映画『ウォッチメン』の口コミ・レビュー

ウォッチメン

[ウォッチメン]
Watchmen
2009年カナダ上映時間:163分
平均点:6.08 / 10(Review 92人) (点数分布表示)
公開開始日(2009-03-28)
アクションサスペンス犯罪ものミステリー漫画の映画化
新規登録(2009-02-23)【Sgt.Angel】さん
タイトル情報更新(2012-08-12)【+】さん
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監督ザック・スナイダー
キャストマリン・アッカーマン(女優)シルク・スペクター二世/ローリー・ジュピター
ビリー・クラダップ(男優)ドクター・マンハッタン/ジョン・オスターマン
マシュー・グード(男優)オジマンディアス/エイドリアン・ヴェイト
カーラ・グギノ(女優)シルク・スペクター/サリー・ジュピター
ジャッキー・アール・ヘイリー(男優)ロールシャッハ/ウォルター・コバックス
ジェフリー・ディーン・モーガン(男優)コメディアン/エドワード・ブレイク
パトリック・ウィルソン〔男優・1973年生〕(男優)ナイトオウル二世/ダン・ドライバーグ
マット・フルーワー(男優)モーロック/エドガー・ジェイコブ
ローラ・マンセル(女優)ジェイニー・スレイター
スティーヴン・マクハティ(男優)初代ナイトオウル/ホリス・メイソン
ジェリー・ワッサーマン(男優)刑事 ファイン
ドン・トンプソン〔男優〕(男優)刑事
クリス・ゴーシャー(男優)シーモア
原作アラン・ムーア「ウォッチメン」(ノンクレジット)
音楽タイラー・ベイツ
挿入曲ナット・キング・コール"Unforgettable"
ボブ・ディラン"The Times They Are A-Changin'"
サイモン&ガーファンクル"The Sound of Silence"
撮影ラリー・フォン
製作ローレンス・ゴードン
パラマウント・ピクチャーズ
ワーナー・ブラザース
DCコミックス
ロイド・レヴィン
デボラ・スナイダー
製作総指揮ハーブ・ゲインズ
トーマス・タル
配給パラマウント・ジャパン
特殊メイクグレッグ・キャノン
ジェフ・レッドナップ
特撮ムービング・ピクチャー・カンパニー(視覚効果)
ソニー・ピクチャーズ・イメージワークス(視覚効果)
美術アレックス・マクドウェル(プロダクション・デザイン)
ガーソン・ユー(タイトル・デザイン)
衣装マイケル・ウィルキンソン
編集ウィリアム・ホイ
字幕翻訳松崎広幸
スタントエド・アンダース
あらすじ
かつて世界で起きた数々の事件の陰で、監視者たちがいた。彼らは人々を守ってきたヒーローであり、ウォッチメンと呼ばれていた。 しかし、人々はそんなヒーローたちに恐怖し、政府のキーン条例で彼らの行動は違法となりヒーローたちは解散した… そして数年後、一人の男が暗殺されたことからすべては始まった。殺されたのはかつてのウォッチメンだった… その事件を不審に思い、真相をかぎ回りはじめたロールシャッハ。彼が事件を追いかけていく先々で、かつてのヒーローが次々と殺されていく…
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💬口コミ一覧

92.ネタバレ いつも真っ裸で青白く発光してる巨人と、
普通に同棲してるローリーってある意味凄い。
こういう映画にこういう役でしれっと出ちゃうとこが、
B・クラダップの懐の深さだと思う。大好き!
mimiさん [試写会(字幕)] 6点(2009-03-25 02:07:54)
91.ネタバレ 映像センスは流石。監督のザック・スナイダーはこのあたりの作品を具現化するのが上手い人ですね。あとBGMの使い方もGOOD!埋葬シーンで流れるサイモン&ガーファンクル「♪サウンド・オブ・サイレンス」もシーンに凄くマッチしてて印象に残りました。

物語は、ウォッチメンメンバーの出で立ちを順次描きながら、事件の真相にせまっていくミステリアスな展開が特徴。少々長尺に感じましたが、壮大な世界観を語る上で外せない。この辺に入れるか入れないかでこの作品の解釈の度合いも全く違ってくるし、バックボーンを緻密に描いている事で何よりもラストシーンが生きている。この作品が単なるヒーローモノで終わってない所以でもある。

