映画『レイチェルの結婚』の口コミ・レビュー(2ページ目)

レイチェルの結婚

[レイチェルノケッコン]
Rachel Getting Married
2008年上映時間:112分
平均点:6.71 / 10(Review 31人) (点数分布表示)
公開開始日(2009-04-18)
ドラマファミリーロマンス
新規登録(2009-02-23)【放浪紳士チャーリー】さん
タイトル情報更新(2023-04-09)【イニシャルK】さん
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監督ジョナサン・デミ
キャストアン・ハサウェイ(女優)妹 キム
ローズマリー・デウィット(女優)姉 レイチェル
デブラ・ウィンガー(女優)母 アビー
ビル・アーウィン〔男優・1950年生〕(男優)父 ポール
ドリアン・ミシック(男優)リハーサルのディナー客 ドリアン・ラヴジョイ
ロジャー・コーマン(男優)結婚式の招待客
セバスチャン・スタン(男優)リハビリ施設入院患者 ウォルター
安藤麻吹姉 レイチェル(日本語吹き替え版)
宮寺智子母 アビー(日本語吹き替え版)
野島昭生父 ポール(日本語吹き替え版)
楠大典(日本語吹き替え版)
真山亜子(日本語吹き替え版)
木下紗華(日本語吹き替え版)
脚本ジェニー・ルメット
撮影デクラン・クイン
製作ジョナサン・デミ
マーク・プラット
製作総指揮イロナ・ハーツバーグ
配給ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント
特撮エリック・J・ロバートソン(視覚効果スーパーバイザー)
衣装スーザン・ライアル
編集ティム・スクワイアズ
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💬口コミ一覧

11.僕がまだメンタルの不調に陥る人がいるということを知らない思春期の頃に観たら、こんなに良い点はつけられなかっただろう。
アン・ハサウェイ演じるキムは薬物中毒から精神を病んで入院しているが、姉のレイチェルの結婚式に出席するために一時退院して家に戻ってくる。しかし、帰ってきた実家にはレイチェルの結婚式をプロデュースするために、たくさんの友人が宿泊しており、彼女の心は休まることが無かった。また、彼女が精神を病むに至った「事件」も家族に影を落しており、次第に彼女は追い詰められていく。
タイトルとは異なり、キムがこの映画の主人公なのだが、ストーリーの中心に配置されているのは、あくまでも「Rachel getting married」つまり「結婚するレイチェル」なのだ。この原題の付け方からもキムの満たされない思いが伝わってくるようで、実に上手である。優等生の姉と常に比較され、精神を病むに至ったキムの哀しさは理解できる。そして彼女の傍目にも見苦しい劣等感とその裏返しである自己顕示欲にはただ悲痛な思いが増すのみである。持てる者と持たざる者。両者のどうしようもない心の懸隔とそれでも僅かにそれをつなぎとめる家族の絆。ヒリヒリする緊張感は最後まで途切れることは無い。潮が満ち引きを繰り返すように、一つの家族の思いは繋がり合い、その直後には断絶し、その様子が延々と繰り返される。エンターテイメント性は決して高くは無いが、考えさせられる良い映画だった。ちょっと先日鑑賞した「光のほうへ」を思い出した。
ただし、手持ちカメラによる撮影で臨場感を出そうとする監督の試みは理解できるものの、常に揺れ動くカメラは観ていて少しつらかった。悪い試みではないと思うが、2つのカメラを使い分けたほうがもっと良かったような気がする。
