映画『ヒトラーの贋札』の口コミ・レビュー(2ページ目)

ヒトラーの贋札

[ヒトラーノニセサツ]
The Counterfeiter
(Die Fälscher)
2007年オーストリア上映時間:96分
平均点:6.95 / 10(Review 43人) (点数分布表示)
公開開始日(2008-01-19)
ドラマサスペンス戦争もの刑務所もの歴史もの実話もの
新規登録(2008-02-18)【カワウソの聞耳】さん
タイトル情報更新(2025-05-06)【イニシャルK】さん
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監督ステファン・ルツォヴィツキー
キャストカール・マルコヴィクス(男優)サロモン・ソロヴィッチ
アウグスト・ディール(男優)アドルフ・ブルガー
アウグスト・ツィルナー(男優)クリンガー医師
山路和弘(日本語吹き替え版)
真殿光昭(日本語吹き替え版)
大川透(日本語吹き替え版)
仲野裕(日本語吹き替え版)
白熊寛嗣(日本語吹き替え版)
木下紗華(日本語吹き替え版)
白石充(日本語吹き替え版)
脚本ステファン・ルツォヴィツキー
製作ヘニング・モルフェンター(共同製作)
配給クロックワークス
その他クロックワークス(提供)
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💬口コミ一覧

23.ネタバレ 収容所内の贋札作成作業は、意外にスリリングさがなく平坦な印象を受けるが、この作品が際立っているのは、解放後のモンテカルロのシークエンスを入れていること。何かに取り憑かれたように贋札を注ぎ込み続ける主人公の姿は、別の方向から収容所生活の後遺症を浮き彫りにしている。
Oliasさん [DVD(字幕)] 6点(2010-05-19 23:53:01)
22.ネタバレ 良い作品ですね。

主人公のサリーはロシアから逃れた、元画家の偽札作りの名人で小悪党然とした男ですが
彼の特技は天性、人の本質を見抜く力が有り、それにより彼は生き延び様とする。

当時、写真はごく限られた上流階級にしか縁が無く、カメラ自体も超高価で
下層階級の人間は街で似顔絵を書く、似顔絵師という連中に似顔絵を描いて貰っていた。

つまり、そこまで考え抜いて、あえて危険を承知で伍長に
「絵を書いたのは私です」と、名乗り出る事で自分を特技を売り込んだ訳です。

目論見は図に当たり、単純な伍長はご満悦で自分の似顔絵を書かせ
ウマイい具合にそこへ隊長まで通り掛かってお駄賃に食料を貰う事が出来た。
と、まあ、機を見るに敏と言いますか、実に抜け目の無い男なのです。

そんな男が移送先でバッタリと出会ったのが
以前贋札作りで逮捕された犯罪捜査局のヘルツォークと
共産主義者のブルガーという若者だった。

このヘルツォークも実はサリーと同じく、抜け目ない奴で
たぶんサリーを知っていたからこそ
ヒムラーにベルンハルト作戦(偽札作戦)を進言したのかも知れない。
実に食えない男です。

また、ブルガーはサリーと正反対な理想主義者です。
ある意味、死にたがっているとも言える程に現状に絶望している。

サリーが単純な小悪党に終らないのはその精神の根底に
「悪党に成り下がった現在の自分」と「ロシアで捨てたはずの理想や同胞意識をむき出しにした過去の自分」
の両方が有ったからでしょう。

彼が単なる小悪党ならブルガーをナチに売っています。
それをせずに極限状態の中で何度も危ない橋を渡りながら
ブルガーや仲間達を庇ったのは、ブルガーの中に過去の自分を見たからであり
忘れ掛けていた同胞意識の目覚めと相まって、彼等を助ける事が目標に成った。

逆に言えばブルガー等を庇うサリーの立場をギリギリまで立てて
事を遂行しようとしたヘルツォークも、タダ者ではないと言えますね。
現に偽ポンド札の製作には大成功して、実際にトンでもない額が当時の市場に流れてしまいました。

