映画『迷子の警察音楽隊』の口コミ・レビュー

迷子の警察音楽隊

[マイゴノケイサツオンガクタイ]
The Band's Visit
(Bikur Ha-Tizmoret)
2007年イスラエル上映時間:87分
平均点:6.90 / 10(Review 29人) (点数分布表示)
公開開始日(2007-12-22)
ドラマコメディ
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監督エラン・コリリン
脚本エラン・コリリン
配給日活
字幕翻訳石田泰子
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💬口コミ一覧

29.ネタバレ いい映画であることは間違いない。しかしとことん地味だ。え?もう終わり?というくらいあっけなく終わる。クライマックスに気付かなかった。完全に宣伝に騙されてます。和平条約を調印したとはいえ、イスラエルとエジプトは敵対国家同士である。しかしそのような事実は、劇中では全く触れられていない。映像でも、そこがイスラエルであることを示すものはほぼ皆無。人々も、実にあっさりと敵国人を受け入れている。例えば、実は夫や息子が中東戦争で死んで云々とか、そういったエピソードが出てくることを最後まで期待していたのだが、結局何もなし。ぎこちなく、気まずい空気が全編を覆っているだけである。しかし案外これがリアルなのかもね。恐らくこれは不親切というより、良心的に寡黙と表現しておくべきなのであろう。主人公の隊長さんのごとくに。あるいはミニマルというべきか。まあストーリーはともかく、映像的にはなかなかのスタイリストだし、ワンカットも効果的だ。ジャームッシュとか、ヴィム・ヴェンダースが好きな人なら気に入るのではないだろうか。女主人と若者のエピソードには驚いたが、年輩者が越えられない壁も、血気盛んな若者があっさりと越えてしまうというあたりに、両国の未来が暗示されているのではないか、と私は解釈した。スイカの切り方がいいですね。
わいえすさん [映画館(字幕)] 9点(2008-01-12 02:19:08)
28.アゴ割れ俳優出すぎですよ、気になっちゃって気になっちゃって(笑)まぁそんなことはどうでもいいんですが、ちょっと地味な感じがしてマイナー映画大好きの東京国際映画祭グランプリ取っちゃうなこれはと思わせる出来でした。runtimeが短いのでパピの恋愛だったり楽団のその後だったりが気になるんですが、大部分が人間関係に重点がおかれててそれが物凄く巧みな感じがしました。光ゲンジを思い出すローラスケートのダンスバーが出てきたり、公衆電話を大切に使う、どことなく昔懐かしさが出てきたり。暗い雰囲気以外全然イスラエル映画だと感じなかったのが一番の意外でした。
M・R・サイケデリコンさん [映画館(字幕)] 7点(2008-01-29 20:38:27)
27.ネタバレ のちのち”将軍”とあだ名される老指揮者率いるエジプト警察の音楽隊が、歓迎されるでもないイスラエルへ演奏旅行に。迎えもなく、目的地とは違う僻地に辿り着く。”将軍”は昔気質。(アラブの象徴か。)気の弱い”サブリーダー”や若手の部下に苦言を言う。やむなくそこの女主人ら、イスラエルの人々に世話になる。女主人は”将軍”に街を案内し、身の上を話し、”将軍”も次第に好意のそぶり。しかし”将軍”は最後まで一線は越えられない。エジプトの若者はイスラエルの若者と交流し、またワインと語らうことで女主人と時を分かち合う。サブリーダーも、ぎこちないがイスラエル人家族の家で笑顔を見せる。結局、頑なな”将軍”は心を開くことはなかった。イスラエルとアラブの関係を投射しているのか、深読みか。コメディ性を大いに期待してみたが、大きく裏切られた。が、全体的に悪くなく、もの悲しいお話し。女主人のひとはすごく印象的でした。
プライベートTTさん [映画館(字幕)] 8点(2008-02-11 22:34:05)
26.タイトルに惹かれました。淡々とした展開ですが、素朴な人たちの「間」がとても良い雰囲気を醸し出しています。イスラエルやエジプトの関係、歴史を知ってるともっと深く理解できると思われます。音楽隊の曲をもうちょっと聞きたかった。その後の音楽隊も気になります。
ロカホリさん [映画館(字幕)] 6点(2008-03-08 00:38:00)
25.ネタバレ 女主人と若い警官が軽々と関係もってしまう、それを見てる団長さんの表情が忘れられない。妻も子も理解できなかった彼の孤独を思うとつらいものがある。もっと音楽が前面に出る映画かと思ってたら、話は特に盛り上がることなかった。でも一気に観られた。