枕流さん [DVD(字幕)] 7点(2011-11-27 23:38:11)
10.ネタバレ アメリカではいかにドラッグが社会問題かということがわかる定期的に流行するドラッグ系のシリアスドラマ。薬物に手を出すという自業自得さに、自らの弟を過失で殺し、KYな上に逆ギレし自分の意見ばかり主張する傲慢女など日本の感覚ではどんな理由があろうと受け入れられるわけがなく結婚式に出席していることは異質だ。一方で家族「間だけは」この映画よりもう少し暖かいだろう。その文化的な差異にかなりの違和感とイライラを感じさせられるが、文化的差異には目をつぶりもっと普遍的な観念でこの映画の主題を見つめるとすれば、その内容は決して悪くはない。
Arufuさん [DVD(字幕)] 6点(2012-04-12 19:29:37)
9.ネタバレ キムの痛々しい暴走っぷりも分かるけれど、問題を抱えた兄弟に周囲がかかりきりで、手がかからないいい子だったからこそ放置され、ずっと寂しい思いをしてきたレイチェルの気持ちもよく分かる。そういう積年の恨みがあるからこそ「自分の結婚式ぐらい、私を第一にしてよ!」と思うのは当然だろうと思うと、レイチェルが意地悪姉さんにはとても思えなかった。そしてこの姉妹をそうした不幸な関係に貶めた要因は、どうやら身勝手な実の母親にあるということを、さりげなく示唆している。ひと癖もふた癖もある女達に囲まれて、優しいけれど不器用なお父さんの孤軍奮闘が切ない。とまあテーマは良かったんだけど不必要にダラダラと長いパーティ描写のせいでもう一度観たいと思えないところが残念。
lady wolfさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-09-26 15:13:58)
8.ネタバレ 全篇ホームビデオ風の手持ちカメラ映像で通すというスタイルはまるでソダーバーグみたい、名匠J・デミにもこんな映画青年的な趣向があったんですね。俗にいう疑似ドキュメンタリーの手法とは異なり主観的な視点では撮られてなく、ホームビデオ風の映像がレイチェル一家を客観的かつドライに見つめることに成功しています。この映画は一家族の結婚式というミクロなイベントを描くだけでなく、アメリカ社会の縮図をそこに反映させているところが面白い。レイチェル一家は家族の名前やファーストネームからユダヤ系であることが判ります。正統的なユダヤ教徒には異教徒との結婚はタブーなのに、レイチェルの花婿は黒人で家族はなんの違和感もなく彼とそのファミリーを受け入れています。式も教会ではなく自宅で行ない、そして式次第には宗教色がまったくない。招待された友人たちはアジア系も交じる人種のバラエティみたいなもので、パーティで演奏される音楽やダンスもエスニック色が濃厚。このある意味不思議な人たちのフレンドリーな関係は、レイチェル一家のギクシャクした人間関係とは好対照をなしています。A・ハサウェイの精神的に不安定なキムは好演で、身勝手な女を演じさせたらピカイチのD・ウィンガーの娘だというのも実に説得力があるキャスティングでした。 施設に帰るキムを見送って部屋に戻ったレイチェルが、「やっと厄介者が消えてくれた」とほっとした感じで背伸びを見せるラストシーンはなかなか秀逸です。
S&Sさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-01-25 18:47:54)
7.独特のカメラワークや演出で、最後まで退屈させられない作り。