…にしてもDr・マンハッタンのあの人知をこえた神っぷりは凄かった。。
シネマブルクさん [映画館(字幕)] 8点(2009-03-28 17:26:26)
90.ネタバレ 原作のコミックとほぼ変わらぬ再現度は驚くべき!
しかもあの長大なコミックを上手くまとめていて、そちらにも感心しました。
特にDr.マンハッタンは完璧で、あの超絶ぶりは映画でも健在です。
彼を観てるだけでも得した気分です。(個人的にはロールシャッハ派なのですが)
バイオレンスシーンやセックスシーンも緩めずに容赦なく再現出来ていました。
ヒーローが実在したら恐らくこういう事になるんだろうなぁと各ヒーロー達の悲しみと苦悩は観ていてかなりかなり切なく、考えさせられてしまいます。
本当にアメリカ政府は映画のようにすぐヒーローを政治的に利用しそうですし・・
ただあの結末の惨状は原作どおりに人々の血まみれの死体の山をしっかり描写して欲しかったように思います。そうしないとあの結末の救いのなさが薄まるような気がしてなりません。
でも163分の長い映画ですが飽きずにウォッチメンの世界に浸れたのは評価したい所です。
蛇足ですが原作を全く知らない人が観たらどう思うのでしょうか?
既成のヒーローものとは全く異なる世界観に面食らうのでは・・そういう人の意見も知りたいです。
まりんさん [映画館(字幕)] 8点(2009-03-29 16:00:46)
89.ネタバレ 映画化されるにあたり、原作は史上最高のコミック!との評判を聞いたので、読んでみたら見事にハマった。アメコミに全く触れていない僕でさえのめり込んでしまうような素晴らしい完成度だった。で、この映画版はというと、期待以上ではないけれどこれ以上は望めない、といった出来。
前評判でも散々聞いていたが、ディランの「時代は変わる」に合わせたオープニングには心底感動した。涙が出るかと思った。ヴェイトを除くキャラクター達の造形や細部にまで到る美術にも文句のつけどころがない。アクション、バイオレンスも『300』を監督したザック・スナイダーだけあって今回も良し。
しかしやはり製作費、上映時間ともに足りていないんだなぁという場面が見受けられた。原作の完成度が高過ぎて削る箇所が殆ど見当たらないせいだ。原作との最大の変更箇所であるラストのくだりもこれが原因なのだろう。僕もあの血みどろの惨状は映像で見てみたかった(こう言うと不謹慎だが)。予算があればザック・スナイダーのことだからあの惨状も怪物も見事に再現してくれただろう。ラストの変更によってヴェイトのキャラ造形も変えざるを得なかったのだと思う。あの少しダークなキャラであればキャスティングもマシュー・グードでも悪くなかったかと。
それ以外はコミックに含まれている資料などもうまいことまとめてはいたが、長年映像化不可能と言われてきたわけを実感した。
僕の場合原作を読み込んでから映画に臨んだため、人物の背景を勝手に補完しながら観ることができ、163分の長尺も全く退屈することがなかったが、その分映画単品としての評価があまり出来なかった。反省の意をこめてまっさらな状態でもう2回ほど観てみよう。このトンでもない再現度のおかげで、原作を読んでいながら原作と切り離して観れるかもわからないが。
真の評価はDVDに収録されるという3時間半のCrazy Ultimate Freaky Edition(すごいタイトルだ)で下さないといけないのかもしれない。
Sgt.Angelさん [映画館(字幕)] 8点(2009-03-29 22:02:10)
88.ネタバレ 原作は全く知らない状況で鑑賞してきました。こういう妄想は小さいころよくしたなあ。どうすれば世界平和を実現できるか。まさかこういう案があったとは。しかもアメリカが実際にやりそうだから怖い。だた、この映画、正直なところ1回見ただけではどう判断すべきか難しい映画と感じました。この感じはキューブリックの映画に通じるものがあります。アメリカ自己反省の映画と見るか、現実の世界は虚構の正義の上に成り立っている(=アメリカの正当化)と見るかでも意見が分かれるでしょうし、神は存在するかどうかについてこの映画が示したかったことについても意見が分かれるところでしょう。
とにかく何回か見てみたいです。違和感は、Dr.マンハッタン以外のヒーローが、普通の人間にしては異様に戦闘能力が高いところとロールシャッハのマスクが蠢くところ。ずーっと気になっていました。それとあの青い裸の股間(笑)
しかし、間違いなく怪作です。もしかしたらカルトムービーになるかも。
