ブラッド・ピットのジェシー、語られるだけのことはあるような気がしました。
familysaleさん [映画館(字幕)] 8点(2008-01-15 18:25:23)
23.心理劇を中心に描かれていたのは良かったけど淡白すぎたなぁ。ケイシー・アフレックはいい演技をしていました。
ギニューさん [映画館(字幕)] 6点(2008-01-17 21:36:15)
22.ネタバレ 連れがブラピファンなんで大して興味ないこの映画観ましたが、それがいけなかったのか、別に感動もなくドキドキもなく悲しくもなく爽快でもなく憂鬱でもなくって感じでした。ジェシー・ジェームズって誰?って事で、最初は集中してみてましたが、強盗してた伝説のガンマンなんやって事である程度、人物像がわかってからでも、あまり先が気にならないし全然登場人物に共感できないし、ナレーション多いし淡々としてました。テレビの歴史人物特集の再現VTRみたいな感じでした。ただ、彼に少しは興味があったり、どんな人なのかある程度知識がある方、または役者さんに興味がある方なら楽しめる映画ではあると思います。後、高尚な映画好きな方にもいいかも。特にブラピのいつ殺っちゃうのかわからない危なっかしい緊張感ある演技は、ひきつけれます。ジェシーの解釈は色々あると思います。彼は逃亡生活に疲れ、殺されるならロバートにって思ってたのかもしれません。彼に金ぴかの銃を送ったのは、殺されるなら、この新しい銃で確実にって事なのかもしれません。演技がよかったのと後半二人の兄弟にスポットがあたりだして、よーやくおもしろくなりかけたって事でこんな感じ。
なにわ君さん [映画館(字幕)] 5点(2008-01-20 21:03:08)
21.ネタバレ アウトローを扱った作品は大好きなので劇場へ足を運びました。良いところもありますが、いささか肩すかしを食らった感じが否めません。激しい銃撃戦を期待すると、大きく裏切られます。アメリカ人にとって、あまりに有名なのか、ジェームズ兄弟の犯した列車強盗や、銀行強盗が本作では十分に描かれていません。彼らの犯罪のピークが終わったところから話が展開するので、ジェシー・ジェームズの仕事のすごさや、なぜ人気があったかなどが良く伝わらないのです。私は彼を題材にした作品を何本か見ていましたが、ジェシー・ジェームズの生涯を知らない人が初めて見たら、物語を理解するのが難しいのではないでしょうか。だから、前提としてジェームズ兄弟のギャング団について、予備知識をある程度持っていたほうが良いです。ケイシー・アフレックは卑怯者でいやな奴の役を実に上手に演技していたと思います。撮影は本当に素晴らしいといえるものでした。しかし、鑑賞するには、この内容で2時間を超える尺はちょいとつらいです。
ジャッカルの目さん [映画館(字幕)] 5点(2008-02-07 01:14:50)
20.淡々とした展開でしたが、だからこそ登場人物の緊張感や、人を殺すということの重さが感じられました。従来の西部劇では感じられない人一人の死の重さと恐怖。殺されることの恐怖が描かれなければ、ラスト近くで訪れるジェシーの暗殺の説得力が曖昧になっていたかもしれません。
ブラピは賞賛されるほどの演技とは思えませんでしたが(いつもあんな感じですよね)、派手なシーンが少ない分、各役者さんの抑えた演技が染み入りました。派手さはないけど、味のある映画だと思います。ただちょっと長い。
月ひつじさん [映画館(吹替)] 6点(2008-04-30 14:09:28)
19.もの凄い淡々としてたなというのが正直な感想ですかね。それじゃあまりにもつまらないから何か書きたいんだけれど。う~ん・・・。悪い映画じゃないことは確かだと思います。けれども、疲れてるときは観ちゃ駄目だぞってことと、下の方の言う通りジェシー・ジェームズに対する多少の予備知識は必要かと。きっと実際の彼はこんな感じだったんだよと映画を通して提示してたと思うんですね、でも伝記を知らんから、「こんな解釈なのかい」みたいないい驚きも生まれてこない。そもそも作中では、長尺に耐えうるほど魅力的な人物として描かれてもいない。収穫は、大物感たっぷりに沈黙の凄味を利かせるブラッド・ピットよりも、姑息で卑怯な裏切り者を演じたケイシー・アフレックがやけに光っていたという、不思議さ。
マリモ125ccさん [DVD(字幕)] 6点(2008-07-15 18:27:47)
18.ネタバレ まず、ある程度予備知識がないとしんどい。よって登場人物や展開も分かりにくいところが多い。意味あるの?っていうシーンもある。良かったのはボブとチャーリー役の俳優。ボブは印象に残る気持ち悪さだった。
ラグさん [DVD(字幕)] 5点(2008-07-27 22:23:24)
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17.ネタバレ 合衆国最初の銀行強盗であり列車強盗でもあるジェシー・ジェームズと、彼に憧れる若者ロバート・フォードの愛憎劇。派手なアクションはなく、渋めの人間ドラマに仕上がっている。冴えない青年暗殺者フォードは、ジョン・レノン殺害犯のチャールズ・ホイットマンを髣髴とさせる。