キムの痛々しさが見ていて辛いが、観客が痛々しいと感じられるほど、キャラクター描写が上手くいっているということ。他のキャラクターも、行動原理に矛盾が無い。

この作品のテーマとしては、社会的にスティグマを負う環境(キムのように依存症治療施設・精神病院・刑務所など)から社会に復帰した際に、受け入れる側・当人がどれだけ苦労するか、というところかなーと。
社会的な受け入れられやすさとしては、日本より進んでいる国が多いと思うが(前科者でも普通に仕事に就けたり)個人の感情としては、世界共通で難しいんだろうな…と。

受け入れる側は心配して過保護・過干渉になったりしてしまうだろうし、戻ってきた当人にも負い目があるから自意識過剰に反応してしまう…
お互い、愛情や反省の気持ちがあるのに、深いところまでいかずに表面の段階で衝突してしまう…。

このようなことを考えさせられた、人間ドラマとして秀逸な作品。
Sugarbetterさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-09-29 20:14:13)
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6.ネタバレ 最後のお姉さんのガッツポーズが全てを物語っている。厄介者がやっと施設に戻ってくれる。キムはヤクをやって好き放題生きてきた。それが家族に与えた傷は計りしれない。姉さんの結婚を心からお祝いするから全てを帳消しにしてくれなどそれは虫がよすぎる話。ヤクをやって、自分で勝手に世間からフェイドアウトしたならば、家族という保険は捨てなければならない。犯罪に手を出した人間が、細々と真面目に生きている人間たちに迷惑をかけてはいけない。作中のほとんどをしめる結婚にまつわるお祝いの場面や家族愛は、その教訓の目眩ましにすぎない。点数は、キムという空気の読めない迷惑女に対する採点です。
タケノコさん [DVD(字幕)] 3点(2013-12-05 18:29:21)
5.何かが起こりそうでぎりぎりのところで起こらない、この不自然な緊迫感を延々続けているところが、問題を抱えた家族の生々しさを実感させてくれる。キーパーソンの母親役にデブラ・ウィンガーを引っ張り出したのは大正解で、彼女の存在感がもたらす圧迫感が、登場人物全体に落としている影をそのまま物語っている。
Oliasさん [DVD(字幕)] 6点(2014-01-06 00:37:15)
4.なんでこんな嫌な家族のだらだらと長い結婚式に、関係者が押し掛けるのかがなぞ。この家族の知り合いでなくてよかったと、つくづく思う。映画としては面白いし、こういう役どころをアン・ハサウェイは無難にこなしているが、すごくうまい、というほどではない。
みんな嫌いさん [DVD(字幕)] 7点(2014-01-24 23:57:01)
3.ネタバレ かつて麻薬という魔物にどっぷりとはまり込み、様々な人を傷つけ、大切なものをたくさん失ってしまったキム。更正施設での長年にわたる治療の末、何とか立ち直ることが出来た彼女は、姉レイチェルの結婚式に出席するために久し振りに実家へと帰ってくる。だが、幸せいっぱいの姉の姿を見ているうちに、キムはやっぱり問題行動を起こし、周りの人々や家族たちに迷惑をかけまくってしまうのだった。人生の節目を迎え幸せになろうとする姉と、人格的に問題のあるその妹との、家族や友人たちをも巻き込んだ葛藤を、まるでホームビデオで撮ったようなリアリティ溢れる映像で綴るファミリードラマ。「羊たちの沈黙」や「フィラデルフィア」でその名声を欲しいままにしたものの、その後はパッとしない印象のジョナサン・デミ監督の作品なのですが、あの頃のもう画面の端々にまで漲っていた不穏な緊迫感は完全に雲散霧消してしまい、なんだか知り合いの大して面白くもない結婚式の映像を延々と見せられたような退屈な作品でありました。「結婚式ってホント大変!」そりゃそうかも知れませんけど、それを延々と映画として観せるには、もっと新しい切り口がなきゃ駄目だと思うんですけど、この作品はどうにもそれが弱いと感じます。まるでホームビデオで撮ったような手振れ映像をそのまま使っているにもかかわらず最後までストレスなく観られるところや、軽快でノリの良い音楽、「結局、家族は仲良くなれませんでした…」な印象的なラストシーンなどは良かったとは思うんですけど、もっと映画として突出したところが欲しかったですね。ジョナサン・デミ作品なんだし、この結婚式にレクター博士がやってきてそんな家族の葛藤とか知るかぁ!って感じでえらいこっちゃ展開を見せてくれるとか(笑)。
かたゆきさん [DVD(字幕)] 5点(2014-04-22 00:32:25)
2.良い作品だとは思うんだけど、延々編集や脚色のないウェディングシーン見せられるのははなはだ苦痛であった。ハンディカメラ使用してドキュメンタリー的を狙ったにしても。結婚式に対する米と日本人のセレモニー感とは違うんで気恥ずかしさもある。ぼくには、キムの心情は痛いほど理解できたんで、そこを感じて欲しいという点では満点に近いんだけど。アンハサウェイは見事な表現でした。だから絶対吹替じゃなく字幕で。どことなく「17歳のカルテ」のアンジーを連想しました。
タッチッチさん [DVD(字幕)] 6点(2015-08-25 18:08:31)
1.ネタバレ よりにもよって姉の結婚式に出席しなくてはいけないアン・ハサウェイが、周囲から浮いていてこの映画のテーマを浮き彫りにしている。
ゆっきーさん [DVD(字幕)] 6点(2018-05-04 17:35:03)
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マーク説明
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《更新》:7日以内に更新

【点数情報】

Review人数 31人
平均点数 6.71点
000.00%
100.00%
200.00%
313.23%
400.00%
526.45%
61032.26%
71135.48%
8516.13%
926.45%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.00点 Review1人
2 ストーリー評価 8.00点 Review2人
3 鑑賞後の後味 8.50点 Review2人
4 音楽評価 7.00点 Review1人
5 感泣評価 10.00点 Review1人

【アカデミー賞 情報】

2008年 81回
主演女優賞アン・ハサウェイ候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2008年 66回
主演女優賞(ドラマ部門)アン・ハサウェイ候補(ノミネート) 

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