映画『イースタン・プロミス』の口コミ・レビュー

イースタン・プロミス

[イースタンプロミス]
Eastern Promises
2007年カナダ上映時間:100分
平均点:7.24 / 10(Review 68人) (点数分布表示)
公開開始日(2008-06-14)
サスペンス犯罪ものミステリーヤクザ・マフィアハードボイルドバイオレンス
新規登録(2008-04-25)【マーク・ハント】さん
タイトル情報更新(2019-09-07)【Olias】さん
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監督デヴィッド・クローネンバーグ
キャストヴィゴ・モーテンセン(男優)ニコライ
ナオミ・ワッツ(女優)アンナ
ヴァンサン・カッセル(男優)キリル
アーミン・ミューラー=スタール(男優)セミヨン
シニード・キューザック(女優)ヘレン
マイケル・サーン(男優)バレリー
テイマー・ハッサン(男優)チェチェン人
イエジー・スコリモフスキ(男優)ステパン
ドナルド・サンプター(男優)
木下浩之ニコライ(日本語吹き替え版)
佐々木優子アンナ(日本語吹き替え版)
咲野俊介キリル(日本語吹き替え版)
稲垣隆史セミヨン(日本語吹き替え版)
脚本スティーヴン・ナイト〔脚本〕
音楽ハワード・ショア
編曲ハワード・ショア
撮影ピーター・サシツキー
製作ロバート・ラントス
ポール・ウェブスター〔製作〕
配給日活
特殊メイクウォルド・メイソン
特撮アーロン・ワイントローブ(視覚効果スーパーバイザー)
デニス・ベラルディ(視覚効果製作総指揮)
美術キャロル・スパイヤー(プロダクション・デザイン)
ジュディ・ファー[美術](セット装飾)
衣装デニス・クローネンバーグ
ヘアメイククリスティン・ブランデル(メイクアップ・アーティスト)
字幕翻訳石田泰子
その他ハワード・ショア(指揮)
あらすじ
ある日、ロンドンの病院で産婦人科医をしているアンナ(ナオミ・ワッツ)のもとに、ロシア人の少女が搬送される。しかし、出産直後に少女は亡くなり、赤ん坊と日記が残される。日記の内容に危険を感じながらも、アンナは少女の家族を見つけようとする。あるロシアン・レストランにたどり着いたアンナは、ロシアン・マフィアに雇われている男、ニコライ(ヴィゴ・モーテンセン)に出会う。
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💬口コミ一覧

68.ネタバレ 舞台はロンドンでロシアン・マフィアが主役とあまりなじみのない設定ですがなかなか面白かった。ドンの息子キリル(ヴァンサン・カッセル)が女性を孕し、その出産に立ち会ったアンナ(ナオミ・ワッツ)が女性から託された日記のために・・・そして運転手ニコライ(ヴィゴ・モーテンセン)も彼女に共感していくうちに・・・と物語りもなかなかでした。そして、ラスト付近でニコライが丸裸で格闘するシーンがあるのですが迫力がありヴィゴ・モーテンセンのプロ根性を垣間見ました。更に劇中に出てくるバイク(ロシア製と思われる)やニコライやキリルのしている腕時計(ジャガー・ル・クルト)がさりげに格好よかったです。 デビッド・クロネンバーグ監督は「ヒストリー・オブ・バイオレンス」に続いてヴィゴ・モーテンセンを起用してのバイオレンス作品で「彼らしい演出」もあったりですが、私的には両作品共に好きな作品です。またこの手の作品にしては尺も長くなく観やすかったです。
SITH LORDさん [映画館(字幕なし「原語」)] 8点(2008-05-02 07:28:12)
67.ネタバレ ヴィゴ・モーテンセンの、悪い奴やのかいい奴なのか分からない存在感が映画の核です。それだけに、ヴィゴの正体が明らかになってからは、ラストの盛り上がりに欠けてしまった感あり。ヴィゴがクローネンバーグ監督と組んだ『ヒストリー・オブ・バイオレンス』に比べると、印象に残らない映画です。暴力描写は、リアルですが。
カワウソの聞耳さん [DVD(字幕)] 6点(2008-06-19 07:31:36)
66.これはどう評価してよいものか悩みます。ムードはすこぶる良いです。役者もまたすこぶる良いです。しかし、話のスケールが何とも小さいのです。最後は、え、これで終わっちゃうの、という感じに不満でした。映画館に足を運ばねば後悔すると思って臨んだのですが、ちょっと不完全燃焼でした。
ジャッカルの目さん [映画館(字幕)] 6点(2008-06-19 23:24:00)
65.ネタバレ クローネンバーグの他の作品のレビューでも書いたが彼の作品の主人公はいつも二つの世界を生きる。そこから本当の自分を見出してゆく。ガラッと作風を変えてきた前作の『ヒストリー・オブ・バイオレンス』でも自らを偽り、過去と決別した人生を作り出していた。今回は病院勤務の女がひょんなことから暗黒の世界とこちら側を行き来する物語なのかと最初思って観ていたのだが、どうやら違っていた。体に墨を入れ、素っ裸の男が自分を殺しに来た男たちを返り討ちにする。その壮絶な格闘の末に気付く。偽っていたはずの二つ目の世界にこそに自分の真の姿を見出さずにはおれない刹那!クローネンバーグのテーマはここでも全くぶれなかった。そのうえで『ヒストリー・オブ・バイオレンス』がアメリカの西部劇のプロットを借りていたのに対し、この『イースタン・プロミス』は日本の仁侠映画のプロットを借りている。面白くないわけがない。次は何を持ってくるのか。だいたいこういうのは3つ続くことが多い。
R&Aさん [映画館(字幕)] 7点(2008-06-25 11:02:45)
👍 1
64.ネタバレ 久々、鑑賞後に空腹感を感じなかった一本。最後まで見て、ああ~と涙が出ました。
なのでネタバレ書きます。どうぞご注意を。

