映画『その土曜日、7時58分』の口コミ・レビュー

その土曜日、7時58分

[ソノドヨウビシチジゴジュウハチフン]
Before the Devil Knows You're Dead
2007年上映時間:117分
平均点:6.77 / 10(Review 57人) (点数分布表示)
公開開始日(2008-10-11)
ドラマサスペンス犯罪もの
新規登録(2008-10-11)【M・R・サイケデリコン】さん
タイトル情報更新(2020-07-25)【イニシャルK】さん
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監督シドニー・ルメット
キャストフィリップ・シーモア・ホフマン(男優)アンディ・ハンソン
イーサン・ホーク(男優)ハンク・ハンソン
アルバート・フィニー(男優)チャールズ・ハンソン
マリサ・トメイ(女優)ジーナ・ハンソン
アレクサ・パラディノ(女優)クリス
マイケル・シャノン〔1974年生〕(男優)デックス
エイミー・ライアン(女優)マーサ・ハンソン
ローズマリー・ハリス(女優)ナネット・ハンソン
茶風林アンディ・ハンソン(日本語吹き替え版)
林真里花ジーナ・ハンソン(日本語吹き替え版)
稲垣隆史チャールズ・ハンソン(日本語吹き替え版)
音楽カーター・バーウェル
編曲カーター・バーウェル
撮影ロン・フォーチュナト
製作総指揮ウィリアム・S・ギルモア
デヴィッド・バーグスタイン
配給ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント
録音クリストファー・ニューマン〔録音〕
その他リリス・ジェイコブス(ポスト・プロダクション・スーパーバイザー)
カーター・バーウェル(指揮)
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💬口コミ一覧

57.ネタバレ うん、なかなか見応えのある映画でした。
あの両親も元々シロウトじゃないんですね、二人の息子たちは全然似てない
ダメ男ていうのは共通してるけど。
大金を得るための思い付きみたいな犯行、それが思いもよらない悲劇へ。
「ファーゴ」とか「シンプルプラン」とか思い出したのでした
この作品は親子兄弟の関係が描かれていて、やたら仲の良いラブラブな両親、
それはいいけど息子たちへの関心の無さね、長男の劣等感やチャラい次男のいい加減さ
そういうものがしっかりこちらに伝わってくる。だからこっちものめり込めるわけです。
俳優たちの演技も最高、イーサン・ホークの歯がゆくてイライラする演技に感心しました
傑作!!
envyさん [CS・衛星(字幕)] 9点(2016-04-07 00:00:59)
56.ネタバレ 「その土曜日、7時58分」この邦題も嫌いではないけれど、原題「Before the Devil Knows You're Dead」は、「悪魔があなたの死に気付く前に天国にあらんことを」というアイルランドの諺を引用しているらしい。
人生においてもはや“死に体”となった主人公を始めとする登場人物たちの様を如実に表したタイトルだと思う。

後戻りできない悪循環にはまった人生を好転させるため、“或る犯罪”を企てる兄弟。容易に思われた計画は思わぬ形で頓挫し、更に最悪な悪循環にはまっていく。
ドラマとして素晴らしい点は、描かれる「悲劇」が、必ずしもその犯罪に端を発しているわけではなく、主人公の兄弟をはじめとする彼らの家族が、そもそも孕んでいた屈折した関係性から生じているということ。

この家族は、決して心の底からお互いを憎んでいたわけではないけれど、長い年月の中で少しずつ鬱積し増幅した軋轢やコンプレックスが、後戻りできない悲劇を生んでしまった。
「家族」という最も身近で、最も微妙な人間関係を主軸に据えたサスペンスが、鈍く光る鋭利な刃物のようにゆっくりとそして確実に突き刺さってくるようだった。

ただでさえ深い面白味をもったストーリーを、時間軸をずらした構成で巧みに描き出し、サスペンスの緊張感と驚きを越えたその先に、濃密過ぎるほどの人間模様を映し出した演出は、まさに「巨匠」のそれだった。
長きに渡り、重厚な社会派ドラマを映画史に刻みつけてきたシドニー・ルメット、その遺作に相応しい映画だと思う。