けごやさん [映画館(字幕)] 8点(2009-03-29 22:02:35)
87.ぐだぐだでメタメタのストーリーにグロとポルノを3時間近くにわたって散りばめた最低最悪の映画。結末がまた我が眼我が耳を疑ったほどのルール違反。貴重な時間と入場料返せ。
アンギラスさん [映画館(字幕)] 0点(2009-03-30 01:38:32)
86.ヒーローたちがぐだぐだぐだぐだぐだぐだ悩む。それを金のかかったワイドショーの再現ドラマのような、わかりやすいナレーションと会話とこの手の映画にありがちな映像で、つまりサルでもわかるように描いていく。途方もなく退屈。映画はヒーローの相談コーナーではない。将来、カルトな怪作になるかもしれないが。
まぶぜたろうさん [映画館(字幕)] 0点(2009-03-30 02:17:35)
👍 1
85.ネタバレ ヒーロー達の正義に対する"価値観"が交差しあうのが面白い。 どういう風に平和をもたらすか。平和ってどうなりたっているのか。そこに興味無かったりすると2時間40分を無駄にすると思う。個人的にロールシャッハの妥協しない、"真実こそ正義"を貫く姿勢が格好良かった。
honeydewさん [映画館(字幕)] 9点(2009-03-30 02:49:17)
👍 2
84.ネタバレ 原作既読です。評価がまっぷたつですね。
原作は日本の漫画で言う「BLACK JACK」「寄生獣」クラスの傑作です。映画化の話を持ちかけられたザック(監督)は凄まじいプレッシャーを感じていたことでしょう。プレッシャーをはねのけてこれだけの物に仕上げた監督の手腕を評価したいです。そりゃあ言いたいことは山ほどあるけれど…。(ラストを変えたり死体の山を撮らなかったりラブシーンが長かったり)映像作品として、コミック原作映画としては出色の出来になっております。
同じアメコミ映画の「ダークナイト」は王道のサスペンス映画として傑作ですが、「ウォッチメン」はカルト的、万人受けは到底望めない。しかし両方ともアメコミ映画の歴史に残る名作であることは間違いありません。
原作未見の人はある程度覚悟を決めて、背景知識だけでも仕入れて観に行くことをお勧めします。
bolodyさん [映画館(字幕)] 8点(2009-03-30 17:56:02)
83.ネタバレ 映像センスは抜群です。ですが、ストーリーのほうは今ひとつです。ヒーロー狩りと壮大な陰謀の謎解きもので勝負すればよいものの、元ヒーローたちの苦悩や私生活、恋愛、SEXなどが描かれて散漫な印象をうけます。原作を忠実になぞり映像化するだけでは不十分です。焦点を絞り、原作の不用部分をカットしないと締りのない作品になるという典型です。ジョンというスーパーナチュラルな存在があるゆえに荒唐無稽と感じてしまいます。
よしのぶさん [映画館(字幕)] 6点(2009-03-30 22:40:03)
👍 1
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82.ネタバレ ジャッキー・アール・ヘイリーって、あの『がんばれ!ベアーズ』のケリー? マジで? って、それだけがこの映画を見たことの動機。近年のアメコミ映画に冷たい私ですし見る気もなかったんですけどね。後半になって素顔が出てきて、ああ『特訓中』の頃の、なんかおっさん顔になったケリーのまんまだ、って。さて、映画の方は、普通に評価すりゃ4点ってとこですが、これまでオタクなりに生きてきた私として、半端な評価をするべきではないと思いました。オタクのフェティズムを自虐的に描いてみせた(この映画のタテマエの部分なんざ、『Mr.インクレディブル』と『ミステリー・メン』見てりゃ十分事足ります)悪趣味な映画。「結局お前らこういうのが好きなんだろ?」って? やめてくれ、自分はそっち側のオタクじゃねえよ。ヒーローを「殺す」のならばオタク同士のオナニーショーでやっててくれ。世界を巻き込むな。これまでオタクを看板にぶら下げて生きている以上、同類が自爆テロを起こしたこの映画を全否定する事こそが自分のあり方なのだな、と思います。この映画を世にタレ流したクソオタどもに対して、ある意味敬意を表して栄えある0点を。
あにやん‍🌈さん [映画館(字幕)] 0点(2009-03-31 19:27:48)
81.ネタバレ 原作未読でしたが、ストーリーも難なく理解できました