トントさん [DVD(字幕)] 6点(2008-06-16 18:06:02)
24.ネタバレ  国同士が敵対していたとしても人間同士はわかり合えるんだというメッセージを感じさせる良作です。独特な間が時折ユーモラスでもあり、非常に地味なストーリー展開ではありますが退屈することはありませんでした。
TMさん [DVD(字幕)] 7点(2008-08-25 19:01:20)
23.ネタバレ 異国で迷子という大事件ながら、慌てふためくでもなく冷静で非常に淡々とした話。こっちまで喉が渇きそうな乾いた風景と同じく、交流もなんだか乾いている。若いあんちゃんが実は息子なんじゃないかと思っていたけど、暗い過去が出てきてびっくり。自分に厳しく、他人に厳しくだった男が、許す事を覚え、控え目に手を振る姿に自然と笑みがこぼれた。
オニール大佐さん [DVD(字幕)] 6点(2008-09-17 19:19:14)
22.意義のある作品かもしれんが内容が退屈でした。女主人は良かった。
すたーちゃいるどさん [DVD(字幕)] 3点(2008-09-23 10:57:16)
21.ネタバレ 真正面からおさえるキッチリした構図、ときどき入る無人の街の光景も幾何学的、そうした中で描かれるのが“人と人との気まずさ”なので、その対照が生きてくる。気まずさ、ってのは否定的なものではないんだな、と思う。思いやり、の変形なんだ。気まずい食卓の場、みんなで陰気に歌うセントルイス・ブルース、あのあともっと暗くなったかもしれないけど、でもみんなで歌ったという記憶はけっして陰気には残らないだろう。それでいいんじゃないか。無理にはしゃいで作られるワキアイアイより。恋の伝授の長回しの場、あれだって“気まずさ”の克服のモチーフだ。エジプト側からすれば迷子だが、イスラエル側からすれば一種のマレビト、恋を成就してくれた神々。ムッツリとごろごろ楽器を引っぱっている神々。イスラエル側からエジプト側に与えたプレゼントは、クラリネット協奏曲のエンディングの示唆だ。赤ちゃんが眠る小さな部屋のような終わり方なんて、うまいことを言う。
なんのかんのさん [DVD(字幕)] 7点(2008-11-18 12:17:43)
👍 1
20.個人的にはかなりツボにきた作品。
微妙な間や空気が可笑しくて仕方なかった。
話の内容は淡々としてるので、ドラマを求めていると厳しいかも。
からいものさん [映画館(字幕)] 9点(2008-12-08 18:19:22)
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19.日本人が見ればあまりにも殺風景なイスラエルの小さな町。バスを乗り間違えてこの町へ迷い込んでしまったアレキサンドリア音楽隊(エジプト人)の一行。画面の中からイスラエルの風景が持つ乾いた暖かさが伝わってきます。どこにでもあるようなとまどいとためらいの中で、かつて敵対していた人々の心が通い合い、そしてとうとう、大きな苦悩を背負うエジプト人の隊長がほんの少しだけほんとうのことを言います。それはほんの少しだけだけれども見る人に大きな感動を与えずにはいられません。エジプト人の若者によるイスラエル人の若者への恋の手ほどきの情景もほほえましく、そしてやさしく、たった一晩のできごとながら、見る者に多くの余韻を残す佳品です。
きのう来た人さん [DVD(字幕)] 10点(2008-12-29 20:40:56)
18.ネタバレ エジプトの警察楽団が公演の為イスラエルを訪れる。しかし行き先を間違えて人影もまばら、殺風景な町に迷い込んでしまう。その町の食堂の女主人に助けられての(この人がすごく魅力的でした!)一夜限りの交流が淡々と描かれます。隣国とはいえ長年民族対立が続くアラブとイスラエル。その交流はどこか気まずくぎこちない。でもその内に打ち解けて「田舎に泊まろう」の様に一宿一飯の御礼はミニ演奏会!みたいな展開もアリかなと思ったのですが最後までぎこちないまま。でも、ぎこちないながらも彼らの間には確かに心の交流がありました。地味ながらもその交流の描写が微笑ましかったです。常に威厳を保ち、団員を厳しく律する団長。冒頭、ミスした若手団員にクビを言い渡してしまう。事あるごとに団長に逆らうその若手団員。一夜が明けた別れの朝、女主人に小さく手を振る団長とお前も手を振れ、と促されて手を振る若手団員。色々あった女主人との一夜を通して団長は優しく若手団員を許し、そして団長に逆らうことなく笑顔で手を振る若手団員。その別れのシーンが何とも微笑ましく、鑑賞後の余韻もとてもいい映画でした。