サリーは戦後、マンマとヘルツォークから贋札を奪って逃げ失せますが
結局思い直して、カジノでわざと全部スッてしまう。この辺りはまあ、出来過ぎですな(笑)
しかし、この手の映画の中では、実に小気味良く、しかしちゃんと内容有る作品に仕上がっています。
一般人さん [DVD(吹替)] 8点(2010-05-26 04:26:23)
👍 1
21.粋な映画でした。すべての登場人物が「事情」に流され、懸命に生きる様を丁寧に積み上げた作品です。素晴らしい。
reitengoさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-03-19 20:31:38)
20.敵のために偽札を作らなければ殺されるという極限状態を、緊張感ある演出、主人公のこらえた演技が上手く作っていた。反戦&プロパガンダ色をあまり感じなかったのは美しい音楽のおかげか・・、そこがまた良い。
のははすひさん [DVD(字幕)] 8点(2011-04-13 22:46:01)
19.ユダヤ人収容所で贋札作りの強制労働が行われる様子を描いたテンポのよい佳作です。生き長らえることと、自己犠牲を伴う正義を貫くこと。前者は生きとし生けるものの根源的な欲求であり、後者は死後も続くこの世界を思う人間的な感情で、優劣をつけられないものです。明日も生きているかわからない日々の中では生きのびることが最大の目的になるのは自然でありながらも、正義を貫く者の姿も併置することで均衡を保ち、なかなかの作品に仕上がっています。
さめがいさん [CS・衛星(吹替)] 6点(2011-04-17 21:29:08)
18.今まで見たナチス政権下を描いた映画とは一味違うものがあった。善人でないユダヤ人の主人公が捕虜とナチスの間で葛藤し心理の変化を見せる。自分が彼らの立場ならどうするのか考えさせられた。
さわきさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-05-02 11:03:18)
👍 1
17.秀作です。有名な役者はいないし、派手なシーンもありませんが、見る側にとって心地よい緊張感がずっと持続します。けっして単純明快ではない登場人物たちの思惑や行動原理が、ストーリーに重厚感をもたらしています。ブルガーの“正義”はカッコいいけど、もし自分が現場にいたら、やっぱり“やっかいなヤツ”にしか見えないかな。しかも実話をベースにしたドラマであり、当時の戦局にも影響を及ぼしたというダイナミズムがたまりません。
ちなみに円高&デフレに苦しんで久しい日本ですが、もしどこかの国が円の精巧な偽札を適度にバラまいてくれたら、円安&インフレに転じて景気にはプラスかも。「ジョンイルの贋札」とか、やってくれないかなぁ。
眉山さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2011-05-19 20:54:57)
😂 1
16.おもしろい
ホットチョコレートさん [地上波(字幕)] 6点(2011-05-19 23:31:18)
15.「大脱走」を彷彿とさせますが、こちらはもっと暗く、どん底をよく表現できていたと思います。実話なんですね、それにしてもヒトラーに関する作品は後を絶ちませんね。
HRM36さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-05-23 10:26:51)
14.自分が同じ立場に置かれたらブルガーほどじゃないけど、最後通告が出るまではなんやかんや言い訳をしながら、偽札完成を遅らせるかもしれないな~、と考えたけど、死の恐怖に晒されてれば何にでも「はい!」と従ってしまうかもしれないし、機嫌取りのために急いで完成を目指すかもしれない。そこは実際に経験してみないと分からない(そんな経験は絶対にしたくないが…)。偽札を作る者、それを妨害する者。どちらか一方が間違ってるとは言えないだけに、観ていて苦しかった。直接的な虐殺描写に頼らずとも、悲劇を伝えることはできる。というお手本のようにも感じます。
リーム555さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2011-05-26 19:33:35)
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13.ネタバレ どちらかといえば、哀れで善良に描かれる事の多いユダヤ人の設定が、偽造のプロを主人公にしているのが斬新でした。いつも悩みますが、背景に戦争がある作品に対して面白かったと言うのはどこか心苦しい。
ないとれいんさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-06-06 14:07:08)
12.ネタバレ 妻投稿■ホロコーストの映画って、虐殺被害者は聖人君子みたいな人ばかりで、生き残れた喜びと生き残れなかった悲惨さを対極に画くことが多い。これって、歴史修正の中で被害者(の人として許される範疇の世俗)に物凄いバッシングが来たり、被害者自身が「お前は実はこんなズルで生き残ったんじゃないか」と生き残ったことに罪悪感を感じるように強要されたり、そうやって結局虐殺を容認した社会やそこに生きる人の想像力の足りなさが無罪放免になる仕組みになったりして、とても危険だと思います。■この映画は、というよりこの原作者で実際に収容所に入って贋札を作った方は、「私のことを厭らしい俗物と非難してくれてもかまわない」「かわいそうだと思ってくれなくてもかまわない」「贋札作りという理的行為を行った人間として糾弾してくれても構わない」というスタンスです。その代わりに見た人に対し、「私たちはこの状況で正義を取れるか、それとも安全のために強いものに気に入られるよう頑張るか」というジレンマを感じてほしかったんだと思います。ホロコーストは一般大衆が賛成した大虐殺。それを許した歴史を持つ人間は、実はヒトラーに洗脳されて何が正しいのかわからなかったのだけではなく、正しいものを封殺した主人公のような俗人的部分があったんだと思います。だから、終戦記念日の黙祷時間に、こういうジレンマが自分の体にあることを感じてほしいと、この映画は訴えているんじゃないかと思います。生き残ったものがカジノで喜びではなく孤独を感じるシーンは、その象徴だと思います。
はち-ご=さん [DVD(字幕)] 8点(2011-07-14 10:41:42)
11.ネタバレ ヒトラーの名を使っていることの良し悪し。題名について思うことなんですが、ヒトラーの名にツラれてしまった者がきっと多いと思う (自分を含む)。 だがしかし、逆を申せば、ヒトラーの名が冠的についていることで敬遠なさってる方のほうがきっと多いんではなかろうかって推測してみました。だがしかし、、 ちょっと待ってください 本作、ヒトラー総統一切出てきませんので それを知った上でご興味を持ってもらうのもよいのでは。 ではと、誰を主体に事が進むのか ‥  それは見てからお楽しみなんです。まずは見てみてください。もっとたくさんの方の意見が聞いてみたい。さしあたって思うに、不適切な例えになってしまうかもしれませんが、スティーヴン・キングのショーシャンクの空に。あれに似ている。それに、わずか90分そこいらで上手い事まとめられてる。以上な訳から、良作と言ってよいのかどうだか内容が内容なだけに迷うところなんだが、もう面倒臭いから言ってしまおう お許しくだされ 〝良作だ〟。
3737さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2011-08-21 18:38:09)
10.ネタバレ うーん、収容所の人たちが保護されすぎな感じ(白衣はちょっと不自然だったか?)と、贋札を作る過程が具体的でなかったので「作れるか作れないか」の緊迫感に欠けた点で、良作とまでは言えないかなと思いました。収容所が舞台だというだけで、あとは観客が勝手にドラマを補って想像しちゃいそうですが、この映画だけで描けてるものはそれほど多くないかな。
かねたたきさん [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-12-29 11:48:50)
9.ネタバレ ヒトラー 二次世界大戦 強制収容所 ・・・恐る恐る観たけど(このテのは苦手><)思ったほどではなく  正義なのか 生きることなのか  考えさせる内容のものであったかと  短い時間ながら 構成がうまく よく造られていたとオモイマス
Kanameさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-02-17 08:15:29)
8.よくあるホロコーストものとしては緊張感はすくない。もちろんないわけじゃないけど。
贋札つくりという少し変わった視点で話をすすめたのはいい。
とまさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-09-16 18:37:34)
7.ネタバレ 「ナチスの贋札作りの作戦に協力してでもとにかく生き延びること」と「ナチスの贋札作りの作戦を命をかけてでも正義を貫き阻止すること」。
相対する2人の囚人を通して自分はどちらになるだろうというのは誰もが考えると思いますが、どちらがどうとか言うことは非常に難しい作品です。