ラスト、自らの手で悲劇の終止符を打たずにはいられなかった老いた父親が、一人光の中に消えていく。
その先に居たのは悪魔か天使か。その答えはあまりに分かりきっていて、悲し過ぎる。
鉄腕麗人さん [DVD(字幕)] 9点(2012-01-21 14:13:03)
55.理解し合っていたはずの人間関係、だが、描かれるのは結局瓦解する中でのみ他人の気持ちを汲み取れるようになるという悲劇性である。
象徴的だったのがジーナが実家に帰ると言ってから玄関でのやりとり、浮気を知らないアンディ、アンディと父とのやり取りを知らないジーナ、会話の終わりは最後に発せられるあまりの直接的な「少しお金ちょうだい」。すべての根本がここにある。質問の前に既に財布をだそうとしているアンディとジーナの関係性の描き方も見事。砂利をコーヒーテーブルに撒くまでのこのシークェンスは見事としか言いようがない。
全体を覆う誤解と理解の組み合わせによる悲劇。劇場鑑賞以来の再見だが人間の弱さを徹底して描いた傑作である
楊秀清さん [ブルーレイ(字幕)] 9点(2011-08-14 10:26:54)
54.ネタバレ それにしてもフィリップ・シーモア・ホフマン。顔デカイよなあ。デカ過ぎ。まあそれは置いといて。ある陰惨な事件の顛末を、独特の構成(自在な時間軸、複数の視点)で描いたサスペンス映画ですね。視点と時間をズラせつつ進行していく映画の流れは、ちょっと、音楽における「フーガ」の様式を思い起こさせますが、それよりも私はこの映画を「あみだくじ映画」と呼びたいですね。しかも当たり無し、すべてハズレのあみだくじ。物語の進行に伴って、いくらポキポキと折れ曲がり、いくら進むラインを変えようとも、最後はハズレ、すなわち、やりきれない結末にたどりつくことが避けられない。悲観的運命論。この「どうにもならなさ」加減。力作です。
鱗歌さん [DVD(字幕)] 9点(2011-08-06 10:36:12)
53.ものすごく嫌いだけど文句なしにこの点数で。
さん [DVD(字幕なし「原語」)] 9点(2009-09-21 23:18:15)
52.「おっ!好きな俳優がけっこう出てるじゃん、レンタルしちゃおっかな」みたいなノリで観賞したら面白すぎてぶったまげました。そんで監督の年齢を知って二度びっくり!85歳!この映画に宿る残酷さは若い人間の感性だと思い込んでた自分が恥ずかしいです。後味は最悪でしたよ。でもメンツはいいし、渇いたリアリティーというかなんというか・・・。先の展開を読ませない編集も好みです。久々に強烈な映画を観させてもらいました。当分記憶に残ると思います。監督さん、長生きしてまた驚かせて下さい。
マリモ125ccさん [DVD(字幕)] 9点(2009-07-09 14:06:13)
51.ネタバレ 自分からの視点では些細な踏み出しにすぎないはずが結果的に大惨事に繋がっていってしまうのを「想定外」と決め込むのではなく、不愉快でもきちんと事前の「想定」に組み入れることを、こういう映画はいつも徹底的に教えている。
ひと3さん [DVD(字幕)] 8点(2025-07-13 13:31:31)★《新規》★
50.ネタバレ ああ、これは10点かも知れないと思った前半1時間。ワタシがこんなにも時間軸ずらしが好きなのは、極めて映画的な手法だからだろう。アンディが暴走し始めた後半は、前半の緻密な物語運びを放棄したようで少し残念でした。が、ラストシーン。タイトルにあるように、悪魔が地獄に連れていく前に、父親が引導を渡したのでしょう。ああ、我が子がこんなモンスターになってしまった。安堵をもたらす言葉をかけつつも、一撃で仕留める。今も、誰かの子でもあるし、親でもあるワタシとしては、息を呑む終幕でした。ハンクはこの先、捕まることもなく、元のところに戻ることもできず、ただ独り後悔で身を焼きながら死んでいくのだと思います。
なたねさん [DVD(字幕)] 8点(2022-03-10 20:46:40)
49.ネタバレ 悲劇が悲劇を呼ぶ壮絶な陰鬱映画。うわあ…って感じ。「考えうる最悪のケースだ」ってセリフがあったけどまさにそれ。よくここまで最悪な展開考えられるな。しかし脚本と構成がしっかりしてて映画としての面白味はかなりある。暗く陰鬱ではあるけどそのストーリーの重厚さに見入ってしまった。もう観ようとは思わないけど、よくある「どう?バッドエンドだよ!悲しいでしょ?」みたいなただ陰鬱にしてみました、というような映画じゃあないから暗い映画苦手な人も観てもいいと思う。 不思議と後味の悪さなどはあまり残らなかった。
ケ66軍曹さん [DVD(字幕)] 8点(2012-09-10 09:14:20)
48.ネタバレ 子が親を、そして最後は親が子を・・・。ひたすら重く救いの無い映画。犯行当日前後に時間軸や親、兄、弟それぞれの視点が交錯する。この手法は一つ間違うと何だか分からなくなる事も少なくないですが、よく練られた構成で非常に分かりやすく、それぞれの関係を徐々に浮かび上がらせていく。犯行以降の破滅に向う過程の見せ方もキャストの好演もあり、ひきつけられます。今年お亡くなりになられ、本作が遺作となった訳ですが、老いてもその手腕に衰え無し。さすが巨匠ルメットと思わされる作品です。
とらやさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-12-11 16:27:28)
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47.ネタバレ 鉛を飲まされたかのようなずっしりと重い観後感を与えてくれる。映画は最初の10分でつまらなかったらやめる。そしてその後もセンスが悪かったらやめる。最後まで見る映画は半分くらいなのだが、この映画はあまりにもセンスが高く、冒頭から全くやめさせてくれない。テーマは人の欲~「業」ではなかろうか。そして、この映画を見て、自分の「業」を意識せざるを得ないのは自分だけだろうか?それが、ずっしりの正体だと思った。本当に疲れた(笑)
りょーたさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2010-03-07 06:47:57)
46.久しぶりのシドニー・ルメット。高齢にもかかわらず斬新でスマート、活きのいい見事な演出には恐れ入ります。フィリップ・シーモア・ホフマン、アルバート・フィニー、イーサン・ホークそれにマリサ・トメイらの個性あふれる迫真の演技も良かった。中でもダメ男丸出しというようなへたれ役をやらせたら絶品のイーサン・ホークでした。
白い男さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2010-02-17 23:25:35)
45.人としての道を踏み外してしまった、どうしようもない..救いようのない..兄弟の顛末を、リアルに描いた秀作..父親が真相を知ってしまうきっかけ辺りが、ちょっと出来過ぎだったのが残念..ラストも、もう一捻りほしかった...
コナンが一番さん [DVD(字幕)] 8点(2010-02-17 12:47:15)
44.ネタバレ 凝った構成で、最後まで画面に釘付けにされたが、終わってみると大まかな展開としてはよくある破滅型ノワールなのだった。展開に意外性を持たせようというのでなく、薄皮を一枚ずつ剥ぐように犯人達の動機、背景にある捩じれた家族の関係を顕わにしていくための構成だと思われる。犯罪ものの三大興味は「犯人」・「方法」・「動機」であるとされるが、他の二つがどうあれ「動機」に焦点を絞ったのは手法としてはありだろう。このジャンルに家族関係を絡めてきたのはとても新鮮だったし、ただのサスペンスには終わらない厚みのあるドラマとなっている。