死んだような故郷を飛び出して外国の大都会へやって来た娘。
流産が原因で家庭を持つことが出来なかった女。
出来れば自分の生まれた国で、自分の家族(もっと言えば有能な息子)が欲しかっただろう父親。
自分の無能さに感付いていながら馬鹿をし続けることしか出来ず、その上好きな人に好きだと言えない男。
そして誰にも本当の自分を見せることが出来ず(全裸で格闘しますが・笑)、身体に刻み込んだ印によって普通の生活には戻れないことを承諾していた男。
主要人物の誰もが本当に必要としているものを手に入れることが出来ず、必死でもがき続けます。特に最後の最後の場面がたまらなかった。
特別共感できた人物もいないのに何故泣いたのかというとそれは、悲しいのではなく切なかったからだと。
ロシアンマフィアの話なのに、ロシア系の役者は起用しなかったようですね。しかしこの迫力、説得力!
えんびすさん [映画館(字幕)] 9点(2008-06-25 21:46:19)
63.ネタバレ 通常は関わることのないであろう世界の人と接触してしまった看護士。上品なレストランのおだやかなオーナーの裏の顔はおぞましいマフィアのボス。表面的には一般市民として暮らしているマフィア達と関わる彼女を、ハラハラしながら見せられました。そいつらはマフィアの暴力性を彼女にはいっさい見せなかったのですから、怖さも感じないで行動してしまう危うさ。そんな緊張感で引き込まれてしまいました。途中でモーテンセンが捜査官とすぐ判り、ちょっと残念でした。娯楽性を追求しないエンディングはクローネンバーグの真骨頂でしょう。(ドンパチ観たけりゃ余所行って)
くだごんべさん [映画館(字幕)] 9点(2008-06-26 13:54:13)
62.話の展開が「ヒストリー・オブ・バイオレンス」と似ていて、新鮮味がありませんでした。V・モーテンセンは謎めいた役をうまく演じていましたが、N・ワッツは存在感を発揮できていません。映像に凝っていて、すごいと思わせるシーンがいくつもありましたが、すごすぎて引いてしまうところもあります。
shoukanさん [映画館(字幕)] 5点(2008-06-27 23:36:26)
61.当たり前のことを言うようだが、よい映画は始まり方がよく、終わり方がよい。特にこの映画のエンディングは、まさにここで、このカットのこのタイミングで終わってほしい!と思った瞬間、暗転した。余韻がダラダラと長い映画が近頃多いと感じていたのでこの爽快感といったらなかった。
全編通して持続する緊張感もちょうどよく、また、台詞も的確で、よい脚本のお手本のような映画だった。
ととさん [映画館(字幕)] 8点(2008-07-03 00:26:52)
60.「一級だよ。これは一級のヴァイオレンスだ」とエレベーターを待つお客様が絶賛しておられた。確かに。鑑賞して2週間近く経った今、やっとそうだなあと頷ける。観た直後、私は“面白い”とは思えなかった。ヴァイオレンスシーンが苦手だからだろうか、むしろとっつきにくいなあと思っていた。しかし今になって思い返すと、すごい映画だなあと思う。数週間に起きた出来事を100分そこそこの短い尺の中で、事件、ファミリー内の人間模様、ファミリーの新入りと思しき謎の運転手、ヒロイン…キャラクターのすべてを凝縮して見せてくれる。それが何とも言えずうまい。鑑賞中誰の目線に立つ、というのではなく、誰の目線も理解し得る見せ方をしている。そういうところがすごい映画だなあと思った。再度お客様の言葉を借りるならば「娯楽の要素を一切省いた」スッキリしたヴァイオレンス。尺の中には不足も余剰もないのです。
SAEKOさん [映画館(字幕)] 8点(2008-07-03 00:53:18)
👍 2
59.ネタバレ 男の理想ともいえる世界が構築されている。
男性ならば、この世界に酔うことができるはずだ。
善と悪の世界の狭間に生きる男の、美しくも不器用な生き様に引き込まれるだろう。
悪の世界にどっぷりと浸っているために、もう善の世界に引き返すことの出来ない辛さを抱えるとともに、悪の世界の汚れた美しさの魅力にも惹かれてしまっている。
ヴィゴだけではなく、ワッツも危険なものに手を出さざるを得ない状況に陥っている。
男性におススメの映画だが、本作に描かれているのは性別を問わない美学かもしれない。
絶対的に悪でもなければ、絶対的に善でもない。
好きな女に好きといえなければ、放っておくこともできない。
好かれた男に応えるわけでもなければ、放っておくこともできない。
組織にハメられたと知りながら、認められたことを喜ばずにもいられない。
何もかもニュートラルな状態が本作の魅力かもしれない。
ニュートラルにすることによって、優しさと残忍さを併せ持つ男の相反する二面性のようなものがきちんと描かれていたと思う。