個人的には波長が合っていたのでそんなに気にならなかったけれど、この淡々とした語り口は冗長と批判されても仕方がないだろう。西部開拓時代の寒々とした空気が美しく表現されており、とくに列車の灯が暗闇を切り裂いて近づいてくる場面では、どんな傑作が始まるのかとわくわくした。

しかし脚本がちょっと、問題ありだった。ある部分では必要以上に丁寧に描写し、その割りに変なところを説明だけですませる。端的にいえば下手。なので別に複雑な話でもないのにすんなり入ってこない。主人公の心情を、それもクライマックスだというのに第三者のモノローグで説明してしまうのには、ちょっと呆れた。

それでも作品に見応えを与えているのは、素晴らしい俳優陣のおかげだろう。ブラッド・ピットは台詞のない場面でも表情と仕草だけでジェシー・ジェームズを創り上げている。アフレックの演技は冒頭ではちょっとわざとらしい気もしたけれど、ストーカー気質の青年の薄気味の悪さはよく出ていた。この映画のやたらと長い間がすべて成功しているとは思わないが、良いと思える場面では必ず役者が貢献している。

タイトルになっている暗殺の場面は痛ましい。恐怖と焦燥感に背中を押されるように引き金を引くボブ、人を疑うことに疲れ、半ば覚悟して背中を向けるジェシー・ジェームズ。英雄と称えられた男の最後を、寂しいくらいに人間らしく描いている(ただ、子どもを出すのはちょっぴりあざといと思った)。