原題はおそらく最後に父親が息子を殺害するときの心情を指しているのだろうと考えると、ひどく痛ましい気持ちになる。光の中に消える父親の姿は、彼自身もまた自殺するか、あるいは半ば廃人のような余生しか送れないことを暗示しているのだろう。兄に銃口を向けられてもそれを受容してしまう弟の表情もまた切ない。家族間の葛藤というのはこういうものだ。憎んでも憎み切れず、かといって許したくとも完全に許すこともできない。

ホフマンが父親に「見た目が可愛かったから」弟を贔屓したんだろうと詰め寄る下りは、妙にリアルだ(まったく平和な家庭に育った人であればそんなバカなと思えるかもしれないが、実のところ児童虐待と子どもの容姿とは関連がないとはいえない)。殺人の描写もそうだが、この映画の中の暴力はシュールといっていいほどあっけなく、それだけに残酷さが際立っている。父親が車をパトカーにぶつける場面で思ったが、ルメット監督はもしかすると北野武の影響を受けたのかもしれない。アメリカの作品にしては驚くほどストイックな表現だ。

キャスティングが功を奏していて、名のある俳優陣でありながら皆いい意味でオーラを抑えていた。生活に行き詰った平凡な人間としての生々しい存在感を放っている。とくにフィリップ・シーモア・ホフマンは巧みで、そんなわけはないのによく似た無名の素人を引っ張ってきたんじゃないかと思えるくらい自然だった。唯一、マリサ・トメイが浮いていたかもしれない。美人過ぎるよ、この人(44歳?!)。