ナオミとのラストのキスシーンで善の世界を捨て切れていない感情を表し、ラストのレストランでのシーンで悪の世界も捨て切れない感情を表している。
この二つのシーンが、非常に良い対比となっているのではないか。
また、ヴィゴとナオミとヴァンサンの隠れ三角関係がいいスパイスとなっている。
ヴァンサンのナオミに対する攻撃的な姿勢がいい伏線となっているのかもしれない。
父親に対して頭が上がらないはずなのに、ヴィゴをハメた父親と喧嘩するということは、ヴィゴに対して相当ホレ込んでいたのだろう。
ヴィゴとナオミも良かったが、ヴァンサンもなかなかいい仕事をした。
好きな男がゲイかどうかを調べるために、彼にヤラせて、その最中をずっと見続けるというところに彼の倒錯した感情が上手く表れている。
注目のサウナでのバトルシーンはバトルに夢中になって、さすがにあっちには全然目がいかなかった。
六本木ソルジャーさん [映画館(字幕)] 8点(2008-07-04 23:25:49)
👍 1
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58.ネタバレ この物語は「居場所を求める人たち」を描いた話だと思います。アンナは流産により子どもを失いロンドンに帰ってきた。キリルはファミリーのボスの一人息子として横暴に振舞うも本質は女性的な男である。ニコライはロンドンの裏社会の王の居場所を狙っているドライバー兼始末屋を装うFSBの覆面捜査官。
彼らは一人の赤ん坊を軸にして交差し、物語は静謐ながら感動的なクライマックスへと進んでいく。とにかく脚本に全く無駄が感じられない程に素晴らしく、女性的な感性を持つキリル(実際にホモセクシュアルなのでしょう)がどうしても赤ん坊を殺せず苦悩するシーンは大変素晴らしかった。非常に暴力的でありながら母性的な作品だと思います。どうしてこの様な「生と死」が見事に共生した映画が撮れるのか……、素晴らしい。
公開当時一部で話題となった残酷描写も全体的に静かに進む物語に緊張感を持たせており、とりわけサウナ浴場での凄惨な殺し合いは必見です。常に人の痛みを丹念に描くクローネンバーグだから撮れた名シーンだと思います。
民朗さん [映画館(字幕)] 9点(2008-07-28 23:48:35)
👍 1
57.昔の任侠映画の世界に似たロシアンマフィアの哀しさに酔いました。よく練られた脚本、生理にかなう尺(最近長い映画は体力的にツライのです)、役者も全員適役、いかようにも解釈できる余韻を残すラストにクローネンバーグの余裕を感じます。
HIDUKIさん [映画館(字幕)] 9点(2008-08-16 22:54:52)
56.ヴィゴ・モーテンセンの謎めいたキャラと相応の演技。これに尽きる。イギリスでのロシアン・マフィアによる人身売買・売春強要等のえげつなさも伝わってきて社会派作品としても娯楽作品としても楽しめました。
すたーちゃいるどさん [映画館(字幕)] 8点(2008-09-03 18:16:03)
55.たまにこんな映画があるから映画はやめられないんだよな~。ヴィゴ渋くてどう見ても悪なのに正義漢だなんてカッコよすぎだろ。対称的にボスは一見好々爺なのだが、実は真っ黒で胸糞悪かった。屈折した馬鹿息子の演技も最高。終始張り詰めた緊張感と映像に監督の美学が宿っていた。ナオミはそこにフラリと迷い込み良い意味でアクセントを加えていた。至極の時間でした。
マリモ125ccさん [DVD(字幕)] 9点(2008-11-17 08:27:38)
54.ネタバレ まるでボディブローのように効いてくる映画。観ている間はそれほどでもなかったが、鑑賞後、ヴィゴ・モーテンセンの一挙一動が思い出されてならない。潜入捜査官としてロシアンマフィアの仲間入りを果たしたヴィゴだが、最後には、捜査の枠を超え、暗黒街のトップを目指していることが仄めかされる。ヴィゴにホモセクシャルな感情を抱くヴァンサン・カッセルの複雑な役柄も良い。クローネンバーグはまた凄い映画を撮ったものだ。ギャング映画の新たなる名作が生まれた。
フライボーイさん [DVD(字幕)] 9点(2008-11-18 10:07:40)
53.ネタバレ 私は暴力シーン、特に血がドバッ、というのは苦手なので少し気が進まず出掛けたのですが(なら行かなきゃいいのですが付き合い?で;)やはり予想通りの場面が展開。
徹底した描写をする監督?と誰かから聞いたことがありますがなるほど!でした。
しかし全編通じて流れる黒と灰色の間のような色合い、にすっかり引き込まれ同時に美しささえ感じました。
ヴィゴ・モーテンセンもナオミ・ワッツもいいのですが、ヴァンサン・カッセル!の存在感が素晴らしい。映画ってすべての要素がからまりあって出来上がるのでしょうがこんな脇役?の存在が欠かせない、と改めて思ったそんな1本です。