やはり映像センスが長けていて3時間圧倒されました。普通のヒーロー物と違って彼らのほとんどは一普通の人間だということが描写されているのでヒーローが身近で現実味を帯びていて内容に入っていきやすかったし、終盤の展開には自分も悩まされる内容で、ヒーロー達が選んだ「正義」で良かったのかとモヤモヤしながらのあのラストはなんだか自分がパンチ食らったような衝撃でした。いつも王道のアメコミに比べたら何十倍も新鮮で面白かったです。
あささん [映画館(字幕)] 9点(2009-03-31 22:00:09)
👍 1
80.ネタバレ 原作未読です。評判がよさそうだったので、何の評論もみずにいきました。僕にとってはなかなか楽しめました。「300」の監督が撮った映画ということで期待していました。期待通り、映像などがすごく、感心しました。僕には内容は「ダークナイト」と似ていると感じました。「インデペンデンスデイ」とも共通なところを感じます。これらの映画の背景は、今の世界が1つにならないと解決できない事が多く(地球温暖化など)なっている現在の世界があり、しかし、それを解決する方法がわからないというものだと思います。宗教が違い、人種が違い、教育レベルが違い、先進国と後進国という経済が違い、人口を無秩序に増やす地域と日本のように少子化に向かっている国があり、それらが1つの世界になんかなるもんかという。しかし、巨大なある力(Dr.マンハッタンやエイリアンなど)が世界に来ることによって敵の敵は味方のようになり、一致団結出来るという論理で世界が1つに出来るのではないかという考え方です。確かに、明治維新の時に黒船というアメリカからの脅威により、日本では藩という国々が、1つにまとまりました。しかし、残念ながらDr.マンハッタンもエイリアンも、現実世界では来ません。違った方法(敵の敵を作る力づくの方法ではなく、知恵を使った方法:例えば地球人になるための共通認識としての歴史の教育など)を模索するしかないと僕は思っています。また、ウォッチマンとはDr.マンハッタンではなく、彼女の父親だったのですね。これはなかなか深い意味合いがあり、とても面白かったです。どうせ子供向けに出来ない内容なのだから、もっとセクシー描写をし、もっとグロテスクにしてもよかったと思います。Dr.マンハッタンが神のような存在感があるのに、とても人間的で、ここに宗教を超えなければいけない要素を感じました。(宗教を超えるとは、お互いに尊重しあう世界であり、現代のようにユダヤ教とイスラム教の軋轢や、911で起こったテロの背景にあるイスラム世界とキリスト教世界の衝突を超えること)キリスト教を信じている人が多いアメリカのまんがでよく描けたものだと感心しました。
matanさん [映画館(字幕)] 7点(2009-04-01 18:05:09)
79.ネタバレ 
原作未読。「ヒーロー狩り」ってとこだけ聞いて観に行きましたが重たいですね。ヒーローとはいえ、普通の人間と同じように悩み様々な葛藤をしている。正義を旗印にはしているが、すぐに悪に転じる怖さある。すべてが茶番と考えているコメディアンが一番人間臭く、やる事がアメリカ的だった。それに対してロールシャッハの分かってはいるが妥協出来ない、不器用で世渡り下手そうなトコは、やっているコトにだいぶ差がありますが「俺がいる」と思いました。 自警団から発生した地域限定ヒーロー達がいくら何をしようとも、結局は世界の何が変わるんだ?と。でも何かを変えられる可能性もあるわけだな。それが普通の人間にも出来るかもしれないと。ヒーロー受難の時代だね。 ザック・スナイダーは相変わらず映像含めセンスが良いわ。
ロカホリさん [映画館(字幕)] 7点(2009-04-05 00:34:16)
78.ネタバレ 前田先生のおっしゃるとおり、青入道やロールシャッハはなんらかへのメタファーであるのかもしれないが、だとしたらもうすこしわかりやすくしてほしい。火星のでかい時計とか、最後の新聞屋さんとか、なんか意味があるんだろうけど、そこまで見抜くことができなかった。なので消化不良。
no_the_warさん [映画館(字幕)] 8点(2009-04-06 00:45:41)
77.1番悪党に見えたロールシャッハが、実は1番純粋に正義を貫いてたという事か。
Yoshiさん [映画館(字幕)] 5点(2009-04-07 00:22:15)
76.ネタバレ アメリカン・コミック映画は好きである。
スーパーヒーローや悪役たちの独特の「大味」さや、良い意味での設定の大雑把さは、“クオリティー”という円周を一周して、物凄く完成された“文化”だと思う。