とらやさん [DVD(字幕)] 8点(2009-01-09 23:25:45)
17.大人の映画ですねぇ。隊長と女主人の声が良い。
まんせるさん [CS・衛星(字幕)] 10点(2009-02-18 19:15:39)
16.これも、知らない者同士がひょんなことでの一夜を過す羽目に。何とも言えないぎこちなさがまた面白く、非常に愛想のいい食堂の女主人は魅力的でいい感じなんですが、こういう人を奥さんにしたら何かと心配事が増えそう?雰囲気や設定が「ククーシュカ ラップランドの妖精」のように暖かくて優しい大変心地いい映画でした。人間っていいですね!!
白い男さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-08-22 22:04:36)
15.淡々とした地味な内容だけど一気に観れた。会話の微妙な空気が良い。
ベルガーさん [DVD(字幕)] 7点(2009-10-18 13:19:03)
14.言葉が通じず、音楽でわかり合う物語かと思ってみたが、そうでもなかった。コメディと思ったのは最初の部分だけで、あとは静かに淡々と流れていく。それでいて、文化も人種も違う対立する二つ国イスラエルとエジプト、この距離感が何とも言えず良い。
少しもあきることなく、興味深く見ることができた。
ESPERANZAさん [DVD(字幕)] 6点(2011-10-26 16:14:07)
13.ネタバレ 導入部分に顕著な絶妙な「間」と、横並びを多用した構図、そして堅苦しい制服や重そうな楽器と荒涼とした風景のギャップだけで、コメディとしては完成しているわけです。あえて一足飛びに関係を発展させることなく、ぎこちなく礼儀正しく交わされる会話にも、何ともいえない味があります。その中でも、最低限の台詞で登場人物の心理の揺れを表し切っている脚本が、よく見ると凄く練られています。また、ユダヤとアラブの対立背景を全部削ぎ落とした潔さも、かえって作品世界に緊張感を与えています。
Oliasさん [DVD(字幕)] 7点(2011-11-11 03:49:01)
👍 1
12.女主人が魅力的でした。全体的におもしろかった。
ホットチョコレートさん [ビデオ(邦画)] 7点(2011-12-23 22:51:10)
11.ユダヤ人の中に迷い込んでしまったアラブの人たち。と聞くとぴりぴり緊張しそうな設定にしておきながらも、彼ら個人個人に政治的な色はほとんど無い。迷い込んでしまった方も、急遽上がりこまれてしまった側も、お互い困惑しながら、どこまでも普通の人たちなのだった。洋の東西問わず、このあたりのぎくしゃく感はすごく良くわかって微笑ましい。何人であっても、結局は人の心って同じ動きをするもので。そんなことを、特に凝った演出もなしにところどころ笑わせながら、あっさり心地よくまとめてある。食堂の女主人の存在感抜群。ざっくりしててイイ女です。
tottokoさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2012-01-10 00:28:42)
10.ネタバレ イスラエルに招かれてやってきたエジプトの警察音楽隊。しかし辺境の町に迷い込んでしまって、そこで出会った食堂の女主人に助けてもらう話。多くの登場人物が何とも言えない顔をしていてそこにあまり味わったことのない空気感や間が生まれていて面白かったです。団長が用を足しに夜中起きてそのまま用を足さずに戻ったシーンは私も同じ気持ちを味わった気がします。
nyarameroさん [DVD(字幕)] 6点(2012-05-09 14:02:32)
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【点数情報】

Review人数 29人
平均点数 6.90点
000.00%
100.00%
200.00%
313.45%
426.90%
500.00%
6827.59%
7931.03%
8517.24%
926.90%
1026.90%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.00点 Review1人
2 ストーリー評価 9.00点 Review2人
3 鑑賞後の後味 8.50点 Review2人
4 音楽評価 7.00点 Review1人
5 感泣評価 7.00点 Review1人

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