1.ネタバレ アメリカの地方の町が宇宙人に侵略されて大変なことになった話である。舞台はほとんど地方の町とその郊外だけ、特撮関係は着ぐるみ宇宙人と少々の特殊効果と宇宙船の一部が映るだけである(+宇宙の絵)。ジャンルは一応SFということになっているが、実際は宇宙人が出る怪奇サスペンスドラマという程度でかなり退屈だった。 宇宙人は「アンドロメダの惑星」(a planet in the Andromeda constellation)から来たとのことだが、それだけではどの辺なのかの説明になっていない。しかし警察署長の台詞からするとうちの銀河とは別の銀河から来たらしいので、そっちの方にあるどこかの銀河と思われる(NGC 891など)。遠方からわざわざ地球まで来た理由が「生命のある惑星は少ない」からだというのは、今になれば少し新鮮な感覚のようでもある。 なお宇宙人が来た理由が「人間の女に我々の子を産ませる」ためだったという発想は、東宝特撮映画「地球防衛軍」(1957)の元ネタかと思ったら製作時期は逆だった。この映画に比べれば「地球防衛軍」など超豪華娯楽大作に思われる。