それにしても、必ずしもここまで入り組んだ構成にする必要はなかったのではないか、という疑いは拭い切れない。伏線が噛み合う下りも、つじつま合わせ以上の意味が読み取れない場合が多かった。パズルのピースが嵌るような感動がなく、単に混乱を避けるために描写をくどくしたという感じなのだ。サスペンスとして優れているのは事実なので小手先だけの工夫ではないと思うのだが、必然かといえば微妙なところだ。とはいえこれだけのものを観せてもらえたのだから、減点は控えておく。
no oneさん [DVD(字幕)] 8点(2009-08-27 21:48:23)
👍 1
43.ネタバレ 犯罪サスペンスかと思いきやシリアスなホームドラマだった。すべては親父さんが根源なのか。そしてその根を絶とうと息子の息を止めたのであろうか。後味が良くない結末ではあったが、意外なストーリー展開に引き込まれて一気に観てしまった。
kaaazさん [DVD(字幕)] 8点(2009-07-17 23:34:01)
42.ネタバレ 複数の人物それぞれの物語を、時間軸をずらして描いている作品。ところが、きれいすっきりまとめられていて、混乱することなく見れました。これは相当、編集が大変だったに違いない・・・。登場人物たちが人生から転落する様を見せ付けられますが、これが本当に重い! 後半は時間が進めば進むほど、どんどん重くなります。この映画、同じように人生から転落する人々を描いた「レクイエム・フォー・ドリーム」よりも重かった・・・。改めて、映画の力はすごいなと感じました。傑作だと思いますが、人を選ぶ映画ですね。
たけたんさん [DVD(字幕)] 8点(2009-07-11 19:21:39)
41.ネタバレ これはもうなんて言っていいか、どう転んでも最悪ですね。ただ最悪の種類が異なるだけで。。最後、弟はどうなったんでしょうかね、逃げ切れるとおも思えませんが。。時間軸を効果的に使った見ごたえのある映画でした。
珈琲時間さん [インターネット(字幕)] 7点(2017-08-13 09:21:38)
40.ネタバレ 2014.09/19 鑑賞。両親の店に泥棒に入り、店は保険でカバーのアイディアが奇抜で面白い。
2017.07/28 2回目鑑賞。両親の宝石店に泥棒に入るこの設定は斬新でびっくりした記憶がある。でもどんどん泥沼化して行く筋立ては重々しく苦しい。救いがなく気持ちは最悪。また最終エンドの締め方も若干弱く中途半端に感じた。
ご自由さんさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2017-07-28 21:25:56)
👍 1
39.ネタバレ 多角視点モノはもともと好きなのですが、それ以上に、このキャスティングだと、演技アンサンブルだけで十分楽しめますね。大御所アルバート・フィニーが最初あまり目立たないんだけど、途中から地響きを立てるようにせり上がってくる流れなどは、演出側と演技側の双方の風格を感じさせます。マリサ・トメイは、裏で絶対に何かやってるだろうと思っていたら何もなかったのは拍子抜けだったのですが、脱ぎっぷりのよさには力強く拍手。
Oliasさん [DVD(字幕)] 7点(2013-03-31 02:09:28)
👍 1
38.ネタバレ あの名高いルメット監督の遺作。ナゼこれを選んだのか?と疑問が浮かぶほど、暗く憂鬱で救い様のない物語。転落の「始まり」である兄貴役にホフマンを選んだのも何らかの意図が見え隠れする。ある種キャスティングの手堅さは名監督のなする技なのでしょうか。最後、息子を殺し父親は光の中に消えていく。重く、苦しい監督からのメッセージを我々は理解する必要があるのかもしれません。でもなぁ、これは暗く憂鬱過ぎるよ。というか越えてはいけない一線を越えてしまっている、、、。つらく悲しい映画でゴザイマシタ
Kanameさん [DVD(字幕)] 7点(2013-02-23 21:03:17)
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マーク説明
★《新規》★:2日以内に新規投稿
《新規》:7日以内に新規投稿
★《更新》★:2日以内に更新
《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 57人
平均点数 6.77点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
423.51%
5814.04%
61322.81%
71831.58%
81017.54%
9610.53%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 3.50点 Review6人
2 ストーリー評価 6.42点 Review7人
3 鑑賞後の後味 4.83点 Review6人
4 音楽評価 5.50点 Review6人
5 感泣評価 3.20点 Review5人

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