AKOさん [映画館(字幕)] 8点(2008-11-18 18:15:13)
52.ネタバレ ドンパチは全然なく、ナイフでの殺戮が他のマフィアものと
ちょっと違うところか。ただ潜入捜査官になるまでの経緯とか
全くないのでちょっと説得力かけるというか、普通気づくだろ
とか思ったりしてしまう。患者の日記を取り上げて..これ日本
でやったらとんでもないことなるなあとか。
まあ普通でした。
K2N2M2さん [DVD(吹替)] 6点(2008-11-22 23:36:19)
51.「ヒストリー・オブ・バイオレンス」も良かったけど、これもグッド! V・モーテンセンとD・クローネンバーグのコンビは最高です。でもV・モーテンセンはなだぎ武に見えて仕方なかった。
kaaazさん [DVD(字幕)] 9点(2008-11-24 00:22:09)
50.無駄のない映画。グロさ、痛さは期待通り!
しゃっくりさん [DVD(字幕)] 7点(2008-11-26 00:25:29)
49.ネタバレ 面白かったけど、もう一歩といった感じ。雰囲気や構図、音楽はよかったのだが、どこか盛り上がりに欠けた感が否めない。「それがこの映画のいいところ」と言ってしまえばそれまでなのだが、もう一ひねり欲しかった。また、ヴィゴ・モーテンセン、ヴァンサン・カッセルはいい味出していたのだが、ナオミ・ワッツのキャラがいまいち微妙。もうちょっと上手く起用できなかったのか。このような役ならば、ナオミ・ワッツである必要性があまりない気がした。こんな中途半端な使い方なら、もっとマフィアの内情やストーリーに比重を置いて、恋愛的な要素も無くした方がよかったと感じた。
グングニルさん [DVD(字幕)] 6点(2008-11-30 18:45:54)
👍 1
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マーク説明
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《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 68人
平均点数 7.24点
000.00%
100.00%
200.00%
311.47%
422.94%
557.35%
61116.18%
71725.00%
81826.47%
91319.12%
1011.47%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 5.75点 Review4人
2 ストーリー評価 7.00点 Review4人
3 鑑賞後の後味 7.25点 Review4人
4 音楽評価 7.00点 Review5人
5 感泣評価 6.00点 Review4人

【アカデミー賞 情報】

2007年 80回
主演男優賞ヴィゴ・モーテンセン候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2007年 65回
作品賞(ドラマ部門) 候補(ノミネート) 
主演男優賞(ドラマ部門)ヴィゴ・モーテンセン候補(ノミネート) 
作曲賞ハワード・ショア候補(ノミネート) 

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