ただ、日本の「漫画」がそうであるように、「アメコミ」も踏み込めば踏み込むほど、“マニア趣向”になっていき、価値観は多岐に広がり、必ずしも万人受けする類いのものではなくなってくると思う。

そう、スーパーヒーローたちの「陰」を徹底的に描いた今作、その異質さは素晴らしいと言えるが、必ずしも面白くはない。

一言で言うと、あまりに「スマートでない」ということを感じた。

さらに平たく表現するならば、“スーパーヒーロー”という宿命を持った者たちの、心の闇と葛藤をベースに、ウジウジウジウジと悩み、崩れ落ちていく様を描いた映画だ。

詰まるところ、爽快感とは程遠く、3時間近い長尺が進むにつれ、観ている方もどんどん滅入ってくる。

先に言ったように、アメコミ映画の本流に反するその異質さは良いと思う。
「正義」と「平和」を体現するスーパーヒーローたちが、その本質に疑問符を持ち、迷い、堕ちる様など、崇高な哲学性をも備えるテーマ性だと思う。

ただし、その描き方があまりにクドい。
主体となるキャラクターがあやふやなので、それぞれの俳優たちに華もないので、今ひとつ感情移入ができない。
そして、ウジウジ、クドクドと引っ張った挙げ句、それほど大した結論は得られない


この無情さ、邪道さが好きな人もいると思うし、ほんの少し映画の作り方が違っていれば、大好きな映画になっていたかもしれない。
ただ現実としては、オープニングだけでジューブンな映画だった。
鉄腕麗人さん [映画館(字幕)] 2点(2009-04-10 15:14:26)
75.ネタバレ 出てくるヒーローという奴らが、いつまで経ってもうだうだとメタレベルで苦悩し続けて163分が過ぎ去って行く。彼らは自分たちの存在意義や過去のパーソナルな出来事を回想し「ヒーローである以前に、皆ひとりの人間なんだ」という当たり前のこと、見てるこっちからしたらどーでもいいことで、163分悩み続ける。
もちろん「ヒーローである以前に、皆ひとりの人間なんだ」は事実だが、そんなことより映画として忘れてはいけないのは「ひとりの人間ではあるが、ヒーローなんだ」だ。

眼鏡のおっさんと長髪の女のセックスシーンは最低だ。
おっさんはソファーで「ちょっと待って」と言う。勃起しなかったのだ。しかし、次のシーンでおっさんは裸でコスチュームの前に立っているし、女はシャツ一枚でその場に現れる。全く理解が出来ない。やったのか?やってないのか?これは大きな問題だ。ここではこのセックスは中断されたと理解して話を進めたい。
その後、ふたりはコスチュームを身に纏い再びヒーローとして街に繰り出し、ひと活躍済ませる。そしてふたりはいい感じになり船内でやっちまう。簡単に言えばおっさんはヒーローして気分が高ぶり欲情したっていう変態で、コスチュームプレーで勃起したということだ。で?と思うだけで、正常な話ではないし、そんなこと興味ない。
そんなシーンにレナード・コーエンの「ハレルヤ」を流すセンスの悪さ、どーにかしろと。センスがないのではなく、センスが悪い。冒頭のあんなシーンでナット・キング・コールを流した時点でまずいとは思ったが、やはりセンスの悪いやつはどこまでいってもセンスが悪い。音楽も映像も、センスが悪い。