本作もこの時代の実話に基づいたヨーロッパ映画独特の重さや辛いシーンはありますが、収容所内で特別待遇を受けていた者たちのドラマという点で比較的見やすさのある作品です。この2人以外の囚人と彼らを管理するナチス側の描き方のバランスもいい実話に基づいた人間ドラマでした。

完成が遅れる偽ドル札をめぐる、囚人達の命がかかったナチスとの攻防戦というサスペンスでもあります。よって、冒頭の主人公の男が過酷な時代を無事生き延びたことを示す終戦後のシーンは、ラストだけでも良かったのではないかと思います。
とらやさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-12-18 22:02:19)
6.ユダヤ人収容所での贋札作りというユニークな設定。
ホロコーストの話といえば、何の罪もない犠牲者として一面的に描かれることが多い。
そこに贋札作りの小悪党の視点を入れたことで、より生身の人間臭さが出て良かった。
生き残るためにナチの手伝いをするか、信念をもって拒否するか。
その葛藤と人間模様に、思わず前のめりになる。
飛鳥さん [映画館(字幕)] 6点(2012-12-21 21:27:38)
5.ネタバレ ナチの作戦に加担することを潔しとしない人間と、信条は棚上げしても生き延びようとする人間。両者の確執が描かれていて、ユダヤ人収容所を舞台とした話としては目新しかった。収容所の過酷な環境下にあって、ナチスに一矢報いてやろうとする彼の怨念めいた気力に驚く。尊敬はするけど一緒のグループにはなりたくない。生きるのが先でしょ、どう考えても。贋札作戦が成功しようが失敗しようが戦況がどう動くかなんて一個の人間には計り知れないことだし。
tottokoさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-01-18 00:28:38)
4.まあまあです。
Kさん [DVD(吹替)] 5点(2014-02-01 21:43:30)
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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 43人
平均点数 6.95点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
549.30%
61227.91%
71534.88%
8716.28%
949.30%
1012.33%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.50点 Review2人
2 ストーリー評価 8.50点 Review2人
3 鑑賞後の後味 8.00点 Review2人
4 音楽評価 6.50点 Review2人
5 感泣評価 7.00点 Review2人

【アカデミー賞 情報】

2007年 80回
外国語映画賞 受賞 

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