欠点も目立つが、ブラッド・ピットに敬意を表してちょっと甘めの8点。
no oneさん [DVD(字幕)] 8点(2008-09-07 11:32:48)
16.観終えた感想は素直に良かったと思いました。ブラッド・ピットの存在感は物凄いです。内容はイマイチでしたが中盤から終盤にかけて良かったので良しとしましょう。ただ長い感じがしました。もう少しまとめてほしかったです。
映画さん [DVD(字幕)] 5点(2008-10-08 20:00:47)
15.ネタバレ 主にジェシーの晩年に焦点を当てていて、彼について予備知識なしで観てしまったので、中で止めて思わずジェシーについてググってしまった。最終的には、ジェシーを殺したあと、たくましくも自分たちで暗殺場面を舞台上演し、嫌われ、兄は自殺、弟は殺される、悲しいフォード兄弟の生き様の方が興味深かった。時々挿入される回想シーンでの、画面周辺がぼやけた映像は印象的だった。やはり全体的には長過ぎです。
ポテサラ頂戴さん [DVD(字幕)] 5点(2008-10-10 14:43:10)
14.ネタバレ 西部劇の時代に遅れてきた男たちの物語、ってことか。列車強盗ってのが、もう牧畜業と同じく時代遅れになっていく。非定住者が定住していく。ジェシーが最後に馬の絵を見ていたのも象徴的だ。林の中で帽子をかぶってワイワイやっていた仲間うちの楽しさは消え、逃避行の末に疑いが蔓延し、緊張しながら作り笑いをしなければならなくなる。連合赤軍の末路はこうでもあったかと思った。その“すがれた”トーンが全編を通して一貫する(やたら草原が出てきて、テレンス・マリックの映画を思ったら、この監督『ニュー・ワールド』のスタッフ欄でthanksとなってる)。その遅れた英雄に憧れるさらに遅れたボブは、デカいことするんだという遅れた夢を持ち続け、最後は厚化粧して舞台に立つ、時代のピエロにならざるを得ない。キャシー・アフレックスは、普遍的な青年の愚かを演じてとても良かったと思う。160分の長尺、ぜんぜん退屈しなかったと言えば嘘になるが、ピリピリしている人々の緊張の描写は素晴らしく、その果てに、恐怖することに疲れきった兄弟と、疑うことに疲れきったジェシーとによって、あたかも肩の荷を下ろすように演じられる暗殺の場は、いままでのどんな暗殺シーンとも違う悲痛さが漂うものになった。ここだけでも、この監督は注目する必要があると思う。
なんのかんのさん [DVD(字幕)] 7点(2008-10-22 12:18:15)
13.淡々としていて、かつ、冗長的なので飽きてくる。
そんな中でもブラッド・ピッドは、ジェシー・ジェームズの疲れて、ささくれる気持ちをきっちりと演じきっているような気がする。
あきぴー@武蔵国さん [DVD(字幕)] 4点(2008-10-26 23:43:24)
12.ちょっと驚きましたね~ こんな史実がアメリカにあったとは.. 簡単にいえば、アメリカ版、“石川五右衛門物語” ってとこですか~ (ちょと違うか..) 作品としては、淡々と進む展開 & 結構退屈 & 最後が..エッそんな...(一味違う、と言えば違うんだけどね..)
コナンが一番さん [DVD(字幕)] 5点(2008-11-07 15:12:03)
11.ジェシージェームズってよく知らなかったんですが、後で調べたらアメリカ史的にはかなり有名人で、日本で言えば「龍馬暗殺」的な映画だったんですね。いろんなエピソードもアメリカ人には外せないものだったんでしょうけど。淡々と進行して淡々と終わった、はっきり言って退屈な映画でした。
ピチクンさん [DVD(字幕)] 4点(2008-12-13 11:11:53)
10.ネタバレ 偶像と直接接触することによって幻滅を味わったとき、人はいかに対処するか? 類型するなら①対象がそれらしくなかったことをに怒る ②過度の思い入れを修正する ③崇拝の対象を変更する、という具合だと思う。実際には、いきなり幻滅する訳ではなく、じわーっと違和感が侵食してきてから態度を決めることになるのだろう。ボブは偶像のジェシー・ジェームズと現実とのギャップに、比較的早い段階で整理を付けていたようだ。①もあったようだが、すぐ②に移行したように思えた。さらに、一度自分の中の偶像を壊した後に、現実のジェシー・ジェームズと対等の付き合い方を模索し始めた矢先に官憲との板ばさみで暗殺に至ったように見受けた。その本意ではない殺人がダメージとなり、彼は人生を壊してしまった。結局、心の中に相当なスペースを占めていた対象は、そう簡単には消えてくれない。整理が付かないうちに無理に決着を付けた結果が後のボブの人生で、それは悲劇と言えなくもない。映画としてしっかりテーマをもった作品ではあるが、ジェシー・ジェームズという人物の背景が分からないと思いっきり退屈する作りになっている。許せないほど眠かった。この点数は眠気の復讐。
アンドレ・タカシさん [CS・衛星(字幕)] 2点(2009-03-26 21:49:06)
9.ネタバレ ワルに憧れた愚かな若者が愚かなまま成長し、卑怯者として世に出て、格好悪いまま惨めに死ぬというやりきれない話。ジェシー・ジェームズという人物について何かしら思い入れがある人が観れば違う評価になるのだろうが、なんら予備知識無く見てしまった自分にはかなり退屈な作品だった。ただ、アンチヒーローの孤独と苦悩を抑えた演技で表現したブラピはさすが。
lady wolfさん [CS・衛星(字幕)] 4点(2009-05-07 14:02:24)
8.ネタバレ 伝説的アウトローを撃ち殺した男の物語という着眼点の良さ、撮影の美しさ、俳優の演技の良さ等見るべきものの多い作品となっていますが、いかんせん長い。シンプルな話なのにどうしてここまで長くややこしい映画になったんだろうかと、テレンス・マリックの映画を見ている時と同じ感覚を味わいました。映像は綺麗だし、役者は良い表情してるし、何かを感じ取るべき場面なのはわかるけど、いくつかのシーンでそれを見せてくれれば十分伝わるわけで、映画の最初から最後までずっとその調子でやられるとさすがに飽きてしまいます。また長い割に話の整理が出来ておらず、前半などはさほど登場人物が多いわけでもないのに「で、今は誰の話をしてるんだっけ」と何度も話を見失いそうになりました。時間配分も適切とは言い難く、ジェシーが疑心暗鬼になるきっかけとなる仲間内のトラブルや隠し事を必要以上に丁寧に描く一方で、このテーマにおいて重要であるはずの、ジェシーを殺した後のロバートの人生や彼の葛藤については駆け足のナレーションで説明され、それまでイヤというほど見せられた冗長なカットもここにはありません。憧れの対象にいざ出会うと幻滅し、最終的に殺すに至ってしまうというテーマはすごく良いので、もっとストレートな映画にすべきだったと思います。本来わかりやすい話をわざわざ回りくどくすることは、「俺たち芸術的なもの作ってるぞぉ」という監督やプロデューサー(インディーズ作品を好むブラピ)の自己満足のような気がします。映画の外見にこだわって話を難しくする中で、一体何を見せたいのか、見た人に何を感じ取って欲しいのかという意識が薄くなっていったのではと思います。映画の流れを観客の生理に合わせることや、主張を浮き立たせるために映画全体のバランスを計算することは、娯楽作でなくとも重要なことです。
ザ・チャンバラさん [DVD(吹替)] 5点(2009-06-13 22:11:49)
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マーク説明
★《新規》★:2日以内に新規投稿
《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 27人
平均点数 5.11点
013.70%
100.00%
213.70%
327.41%
4414.81%
5829.63%
6622.22%
727.41%
8311.11%
900.00%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 5.00点 Review1人
2 ストーリー評価 5.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 5.00点 Review1人
4 音楽評価 5.00点 Review1人
5 感泣評価 5.00点 Review1人

【アカデミー賞 情報】

2007年 80回
助演男優賞ケイシー・アフレック候補(ノミネート) 
撮影賞ロジャー・ディーキンス候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2007年 65回
助演男優賞ケイシー・アフレック候補(ノミネート) 

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