映画『どですかでん』の口コミ・レビュー(2ページ目)

どですかでん

[ドデスカデン]
Dodes 'Ka-Den
1970年上映時間:140分
平均点:6.65 / 10(Review 49人) (点数分布表示)
ドラマ小説の映画化
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2020-02-04)【イニシャルK】さん
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監督黒澤明
助監督大森健次郎
橋本幸治
キャスト頭師佳孝(男優)六ちゃん
菅井きん(女優)おくに
芥川比呂志(男優)平さん
伴淳三郎(男優)悠吉
丹下キヨ子(女優)ワイフ
三波伸介(男優)沢上良太郎
田中邦衛(男優)初太郎
井川比佐志(男優)益夫
三谷昇(男優)乞食の父親
谷村昌彦(男優)惣さん
日野道夫(男優)井河
松村達雄(男優)綿中京太
渡辺篤(男優)たんばさん
吉村実子(女優)良江
沖山秀子(女優)たつ
二瓶正也(男優)みさおに声をかける男
人見明(男優)みさおに声をかける男
江幡高志(男優)みさおに声をかける男
根岸明美(女優)渋皮のむけた女
桑山正一(男優)レストランの主人
塩沢とき(女優)ウエイトレス
荒木道子(女優)小料理屋の女将
江角英明(男優)刑事
三井弘次(男優)屋台のおやじ
園佳也子(女優)くまん蜂の妻
ジェリー藤尾(男優)くまん蜂の吉
藤原釜足(男優)老人
奈良岡朋子(女優)お蝶
下川辰平(男優)野本
小島三児(男優)泥棒
加藤和夫【俳優】(男優)絵描き
牧よし子(女優)洗い場の女
原作山本周五郎「季節のない街」
脚本橋本忍
黒澤明
小国英雄
音楽武満徹
撮影斎藤孝雄
木村大作(撮影助手)
上田正治(撮影助手)
製作黒澤明
松江陽一
古賀祥一(製作担当者)
東宝
企画黒澤明(四騎の会)
木下恵介(四騎の会)
小林正樹(1916年生まれ)(四騎の会)
市川崑(四騎の会)
配給東宝
美術村木与四郎
村木忍
録音矢野口文雄
照明森弘充
小島真二(照明助手)
その他東京現像所(現像)
野上照代(記録)
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💬口コミ一覧