ヒーローはある一定の社会の秩序を整えるもので、世界の平和を整えられるわけがない。(そもそも、特にアメコミのヒーローなんて愛国右翼の塊みたいなもんで)もしそうなってしまえばただのファシズムに過ぎないだろう。この映画はだからその選択をあえてせずほっぽり投げている。それはわかる。だが、最後の新聞社だかにいくまえのグラウンド・ゼロを思わせるショットとか、戦争とか平和とか核兵器とかリベラルとか共産主義とか悪とか正義とかどーでもいいから、まず今のアメリカ社会を見てから映画を作れ。こんな映画、世界どころかアメリカでも必要としてないだろ。

映像化することだけに意固地になり過ぎた、完全時代錯誤な駄目映画。
すぺるまさん [映画館(字幕)] 1点(2009-04-11 01:48:42)
👍 2 😂 1
74.ネタバレ 原作未読。ザック・スナイダー監督作だけのことはあり、ビジュアルには文句がない。
練りに練られた映画であり、デキ自体は素晴らしいが、原作未読者にはあまりにも情報量が多すぎる上に、あまりにもストーリーがぶっ飛びすぎていて、付いていくのが精一杯だ。ストーリーは一本の線に収束されるように作られており、捨てる部分がないという気持ちは“理解”できるが、あまりにも詰め込め過ぎではないか。オジマンディアスの行動に“理解”はできるが、“賛同”もできないのと同じように、本作の作りには“賛同”はできない。ヒーローモノに必要不可欠な純粋な悪役が不在のため、軸の不安定さがあり、映画を面白くさせておらず、飽きる観客も増えるのではないか。
ただ、面白い点もいくつか見受けられる。
「ヒーローの限界」「この世の中はジョーク」「理解できない行動を起こすという人間の奇跡」というのは面白い部分だ。
ヒーローは火事から住民を救ったり、ギャング達をなぶり殺しにはできるが、世界を核戦争から救うことはできるのかという命題に対して、皮肉的ともいえる答えを提示している点は面白い。ヒーローの限界を知っていたコメディアンに世界地図を燃やされた際のオジマンディアスの目がとても印象的だった。
ヒーローの新たな一面や、善と悪との表裏一体性は確かに感じられるおり、この部分は評価すべきか。
また、「西部劇役者が大統領選に出馬する」ように、この世界は確かにジョークなのかもしれない。ロールシャッハのようなジョークが効かない人間にとっては、生きづらい世の中になったということだろうか。キーン条例制定により、ヒーロー活動を禁止されても、引退せずに地道に活動を続けてきた彼だからこそ、現実を受け入れることはできなかったのだろう。彼のような生き方が否定されるべきではないことは本作を通して描かれていると思われる。
さらに、人間は滅亡すべき存在なのか、救われるべき存在なのかという点にも触れられている気もした。
計算上では理解できない人間の本質や、人間という存在の奇跡的な面が描かれているが、こうした哲学的なテーマに飛んだりするので、本作を理解することが難しくなっているともいえる。
これらために、本作はまさに見る者によって、形が異なるロールシャッハといえる作品に仕上がっている。
六本木ソルジャーさん [映画館(字幕)] 6点(2009-04-19 22:36:20)
👍 3
73.ネタバレ おもしろかったですね。奥深い映画でした。正義を貫いたロールシャッハがカッコよかったです。
ギニューさん [映画館(字幕)] 7点(2009-04-20 19:28:09)
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【点数情報】

Review人数 92人
平均点数 6.08点
033.26%
122.17%
222.17%
366.52%
499.78%
599.78%
61617.39%
71516.30%
82122.83%
955.43%
1044.35%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.00点 Review8人
2 ストーリー評価 7.78点 Review14人
3 鑑賞後の後味 8.16点 Review12人
4 音楽評価 7.91点 Review12人
5 感泣評価 4.75点 Review8人

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