29.これ撮った頃の黒澤監督の孤独が画面に滲んでいるようで、冒頭架空の電車を走らせる六ちゃん、そんな彼を馬鹿にして石を投げる子子供達。あの場面は、何だか監督が可哀相で涙が出る。黒澤作品としては、異例の短期間、低予算で完成し、撮影中監督は終始笑顔だったという。ニコニコ笑いながら、こんな孤独を抱えていたのか。作品の出来不出来がどうこう言うより、何て正直な人なんだろうと、それに感動した。伴淳と三波伸介、芥川比呂氏が絶品。
ひろみつさん [DVD(邦画)] 8点(2003-11-06 22:43:45)
28.四騎の会第一弾として、もっと売れる映画を作ろうと思えば作れたんでしょうが、黒澤監督はここぞとばかりに世に問う作品を叩き付けたかったんでしょう。同じく世間に挑戦し続ける宮崎駿がそれでも評価を上げ続けるのとは対照的な人生ですね。やっぱりこれは「実験映画」だと思います。そういう目でみれば非常に面白い。万人に薦められないが、気心知れた友人には勧めて感想を聞きたい。そんな作品です。それにしてもオムニバスの短い各シークエンスで、これだけ人物の描写ができるのはやはりすごいですよ。伴淳三郎の演技にはたまげました。乞食の父親の「プールができたよ!」は名台詞ですね。
神谷玄次郎さん 7点(2003-12-17 21:32:01)
27.登場人物が全て気色悪い。こんな集落に一週間でもいたら、誰でも気が狂ってしまうんじゃないか。強烈な色彩と奇妙な人間たちの姿が、強く心に残った。
konkonさん 9点(2004-02-27 17:44:16)
26.これほど男の悪い面を厳しく描いた作品は初めて見た。登場する男たちは、その脆弱な精神から妄想や酒に逃げている。原因は何の根拠も無い虚しいプライド。そんなろくでもない男たちに、それでも愛されたいと願い従う子供たちが哀れで仕方ない。他にも同じ酒飲みやうだつのあがらない亭主たちも何人か出てくるけれど、働いている点でろくでなしとは一線を画していて、実際家庭内の雰囲気も決して悪くはない。人を不幸にするのはプライドが高く理屈ばかりこねるくせに何もしない男。そのくせ現実に直面するとガクガクと震えて逃げ出す男。高すぎるプライドは人を妄想へ逃げ込ませ、行動は狂人のそれと類似してくる。しかし決定的に違うのは無垢な精神か否か。冒頭とラストで幸福そうに一日の仕事を終える無垢な狂人でんしゃばかが輝いている。
ラーションさん 9点(2004-03-08 17:35:14)
👍 2 😂 1
25.正直、これが黒澤監督の撮った作品とは思えないなぁ。
話自体はまあまあ見れるんだけど、あのスタジオで撮った様な感じの色彩がもう見てられなかったなぁ。ただ、六ちゃんの「どですかでん!、どですかでん!」は心に残ってるなぁ。
夏目さん 4点(2004-06-11 12:56:10)
24.これは日常?何とも救われない。それぞれの電車、時代が合わなかっただけだよ…。
ところで、主人公は誰?
T橋.COMさん 8点(2004-08-31 00:03:57)
23.頑なに白黒映画を撮り続けた黒澤監督の初のカラー映画。黒澤映画とは思えないほどに地味であり、東宝作品だが、どちらかと言えばATG映画のような雰囲気。面白くなくはないが、あまり印象にも残らない。当初の予定どおりに「どら平太」が撮られていたら、どんな風な映画になっただろうか。
イニシャルKさん [ビデオ(邦画)] 5点(2005-03-30 22:26:17)
22.やい乞食、いくらなんでも良い家すぎるぞ。
ケンジさん [DVD(邦画)] 7点(2005-05-18 17:13:34)
21.全然黒澤映画っぽくない。野暮ったくて、無名な監督がとったみたいに見えた。黒澤スタイルを貫いて欲しかった。
Sleepingビリ-さん [DVD(字幕)] 2点(2005-08-06 23:05:18)
20.日常を淡々と描いているだけで本当に退屈な作品でした。意味不明のありがちな芸術映画にしか思えません。この平均点はさすがに黒澤びいきでは?
maemaeさん [ビデオ(吹替)] 4点(2005-11-08 03:26:00)
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19.ネタバレ 社会的に醜いとされるものが生きている。『どん底』では、ある意味それを楽しんでいるようにも見えたが、こちらは救いがない。なんなんだこれは?……にもかかわらずOP、EDともに牧歌的な曲が、何事もない、これだけの堕落した世界を、日常のように伝えようとしている。う~む……。結局のところ、何を伝えようとしているのか僕にはわからなかったが、とにかくインパクトは大きくて画面に見入ってしまった。ウンチク親父はホラー以上に奇々怪々
ようすけさん [DVD(邦画)] 7点(2006-03-08 03:58:43)
18.いつものように勤務を終え、ガラス戸越しに帽子を置く六ちゃんが一番まともに思えた。
カリプソさん [DVD(邦画)] 9点(2007-02-27 02:13:53)
17.私の好きだった黒澤明はどこへ行ってしまったんだ。彼は壊れてしまったのではないだろうか。観賞後そう思った。
ジャッカルの目さん [映画館(邦画)] 3点(2007-05-06 10:36:48)
👍 1
16.特にこれといったストーリーがあるわけではなく、スラムに住む人々の日常の中のそれぞれの小さなドラマが淡々と描写されていく。決して「貧乏だけど心は美しい」とか「貧しい人にこそ美しさがある」といった類の類型的なおしつけがましさではなく、あえていうなら「貧富と人生の幸せ不幸せは関係がない」ということがテーマだろうか。映画にストーリーを求める向きには評判が悪いのもうなづける。ただしその一つ一つの小さなドラマがとてもとても趣が深い。様々なトラブルで傷つき人生の転換期であっただろう黒澤監督の当時の心情と重ね合わせるとその趣も更に深くなる筈。ですからこの映画は黒澤監督の作品をある程度観て、当時の黒澤監督の状況などもある程度知った上で観た方が絶対にいいと思う。映像も総天然色の奥行きの深い綺麗なもので、なるべくならハイビジョン放送か劇場での鑑賞を薦めたい。ストーリーを楽しむのではなく一つ一つのシーンのつながりに身をまかせれば必ず心に届くものがある。その類の傑作。
Seanさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2007-08-10 17:38:14)
👍 2
15.ある意味『どん底』の現代版というかなんというか…。これが当時の社会の一断片だったのかどうかは知りませんが、少なくとも流行りの「古き良き昭和」の匂いなど微塵も感じさせない圧倒的な説得力があります。でもやはりお話としてはちょっとまとまりに欠ける。もっと尺を短くし、乞食の親子の話一本だけにしてもよかったんでは?
とかげ12号さん [DVD(邦画)] 6点(2007-10-07 15:08:27)
14.ネタバレ 原作未見。期待して見始めたが、開始の音楽がなんか予想外に軽いし、いきなり「ナンミョーホーレンゲーキョー」ではじまってかなり泡食った。どうでもいいような話がいくつも続くし、初のカラー作品だからとは言うものの、あの赤と黄色の対比はどうもしっくり来なかった。貧乏って、もっとくすんだ色だろうに。正直、前半で一時鑑賞を中断した。
が、思いなおして見てみると、不思議に一つ一つの話にぐいぐい引きずり込まれるのだ。あえて言えば本作の主題は「人間の愚かさ」である。どれもこれも救いようがない話だし、機知に富んだ話もあることはあるが(劇薬を飲む話)、結局のところ語られるのは人間の愚かさであり無力さである。こうなった原因はなんだろう。貧乏か。社会か。差別か。いや、何が原因であれ、この愚かさもまた人間の本質なのだ。
ここには「生きる」や「赤ひげ」のような美しく感動的で力強い結末など存在しない。誰かがちょっと手を貸してやれば助かるような子供ですら実にあっけなく死んでしまう。妻が改心して戻った話も、夫が一つでも言葉をかけてやれれば妻は救われるのにそれができない。哀れである。その哀れな中に美しいものが見える瞬間がないでもない。例えばかつ子が酒屋の配達をする男との別れ際に「ごめんなさい」とつぶやくセリフ。この相手に全く届かない(すでに自転車で去ってしまっているから)セリフが、はかなくも美しい。悪妻を非難された男が憤る場面もそうだし、他人の子供だとわかっているのに「みんな父ちゃんの子供だ」とにこやかに宣言する父親の姿も美しい。が、よく考えるとこの美しささえ、愚かさと同居している。
話としてまとまっていないとは私は思わなかった。むしろ人間の醜悪さを描く上で、この形式は逆に効果的ではないだろうか。醜悪なまたは弱々しい人間が醜悪な事件を重ね、そしてどの話も救いらしい救いがないまま物語は進行する。母の信心にもかかわらず毎日毎日何も変わらず走り続ける六ちゃんの電車のように。
あと一つ気になったのは根岸明美の長ゼリフの場面、役者の動きといいセリフといいカメラの動きといい、映画よりも舞台くさく、しかも素人くさかった。 さらに死んでしまう子供はかわいいけどセリフが……。どうしてもしゃべらなければならない場面以外は、ただうなずくだけでもよかった気がする。
空耳さん [DVD(邦画)] 10点(2008-08-13 08:46:49)
👍 3
13.ネタバレ 初の黒澤監督のカラー作品と言うことで楽しみにしていたんですが、これが黒澤監督の映画かと疑いたくなるような予想外の映画で正直ビックリしてしまった。たしかにそれまでのモノクロ映画とは一味も二味も違う味付け、ある意味黒澤監督の映画で一番印象に残った映画になったと思う。冒頭のお経のシーンからしてビックリだが、まぁこれでもかと変人のオンパレードで途中まで何が伝えたいのかサッパリわからなくて、少し見るのがきつくなった。それでも映画が終わって振り返ってみると、以外に印象に残るシーンが多いことに気づいた。特に妄想に耽る親とその子供、傍から見るといかにも上手くいってなさそうな夫婦、神の様に人々に接するおじさん、すべて違う話だけれどそれぞれの話に面白さがあり自分好みのシーンを見つける楽しさはあると思った。また、せっかくのカラーの美しさを逆手に取るかのように朽ち果てた世界を映像にしたところは芸術的とも言えるのかもしれない。七人の侍、椿三十郎、天国と地獄などの名作とは違い評価されにくい部類の映画なのは見れば一目同然だが、奇抜な美的センスと個性的なキャラクターは一度見る価値はあるのかもしれない。
taka-104さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2008-11-20 16:51:24)
12.誰も憎めない。特に乞食親子は最高だ。
ととさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2009-03-07 17:50:29)
11.個性的な人々が出てきておもしろい。田中邦衛もいい演技してます。乞食の親子のシーンはほほえましい。
ホットチョコレートさん [ビデオ(邦画)] 7点(2009-05-31 09:41:29)
10.内容はかなりグロテスクなものだ。
出てくる人間達、それぞれの関係、それぞれの言葉。
どれもがグロテスク。
見たくないものを無理やり見せ付けられるかのようだった。

人間の生臭さ、それすら通り越して腐臭のようなものを始終感じた。

途中、何度か観賞をやめようかと思ったが、この作品以前の黒澤作品への敬意からなんとか観た。

黒澤映画を何本か観させてもらったが、この作品の出来には当惑するしかない。
どうしてこんな作品に仕上がったのか。
カラーなだけに、その衝撃も鮮明だ。

微笑ましさ、感動、高揚感なんてものはまったく無い。
あるのはただただ嫌悪のみ。
一種のトラウマです。
タックスマン4さん [DVD(邦画)] 4点(2009-06-17 17:12:07)
👍 2
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マーク説明
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【点数情報】

Review人数 49人
平均点数 6.65点
012.04%
112.04%
212.04%
324.08%
4510.20%
5612.24%
6510.20%
7714.29%
8816.33%
9612.24%
10714.29%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.60点 Review5人
2 ストーリー評価 5.66点 Review6人
3 鑑賞後の後味 5.50点 Review6人
4 音楽評価 6.00点 Review5人
5 感泣評価 5.60点 Review5人

【アカデミー賞 情報】

1971年 44回
外国語映画賞 候補(ノミネート) 

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